こんにちは。sallyです。
上の写真を見たら、「電話機の“子機”と、フォトフレーム?」って思いますよね。実は、これ、9月25日にシャープから発売される『インテリアホン』という新しいタイプの電話なんです。
いくら携帯電話が普及したとはいえ、固定電話回線というものは決して減っているわけではなく、日本全国で6000万回線で安定しているのだとか。ただし、通話の回数や時間は減っているという現状があります。
そこで、電話として使っていないときでも役立ち、リビングに置いておいても美しいものを…という発想から上のような斬新なデザインの電話が出来上がったというわけ。いつもはデジタルフォトフレームとして使用(シャープではフォトスライドと言っていました)でき、電話をかけるときにはタッチパネルで操作できます。
ここでおもしろいなあと思ったのが、発表会のときに担当者の方が言った次の言葉。
「一昔前まではタッチパネルというのは、未来型の斬新なものだった。けれども今は、年配の方でも安心して使えるものとして広まってきている。これは銀行などの“ATM感覚”なんです」
なるほどね。今はお金を引き出すのにみんなATM機を使いますものね。タッチパネルに対して難しいものだというような感覚を持つ人は少なくなってきているんですね。
というわけで、「フォト電話帳」(=登録が必要ですが)で簡単に電話がかけられ、電話がかかってきたときにも「フォト着信」によって音声と写真で知らせてくれるので、子どもやお年寄りでも安心して電話に出られるという仕組みです。ナンバーズディスプレイの写真版ですね。
ほらね、こんなふうに顔写真を登録しておけば、かけるときも、かかってくるときも瞬時に判断ができます。
FAXは使えないのかなあと思ったら、「ディスプレイファクス」という機能があって、受信したFAXを画面で表示できるようになっています。指でスクロールしながら見ていく方式です。
側面はこんなデザイン。反対側にSDカードのスロットがついていて、デジカメの画像を見るのに使ったり、受信したFAXをSDカードに保存させて、それをプリンタに直接挿してプリントするか、もしくはPC経由でプリントする・・・などという使い方もできます。
そうそう高速赤外線通信IrSSにも対応しているので、デジカメや携帯から直接画像データを送ることも可能です。
一部の記者さんからは「子機だけで電話として使えるので、本体が必要ないのでは?」とか、「本体にスピーカーやマイクを内蔵しなかったのはなぜ?」という質問も出ていましたが、1号機の今回はとにかくシンプルな操作性という点を重視したのだとのこと。
子機1台で3万円程度、子機2台では4万円程度という価格なので、デジタルフォトフレーム+電話(&FAX)と考えればそんなに高くはないような印象です。
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今、デジタルフォトフレームの人気がずいぶん高まっているようで、先日もNHK国際放送局の方の取材を受けたばかり(海外向けの番組で、日本ではデジタルフォトフレームが人気ということを紹介するのだそうです)。
いろいろなデジタル製品が組み合わさって、次の製品をうむ…さて、次は何と何が結びつくのでしょうね?