2009年10月30日

霜を冷却に使う“日立のリサイクルという省エネ”

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こんにちは。sallyです。
 
先日、日立の冷蔵庫について、3代目の“真空チルド”のことをお話しました。2009年秋に登場の新製品の特徴はそれだけではありません。冷蔵庫の省エネについては、断熱材の工夫やコンプレッサー技術など各社がさまざまな研究を重ねてしのぎを削っていますが、日立の省エネはちょっと毛色が違います。
 
とここで、まず説明しておかなければならないのは、冷蔵庫の霜のこと。私が子どもの頃の冷蔵庫には必ず霜がついて、定期的に霜取りをしないと製氷皿を入れるスペースがなくなってしまうことさえありました。

それがいつのまにか、霜取り不要の便利な冷蔵庫が当たり前に。でも、決して冷蔵庫に霜が出来なくなったわけではないのを知っていましたか?

霜はヒーターによって、定期的に溶かされていたんです。つまり、見えないところで自動で霜取りをしてくれているわけです。

今回の日立の冷蔵庫は霜をヒーターで溶かすには熱エネルギー(電力)がいる、それなら霜そのものを冷却エネルギーとして使えないものかと考えたわけです。

いわば逆転の発想ですね。名付けてフロストリサイクル冷却。霜を利用した冷気には水分を多く含み、温度帯としても冷凍室には向いていないため、冷蔵室と野菜室の冷却に使われているのだそうです。

詳しい仕組みは冒頭の画像を見ていただくとして、“霜=捨てるもの"をリサイクルして使おうという考え方は、すでにドラム式洗濯乾燥機でも採用されています。

こちらは洗濯時にモーターなどから発生する熱エネルギーで洗濯物を乾かそうというもの。『ヒートリサイクル風アイロン』の名前がつけられています。

省エネとは使うエネルギーを出来るだけ少なくするだけでなく、廃棄せずにリサイクルすることも大切な要素です。日立のリサイクル精神、いいなと思います。

どんなメーカーの家電も同じですが、技術者の方、開発者の方のご苦労にあらためて敬服いたします。
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2009年10月28日

フレンチクルーラーだって焼けるビタントニオのドーナツプレート、登場!

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こんにちは。sallyです。
 
9月にエルオンラインで特集記事を担当した「最新キッチン家電マストバイ」その中で取り上げたビタントニオのホットサンドべーカーに、この冬、待望のドーナツプレートが登場します。
 
手軽に焼きドーナツができると人気のドーナツメーカーといえば「クロア」が有名ですが、実は5〜6年前にビタントニオから焼きドーナツメーカーを発売したことがあるのだとか。ところが時代の波に合わなかったのか、あまり評判にならずに撤退。だから、クロアのドーナツメーカーの人気ぶりにはずいぶん歯がゆい思いをしたのだと、三栄コーポレーションの広報&営業担当の方が教えてくださいました。
 
実際、ビタントニオのホットサンドべーカーを愛用している人の中からも「オプションプレートでドーナツプレートを作ってほしい!」という声は日増しに高まっていたのだそうですが、クロアと同じものではつまらない…。
 
そこで、ビタントニオならではということで、ようやく完成したのがこちら。
 
ドーナツプレート.jpg
 
ミニサイズのプレーンが3つと、ミニサイズのクルーラータイプが3つ焼き上がるプレートです。普通のドーナツ生地を流し込んでもよし、シュー生地を流し込んでミニフレンチクルーラーにしてもよし…とアイデアの広がるプレートになっています。
 
オプションプレートとしては2500円で販売するそうですが、毎年恒例、クリスマスシーズンに合わせて登場するプレミアムセットの1つとしても販売されます。
 
プレミアムセット.jpg
 
限定カラーのレッドの本体にセットされるのは、このドーナツプレートのほか、定番のホットサンドプレートと、ワッフルプレート。
 
今のところ、発売日は未定のようですが、2009年冬ということは決定しているようなので楽しみですね。
 
 
 
 
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白の「BEGiN」から黒の「NIGHT COLOR」へ―パナソニックのシングル向け家電―

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こんにちは。sallyです。
 
先日、パナソニックからアラサー世代のための“夜家事”家電6製品が発表されました。その名も「NIGHT COLORシリーズ」。仕事やプライベートで日々忙しく、洗濯は夜に行うなど“夜家事派”、しかもデザインにはこだわりがあり、夜遅く帰宅しても手早くおいしいものを作って食べたい…そんな20代後半から30代前半のシングルたちに向けて考え出された家電なのだそう。

 

6製品とは、スチームオーブンレンジ、IHジャー炊飯器、空気清浄機、スティック型クリーナー、冷凍冷蔵庫、全自動洗濯機。
 
フルスペックのものはいらないけれど、基本性能はしっかりと。そして何年もの間一緒に暮らすパートナーのような存在として選んでほしい…そんな思いが込められているのだとか。
 
つまり、女性にも男性にも…ということだと思われますが、いくら夜をイメージして“黒”にしたといっても、女性にはどうだろうと思ったら、遠目には真っ黒に見える「ナイトカラーシリーズ」、実はそうではなかったのですね。
 
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こんなふうな「コモンパターン」と呼ばれるデザインになっています。まだ、実物を見ていないので、その質感とかデザイン性については自分の目では確認できていませんが、いわゆる“白物家電”を全部黒ベースにしてしまったというのは、思い切りがいいなあと感心します。
 
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と、ここで思い出すのが、ファーストシングルと呼ばれる、一人暮らしデビューの人たちに向けた家電群「BEGiN」。
 
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こちらは、キャッチコピーが「ジブン空間に、白のパナソニック。」となっています。
 
つまり、20代前半は白の「BEGiN」。そして、暮らしがワンランクアップしてきたら黒の「NIGHT COLOR」ということでしょうか。
 
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ファーストシングル向けの家電は年明け早々に、家電量販店の一画にコーナーが作られますが、今回の「NIGHT COLOR」シリーズは、売り場でどのように展開していくのか気になります。発売は11月1日から順次。ラストの冷凍冷蔵庫が1月15日に発売なので、その頃には6製品がまとまったコーナーが作られるのかもしれませんね。
 
夜家事向けなのに、音が気になる「スティッククリーナー」でいいのかな?とも思いますが、今度そのあたりも含めて、パナソニックの方にお話を聞いてみたいです。
 
 
 
 
 
 

2009年10月27日

日立・3代目の真空チルドのひみつ

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こんにちは。sallyです。
 
“真ん中野菜室”応援団の私としては、どうしても東芝の冷蔵庫や、独自の形で使いやすさを追求している日立のサイド・バイ・サイド、三菱のZ65Rなどに軍配を上げることになってしまうのですが、野菜室の位置にこだわらない方にとっては、そのほかのメーカーさんの冷蔵庫の特徴も知りたいところですよね。
 
ということで、9月10日に新製品発表会があり、9月下旬から10月下旬にかけて売り場に新製品が並び始めた日立の冷蔵庫のことをご紹介します。
 
シューッという音が鮮烈だった“真空チルド”が登場して今年で3年目。3代目となる真空チルドでは、温度がこれまでの1℃(普通の真空チルド)だけでなく、氷温設定=−1℃に切り替えられるようになりました。どういうときに切り替えるといいのかというと、真空氷温は肉や魚の保存用。この温度帯&真空で保存することによって、肉や魚のタンパク質の劣化させる酵素の働きが抑制され、新鮮に保つことができるのだそう。
 
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野菜や果物などは従来どおりの1℃の温度帯のほうが適しているので、保存するものに合わせて切り替えて使うのがベストとのこと。
 
…ただし、真空チルドルームは、最も容量の大きいものでも14L。まだまだ狭いなあとは思いますが、氷温にして肉・魚だけを入れるとしたら、これで十分なのかも。これまでのように、肉も魚もサラダも珈琲やお茶も…というように「何でも新鮮に保ちます。香りも逃がしません」ということだとすると、大きいほうが便利そうですが、温度帯を選択できるようにして、保存するものを限定させることで、ある意味、この狭さが気にならなくなるようにも思います。
 
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本当は、切り替えではなく、1℃の真空チルドルームと、−1℃の真空氷温ルームの2つの部屋があったら、もっと便利なのでしょうけれど。
 
ただ、“真空”にするというのはものすごく大変な技術なのだそうで、容量を増やすほどに、その圧力に耐えうるだけの大きな冷蔵庫にしないといけないので、今の段階ではこれが限界だとうかがいました。
 
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この「日立の真空チルド、−1℃⇔1℃の切り替えは、冷蔵庫のドアに設けられた操作パネルで行います。
 
R-Z6200およびR-Z5700のプレミアムタイプでは、ドアの表面がガラスコーティングされた「クリスタルドア」仕様になっていますが、ここに「ガラスタッチ操作部」が設けられていて、触ってみると完全にフラットな状態。だからこそ、お手入れもしやすいのですが、タオルで表面をふいたりするときには、操作パネル部分は反応せず、必要なところを指で押したときだけ反応する…という仕組みはすごいなあと思います。
 
発表会の会場で「すごいですねぇ」と感心していたら、日立の家電事業部・商品企画担当部長のT氏が「この技術は、日立のIHクッキングヒーターの天面の操作パネルの仕組みと同じなんですよ。他で培った技術や便利さをこうして生かしているわけです」と説明してくださいました(発表会の後で、こうした話をうかがうときが一番楽しい時間です)
 
 
そのほか、日立らしい感じのする省エネの仕組みもあるのですが、それは次の機会に。
 
 
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2009年10月26日

こんな冷たい雨の日には『ふとん乾燥機』の出番です

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こんにちは。sallyです。
 
台風20号が近づいてきているのだそうですね。1週間の始まりだというのに、お天気が悪くて、気温も低くて元気が出ないですよね。でも、今日の1日の終わりに、“ふかふかの暖かい布団にもぐれる”ことを想像してみてください。何だかふわりと幸せな気分になれませんか?
 
ということで、今日は三菱電機から10月1日に発売されたばかりのふとん乾燥機について。
 
ふとん乾燥機は一時期、とてもブームになったけれど、最近はあまり見かけなくなってしまったような印象がありました。実際、大手家電メーカーさんの中では、三菱電機、パナソニック、日立の3社しか作っていない様子です。
 
ただし、マンションなどで洗濯物や布団をベランダに干すのを禁止しているところも最近は増えてきていることや、花粉症その他で外に干したくない人が増えてきていること、そしてだんだん高齢になるにつれて、布団干しそのものが辛くなること…などを考えると、「ふとん乾燥機」というのは便利だなあと思います。
 
それに、私もそうですが、働いていて昼間留守にしている場合、週末(休みの日)しか布団を干せないし、その日が晴れるとは限らないので、やっぱり1台あるとうれしい家電ですよね。
 
三菱電機のふとん乾燥機の新製品AD-S70LSは、布団だけでなく、ブーツの乾燥ができるのが特徴。抗アレルギー機能、抗ウイルス機能のある銀系微粒子を付着した「銀ナノアレルパンチフィルター」を吸気口フィルターに搭載しているので、吸い込んだダニの死がいやふん、花粉などのアレル物質やウイルスを吸着・分解できるのも心強い機能です。
 
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そのほか、洗濯物を乾かしたいときにも大活躍! 衣類乾燥カバーを兼ねたロングサイズのふとん乾燥マット(横幅120cm×長さ200cm)を採用しているので、ロングサイズの布団でもOK。ピンチハンガーやラックハンガーに掛けた衣類を丸ごと乾燥することができます。
 
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ほらね、こんな感じです。
 
ここでちょっと気になるのが、電気代。ドライヤーをつけっぱなしにしている感じなので、さぞや電気代がかかるのでは…と心配になったのですが、思ったよりも安価かなと。毎日使うものではないし、洗濯物にしろ、ブーツにしろ、布団にしろ、この程度の電気代で快適になるなら、いいなあと思いました。
 
  • ふとん乾燥(綿・羽毛・羊毛) 約55分/約12円
  • 衣類乾燥 約120分/約24円
  • ブーツ乾燥 約120分/約1円
 
そうそう、冬場の就寝前に布団をあたためておくときのための「あたためコース」もあります。
 
ちなみに、ダニ退治などでふとん乾燥機を使用したときには(この製品にも「ダニ退治コース」があります)、使用後に掃除機を掛ければさらに万全です。
 
今、こうして記事を書いていて、わが家にもぜひ1台欲しくなりました。これからの季節、贈り物にもよさそうです。
 
 
 
 

2009年10月25日

空気清浄機特集第2弾はウイルスウオッシャー&光速ストリーマ

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こんにちは。sallyです。
 
日経トレンディネットで3回に分けて、特集記事を書いている空気清浄機。第1弾は、プラズマクラスターイオンで注目されるシャープと、ナノイーのパナソニックの製品の特徴について書きましたが、第2弾が昨日公開されています。
 
シャープ、パナソニックに続いての登場は、ウイルスウオッシャー搭載の三洋電機と、光速ストリーマのダイキン工業。いずれも、新型インフルエンザウイルスへの実証結果を発表した技術を搭載した製品になります。
 
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ウイルスウオッシャー(電解水ミスト)や、光速ストリーマ(ストリーマ放電)の仕組みについてや、製品の特徴については、ぜひ日経トレンディネットの記事をお読みいただければと思います。
 
が、簡単にここで触れておくと、ウイルスウオッシャーは以前にもお話した「バルサン系」か「ゴキブリホイホイ系」のどちらに区分されるかというと、「バルサン系」。水道水を電気分解させて、強い除菌力をもつ“OHラジカル”と“次亜塩素酸”という2種類の活性酸素を作り出し、微細なミスト状にして空気中に放出して除菌力を発揮するもの。前回のプラズマクラスターやナノイーに比べ、空気中で長く効力を発揮する性質があり、広い空間に強いのが特徴だと言われています。
 
一方、ダイキンの光速ストリーマは、誤解している人も多いかと思いますが、「ゴキブリホイホイ系」です。あくまでも本体内に捕獲したものについて、ストリーマ放電して、新型インフルエンザまでをも、100%分解・除去するという仕組みになっています。だからこそ、大風量でしっかり吸い込み、電気集じん技術によってとらえたアレル物質などを“逃がさない”ことがポイントとなるのです。
 
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今回、ダイキンはウイルスへの除菌や、“加湿する水も除菌”という点をかなり強調していますし、パワーアップしたことは素晴らしいのですが、個人的に残念な点が2つあります。
 
それは、日経トレンディネットの記事にも書いたように、脱臭カートリッジの『洗えるニオイとる〜ぷ』が姿を消してしまったこと。本体経路の見直しにより…とは言っていますが、これまでダイキンさんの空気清浄機は“脱臭”のイメージが強かったため、どうしても“ウイルスの分解・除去”をアピールしたいからなのではと思います。
 
それと、以前に「気化式の加湿器は冷たい風が出てくると思っている人に」という記事でご紹介したことがあるように、2008年モデルの「うるおい光クリエール」では、加湿時に室温が下がったように感じないように配慮された加湿空気清浄機だったことが、私としては他社にはない、とても優れたところだったと思うし、昨年の発表会ではこの点を強調していたはずなのですが、どうやら、今回の新製品ではこの機能がなくなってしまっている様子。
 
使う人にとってこうした配慮こそ、うれしい点だったと思うし、他社との違いを強調できて、買うときの決め手になるかもしれないのになあと思うのですが、2009年はなんといっても『新型インフルエンザ』や『除菌力』というものがキーワードになるので、仕方ないのかもしれませんね。
 
…ということで、空気清浄機に興味のある方はこちらの記事をぜひ。
 
◆日経トレンディネット
新型インフルエンザで注目される「空気清浄機」の選び方
 
【空気清浄機の選び方2】“新型インフル”対策ならこれ!?三洋VSダイキン
 
 
 
 

2009年10月24日

たかが卵ケースと言うなかれ。

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こんにちは。sallyです。

この間、ボリジさんから私の冷蔵庫の記事を楽しみにしています…といううれしいコメントをいただきました。そこで、今日は冷蔵庫の卵ケースのことを少し。

わが家の冷蔵庫は2004年製で容量は450リットル程度ですが、卵ケースはドアポケットについています。卵を入れる丸い穴が10個なので、残り2個の時点で新しく買ってくると、古いほうの2個のしまい場所に困るんですよね。それで、新しいものの隙間を埋めるようにして、上に重ねて置いているわけなのですが…


最近の冷蔵庫は“ドアポケットに卵"ではなくて、チルドルームの脇あたりに引き出し式のケースになっているものが多くなっています。これは、冷蔵庫の中を清潔に保ちたいという声を生かした結果なのだそう。

東芝の新製品では、買ってきた卵をパックに入れたまましまえるようになっていて、使いかけ(バラにした残り)については穴におさめられるという便利な仕掛けに。

中の仕切りをひっくり返せば10個分の穴が登場するので、新しいものをすぐに開けてしまうことも可能。いずれにしても卵は14個まで収納できるので便利です。

たかが卵ケースと言うなかれ。場所も、しまえる数もこうしていつの間にか進化しているのですね。

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posted by sally at 14:37| Comment(4) | TrackBack(1) | 冷蔵庫のこと

2009年10月22日

別宅「顧客視点マーケティング」、再開させました

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こんにちは。sallyです。


上の画像は、私の名刺の裏側です。昨年11月に250枚ほどお願いしたものが、9月にはなくなってしまい、追加でお願いするにあたって、表面のほうの肩書をこれまでの「顧客視点アドバイザー」にプラスして「家電コンシェルジュ」というのも併記させていただいたことは、以前にもお伝えしました。


顧客視点アドバイザーというのは、どちらかというと企業の方々に向けて仕事をするとき向けの肩書のため、家電分野で取材などを受ける際には、不便だったのですよね。それで、エル・オンラインに登場させていただいたのをきっかけに、家電コンシェルジュという肩書を使おうと決めました。


で、裏面もせっかくなので見直そうと、これまで「Sallyの家電研究室」だけだったのを、もう一つの顔のほうも載せておこうということで、「神原サリーの顧客視点マーケティング」のアドレスも併記。…ところが、本当に忙しくて、ここ2カ月ほど更新できていなかったため、「こちらもお願いしますよ〜」という声がしきり。で、名刺も刷新したことですし、反省して今日から復活させましたので、興味のある方はのぞいていただければ幸いです。


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生活家電は毎日の暮らしの中で、必要不可欠となっているのに、情報が足りていないというか、どうも女性や年配の人にはわかりづらい…家電量販店に足を運ぶのもおっくう、そんな人が多いのではないかと思い、少しでもわかりやすいく家電の情報をお伝えできたらと思っているのが、こちらの「Sallyの家電研究室」。


そして「神原サリーの顧客視点マーケティング」のほうは、せっかくいいもの(&サービス)を作ったのだから、それを必要としている人にきちんと伝えましょうよということや、生活者たちは本当はこんなものを欲しがっているんですよ…ということを、これまでの経験などからお話しています。


おかげさまで、最近は家電はもちろんそれ以外の分野でも相談を受けることが多く、売り場づくりやPRのお手伝い、商品企画その他いろいろなお仕事をいただいていて、感謝しております。


どちらのサイトもなるべく更新頻度を高められるように努めますので、どうぞよろしくお願いします。

 


 

posted by sally at 20:10| Comment(2) | TrackBack(0) | ご挨拶&自己紹介

掃除嫌いの私が愛用しているハンディクリーナーはこれ!

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こんにちは。sallyです。
 
本日、久しぶりに日経トレンディネットの「バイヤーズ企画」のコーナーに、私が推薦する家電について記事がアップされました。
 
【神原恭子】“掃除嫌い”が愛用するハンディクリーナー!ブラック・アンド・デッカー「ダストバスターフレキシー」
 
いやはや、「神原恭子」のすぐ隣に“掃除嫌い”の文字! 私自身は違うタイトルを付けていたんですが、編集担当者に却下されて、こんなタイトルになってしまいました。これで神原恭子=掃除嫌いと世の中に宣言したようなものです(苦笑)。でもね、本当のことだから仕方ないですね。

 
しかも、バイヤーズのトップページには、朝倉氏が同じハンディクリーナーのダイソンのDC31を推薦しているのですから、何だかちょっと闘ってるみたいです。
 
 

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さてさて、私はこのハンディクリーナー「ダストバスターフレキシー」に出合うまで、ブラック・アンド・デッカー社のことを知らなかったのですが、世界最大の電動工具メーカーなのですね。しかも30年前にコードレス・ハンディクリーナーを世界で初めて開発したのも、このブラック・アンド・デッカー社。
 
普通のハンディクリーナーは、本体そのものを右手(利き手)で持って掃除をするため、その重さがけっこう負担になります。けれど、ダストバスターフレキシーは普通の掃除機みたいにホースがついているので、本体を置いたまま、もしくは反対の手で持って掃除ができるのが素晴らしい!
 
しかも、「ハンディクリーナーはゴミを吸わない」という固定観念を覆すような、見事な仕事ぶりです。
 
…ということで、わが家の様子が随所に公開されている日経トレンディの記事を、ぜひともお読みいただければと思います。
 
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そうそう、下の写真はオプションの「ペットノズル」というもので、まだ販売はされていないようなのですが、ブラック・アンド・デッカー社に「使ってみたいので送ってください〜」とお願いしたら、即、手配してくださいました。ドラえもんの手みたいな形で何とも愛らしい。しかも、黒ラブ・大和の抜け毛をきれいに集めて吸込んでくれる優れモノです。店頭で扱ったら、ペットを飼っている人にはきっと喜ばれると思います。
 
 
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2009年10月21日

“あかりの日”にエネループ ランタンについて考える

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こんにちは。sallyです。
 
今日はトーマス・エジソンが白熱電球の実用化に成功した日(1879年10月21日)にちなんで制定された「あかりの日」。パナソニックのLED電球の発売日でもあります。白熱電球の登場から130年経ち、2012年には消えゆく運命になろうとしているのは、何だか感慨深いです。温かみのある白熱電球のあかり、好きなんですけれどね。
 
さて、今日の本題は、三洋電機が社会貢献活動の1つとして開発した『エネループ ランタン』のこと。太陽電池を搭載したソーラーチャージャー(写真・左)を利用して、太陽エネルギーで発電したエネルギーを、内蔵のニッケル水素充電池に充電し、点灯する充電式のランタンで、照明部分には、10年以上使用可能な1W高輝度LEDライトを使用しているとのこと。2段階(強弱)の照明モードがあり、弱に設定した場合で約20時間の連続使用が可能です。
 
創エネ・畜エネの技術を使ったエネループ ランタンは、世界の無電化地域に贈るためにと開発されたそうで、第1弾はアフリカのウガンダ共和国に、そして先日はインドネシア・スマトラ島沖地震による被災者への支援物資として1000個寄贈されています。
 
世界の無電化地域の人口は約16億人。地球上の約4人に1人というのですから、驚きです。130年前に白熱電球が登場して、あかりのある生活が当たり前のように感じていたけれど、地球規模で考えれば決してそんなことはないのですね。
 
ウガンダ共和国に贈られたエネループ ランタンは子どもたちの勉強に役立つ照明器具として使ってもらっているそうですが、太陽光発電+LED照明という理想的な形の照明器具がこうして役だっているというのは素晴らしいなと思います。
 
そうそう、このエネループランタンですが、寄贈だけでなく、10月からウガンダ共和国で発売されるようです(すでに発売されているのでしょうか? 反響を知りたいですね)。
 
 

2009年10月17日

LAMYサファリ2009限定モデル・ピンク、やっと入手♪

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こんにちは。sallyです。
 
今日は家電の話ではなくて、文房具のこと。私の周辺の人はご存知のとおり、取材・打ち合わせその他、いつも私のそばには、RollbahnのリングノートとLAMYの万年筆があります。
 
LAMYはドイツのメーカーで、私が愛用しているシリーズはそもそも子どもたちに正しいペンの持ち方を教えるため…というのですから、いい年をした大人の私がLAMYの万年筆を溺愛するのもいかがなものかとは思うのですが、どうしても手になじんでしまってこれがないと仕事になりません。
 
で、ペン先の太さを変えてみたりしつつ、毎年発売される限定モデルを楽しみにしているわけですが、2009年の限定モデル第2弾として9月初旬に『ピンク』が発売されていたのに、すっかり忘れていて。昨日、ダイソンさんの発表会に出席するために表参道ヒルズに出かけ、デルフォニックスに立ち寄って、「そうだ!ピンクだった!」と思い出したのでした。
 
LAMY.JPG
 
ほらね、こんな具合い集まっています。このほかにも赤色のインクを入れて使っている、何年か前の限定モデル、『ブルー』も持っています。
 
日本人は、ペン先の細いものを好むのだそうですが、私はいろいろ使ってみた結果、M=中字のものが一番お気に入り。インクの色は明るいほうのブルーです。で、今回もピンクのMを買いたかったのですが、表参道ヒルズ店にはなく、系列店で在庫がないかどうか探してもらって、今日のボイトレのレッスンの後で、おとり置きしてもらったもの購入してきたのでした。
 
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でね、一緒に買ってきたのが、LAMYと同じくらい溺愛しているRollbahnのリングノートのキーホルダー。万年筆と比べてみても、いかに小さいかわかるでしょう? LAMYと同じ色のものを購入して、日頃持ち歩いているお仕事バッグにつけてみました。
 
ということで、現在使用しているRollbahn(表紙のカラーはグリーン)がそろそろ終わりそうなので、次のカラーは冒頭の写真の淡いピンクに決定です。まあ、だいたい2〜3か月で1冊使い終わってしまうのですけれどね。
 
…ちょっとうれしかったので、思わずご報告してしまいました。
 
 

2009年10月16日

ダイソンの羽のない扇風機「エア マルチプライアー」を体感してきました

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こんばんは。sallyです。
 
すでにネット(海外)では公開され、話題になっているダイソンの掃除機以外の新製品。羽のない不思議な形の扇風機『AirMultiplier(エア マルチプライアー)』が、今日の午後、日本でも表参道ヒルズにてお披露目されました。超少人数の発表会に招待されたので、興味津津で出席してきました。
 
 
出張先から駆け付けて、その後もいろいろと忙しく、少々疲れているので、詳細はまた後でご説明することにして、とりあえずのご報告です。
 
上のような輪っかとモーター内蔵の本体のみの不思議な物体。ダイソン氏いわく「お手入れも簡単。けがの心配もなく、そよ風のような心地よい風が出てくる環境にやさしい家電」。
 
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そもそもは、同社が開発したハンド・ドライヤーからヒントを得たのだそう。「研究開発に3年を要したけれど、速かったね」と、ダイソン氏。
 
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色はブルーとホワイト。
 
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こうやって前後の角度を10度ずつ調節することができます。
 
確かに風が出てきて涼しいし、風の強さも弱から強までの間で無限に調節できるので便利です。ちなみに価格は37000円程度とのこと。デザイン家電&目新しさを考えれば、この価格でも買いたいと思う人は多いかもしれませんね。ただね、やっぱりモーター音は強にするとかなり大きいです(音ばっかり気にしてる…とダイソン社の人たちに怒られそうですが)。
 
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これはおまけ。今回のコンセントに差し込む部分のデザインを一新したのですって。
 
最後にダイソン氏と握手をして帰ってきました。開発のきっかけや、仕組みについては、またあらためて。
 

2009年10月15日

週刊文春10/22号「THIS WEEK」家電トピックス

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こんにちは。sallyです。
 
今日発売の週刊文春(10月22日号)THIS WEEKというコーナーでLED電球のことが話題として取り上げられています。その中で、家電コンシェルジュの立場で取材を受けてコメントさせていただきました。
 
記事のタイトルは「LED電球は温室効果ガス25%削減の救世主か?」
 
 
私は関わっていませんが、今週のベスト10というコーナーでは「1万円以下の便利家電」が特集されているようです。今日はこれから関西方面に出張ですが、週刊文春を買って新幹線内で読もうと思っています。興味のある方はぜひ購入して読んでくださいませ。
 
 
 
>>>今週の週刊文春の詳細はこちら
 
 
 
 

2009年10月14日

“健康な空気”を買う時代に!?

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こんにちは。sallyです。
 
今日はシャープのプラズマクラスター加湿イオン発生機とプラズマクラスターエアコンの新製品発表会がありました。追って、その詳細はご紹介するとして、発表会で印象的だったのが、『これからは“健康な空気”を買う時代なのです』という言葉。
 
その昔、タバコの煙を何とかしたい人が空気清浄機を買い、その後、花粉症に悩む人が春先になると空気清浄機を買い求めるようになりました。
 
そして、風邪予防にと加湿器が流行り、ついでにウイルス対策にも…と加湿空気清浄機に注目が集まるようになったのは、ご存じのとおり。
 
さらにウイルスや細菌への対策が注目される今、ついに「健康な空気を買う」必要性まで出てきてしまったなんて。人間が個体としてもっと耐性のある、強いものにならないといけないのでは・・・という気もしますが、いつしかミネラルウォーターを買うことが当たり前になってしまったように、空気の管理をしないといけない時代が迫ってきているのでしょうか。
 
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ちなみに、上の「プラズマクラスター加湿イオン発生機」は、6畳用で寝室需要を想定したものだとか。人のいるところにプラズマクラスターイオン&加湿できるように、前後左右にルーバーが動いて、風向きを調節できるようになっています。
 
加湿器を持っていない人なら、普通のイオン発生器よりも魅力的かもしれないけれど、価格は4万円とのこと。シャープの加湿空気清浄機の一番小さいものが10畳用なので、個室向けにはこちらのほうがいいのでしょうか。
 
うーん、でも、加湿空気清浄機の場合、「高濃度7000」ですが、加湿イオン発生機は「高濃度25000」。加湿された気流によってプラズマクラスターを部屋に放出しつつ、フィルターで“空気清浄”するのが、加湿空気清浄機。加湿イオン発生機はさらに高濃度のプラズマクラスターイオンを空気中に放つことのみで、除菌などを行うという点で、似て非なるものですね。
 
 
 
…プラズマクラスターイオンに満たされた空気が「健康な空気」かどうかと言われると、そのあたりも判断に困るところで、まずは、「栄養+睡眠+手洗い・うがい」という基本的な健康管理に努めようとあらためて思いました。
 

プリンタのインク、1色でも切れたら大変なんです。

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こんにちは。sallyです。
 
カラープリンタをお使いの方なら、同じ経験をしたことがあると思うのですが、何が困るって、例えば「イエロー」が切れたらイエローなしの印刷になるわけじゃなくて、すべての印刷がシャットアウト! カラーじゃなくて、モノクロ(白黒)印刷でいいんだから、ブラックのインクはたっぷりあるし大丈夫でしょう?…と思ったとしても、ダメなんですよね。
 
だから、「インク情報」のところに、警告が出てきたら、早めに準備しておく必要があるのだけれど、忘れてしまったりまだ大丈夫だろうと思っていると、突然シャッターが下ろされたみたいに「エラー」になって、その後は何をどうしようとも、新しいインクを補充しない限り使いものにはなりません。
 
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わが家は3年前に買ったキヤノンのMP960を愛用しているので、カバーを開けるとこんな感じになっています。取り替えが必要なインクのところがチカチカ点滅して教えてくれる仕組み(まだ大丈夫なインクは、ずっと光ったまま)。
 
で、どうやら「フォトマゼンダ」がなくなりそうで、シャットアウトされるのも間近な雰囲気なので、昨日、仕事の帰りに最寄駅の構内にある文房具店に立ち寄って、フォトマゼンダを探したところ、「マゼンダ」のみ。
 
店主のおじさんに「キヤノンの7eのインク、フォトマゼンダはありますか?」と聞くと、「フォトマゼンダは写真用だから、あんまり使う人がいないでしょう? だから仕入れていないよ。取り寄せだね」と。
 
一瞬、ぽかんとしてしまった私。
 
「使う頻度は少ないかもしれないけれど、フォトマゼンダだっていつかはなくなるし、なくなった場合は、白黒の印刷だってできなくなってしまうから困るのに」と言うと、「え? 写真の印刷をしない場合でも、フォトマゼンダがないと印刷できなくなるのかね? そりゃあ、知らなかったね。へー、そりゃ不便だね」
 
そうなんです。不便なんです。
 
 
キヤノンのMP960は、印刷もきれいだし、カラーコピーもスキャニングもできるし、便利でとても気に入っているのだけれど、インク切れのときには本当に不便だと思ってしまいます(E社のプリンタも同様)。 
 
純正インクが高いのもガマンしますが、このあたりの使い勝手は何とかならないかなあと思うことしきりです。 
 
 
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で、世の中にはもう少し、気のきいたプリンタがないものかと調べてみたら、HPから昨年の夏に発売されたPhotosmart C4486という機種は、スキャナもついた複合機なんですが、これには「インクバックアップ機能」というやつがついているんですね。
 
あくまでも応急処置のようですが、カラーインクが切れてしまっても、モノクロ印刷ができるという優れモノ。価格も1万円以下と安価です。
 
HP-C4486.jpg
 
 

2009年10月13日

読み進むのがもったいない…浅田次郎さんの「つばさよつばさ」

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こんにちは。sallyです。
 
浅田次郎さんのエッセイ集つばさよつばさ〔文庫〕 (小学館文庫 あ 18-1)を読了しました。「地下鉄(メトロ)に乗って」や「壬生義士伝」「椿山課長の7日間」などなど、これまで小説は読んでいたけれど 、エッセイ集は初めて。
 
1年間のうちの1/3を国内外の旅路にいるという、浅田氏の“旅”にまつわるエッセイなのですが、ホロリとさせられたり、クスリと笑ったり、美しい日本語に心を打たれたり…。本当に上手いなあと思いました。
 
小説家になりなくとも投稿した小説はボツばかりで、ライターとして活躍されていたこともあるという浅田氏。「書評もインタビューも風俗ルポも裁判傍聴記も何でも書き分けられたから重宝された」とのこと。重松清さんもそうですが、ライターから小説家になり、感動作を続々発表できるというのは、文章修業ができているということもあるでしょうけれど、それまでにたくさんの取材経験をふんで、たくさんの“物”や“事”や“人”に出会ってきているからなのだろうなあと。私は今、小説家を目指してはいないけれど、編集者&ライターとしての経験が今につながっていると思っています。うーん、もっと私もがんばらなくてはいけませんね。
 
さて、このつばさよつばさ〔文庫〕 (小学館文庫 あ 18-1)。「台北の街角で」という章で出会った「桶店」のご主人とのやりとりには胸のこみあげるものがありました。それと、日本語の美しさにハッとさせられたのは、たとえばこんな文章。
 

北京の朝を蕭々(しょうしょう)と包む雨は美しい偶然にちがいない。
思い立って散歩に出た。この季節の雨は黄砂を拭い落として、むしろ風景を瞭か(あきらか)にする。えんじゅや柳の若葉にも雨がよく似合う。

 
5月の北京に雨が降る様子、緑が目に鮮やかな様子が、くっきりと浮かび上がってくるし、何より『北京の朝を蕭々と包む雨』とか、『むしろ風景を瞭かにする』などという日本語が素敵です。
 
そのほかにも、まずいものほど心に残るという話やピラミッドは雇用促進の公共事業だったという話など、どこから読んでもおもしろいエッセイ集です。ちょっと一息つきたいときに、開いたページのエッセイを読んでみる…なんでいうのもよさそうです。 
 
 
posted by sally at 10:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 読んだ本のこと

2009年10月12日

三菱「炭炊釜」NJ-UX10、買ってしまいました

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こんにちは。sallyです。
 
炊飯器の買い換えを検討中だったことは、以前にもお話したとおりですが、結局、ELLE ONLINEの記事掲載のためにお借りしていた三菱の炭炊釜(UX-NJ10)の味が忘れがたく、すでにご飯の味についてや使い勝手を熟知していることもあって、こちらを購入しました。
 
そもそものきっかけは、以前に三菱電機の広報担当のM氏から「8月に発売される、新しい炭炊釜のリリースを送ります。リゾットもできます」というメールをいただいていて、「おかゆでなく、“リゾット”というのはめずらしい」と心に留めていたから。その後、エル・オンラインでキッチン家電特集のお話をいただいたときに「20〜30代のおしゃれな女性たちに『おいしいごはん+リゾット』という切り口で紹介したら喜ばれそう!」とひらめいて、サンプル機をお借りしたわけなのですが…
 
記事でもご紹介したとおり、炭×超音波×連続大沸騰の合わせ技で、ごはんが本当においしく炊けるし、冷めてからの味も際立っているため、お弁当にも。圧力IHの炊き方を含め、わが家の食味の好みにこの炊飯器がぴったりだったようです。
 
ちなみに、このすぐ下の機種にNJ-UV10というのがあって、炊飯器の形状もとても似ていますが、最上位機種のUX10とどこが違うのかと言うと、超音波吸水の際に、UX10では超音波に強弱をつける(可変超音波吸水)ことで、『もちもち』とか『しゃっきり」』という、ごはんの炊きわけをさらに極めているのが最上位機種。
 
そこまでこだわらなくてもいい…という方なら、UV10のほうでもリゾットができるし、特大うまさカートリッジで連続大沸騰を実現させているので、十分満足できるのではと思います。

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しかし…いい炊飯器を買うと、お米の減り方が本当に早い! 家族全員がおかわりするんですから(私も)、「え?もうごはんないの?」ということになってしまいます。
 

ダイエット中の人は、炊飯器のいいものを買うと失敗するかも(笑)。
 

2009年10月09日

LED電球、各社のデザインを比べてみると…

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こんにちは。sallyです。
 
先日、週刊文春のニュースページを担当している記者さんから取材を受けました。テーマは今年に入って大注目されているLED電球について。掲載号は来週発売かと思うので、詳しくはそれをお読みいただくとして(とはいえ、ちょっとコメントを寄せた程度ですが)、これまであまりLED電球については、ここで取り上げてこなかったので、まとめてみたいと思います。
 
冒頭の画像は、東芝のものですが、今年3月に白熱電球と置き換え可能な電球型のLEDランプを発売したのが2009年LED合戦の始まりです。でも、この時点では1個10,500円もしたのですから、いくらエコだし省エネだし…とわかっていてもなかなか手に入れるのは難しい。
 
その後、6月にシャープは1個4,000円という驚きの低価格(…10,500円に比べれば)のものを発表し、さらには調光機能付きのLED電球まで同時発表しました。
 
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調光機能付きの照明器具で使えるタイプだけでなく、調光機能のない照明器具でなくとも、付属のリモコンで7段階の色と明るさを選べる(=つまり49パターンの光)というものが発表されたのが、私としてはとても素晴らしいことだと思っています。
 
その後は、各社から4000円程度のLED電球が続々発表&発売。最後発といわれたパナソニックからも、10月21日の「あかりの日」にいよいよ発売されます。
 
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↑ こちらはNECのもの。
 
mitsubishi_LED.jpg
 
↑ こちらは三菱電機。
 
hitachi_LED.jpg
 
↑ これは日立 (発表は9月にありましたが、発売は11月中旬)
 
pana_LED.jpg
 
↑ そして、これがパナソニックです。パナソニックは、小型電球タイプ=E17口金タイプのものもあります。
 
 
ずらりと並べたLED電球をあらためて見直してみると、放熱板部分のデザインがずいぶん違うことがわかります。それに、LED電球は先端部分しか光らないので、パナソニックのように、あえて球体のような丸みを帯びた形をやめて、フラットなデザインにしているものもあります。
 
取り付ける器具によって、ランプがどこまで見えるのかが変わってくるので、このあたりを考慮してどのメーカーのものにするのか決めるのもいいのかなと思います。
 
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ここで、さらにおさらいをしてみると、LED電球はだいたい40,000時間の寿命があって、白熱電球の40倍。10年以上交換不要と言われています。消費電力は約1/8程度だから、初期コストが高いけれど、二酸化炭素排出量を抑えるには、かなり有効で、エコなランプですよね。
 
温度の低いところ(冬)でも、すぐに明るくなることや、点滅を繰り返すことに強いのもLED電球の特徴です。これは最近知ったのだけれど、LED電球には虫が集まりにくいんですってね。外灯にも向くということでしょうか。
 
今年はある意味でLED電球元年ともいえると思うので、今後、さらに価格が抑えられて、気軽に試してみることができるようになるといいなと思います。
 
 
 
 
 
 

2009年10月08日

八ツ場ダムと「カフェ・ビスケット」のこと。

中之条ダム.JPG
こんにちは。sallyです。
 
民主党がマニフェストに掲げた公約を実現させるためにと、「八ツ場ダム(やんばダム)」の建設を中止にしようとする動きが本格的になってきましたね。この問題をニュースなどで見聞きするたびに、私はふとしたことから知ることとなった、ある一家のことが胸によぎります。
 
------この話は、ちょっと長くなりますので、ご了承くださいませ------
 
 
上の写真は、昨年の夏の終わりに、群馬県の四万温泉から帰る途中に立ち寄った中之条ダムで撮った1枚です。たまたまダムの放流が始まったところで、轟音とともに落ちる水しぶき、そこにかかる虹を見て感激したのでした。当時、仕事のことで悩みを抱えていたころだったのですが、何だか胸のもやもやが晴れるような、そんな気持ちになったことを覚えています。
 
 
さて、この中之条ダムからさらに車を走らせて帰路につこうとしている途中に、「ちょっと休憩していこうか」と立ち寄ったのが、「カフェ・ビスケット」という可愛らしい名前のカフェでした。外から見るとまるでレストランのようで、中に入ってみると、広い店内にどっしりとしたテーブルやイスが置かれ、居心地のいい空間になっていました。
カフェ・ビスケット.JPG
 
珈琲と、フルーツがあしらわれた手作りのケーキをいただいたのですが、珈琲カップが温もりのある手になじむものだったので、帰りがけに「なんという作家さんのものですか?」とたずねると、2人いらしたご婦人のうちの、お年を召された方の手作りというではありませんか。
 
「四万温泉の帰りには、またきっと立ち寄りますね」と約束し、お店を後にしたのですが…
 
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実は、そのとき、レジのところに「風の吹く道」という本が何冊か置かれていました。そのときには、「近隣のお客さんとか親しい方が書かれた本なのかな」と思って、その本のことは話題にしないまま帰ってきてしまったのですが、なんとなく気になって、ネットで買えないかどうか調べてみたところ、見つかったんですよね。
それで、さっそく購入し、読んでみると…
 
この風の吹く道 (現代名随筆叢書89)という本は、あの「カフェ・ビスケット」のオーナーである竹田朋子さんが書かれた随筆集だったのです。レジにいらした二人の女性のうちの一人が、この竹田朋子さんで、珈琲カップを作っていらしたのが、そのお母様。
 
さあ、ここからが本題です。実はね、随筆集によると、この竹田さんのご一家は、今回の八ツ場ダムの建設のために消えようとしている川原湯温泉で長年旅館を営んでこられたのでした。本の中にはこんな一文があります。
 
家業である旅館経営に携わったのは、結婚2年目。27歳のときである。あれから22年。商売の苦手な私はとにかくやるしかなく、無我夢中であった。当地はダム建設により水没し、そう遠くない時期に、近隣に造成中の代替地に移転することになっている。
 
けれども、代替地の造成はなかなか進まないこと、その地で再び旅館を営んでいくことはかなり難しいことなどから、ついに川原湯を離れて、新天地で「カフェ」を開こうと決心されたのです。
 
…とここまで、読んでも、「いろいろ大変だったんだね」で終ってしまうかもしれません。でもね、まだ続きがあるんです。この竹田朋子さんのお父様(さっきの珈琲カップづくりのご主人)は、この八ツ場ダム建設反対派の筆頭にいた方なんです。
 
産経ニュースの記事でも、竹田博栄さんのコメントが紹介されています。
 
50年以上にもわたって「川原湯」を残すために反対し続けてきた竹田さんが、ようやく心に決着をつけて、長年住み続けた土地が水没することに納得し、中之条に引っ越すことを決めて新しい生活が始まって3年弱。この長い戦いの間には、地元の推進派と反対派で争いが起こり、苦しい日々が多かったといいます。
 
実は、竹田博栄さんのことも、カフェ・ビスケットから帰るときに、お店の外にいらっしゃった様子をちらりとお見かけしています。お元気そうではありましたが、ご高齢でいらっしゃいました。
 
本当のところ、どうするのが最善の道なのか、私にも判断がつきかねますが、人生のほとんどをこの八ツ場ダムの問題に振り回されてきた人が大勢いるということを、もう少し省みてもいいのではないかなと思われてなりません。
 
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こうしたニュースを見聞きしても、なかなか他人事としてか捉えられないものですが、たまたま立ち寄ったカフェ、そこに置いてあった本…、それがきっかけで目を離せない問題として深く心に刻まれています。
 
どんな形で終息を迎えるにせよ、竹田さんご一家をはじめとする地元の人たちが、1日も早く心安らかに過ごせる日が来ますようにと願うばかりです。
 
 

三菱から12月に発売の大容量冷蔵庫Z65Rは新しい形に注目です

Z65R.jpg
 
こんにちは。sallyです。
 
今年も各社から冷蔵庫の新製品が次々に発表され、出そろった感があります。冷蔵庫は隔年で大きな変化があるのだと聞いたことがあります。それに照らし合わせてみると、2年前は三菱から瞬冷凍、日立から真空チルド…など大きな変革があった年で、昨年は省エネ性を高めるなどのマイナーチェンジ、そして今年は変革の年に当たります。
 
まあ、昨年、パナソニックと三菱の両社が、省エネのために(メーカーさんは『冷凍室を活用する人が多いので利便性を図るため』と説明していますが、実際は省エネ性アップのためです)、野菜室を一番下に持っていってしまったことは、私にしてみれば大きな変革だったのでは…とも思われますが。
 
さて、そんな“当たり年”の2009年秋の新製品の中で、東芝が引き続き「真ん中野菜室」を貫いて、独自路線を突っ走っているのは先日お伝えしたとおりです。
 
ただ、“真ん中野菜室”をやめてしまった三菱電機の冷蔵庫の中にも、新発想のものが登場していて、「これはいいかも!」と注目しています。それが、上の画像のZ-65Rというもので、645Lという大容量タイプです。
 
パッと見た感じは、今年3月に発表された日立の「サイド・バイ・サイド」に似ていますが、よく見ると配列が違うんですよね。サイド・バイ・サイドは基本的には扉が3つで、左の縦一列が冷凍室、右の上半分が冷蔵室で、下半分が野菜室になっています。
 
一方、Z65Rは、扉が5つ。上段の右が冷蔵室で、左半分が野菜室を含めた“マルチフレッシュコーナー”。そして、製氷室のほか、冷凍室が左右二つに分かれて設定されています。三菱の冷蔵庫担当の方いわく「日本人のために考えた全く新しい発想の大容量冷蔵庫」。

三菱Z65R_3.jpg左側の冷凍室の上段のボックスには、今回新しく採用された『光パワー瞬冷凍』ができるようになっています。ちなみに光パワー瞬冷凍というのは、ムーブアイと青色LEDによって庫内の温度制御と気流制御をおこなうことで、冷凍焼けを防げるようになっているのだとか。

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こちらは、冷蔵室部分ですが、ここにも青色LEDが使われていて、「光エア除菌・脱臭」で庫内を清潔に保つ仕組みになっています。

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製氷室の上にある野菜室のボックスがオレンジなのは、三菱さんが従来から採用してきている「ビタミン増量野菜室」。新製品では『光ビタミンアップ野菜室』という名称にしているようです。

ということで、引き出しを多用していて、整理しやすいのが特徴のZ65R。発売は12月上旬のようですが、それまでに、「サイト・バイ・サイド」のような愛称をつけたらいいのになあと思いますが、三菱さんどうですかね?

ちなみに、今回の光ビッグシリーズの冷蔵庫、こちらのZ65R以外は、通常のフレンチタイプ(センター開き)タイプのものが、445L〜601Lタイプまで出ています。また、幅60センチスリムタイプ(420L)の冷蔵庫も発売されます。

Z65Rは幅が805ミリと大きい冷蔵庫ですが(日立のサイド・バイ・サイドよりは少し小さめ)、置き場所があったら、なかなか魅力的なのではないでしょうか。カラーはクリスタルブルーとクリスタルホワイトの2色。“いつもの形”でない使い勝手に配慮した冷蔵庫、とても気になります。

posted by sally at 14:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 冷蔵庫のこと