2009年11月29日
ウイルスと喉と肌のための加湿、「のどガード」
こんにちは。sallyです。
最近よく聞かれることの1つに、「空気清浄機を買うべきか?それとも加湿器のほうが必要か?」というのがあります。この質問をされる場合、「ウイルス(風邪)対策には…」という前提があるのだと思います。
ここであらためておさらいしておくと、ウイルスがもっとも好きな環境というは「温度が低く、乾燥している状態」なんですよね。さすがに冬を間近に控えて、どの家庭でも暖房を始めたと思います。なので「温度が低い」ということはあまりないにしても、空気の乾燥のほうはどうでしょうか。
上のパネルの説明は、三菱電機の加湿機(加湿空気清浄機)に搭載されている「のどガード」という加湿機能についてです。実は、喉やウイルス対策のために適した湿度というのは、室温によって異なるのだそうですね。つまり、20度以下の低めの室温の場合は、より加湿量を増やさないと喉は渇きを感じますし、ウイルスも活動を活発にしたままになってしまいます。
「自動モードで使っている場合、多くの加湿機では、室温が低めのときの加湿量が不足していることが多いのだそう。「のどガード」機能では、室温に応じて11段階の湿度コントロールをしてくれるというのはなかなか頼もしいなと思います。
ましてや、すでに空気清浄機を持っているという方なら、ウイルスのためにも喉のためにも、肌のうるおいのためにも“加湿器(機)”に注目するというのもいいのではと思います。
この「のどガード」がついている三菱の加湿機「ラクリアミスト」は、ディスク気化式という仕組みを使っていて、フィルターの交換が不要です。
2009年11月28日
“石の家”に近づいてきた今だから、使ってみたいオイルヒーター
こんにちは。sallyです。
先日、読売新聞に掲載するデロンギのオイルヒーターの記事広告への対談のため、読売新聞東京本社で乾貴美子さんと対談してきました。オイルヒーターは、すでに30年も前にヨーロッパから日本に入ってきていますが、家庭の暖房器具として一気に浸透してきたのは、ここ数年のことのように思います。
というのも、オイルヒーターとは、本体内部に入れられた難燃性のオイルが電気によって温められ、放熱板であるフィンの中を循環しながら放熱していく仕組みになっていて、波長の長い放射熱が物に直接熱を伝えて表面温度を上げるという“輻射熱(ふくしゃねつ)”を利用した暖房器具。
ちょっと難しく感じられるかもしれませんが、温風の力や、石油やガスストーブのような燃焼系の暖房器具とは異なり、床や壁、天井、人体などに熱をじんわりと伝えて、部屋全体をふんわりおだやかな暖かさで包んでくれるのが“輻射熱を利用したオイルヒーター”というわけです。
だから、暖まるのには少し時間がかかりますが、スイッチを切ってもしばらくは温もりが続くという特徴があり、タイマーを利用した上手な使い方をマスターすると、より満足度が高くなります。
でね、このオイルヒーターですが、すでにヨーロッパでは100年以上も前から愛用されてきていて、その理由は「石の家」にぴったりだから。暖まるのに時間はかかっても、畜熱効果のあるヨーロッパの石の家の場合、一度暖まったらなかなか冷めることがなく、「弱」もしくは「切」にしても、じんわりと暖かさが続くんですよね。
日本の住宅は、高気密・高断熱になってきていて、なかでも断熱材はものすごく進化しています。つまり、どんどん「石の家」に近づいてきているというわけ。そう考えると、「30年前にはオイルヒーターのよさがあまり発揮されなかった日本の住宅でも、使ってみる価値がある」ということなのかなと思います。
温風が出ないので乾燥を防ぎ、音も静かでは部屋全体がふんわり暖か、しかも安全性が高いという点で、寝室や子ども部屋に向く暖房器具といえるでしょうね。
タイマーの上手な利用の仕方や、電気代のこと、デロンギならではの「エコ」への考え方については、またあらためてお話します。
2009年11月26日
エネルーピー、買っちゃった♪
バッテリーチェッカーの「エネルーピー」が発売されることは、新製品発表会の記事でご紹介しましたが、エネループを愛用している私だし、何より愛らしいデザインなのでどうしても欲しくなり…さっそく購入しました。
私が使っているデジカメ「PowerShot590IS」は単3電池2本を使用するので、エネループは必需品。ただし、あとどれくらい残量があるのかはわからないので、予備を持ったりすることも…。エネループはつぎ足し充電が可能なので、こまめに充電しておけばいいのですが。
ほらね、エネルーピーのセットしてボタンを押せば、鼻の色で残量がわかるので便利です。ちなみにオレンジはまだ大丈夫という感じ。赤なら残量がほんの少しなのですぐに充電が必要、ランプがつかなければ残量なし。あ、満タンなら緑です。
お腹のほうをみてみると…
左が単3電池を入れたとき。右は単4電池にえさ箱(=スペーサー)をセットしてエネルーピーに入れたところ。単3にも単4にも対応可能で、しかもえさ箱&骨(電池を取り出すときに使う)という遊び心あふれた付属品がついているのがうれしいなあと思います。
2009年11月25日
タレントの乾貴美子さんと暖房器具について対談してきました
こんばんは。sallyです。
今日はニュースステーションのお天気コーナーを担当したり、ラジオ・雑誌などで活躍したりしている乾貴美子さんと対談の仕事をさせていただきました。
対談は、デロンギのオイルヒーターのことについて。3歳のお嬢さんがいらっしゃっるため、安全性の高い暖房器具を探していらっしゃるという乾さん。また、お仕事柄、乾燥によってノドをいためることを気にしていらっしゃるとのことで、寝室や子ども部屋に最適な暖房ということをメインにいろいろとお話をさせていただきました。
今日の対談の様子は、12月初旬の読売新聞に、全7段のカラー(紙面の半分)で掲載される予定です。日にちが決まりましたら、またお知らせいたします。
オイルヒーターの情報については、紙面掲載に関わらず、追って詳しくご説明させていただきますね。
3代目「クワイエ」のメガ自走パワーヘッドはすごいと思う。
こんにちは。sallyです。
昨日、掃除機のエコモードのことを書きましたが、冒頭で紹介した3代目クワイエ(VC-3000X)について、もう少し説明します。東芝の掃除機「クワイエ」といえば、その名前のとおり、静音性に優れているところに特長があります。
9月1日の発売に先駆けて、8月上旬に少人数のメディア関係者を集めた発表会があったのですが、その際にこのクワイエを触らせてもらって、何より感激したのが、格段に自走性がアップしていること。その理由は、ヘッドの両サイドにつけられた大きなタイヤ『快走メガホイール』が動くことで、床面との摩擦を抑えることができるから。さらに内部に設けられた4つのバネが振動を吸収するので、フローリングでの走行音も抑える働きがあります。
これまでにない、ヘッドのデザインに加え、驚くほど軽くすいすい進むのに、音が静か。これには本当にびっくりしました。先ほど述べた「静音性」というと、掃除機本体からの音ばかりに着目されがちですが、こうした「走行音」にまで配慮されているところがすごいなと思います。
こればかりは試してみないことには実感できないと思うので、家電量販店などの店頭でぜひ。たとえ今買わないとしても、試してみるとその快適性にたぶんびっくりすると思いますよ。
2009年11月24日
掃除機だって立派なエコ家電。
こんにちは。sallyです。
エコポイントのこともあって、取材時(されるほう)に、「エコ家電って言ったら何がありますかね?」と聞かれることが多いです。
先日、出演させていただいたテレビ東京のレディス4のディレクターさんとの打ち合わせでも、やはりエコ家電のことが話題になり、番組内では時間の関係から「食器洗い乾燥機」のことについてお話させていただきました。水の使用量が手洗いの場合の約1/8、電気代や洗剤代などを考慮しても、手洗い(+ガス湯沸かし器)と比べて、年間3万円近くコストが下がるというのですから、うれしいじゃありませんか。しかも、これからの季節、手荒れで悩んでいる人も多いし、腰をかがめて食器を洗うのは辛いという年配の方もいらっしゃることでしょう。だから、筆頭にあげたいのが「食器洗い乾燥機」なのですが…
でも、「排気のきれいさ」とか「音の静かさ」とか「吸塵力」などに目を向けられがちな掃除機も、最近のものは“エコ家電”になってきているんですよね。
冒頭の画像は、今年9月1日に東芝から発売の3代目クワイエですが、東芝に限らず日本の家電メーカーの掃除機(中級モデル以上)には、エコモードがついていて、床の種類によって床面に適した吸引力に自動調整したり、床から持ち上がっているときにはムダに電力を使わないようなアイドリング機能があったりと、ものすごく進化しています。
私は、掃除機のエコモードや、自走式のすばらしさ(掃除機がけの負荷が少なくてすいすいかけられる点)をもっとたくさんの人に知ってほしいなあと常々思っています。「使いやすくて、省エネ(エコ)」が理想ですものね。これから暮れの大掃除シーズンに向けて、掃除機の買い換えを検討している人も多いかと思いますが、ぜひ店頭でいろいろな機種のものを試してみて、納得のいくものを購入してほしいと思います。
-----------
そうそう、兵庫県姫路市で電器店を営んでいる「酒見デンキ」さんのブログでも、上手な掃除の仕方やパナソニックの掃除機のことが紹介されていて、とても参考になりますよ。
◆酒見デンキへ、いらっしゃいませ〜「掃除も省エネ!」
http://sagamidenki.tenkomori.tv/e135159.html
2009年11月23日
火災報知機、どこにつける?
こんにちは。sallyです。
先日、産経新聞に掲載の久田恵さんのコラムで火災報知機のことが取り上げられていました。一般家庭の火災報知機の設置が義務化され、自治体によって異なりますが、遅くとも平成23年6月までには設置しないとなりません。
で、問題になるのが、高齢者の一人暮らしのお宅などで、火災報知機を法外な価格で取り付けられたり、必要以上の数を設置されてしまうということがあること。久田さんのコラムでも、30平方メートル弱のワンルームマンションに暮らしている77歳の友人が、リフォーム業者から3個設置する必要があるという見積もりを出されたということが書かれていました。その後、「インターネットで調べたら…」と業者に話し出したとたん、「1個でOK」となったそうですが、要は、義務化のことや設置場所について正しい情報が行き渡っていれば、だまされることはないのですよね。
でも、「火災報知機の設置はどことどこにすればいいでしょう?」とたずねられて明確に答えられる人って、少ないようにも思います。
この“設置場所”についても、各市町村条例によって異なるようですが、原則はまず寝室(子ども部屋でもそこに寝るのなら、それを含む)。1戸建て住宅で2階に寝室がある場合は階段にも設置が必要です。そのほか、多くの条例で台所も設置場所に定められています。
これは、住宅火災で亡くなった人の多くは逃げ遅れによるもので、火災は多くの場合、夕食の支度時と、夜間(就寝時)に起きているからなのだそう。これからの季節、暖房などで火を使うことも多いので、火災報知機のこと、きちんと見直しておきたいですね。また、お住まいの自治体の条例がどのようになっているのかも、確かめておくと安心です。
◆火災報知機に関する政府広報オンラインの記事
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200711/3.html
「たんすケータイあつめタイ\(^o^)/」は来年2月末まで。
こんにちは。sallyです。
久しぶりに家電量販店のチラシを隅々眺めていたら、「たんすケータイあつめタイ\(^o^)/」というのを見つけました。
携帯電話にはレアメタルと呼ばれる金・銀・銅・パラジウムなどの有用金属が含まれているため、使用済みの携帯電話を回収してリサイクルすることは、エコロジーの観点から見ても大切なことのようですが、これまでのメールの履歴や写真画像などが保存されていたりすることもあって、なかなか回収がままならないようですね。
そこで、経済産業省が11月21日〜来年2月28日までの期間限定で、使用済み携帯電話の回収事業を行うのがこの「たんすケータイあつめタイ\(^o^)/」なのだそう。新規購入もしくは機種変更をする場合のみかと思ったら、購入しない場合でも応募できるようです。
- ゴールドコース:2500円以上の携帯電話(PHS、データ通信機器)を購入時に、使用済みの携帯電話を持ち込んだ場合
- シルバーコース:2500円未満の携帯電話(PHS、データ通信機器)購入もしくは、携帯電話を購入せずに使用済み携帯電話を持ち込んだ場合
抽選で合計158800人に、ゴールドコースでは、1000円、5000円、50000円の商品券、シルバーコースでは1000円の商品券が当たるとのこと。
私もこれまでの歴代の携帯電話をしまいこんであるので、期間中に持っていこうかなと考えています(機種変更もするかも…)。
実施店舗についてや、キャンペーンの詳細は、下記のサイトから確認してくださいね。
◆たんすケータイあつめタイ\(^o^)/ http://tansu-keitai.jp/
2009年11月22日
“真ん中野菜室”応援団、結成!
こんにちは。sallyです。
エコポイントが来年の3月末から12月末へと9か月間延長されることが検討されているようですね。せっかくならエコポイントがつくうちにと、冷蔵庫の買い換えを考えている人も多いようです。「Sallyの家電研究室」を訪れてくださる方の中も、冷蔵庫への着目度は高いようで、最近もゆりりんさん、ボリジさんからコメントをいただきました。
ここであらためて感じるのは、“真ん中野菜室”の冷蔵庫が、ついに東芝だけになってしまったことの残念さ。このブログでも繰り返し述べていますが、いわゆる“おうちごはん”を大切に考えている家庭では、野菜の購入量がとても多く、ましてやわが家のように週末にまとめ買いをする家庭では、かなりの量の野菜を冷蔵庫に収納することになります。
しかも、料理の途中で「あ、人参!」とか「味噌汁には何を入れようかしら」などと思案する際には、どうしても野菜室をのぞきながら…ということが多くなります。その際に、自分の腰の高さ(=つまり冷蔵庫の真ん中)に野菜室があるのは本当に便利なんですよね。
ところが、省エネ性を追求するあまりに、パナソニックも三菱もこれまでの真ん中野菜室をやめにして、冷凍室を上にもってきてしまい、ついには東芝だけが真ん中野菜室という現状に!
上の冷蔵庫は東芝の新製品GR-B55Fというもので、548Lサイズですが、野菜室そのものの大きさも501L以上の冷凍冷蔵庫の中で最大の128Lと、「野菜をたくさん収納したい、しかも使いやすい位置にしてほしい」という向きにはぴったりのものになっています(買い物かご、約3.8個分の野菜とはすごいです!)。
-----
とはいうものの、世の中には野菜室が一番下だってかまわないという人もいるでしょう。生協その他で冷凍の肉や魚をまとめ買いするから、冷凍室重視…という人や、お取り寄せした食品を冷凍しておきたいという人などもいると思います。
だから、「真ん中野菜室が一番いい!」というのではなく、あくまで“野菜室真ん中派”のための応援団を作りたいのです。
それに、野菜室の位置は別として、東芝以外のメーカーさんの冷蔵庫にもそれぞれいいところがいっぱいあります。だからこそ、今後の製品づくりの指針として、“真ん中野菜室”の復活も視野に入れてほしいなと。どんなに省エネだとしても、使いやすさの点で“真ん中野菜室”をのぞんでいる主婦って多いのですよということを知ってほしいなあと思います。
ということで、当面、応援団長はわたくし、sally(神原サリー)がつとめ、メーカーの担当者さんに復活をよろしくと伝えたいと思います。賛同してくださる方は、ぜひコメントなどお寄せください。
2009年11月20日
三菱のIH、「誰にでも使いやすく安全に」という取り組み
こんにちは。sallyです。
11月1〜3日に開催された視覚障害者のための総合イベント「サイトワールド2009」。第4回となるサイトワールドに今回初出展をした三菱電機の“しゃべるテレビ”や使いやすさに配慮したリモコンについてご紹介しましたが、もう一つ、IHクッキングヒーターのことにも触れておきたいと思います。
三菱電機のIHクッキングヒーターは、銅やアルミの鍋でも使える「オールメタル」は採用せず、今年3月に初めて奥の熱源もIHにした「3口IH」を登場させたばかり…と、一見地味なイメージがありますが、2007年には“トリプルリング加熱”による煮込みモード、2008年には“グリルディッシュ”を利用して、グリルで簡単においしいパンを焼いたり、ハンバーグなどの調理が失敗なくできるようしたりと、火を使わない安全性やお手入れのしやすさが強調されていたIHクッキングヒーターに「おいしさ」というキーワードを加えた点で、際立ったものがあります。
つまり、ハード面だけの開発だけでなく、使う楽しさ、食べる楽しみというようなソフト面にまで力を入れているのが三菱のIHクッキングヒーターの大きな特徴です。
でも、それだけではなく、見過ごしがちな点まで細やかに気を配って、“無意識のうちの安全性・使いやすさ”を追求しているのも注目したい点です。
たとえば、この「グリルガード」も三菱ならでは。調理中にかなりの高温になるグリルのドアを上の写真のようにガードして、小さな子どもがうっかりさわってしまっても火傷の心配のないように配慮されています(ただし、3500円で別売)。
先日のサイトワールドでは、視覚障害者が対象でしたが、そうした方にもこのグリルガードはとても役立つと聞いて「なるほど!」と思いました。これは「うっかり触ってしまう」ことの防止ではなく、グリルの右側にあるダイヤル式の火力調節ボタンを手探りで探す際に、どうしてもグリル部分を触りながら右のほうに手を移動させることが多いため…とのこと。
こちらは、ガラスプレートの一部ですが、よく見ると、表面のざらざらした模様が真ん中の円の部分と。その周りとでは、違っているのがわかります。これは、手で触れただけで、鍋を置く位置が確認できるためなのだそう。
IHクッキングヒーターは火を使わない調理器具なので、早い段階から視覚障害者に使われているようですが、だからこそのこうした配慮は、すばらしいなと思います。
また、案外知られていないことかと思いますが、三菱のIHクッキングヒーターの調理中の「音」は、37dB。これはガスコンロの調理時の音とほぼ同じなのだとか。従来から使い慣れたガスの音と同じ音で調理できるというのは、聴覚を大切にしている視覚障害者の方にとってはとても大切なことなのだと、以前、三菱電機ホーム機器の本社&工場にうかがったときに説明していただいたことがあります。
そのほか、点字シートや「使い方音声CD」も用意されています。他のメーカーさんでも使い方の音声CDを作っているところはあるそうですが、三菱ではさらに進んで基本レシピまで音声で説明してくれるようになっています。
(画像をクリックすると少し大きくなります)
IHクッキングヒーターでは、推奨されている専用鍋を使うのが理想的ではあるけれど、鉄やステンレスなど磁石がつく鍋なら使えます。でも、素材や形状によって、微妙に火力が弱くなってしまうこともあるんですよね。
つまり、出力が一定でも、実は火力は同じではないということ。三菱電機のIHクッキングヒーターは2001年から採用している“パワフル制御”で、鍋などの条件が違っても、常に火力を一定に保てるようにしています。これはつまり、「中」にしたのに「ガスの中火のイメージよりも弱い火力」になるというようなことが起きず、ガスを使っている時と同じような感覚で調理ができるということ。
出力でなく「火力」での温度コントロールをしているのは、実は三菱のIHクッキングヒーターだけなのだそう。
担当者の方いわく、「ちょっと難しい話なので、最近はパンフレットにも載せていないし、販売店の人でもあまり知らないとは思いますけれどね。でもいいんですよ、三菱のIHは無意識のうちで不具合がなく、快適に使えることが何よりですから。使いやすいことが当たり前なんですよ」。
…と相変わらず、奥ゆかしい発言が多くて何やらもどかしいのですが。難しい説明を平たい言葉に変えて、ちゃんと伝えていくことも大切だと思います、私は。
-----
というわけで、視覚障害者の方にも、お年寄りにも、初めてIHクッキングヒーターを使う人にも、誰にも安全で使いやすい三菱のIHクッキングヒーターの隠れたよさのご紹介でした。
ただし、決して三菱のIHクッキングヒータが一番と言っているわけでもなく、こうしたいいところがありますよということ。たとえば、パナソニックの横に3連並んだIHクッキングヒーターは、トライアングルよりも使いやすいという人が多いでしょうし、銅のお鍋を大切に使っている人には、オールメタルのものがうれしいと思います。
IHクッキングヒーターは、リフォーム時に業者さんからすすめられて決めてしまう人も多いと思うので、選択の余地が少ないのかもしれないけれど、それぞれのメーカーさんの特徴を知っていると知らないとでは、毎日の調理時の満足度が違うのではないかなあと思います。
まだまだ、私の力は微力ですが、こんな記事でも何かの際にお役に立てたら幸いです。
ちなみに、IHクッキングヒーターやオール電化などについての情報が足りないなあという方は、以前、私が連載記事を書かせていただいたこともある(株)リックが運営している「オール電化JP」がわかりやすくて参考になると思います。
★オール電化JP
2009年11月19日
自分の名前のサンゴを沖縄の海へ。
こんにちは。sallyです。
富士通ゼネラルのエアコンといえば、「魔法使いサリー」でおなじみのノクリアですが、残念ながらCMのキャラクターが野茂選手に代わり、カタログなどからもサリーちゃんの姿はなくなってしまうようですね。
とはいえ、サリーちゃんつながり&省エネエアコンのノクリアには、とても親近感があり、応援したいエアコンです。そんなノクリアの「新しいキャンペーンサイトができました」というお知らせを宣伝担当のT氏からいただき、さっそくのぞいてみました。
これは、サイトにニックネームを登録してゲームを始めると、7日間でサンゴが育ち、無事に育って応募すると毎月60名、3月までの合計300名のニックネーム名で沖縄の海に本物のサンゴが植えられるというもの。実際に海の中に移植されたサンゴの写真をサイト内で公開するほか、メールで感謝状も贈られるようです。
私もさっそくSallyの名前で始めたところです。ブログパーツで育ち具合もわかるのが楽しいですよね。
詳しい内容は、下記キャンペーンサイトをご覧ください。
★nocriaサンゴを育てようキャンペーン
炊飯器でカレースープ(しかも海水で)。
こんにちは。sallyです。
昨日、御報告をした「ふれあいの祭典・震災15周年特別企画」へのこども環境フォーラムの出展ですが、太陽光発電を使った海水・汚水淡水化システムによる「水の車」のお披露目や募金活動だけでなく、災害時にも役立つカレースープを来場してくださった方にお配りしました。
これは、震災時にも真っ先に普及した「電気」を利用して、身近な炊飯器で“からだが温まるカレー”を作る…というもの。玉ねぎ、人参、じゃがいもなどの野菜を小さく刻んで水やスープの素、カレールーとともに炊飯器に入れ、普通に炊飯ボタンを押すだけで、短時間でたくさんのカレースープが出来上がります。しかも、水は海水を太陽光発電で真水に変えたものを使っているのですから、いざというときにも役立つこと請け合いでしょう?
「え? 海の水で作ったの?」「炊飯器でカレースープができるの?」とここでも驚きの声があがっていました。外でのイベントだったので、寒風の中、体が冷えてしまったところに温かいカレースープはとても喜んでいただけたようで、よかったです。
上のレシピを参考に(画像をクリックすると大きくなります)、「炊飯器で作るカレースープ」、お試しくださいませ。レシピどおりだとちょっと薄いかもしれないので、ルーの量は調整してくださいね。そうそう、カレーを作った後は、内ぶたや内釜をよく洗うのをお忘れなく(次にごはんを炊くときに、においが気になるかもしれませんので)。
調理専用ということであれば、以前もご紹介した「電気圧力なべ」が1台あると便利だし、もっとスピーディーですが、どこの家庭にもあって、緊急時にも短時間でおいしく温かいものが食べられるという点で、炊飯器調理を覚えておくと便利だなあと思います。
-----
これはおまけの話ですが、15日の夕方にイベントを終えて、コウノトリ但馬空港を18時5分発のJAC(日本エアコミューター)2324便で伊丹空港まで向かいました。行きは羽田の出発が遅れて乗り継ぎ時間がなくあせりましたが、帰りは余裕がありました。
乗る前にデジカメを出してパチリと撮影したのが上の写真。「うわー、小さい!」と思って帰ってから調べてみたら、このSAAB 340B型機はなんと36席しかないのですね。
でも、たいして揺れることもなく、ゆったりした気持ちで空の短い旅を楽しむことができました。先々週の週末は別件で岡山に飛び、最近、とみに遠出が続いていますが、新しい土地、新しい人との出会いは感慨深いものがあります。今週は、スイッチが切れてしまったみたいにぼんやりとしていますが、またねじを巻いてがんばろうと思います。
2009年11月18日
兵庫県「ふれあいの祭典」震災15周年特別企画のご報告と御礼。
こんにちは。sallyです。
11月14日、15日の2日間、兵庫県豊岡市の但馬ドームで開催された「ふれあいの祭典・但馬まるごと感動市」に、東京支部代表として活動に参加させていただいている『公益社団法人こども環境フォーラム』も震災15周年特別企画として出展させていただきました。
こんなにたくさんの団体が出展し、来場者数は毎年10万人もの大イベント。私も前日から現地入りしてお手伝いさせていただきましたが、おかげさまでたくさんの方にお立ち寄りいただき、海水汚水淡水化システムを搭載した“水の車”の普及活動について熱心に耳を傾けてくださったこと、心から御礼申し上げます。
14日(土)の朝は、あいにくの雨だったのですが、開場の10時ごろには次第に雨が上がり、お昼すぎには晴れ間が出てきて、うれしくなりました。上の写真は、まだ雨がやんだばかりで準備をしているところです。
お昼過ぎには、ヴィッセル神戸のクラブマスコットのモーヴィくんが遊びに来てくれて、城崎から汲み上げてきた海水を“水の車”で真水に変えたものを、おいしそうに試飲してくれました。モーヴィくんだけでなく、訪れてくださった多くの方が「これが海水だったの?」と驚かれていました。
「この車があれば、災害時や、水で困っている世界の国々でも活躍するね」というたくさんの応援の声をいただき、感謝です。
立ち寄ってくださった方には、日本タッパーウェアさんから協賛していただいたエコタンブラーをお持ち帰りいただいたのですが、「麦茶を入れて水筒の代わりにしてくださいね」「おしぼりを入れて持ち歩くときも便利ですよ」「麺つゆを作ったときの保存にも…」といろいろご提案させていただきながらお配りしたところ、大変喜んでくださった様子。
“水”つながりということもありますし、使い捨てないエコな入れ物として、どうかお役立てくださいね。
モーヴィくんも募金協力のお願いのパネルを熱心に読んで「なるほど!」とうなずいていました。
2日間の募金の総額はなんと2万1411円。パネルでも説明させていただいたように、水の車を普及させるための活動費として大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。
2009年11月13日
眼科の待合室にプラズマクラスターイオン発生機!
こんにちは。sallyです。
いつも使っているワンデータイプのコンタクトレンズが残り少なくなってしまい、昨日、仕事の途中、買いに行きました。眼科で検眼の必要があるので待合室に行くと、シャープのプラズマクラスターイオン発生機が置いてあり、「へー、こんなところにも」と感心した次第です。
よく考えてみれば、家庭よりも、たくさんの人が集まる公共の場所のほうが、空気清浄機が必要だなあと思います。家庭用のものは公共の場所には不向きかもしれませんが、眼科の待合室はたいして広くない空間なので、これで十分なのかも。
昨日は、シャープのプラズマクラスターイオン発生機を見て、妙に安心してしまいました。
------
これから羽田⇒伊丹⇒但馬空港と乗り継いで、兵庫県豊岡市まで出かけます。ここのところ、忙しく更新がままなりませんが、月曜日からは内容の濃いものをお届けいたしますので。
では、行ってきます!
2009年11月11日
震災15周年特別企画「泥水を真水に!プロジェクト」
こんにちは。sallyです。
私が東京支部代表として活動をしている公益社団法人こども環境フォーラムでは、今週末の11月14日、15日の2日間、兵庫県立但馬ドームで開催される「ふれあいの祭典・コウノトリ翔る但馬まるごと感動市」に出展します。
これは震災15周年特別企画として参加させていただくもので、その名も「泥水を真水に!プロジェクト」。
夏には、千葉ロッテマリンスタジアムで開催されたビックカメラさん主催の「エコチャレンジデー」のイベントにも出展させていただいたように、こども環境フォーラムでは、太陽光発電や風力発電などのエコ発電システムによって、海水や泥水などをきれいにする「水の車」を、バングラディシュをはじめとする世界各地に広めたり、災害時に役立ててもらえるような活動をしています。
今回のふれあいの祭典では、この「水の車」のお披露目とともに、 このシステムによってきれいにした水を使って料理したカレーを来場した皆さんに食べていただく予定です。
また、当日会場では、日本タッパーウェアさんのご協力により、こども環境フォーラムのブースに来場してくださった方々に、エコタンブラーをお配りします(各日、先着500名)。
こちらの写真は一例ですが、当日はさまざまな柄のついた可愛いエコタンブラーを無料配布しますので、兵庫県周辺の方々はぜひ但馬ドームへと足をお運びいただければと思います。
ちなみに、今回日本タッパーウェアさんにご協賛くださったのは、この夏に行われた「エコ・スレンダー」キャンペーンの一環です。「まずは出来るエコからスタート〜捨てない容器タッパーウェアを持ってアウトドアやレストランンへ」というキャンペーンを今年5〜6月に行い、そのキャンペーン時に「エコ・スレンダー」を発売しました。
こちらがその「エコ・スレンダー」。キャンペーン期間中に販売された個数を、「使い捨てない容器の啓発」に賛同した団体に寄付するという趣旨にそって、私たちこども環境フォーラムのイベントに提供してくださることになりました。
日本タッパーウェアさんは、社会貢献活動の一環として、“女性と子どもたちの輝く未来のために”のタッパーウェア基金や「タッパーウェアこどもプロジェクトクト」などを行っているので、こども環境フォーラムの活動と共通するところがあり、今回のイベントへの寄付につながりました。
来場してくださった方が、このエコタンブラーを活用して、麦茶や水などの飲み物を持ち歩いてくださったら幸いです。
なお、当日は2日間とも、私も会場にかけつけます。たくさんの方々とお目にかかれることを楽しみにしていますので、どうぞよろしくお願いします。
テレビ東京「レディス4」エコポイント特集に生出演しました
こんにちは。sallyです。
昨日、テレビ東京で午後4時から放送の「レディス4」に、家電コンシェルジュ・神原サリーとしてスタジオ生出演させていただきました。 毎日1つのテーマを切り口に生放送している長寿番組ですが、昨日のテーマは「エコポイント」。
すでに今年5月から始まり、商品との交換も7月から開始されていますが、9月末時点で「申請書の不備から返送されてしまい再提出」というものが29万件もあるのだとか。そこで、冬のボーナス商戦を前に、あらためてエコポイントについてのおさらいをする1時間。
メインゲストとして出演させていただいたので、1時間の長丁場で、座ってコメントしたり、申請書を拡大したものを張ったボードのところで、書き方などの注意点を説明させていただいたりと、けっこう大変でした。生放送ということもあって、時間の尺を気にしなければならず、上手に説明できていなかったところもあったかと思いますが、ご覧になってくださった方でご質問やご意見などございましたら、コメントをお寄せいただければ幸いです。
本当は、家電そのものについてもっとお話しできるとよかったのですが、今回はあくまでエコポイントがメイン。次に何か出演の機会をいただけるようでしたら、省エネ家電、エコ家電のようなものや、「こんないいところあります」というような最新家電の秘密についてお話できたらいいなあと思っています。
司会の大島さとこさんや今泉さん、レポーターの渡辺さんはベテランだけあって臨機応変の対応がとてもお上手でずいぶん助けていただき、感謝しています。「伝えたいことを、伝えたい人に」…その思いが伝わるように、私ももっと多方面において勉強して皆さんのお役にたてるようにがんばりたいと思います。
2009年11月06日
「プラズィオン」で靴の脱臭をしてみたら…
こんにちは。sallyです。
黒ラブ・大和の寝床が置いてあるリビングで、毎日活躍している富士通ゼネラルのプラズマイオンUV脱臭機「PLAZION(プラズィオン)」。営業職で外回りの多い仕事をしている長男が、靴のニオイを気にしているようなので、プラズィオンをうまく活用できないものかと思案した結果、写真のように靴を真上に吊るし、「プラズマ除菌」を『強』設定にして運転させてみました。
なるべく吹き出し口に近いところに靴を持ってきたかったので、100円ショップで購入した長めのS字フックを4つ組み合わせ、運動靴などを乾かすハンガーを組み合わせて、上から吊るしました。
ほらね、こんな具合です。グッドアイデアだと思いませんか?
で、気になる(それほどでもなかったけれど)ニオイのほうはどうだったかというと、すっきり! 風が吹き出してくるので、乾燥効果もあるようでさらさらになったようです。
脱臭性能に優れる…とは聞いていたけれど、ペット以外にもこんなふうに役だつとは。うれしい発見でした。
----
ところで、このプラズィオンは、吸込んだ有害物質を太陽光の1600倍もの紫外線を当てる「UV照射」で除菌するほか、今回の靴でも利用したプラズマイオン&微弱なオゾンの力で除菌するという2つの方法を採用。これらは本来の機能である脱臭にも大きな力を発揮するとのこと。
オゾンについては、人体に有害とも言われているようですが、放出される微弱なオゾンは時間の経過とともに酸素に戻るのと、1日1回1時間かけて行う「脱臭フィルターオートクリーン」(高温によるクリーニングでフィルターに残った油のニオイなどを除去する)時に、ユニット内に残ったオゾンをきれいに除去するとの説明がありました。
だんだん寒くなってきて、部屋を閉め切って出かけることが多くなりましたが、帰宅時に部屋のニオイが気にならず、清潔な感じがするのはありがたいです。
クレヨンみたいなエネループ&エネルーピー、可愛い!
こんにちは。sallyです。
昨日は、久しぶりに三洋電機の発表会に行ってきました。エネループの新商品と聞いて、ひざかけやカイロはすでに発表されたはずだし、何かしら?と思っていたら、ご覧のように何とも可愛らしい色合いのエネループ8色カラーパックの登場です。
先月末に世界60カ国への累計出荷が1億個を突破した記念商品だそうで、限定10万パック。デザインコンセプトが「紙巻きクレヨン」というだけあって、本当に心惹かれるデザインと色合い。光沢感をあえてなくした、艶消しのデザインも素敵です。繰り返しの使用回数は1500回、1回の充電にかかるコストは2.5円だといいますから、エコだなあと思います。
そうそう、昨日の発表会で再確認したのですが、エネループは購入してすぐ使えるように充電済みで出荷されます。その“出荷時の充電”には、太陽エネルギー(グリーン電力)を利用しているのですね。
カラフルなエネループは、黒いエネループカイロにもよく合います。
「好みや気分によって使い分ける楽しさだけでなく、充電済みのものとそうでないものを区別する際にも役立ちます」とのこと。
それと、もう一つ。これまでキャンペーン商品としてのみ登場して、大人気だったバッテリーチェッカーのエネルーピーがついに商品化されました。私も何回か応募しているのだけれど、当たらなくて…。
で、これがまたよくできているんです。上の写真をよく見てください。エネルーピーの近くに丸いえさ箱があるのに気がつきました? その中には骨のパーツまで入っています。
でね、これがオブジェとして優れているだけではなくて、えさ箱のほうは単4電池をチェックするときに使うアダプターになり、骨は、エネルーピー本体に電池をセットしてチェックした後で、電池を取り出すときの道具になるという仕組みに。
これまでのキャンペーン商品では鼻の部分のLEDが点灯するかしないかで充電状態をはかっていましたが、商品化するにあたって、電池の残量を色分けで4段階で示してくれるようにバージョンアップされています。
- 緑:使用できます
- オレンジ:少し使用可
- 赤:充電してください
- 消灯:残量なし
発表会の会場では、三洋電機の担当者の方々が、クレヨンみたいなエネループや、エネルーピーに心から愛着をもっている様子で、始終にこにこ顔だったのが印象的でした。
エネルーピー付きの急速充電器セット、エネルーピー付きのエネループ電池は、11月14日から発売。エネループトーンズ(8色パック)は12月1日発売だそうです。
2009年11月05日
三菱の「しゃべるテレビ」はリモコンも素晴らしい。
こんにちは。sallyです。
視覚障害者のための総合イベント「サイトワールド2009」の話題、その2です。他では手掛けていない、番組表や操作状況を音声で教えてくれる「しゃべるテレビ」というユニバーサルデザインで出展していた三菱の液晶テレビ「REAL」ですが、リモコンもやっぱりユニバーサルデザインになっていました。
多機能になってくるにつれて、リモコンのボタンも上の写真のように煩雑になってきます。
ただ、よく見てみるとわかるように、上のほうはチャンネルボタンだったり、音声ボタンだったりと、“よく使う”ものが集められています。下のほうは省エネ設定だったり、消画面ボタンだったり(画面を消して、音だけをラジオのように聴いて使う人、案外多いんだそうですね)。
で、リモコンの外側をくるんでいるカバーをクルッとひっくり返してかぶせると、ご覧の通り、“よく使う”ボタンだけが触れるような、シンプルなリモコンに早変わり!
「おもしろいですねぇ。いいんですねぇ」と感激していたら、AV機器製造部の担当部長のT氏が「いえ、これだけじゃないんですよ」とリモコンの背面を見せてくれました。
真ん中に丸い穴がありますね? これは表の「5」の数字の真裏にあたります。つまり、目の不自由な人でもそうでない人も、感覚的に「5」の位置が指で確かめられるので、それをもとに他の数字が押せる…というわけです。
そしてもう一つ。中央部にある溝ですが、これは、リモコンを持ったときに指がしっくり馴染んで、持ちやすいようにという配慮からできたものだそう。
さっそく私も持ってみましたが、確かに背面の丸い溝と「5」は連動しているので、場所がわかりやすいし、ものすごく手に馴染みます。このあたり、年を重ねて握力が落ちてきた人には、特にうれしいのではないでしょうか。こんなことは、パンフレットを見ても書いていないのですけれどね。
見つけたのは、こんな言葉。素晴らしいです。
「人が使いこなせてこそユニ。毎日続けられてこそエコ。」
「こんな配慮くらい、当たり前のことですから」と三菱の方は、総じておっしゃいますが、当たり前だなんて奥ゆかしいことを言っていないでみんなに教えてあげてほしいなと思います(そんなちょっとしたことで、そのメーカーさんのファンになる人だっているに違いありませんもの)。
さらに奥ゆかしいところがいっぱいのIHクッキングヒーターについては、また次回に。
サイトワールド2009で体感した“三菱電機のユニバーサルデザイン”
こんにちは。sallyです。
11月1日〜3日、錦糸町にある「すみだ産業会館サンライズホール(丸井の8・9階)」で『サイトワールド2009』が開催されていました。視覚障害者のための、日常のサポート機器から最先端のテクノロジーまでが展示されたこのサイトワールドは今年で4回目になります。
「ユニバーサルデザインの家電づくりに取り組んでいる企業として、今回初めて出展しました」というお知らせを三菱電機の広報室のM氏からいただき、2日(月)に行ってきました。その前に予定されていた打ち合わせが長引き、17時にしまってしまうというのに、会場についたのは16時20分。短い時間ではありましたが、日頃、あまり話を聞く機会のないテレビのことなど、集中してうかがってきました。
三菱電機のブースで今回出展されていたのは、「しゃべるテレビ(液晶テレビ・MZW300シリーズ)」、「IHクッキングヒーター」「蒸気レスIH炊飯ジャー」の3製品。
三菱電機ではユニ&エコちゃんのキャラクターの元、ユニバーサルデザインとエコロジーという2つの観点で商品開発を進めてきているという特徴があります。
体の不自由な方やお年寄りにも使いやすい…ということではなく、「誰にとってもわかりやすく、使いやすい」ということがユニバーサルデザインの考え方。つまりは、「いいわね!」と気づくことさえもなく、無意識のレベルで当たり前のように使えている…ということが到達点なのだと思われますが、私としては、「こんなふうに作ってあります」ということをもっと声を大にして言わないと、消費者に伝わらないのでは…と少々歯がゆい気持ちがしています。
「その便利さや使いやすさを意識することなく“当たり前に使えている”」ということは大変素晴らしいのですが、できればそのことをもっと教えてほしいですもの。そうでないと、いいものがあるということを知らないままでいて、選択肢からはずされてしまうことだってありますものね。
-----
さて、まずはテレビ。
三菱電機の液晶テレビといえば「REAL」ですが、このMZW300シリーズは、“しゃべるテレビ”の3世代目。実に、3年も前から“しゃべるテレビ”を開発していたのですね。
番組表の放送局名、番組名、放送日時、予約状況、番組の詳細情報のほか、操作メニューやリモコンボタンの操作についても、今、何をしているところなのか読み上げてくれます。しかも、読み上げのスピードも高速・標準・低速の3段階に切り替えられるとのこと。
私のように近視の度が強いと、テレビの画面に番組表が表示されても、近寄ってみないと読み取れなかったりするものですが、読み上げてくれるのは心強いです。それに、今回のサイトワールドのような視覚障害の方にとっても、役に立つ機能ですよね。
ちなみに、操作方法などをCDやDVDなどの音声で説明しているものは他のメーカーさんのものにもあるそうですが、番組表のような、随時送られてくる情報を音声変換して、人間の耳に聞き取りやすい音声で読み上げるというのはとても大変な技術なのだとか。
同じようなものとしては、カーナビがありますが、カーナビでは情報の音声化が要とも言えますから、開発費もかけられるけれど、テレビにその機能をつけるには余計な費用がかかってしまうために、三菱電機以外のテレビにはこの機能がついていないとのこと。
でもね、こんなことも言っていました。
「テレビを選ぶときは画質云々が最優先でしょう? だから売り場の人も『三菱のテレビはしゃべるんですよ』なんて説明してくれないし、場合によってはしゃべるテレビだということを知らない店員さんだっていますから」
…そんな消極的なことを言わずに、売り場でも「三菱のテレビはしゃべります」と声を大にして言ってもらいましょうよ。お年寄りにもうれしい機能だと思います。
使いやすいリモコンのことや、ユニバーサルデザインの視点が随所に施されたIHクッキングヒーターのことは、次の機会にお話ししますね。