こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
今日は、三菱電機の液晶テレビ「REAL」、パナソニック(&三洋電機)の太陽光発電システム、シャープの液晶テレビ「アクオス・クアトロン」と、3つの新製品発表会をはしごして大忙しでした。すぐにもご紹介したいところですが、速報はすでに流れていることでしょうし、日を改めてじっくり書かせていただきますね。
で、速報をさておいてお話したいのが、タテ型の「AQUA(アクア)」のこと。すでに日経トレンディネットにも書かせていただいていますし、ここでも一度ご紹介していますが、takaさんから洗濯機についてのコメントをいただいたので、トレンディネットにはスペースの関係上、書けなかったことを少しお話させてください。
ドラム式のアクアといえば、空気(オゾン)の力で除菌・消臭・汚れ分解までを行うエアウォッシュ機能が人気です。それを、狭いスペースにも収まるタテ型にも採用されたのはとてもうれしいなと思います。
しかも、スーツの上着やスラックスがしわにならないようにと、洗濯槽のふちに引っ掛けて吊るす方式を考えたところがまた素晴らしい!
心配される「オゾン」の漏れも、こんなふうに内ブタに強力なパッキンが付けられ、外ブタ、内ブタの両方にロック機能が付いているので万全の構えになっています。
で、洗濯槽の中はどうなっているかというと、こんな形のパルセーターになっています。実はこの形、これまでのタテ型の洗濯機のものと同じなのだそう。それではちっとも進化していないじゃないかって?
いいえ、せっかくの新製品なのでさらに進化したものを作ろうと、汚れ落ちのよい形のものを求めて実験を重ねたそうなのですが、気が付いたら再び元の形に戻っていたのだとのこと。「この形が一番ということだったんですよ」と三洋電機のN氏。
ただ、洗濯槽とパルセーターとを異なる方向に回転させて立体的な水流を作り出す「おどり洗浄」にしたのは、新しい方法。立体水流にしたことで、少ない水でも衣類が効率よくかくはんされるため、節水が実現でき、洗いムラも少なくなっています。
9キロの洗濯が39分という速さも忙しい朝にはうれしいなと思います。
これは、糸くずフィルター。縦長のフィルターが洗濯の際に発生する糸くずをしっかりとってくれます。
ところで、乾燥機能付きの洗濯機の場合、ドラム式でもタテ型でも、もう一つ糸くずフィルターがついているのをご存じでしたか? それは乾燥時に発生する繊維を集めるフィルターで、このフィルターは乾燥機能を使うたびにきちんとお手入れ(糸くずを取り除く)しないと、乾燥効率も悪くなり、消費電力量のアップにもつながるので注意が必要です。
タテ型のアクアにもこんなふうに乾燥時の繊維を集めるフィルターがついています。
そのほか、ドラム式でよく問題になるのが、乾燥機能をあまり使わないために、カビが発生してしまうこと。何度も言っていますが、ドラム式は乾燥機能を使ってこそ…というのがあるんですよね。構造上、どうしても湿気がたまりやすく、洗剤カスも残りやすいのがドラム式。そのためカビが生えてしまって、久しぶりに乾燥機能を使ったら、洗濯物に黒カビがいっぱいついてしまって大変なことになったりすることもあります。そのため、最近のモデルでは、カビ対策の機能がいろいろと設けられています。
タテ型の場合、上部のふたを開けておけば槽内が乾燥するので、ドラム式ほど心配はありませんが洗濯槽の外側と洗濯機本体の間の部分にはどうしても黒カビが発生しがちなので、槽洗浄をするなどこまめなお手入れはやっぱり必要かも。
ただし、アクアにはオゾンによる「カビガードコース」がついているので、月に1度これを利用するだけでOK。このあたりは、先日、ご紹介したパナソニックのタテ型の新製品にもナノイーによる黒カビ抑制機能がついているので、似ていますね。
アクアは室内への湿気の排出を極力抑え、しかも除湿に水を使わない「エネループ除湿乾燥」という新しい方式を採用しているので、快適&エコというのもうれしいポイント。乾燥機能をフル活用するのなら、やはりドラム式かなと思いますが(仕上がりの点で)、雨の日や急ぎの洗濯物用ならタテ型でいいのではと思います。
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先日、日立からもタテ型の洗濯乾燥機(&全自動洗濯機)の新製品が出て、発表会にも行ってきましたので、こちらも近いうちにご紹介します。