2010年05月27日

“部屋干しムーブアイ”開発秘話_Vol.1

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
 
先日、日経トレンディネットに寄稿させていただいた2010年の除湿機のトレンドの記事、部屋干し対応という切り口が注目されて、Yahoo!のトップでも紹介されました。一昨日のヤフーの注目ワードとして“部屋干しムーブアイ”という言葉が6位にランキングされたのも、この記事がきっかけのようです。
 
芸能人などの名前が多くランキングされるなかで、異色をはなっていた“部屋干しムーブアイ”ですが、トレンディネットで紹介した3社の製品の中でも、特長のある除湿機です。赤外線センサー“ムーブアイ”を搭載したこともそうですが、部屋干し機能に的をしぼり、これまでつけてきた機能をそぎ落としてシンプルにしたこと(=ゆえに、価格も昨年モデルよりぐんと安価になっています)も私はとても評価できることだと思っています。
 
上の写真の左が、2010年のニューモデル、右側が2009年モデルになります。ずいぶんコンパクトになっていますよね。
 
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本体の吹き出し口の下には、ムーブアイを象徴するマークがつけられていて、ちょっとかわいいです。売場にたくさんの機種が並んでいるときにも探しやすいですね。(ただし、これは『マーク』で、本物のムーブアイは、吹き出し口のルーバーのところについています)
 
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ルーバーの中央部のところに、形状の異なるものがついているでしょう? これがムーブアイです。
 
この赤外線センサーが洗濯物の温度を見分けて、「位置」「乾き具合」を判断するわけですが・・・
 
実は本当に大切なのはここから先です。どんなにセンサーが見分けて、洗濯物の位置や乾き具合を判断できたとしても、それと連動する形で乾いた風を集中して送ることができなければ意味がありません。
 
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これは、4月に開発担当者の方に取材した際に、特別に…と見せていただいたもので、吹き出し口から効率的に風を送るためのルーバー部分の設計をする際の紙の模型です。
 
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角度を変えて見てみるとこんな感じ。これをプロダクトデザインを担当する方が、より美しくなめらかな形状に考案しなおして、最終的なデザインが決められたとのこと。
 
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<↑ 2009年モデルの吹き出し口>
 
上の写真は、2009年モデルの除湿機ですが、真ん中の吹き出し口から集中して風を送り出してはいるものの、その前後にすき間があいていて、ムダのあることがわかります。ここをしっかりとふさぎつつ、上下150度、左右100度に自動でスイングして風を送る仕組みを作ることにずいぶん苦労をされたとうかがいました。
 
「赤外線センサー『ムーブアイ』を付けること自体はそんなに難しいことではなかったんですよね。でもそれを生かしてより効率的な仕組みづくりをすることまでもっていくのに、1年かかりました」と技術部のT氏がおっしゃっていました。膨大な量の図面も見せていただいて、こうして製品(家電)というのは作られていくのだなと。
 
 
 
さて、冒頭にふれた「あえて、機能をしぼってコンパクト化したこと」については、次回にご紹介しますね。