こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
昨日、今日と冷たい雨が降って、1週間前の30度超えの暑さは何だったのだろうと思ってしまいます。体調を崩している人も多いようなので皆さん、体温調節に気をつけてくださいね。
さて、こんな冷たい雨だと困るのが洗濯物。わが家はいまだに全自動洗濯機を使用しているので、夏の間に活躍したサーキュレーターを強モードにして部屋干しの洗濯物に当てています(本当は除湿乾燥機が欲しいのですが、「また家電を買うの!?」という家族の突っ込みが怖くて、躊躇しています)。
で、ドラム式洗濯乾燥機やタテ型の洗濯乾燥機をお持ちの方は、今日みたいなお天気の日には乾燥機能をお使いだと思うのですが、見落とされがちで実はとても大事なのが「乾燥フィルター」のお手入れを毎回するということです。
冒頭の画像は、某メーカーのドラム式洗濯乾燥機の「乾燥フィルター」。

こちらは、日立さんのビートウォッシュ(2008年モデル)。タテ型なので外ブタと内ブタの間に設置されています。

これは、ドラム式洗濯乾燥機で、フィルターが本体の足元についている例。名前も「吸気フィルター」になっていますが、「乾燥フィルター」と同じです。
で、なぜ乾燥フィルター(吸気フィルター)を毎回お手入れする必要があるのかというと、乾燥時は温風を洗濯機内部で循環させていて、その時に発生する綿ボコリを乾燥フィルターで集めているから。フィルターが目詰まりすると、乾燥時間が長くなったり、乾燥時の音が大きくなってしまうので乾燥機能使用後は毎回掃除(=綿ボコリや糸くずなどを取り去る)をする必要があるんです。
つまり、どんなにヒートポンプで省エネでも、乾燥時間が短くなるように工夫されたものでも、フィルターの掃除をしなければその機能がムダになってしまうというわけです。
家電は買う前にはいろいろと説明されても、「上手な使い方」についてはなかなか教えてくれないもの。もちろんメーカーさんは「取扱説明書に載っています」というのだけれど、それを読ませる工夫、必要ですよね。
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実は、某モノ系雑誌の来月号の発売分で家電特集を組んでいて、私はその中で「洗濯機」のアドバイザーとして取材に協力させていただいたのですが、編集担当の方やライターさんにいろいろとお話をしていて、この「使い方」の部分が大切だなあとあらためて感じたのでした。
記事ではどうしても「選び方」が主体になってしまうので、たとえば乾燥フィルターのお手入れのことや、黒カビ防止策のことなどは、なかなか誌面には反映されにくいですから。
黒カビ防止のためには、洗濯機のフタをなるべく開けておき、内部を乾燥させる、年に1回は家電量販店などで売っている専用の「洗濯槽クリーナー」でメンテナンスをする…などなど、ぜひ実行して快適に使ってほしいなと思います。