2012年01月30日

安眠、小物乾燥、ブーツの脱臭…布団乾燥機は本当に便利!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

冬真っ盛り、毎日寒い日が続いていますね。寝る前にからだが冷えてしまっていると、布団に入ってもなかなか暖まらなくて、手足が冷たいままということも。特に女性は足先の冷えに悩まされているのではないでしょうか。

わが家では、就寝時には暖房を切っていますが、その代わり布団に入る前に布団乾燥機で暖めておくのが習慣になっています。家人いわく、「布団乾燥機は暖房だ!もっと世の中に広めたほうがいい」。

それくらい、ふんわり暖かい布団というのは安眠度を高めるし、心地よいものだなあと私も思います。

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わが家で愛用しているのは、ここでも何回も紹介しているシャープのプラズマクラスター乾燥機。写真のように、ホースがぐんと伸びるので、高さのあるベッドにもちゃんと届きます。

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ね? こんな感じにベッドの側面に乾燥機を置いても使えるので、とても便利です。

布団を干す代わりに、しっかりと乾燥&プラズマクラスターでの除菌・脱臭をしたいときには、設定されているように60分間温風を送るほうがよいと思いますが、布団のあたためなら、15〜20分程度でも十分。

もし、押入れに布団乾燥機をしまい込んでいらっしゃるのなら、ぜひこんなふうに布団のあたために活用してみることをおすすめします。


ちなみにこのプラズマクラスター乾燥機には洗濯物乾燥用のカバーが付属されていて、ピンチ付きハンガーにそれをかぶせて下から温風を送ると洗濯物干しにも使えます。わが家では、先日、家族のスリッパを洗った際になかなかつま先の部分が乾かなくて困ったのですが、「そうだ!」と思い出して、この乾燥機を使ったところ奥までさらさらに乾いて気持ちよく履くことが出来ました。

ピンチにスリッパをはさんで、カバーでくるんで温風を送ると、単に乾燥機としての機能を発揮するだけではなくて、プラズマクラスターでの除菌・脱臭効果もあるのがうれしいところ。足の裏や指先は冬でも汗をかくことがあるので、スリッパってけっこうニオイが気になるんですよね。

でも、本当にさっぱりすっきりと乾いて、ニオイも気にならなくて、これはさすがだなあと思ったのでした。



【おすすめの本】帚木蓬生「風花病棟」〜10人の良医のストーリー

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風花病棟 (新潮文庫)

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと神原サリーです。

今日は先日読了した本のことを少し。帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏の本と出合ったのは15年ほども前に「閉鎖病棟」が最初でした。その後、何冊か読んでいますが、どれもみな長編。ところが、この「風花病棟」は珍しく短編集になっています。

あとがきによれば、年に1作発表してきた10年分の作品をまとめたのがこの1冊。どれも医師が主人公で、患者や家族との間で時には苦悩しつつも、まっすぐに歩んでいく姿が描かれています。

主人公が医師なのですから、患者とのやりとりの中で必ずあぶり出されるのは、その患者が抱える「病」。どんなに名医であっても力及ばず死にいたる場面も出てきます。心に深く染みいる場面が多いのですが、でも後味は悪くなく、清々しささえも感じるのはたぶん医師たちが逃げていないからなのでしょう。

10の短編の中でも特に心に残ったのは、アルコール病棟に20年以上も入院し続けた患者とのやりとりをつづった『かがやく』。精神科医として研修していた際に、指導医から教えられたという「患者との面談の中で話題に困ったら、その人がいちばん輝いていたときの話を聞く」ことを、忠実に守ってきた医師と、最後は癌でなくなったアルコール病棟の患者さんとのエピソードが胸を打ちます。

そのほか、生前、あまり交流のなかった父親のことを、思わぬ出来事から見つめ直す機会を得て、「もっと生きているうちに会話をすればよかった」と愕然とする話が「百日紅」と「震える月」の2話。全く異なるエピソードながら、同じ医師という道を志した息子と父親という立場の難しさが痛いほど伝わってきます。もしかすると、作者自身にも医師同士ではなくとも父親との確執のようなものがあったのかもしれません。

帚木氏ご自身も精神科医として働きながら、作家としても活躍されている方なので、どの話にも説得力があり、しかも流麗な文章で心に染みわたるように入ってくるのできっと読みやすいことでしょう。長編が苦手な方にもおすすめです。




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2012年01月29日

冬場のウォークインクローゼットの湿気を除湿機で快適に

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

都心部に暮らしていると冬に話題になるのは「乾燥」や「加湿器」のことが多いのですが、北向きの部屋やマンション住まいの場合、思いのほか湿気が多い場所もあります。

わが家もリビングは南向きなので少し乾燥しがちですが、北東に位置する寝室兼仕事部屋は結露もひどく、湿気が気になります。寝室に隣接したウォークインクローゼットには、水がたまったら捨てるタイプの除湿剤を2個ほど置いていますが、あっという間に満杯になってびっくりしてしまいます。

そこで洗濯物の乾燥にばかり活用させていた除湿乾燥機をウォークインクローゼットに持ってきて「除湿モード」で3時間ほど運転させたところ、タンクに10cmほども水がたまって、やっぱり湿気がたまっていたのだなあと実感しました。

運転当初はなんと82%を示していたウォークインクローゼットの湿度も、3時間後には57%に。きっと衣類も喜んでいたのではないかと思います。

同様に、湿気が気になるのが玄関の靴箱。今日はできませんでしたが、近いうちに除湿乾燥機(三菱・部屋干しムーブアイ)か、シャープのプラズマクラスター乾燥機で、靴箱の除湿もしようと思っています。


2012年01月28日

ホームベーカリーでオニオンベーコンブレッドを焼く!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと神原サリーです。

先日、夕飯がビーフシチューだった日に、思い立ってホームベーカリーで「オニオンベーコンブレッド」を焼いてみました。この日は、1日中、家で原稿仕事のだったので、夕方、休憩ついでにパンの仕込みをしました。

実はホームべかり―でこうした調理パン(アレンジパン)を焼くのは初めて。途中でオニオンとベーコンを投入するタイミングが難しいかなと案じていたのですが、その点はさすがパナソニック、よく行き届いていて使いやすさはバッチリ!

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オニオンベーコンブレッドは、1斤の食パンに対して、ベーコンが60g、みじん切りの玉ねぎが40g。メニュー1の「食パン」モードで焼きます。

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レーズンなどの後入れ素材がある場合は「レーズン」ボタンを押し、「♪」付きのモードを選ぶと、具材を入れるタイミングをチャイムで知らせてくれるようになっています。「混ぜ加減」はベーコンなどがパン生地に粉々になって混ぜ合わさったら困るので「粗混ぜ」をセレクト。

取扱説明書によれば、後入れのタイミングはだいたい1時間5分〜1時間20分後のようなのですが、こちらは締め切りを気にしながら原稿を書いている身。キッチンと原稿書きの場所は離れているので、チャイムが聞こえるはずもなく・・・最初にスイッチを入れてから50分ほど経過してから一度キッチンをのぞきみ行ってみると・・・

あらまあ、なんと材料投入が何分後なのか表示されているではありませんか! 

そこで再び原稿書きに戻り、いつも手近に置いてあるタイマーを15分にセットして仕事モードに入ったのでした。しょっちゅうチャイムを気にしているのは、たとえ仕事中でなくとも気疲れしますものね。こんなふうに目安が出るのはとても便利です。

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そして、デスク脇のタイマーが鳴ると同時にキッチンへ急ぎ、ホームベーカリーのチャイムが鳴るのを確認した後、フタをあけてベーコンと玉ねぎを投入。この後、再び「ねり」の工程に入ったようです。

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後はホームベーカリーにすべておまかせして、はい、これが焼き上がり。具材が多すぎると膨らみが悪くなるようですが、レシピを参考に、100gにおさまるようにしたので、ご覧のとおり、ちょうどよく膨らんでいました。

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これが取り出したところ。外側にあったベーコンが少し焦げていますが、それも香ばしくてよいものです。

パンというと朝ごはんやおやつのように思う人もいるかもしれませんが、おかずによっては焼き立てパンと食べる夕飯もなかなかオツなものです。わが家では赤ワインも開けて、ビーフシチューやサラダと一緒に幸せな夕飯となりました。

今度は、残りごはんいりの「ごはんパン」にぜひ挑戦したいなと思っています。





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2012年01月27日

【家電Watch連載コラム】小さくても高性能の“プチ家電”に注目!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSally、神原サリーです。

今日は朝イチでbayfmの「パワーベイモーニング」に生出演、午後からはケーブルテレビのJ:COMのトーク番組「ステキ+Life」の収録があり、一日中、家電の話をしていたような気がします。J:COMの放送は来週2月3日です。あ、その前の2月1日(水)21時〜にはBSジャパン「家電の学校」のタニタさんで収録した分が放送されますので、お時間のある方はぜひ。

さて、昨日、家電Watchに連載している「神原サリーの家電HOT TOPICS」が更新されました。今回のタイトルは『夫婦2人暮らしやシニア世帯に新提案! 小さくても高性能の“プチ家電”に注目』というもの。

昨年の春に発売されてヒット商品となったパナソニックの「プチドラム」の2代目が3月に発売されますし、2月10日には水切りかごのスペースにおける「プチ食洗」も登場します。

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プチ食洗は3機種ありますが、普及モデルには乾燥機能を省いて、初動価格を3万9800円にまで抑えているところがポイント。乾燥機能がなくても70度の高温ですすぐので、ドアを開けておけば食器はきれいに乾くのですよね。で、手の届きやすい価格にしている。さすがです。

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そのほか、2月1日には三菱の本炭釜、中級モデルの炭炊釜の3.5合炊きタイプが発売されます。いずれも前年からあったものですが、デザインをスクエアな形に刷新、節電機能の目玉として、「保温切り」の設定ができるようになっています。

小さい炊飯器はマイコンタイプが多いですが、シニア世帯、ディンクス世帯などで「小さい炊飯器でおいしいごはんが炊ける高級なものが欲しい」と思っている人は多いことでしょう。

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サイクロン式のスタイリッシュな掃除機が注目される中、実は掃除機にも軽くて小さくて引き回しがしやすいもの・・・という流れがきています。決して普及モデルのようなものではなく、機能的にも十分満足のいく中級機。このあたり、まだまだいいものが出てくるのではと思っています。

ということで、「小さくても高機能で満足度の高いプチ家電」に焦点を当てて、コラムを書いていみました。

◆夫婦2人暮らしやシニア世帯に新提案! 小さくても高性能の“プチ家電”に注目
posted by sally at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 家電Watchの執筆記事

2012年01月25日

【家電Watch執筆】プラズマクラスタードライヤー、“仕上げのプラスワン”で潤い感アップ

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

11月に新製品の発表があり、12月2日に発売が開始されたシャープのプラズマクラスタードライヤー。発表と同時にモニター機をお借りして使い始めて約2か月が経ちました。

プラズマクラスターイオンとはどんなものかというと、空気中の水分子と酸素分子を分解して作られたプラスとマイナスのイオンのこと。菌やウイルスの働きを抑制する効果があるとされ、同社の空気清浄機や加湿器、エアコンなどにも多く搭載されていまする。これまでは除菌や消臭などのイメージが強かったのですが、最近では肌の保湿や静電気除去効果もフォーカスされています。

プラズマクラスタードライヤーでは、1立方cmあたり約230万個の高濃度イオンを髪に当てることで、髪を保湿し、静電気を抑制するなどの「美髪(びはつ)効果」をうたっていますが、果たしてどんな使い心地なのか? 静電気抑制効果や潤い効果はいったい?

・・・ということで、約2か月にわたって試した使い心地を家電Watchの「家電製品ミニレビュー」のコーナーに執筆しました。

家電製品ミニレビュー - シャープ「プラズマクラスタードライヤー IF-PB1」 - 家電Watch

当初はあまりのサラサラ感に「これがストレートヘア向けかも」と思ったり、「髪のタンパク質を傷めないで乾かせるという地肌エステモードだと温度が低すぎて、パーマヘアのクセづけには向かないかも」と思ったりして、微妙な感じではあったのですが、ある日1大発見をしたのでした。

温風でざっと乾かして、半乾きになったら毛先を指でくせづけし(デジタルパーマはこうやって乾かすとカールがしっかりと出るのです)、これでOKとなったところで「地肌エステモード」の微温風を髪全体に1分くらい当てると、潤い感もアップして手触りのよい髪になるんですね。つまり『仕上げのプラスワン』。

普通は「温風でセット⇒冷風でしっかりとクセづけ」となりますが、今回の使い方はあくまでクセづけのための冷風仕上げではなく、髪全体にプラズマクラスターイオンを行き渡らせて、水分子で囲まれたプラズマクラスターイオンで髪をコーティングするというイメージ。私は朝にシャンプーする習慣ですが、夜にシャンプーした場合も、翌朝、この「地肌エステモード」で髪にプラズマクラスターシャワーを浴びさせると、潤い感がアップしてまとまりもよくなるように感じました。

温風時ももちろん高濃度イオンが発生していますが、温風によって髪の水分が飛んでしまうので、潤い感を感じにくいのかもしれませんね。そういう意味でも「仕上げのプラスワン」の使い方はおすすめです。

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posted by sally at 23:51| Comment(3) | TrackBack(0) | 家電Watchの執筆記事

2012年01月24日

【お知らせ】今夜1/24(火)19時54分〜テレ東「仰天クイズ」に出演します<テーマは付け足し家電>

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

直前のお知らせになりますが、本日19時54分〜テレビ東京「仰天クイズ!珍ルールSHOW」に出演します。今回は2つのテーマを扱うそうですが、その1つが家電。家庭にあったらちょっと便利になる、そんなに高価ではない小物家電を「付け足し家電」と名づけて、番組でご紹介します。

ロケは昨年12月のクリスマス前。新宿西口のビックカメラさんにて大急ぎで収録した後、視聴者の方のご家庭にうかがって、「付け足し家電」を実際に使って私が料理をし、食べていただくという企画だったのですが・・・新宿でのロケ準備をお昼前から始め、移動をしたり、家電の準備をしたりして写真右の扇久保さんのお宅にお伺いし、すべて終了したときには、深夜0時を回っていたのでした!

帰る直前に、扇久保さんと一緒に記念撮影したのがこの写真です。もうお孫さんもいらっしゃるそうなのですが、お若くて明るくて、本当に楽しかったです。扇久保さんありがとうございました!

ロケでは、アルファックスコイズミの「スロークッカー」、ティファールの「スチームクッカー」、パスタポット(パスタゆで器)、山善の「フライヤー」、クイジナートの「マルチグルメプレート」の5機種を使ってさまざまな料理をしたのですが、果たして番組ではいくつ紹介されることやら。

私自身は、カメラが回っていることなんてすっかり忘れて、ひたすら調理家電と食材とに奮闘していたので、「素」の私になっていたと思います。しかも原稿の締め切りが山ほどで、毎日徹夜していたころなので、目のくまがひどいだろうなあ・・・

と、不安材料満載ですが、一生懸命がんばりましたので、お時間の許す方は、ちょっとのぞいてみてください。


平成23年度「省エネ大賞」に三菱レンジグリル『ZITANG』選ばれる!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

昨日(1月23日)、財団法人省エネルギーセンター主催、経済産業省後援による平成23年度「省エネ大賞」の各賞が発表されました。平成10年から始まり、今回で14回目。省エネ事例部門と製品・ビジネスモデル部門との2つに分かれます。

うれしかったのは、新製品の発表当初から製品のコンセプトや実際に使ってみての便利さ、使いやすさにほれ込んでいた三菱電機のレンジグリル「ZITANG(ジタング)」が、製品・ビジネスモデル部門において、省エネルギーセンター会長賞を受賞したこと。

受賞に際しての同センターからのコメントを抜粋してみます。

本製品は、オーブンレンジのレンジ機能を手軽に使えるようにするため、使用頻度の少ない庫内スペースの小容量化による加熱量の削減、レンジからグリルへのリレー加熱方式による調理時間短縮、マイクロ波のらせん状放射加熱方式を用いて加熱ムラ削減による加熱時間短縮により、消費電力半減、省エネ性能はトップレベルを実現した。また、小型化により金属材料45.5%、樹脂材料24.5%削減するなど大きな省資源効果もあげている。


「大きいことはいいことだ」となりがちな製品づくりにおいて、バッサリとムダを省いて逆転(引き算)の発想でコンパクト化し、使いやすさや熱効率、さらには時短を追求したジタング。時短というのは単に調理時間が短いというだけではなくて、レシピブックをめくって材料の分量を計ったり、時間や温度設定に注力したり・・・という手間がないことも含みます。

しかもオーブンレンジの天板といえば黒が当たり前と思われているなか、あえてホワイトのセラミック製のものを使用して、調理したものをそのまま食卓に運んで「お皿」として使えるようにしています。つまり、その点でも手間がいらない、洗いものも少なくてすむ・・・というわけ。

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そして、もう1つ。これまであまり丁寧に説明してこなかったのですが、ジタングはレンジ機能として「3Dウェーブ加熱」というものを採用しています。

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庫内の底面に『円偏波』という新しいタイプのアンテナを搭載し、マイクロ波をらせん状に放射しているため、食品の加熱ムラをなくしているのです。

これってとても大事なことで、レンジでの温めの際に「あれ?ちょっと冷たいところがある」なんていうことありませんか? で、再び追加で温めて様子を見る。・・・時間もエネルギーもムダになります。

それにレンジグリルの一番の特長である「レンジ〜グリル」のリレー加熱をする際にも、レンジ加熱の際に、ムラなく食品を加熱できているからこそ、グリルでの焼きつけもムラなくできるし、料理全体の質の向上にもつながります。受賞理由にはそうした点にも触れられていて、さすがだと思いました。

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授賞理由のコメントを見て、私が気がつかなかったことがあります。それは、「小型化により金属材料45.5%、樹脂材料24.5%削減するなど大きな省資源効果もあげている」という部分。消費者側からすると、「小型化=省スペース化」というイメージがありますが、『省資源』というとても大切な側面もあったのですね。

ZITANG(ジタング)は、都心部の大規模家電量販店など、置いてある店舗が限られてきましたが、ネット通販などでの人気が高く、店頭での問い合わせも多いことから、販売店舗が増えてきているときいています。


「こんなにたくさんの機能がついて便利ですよ」という「売りやすいもの」を作ることから、「生活者が本当に望んでいるもの」を作れる時代に変わっていこうとしているのかもしれません。


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2012年01月22日

【MONOQLO3月号】キッチン雑貨大特集〜白物家電編で取り上げたのはこれ!

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MONOQLO (モノクロ) 2012年3月号

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

晋遊舎発行「MONOQLO3月号」はキッチン雑貨の大特集。小物もたくさん載っているので、料理好きの私には本当に読みどころがいっぱいでうれしい企画です。P40〜の『白物家電編』では、「大手家電メーカー以外の掘り出し物を探し出せ!」ということで、私も取材協力させていただきました。

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レンジだけでない周辺機器までを見た場合、調理家電が充実しているメーカーといえば、やはりパナソニックですが、家電量販店の調理科d年コーナーを見てみると、いわゆる大手メーカー以外にも多数参入していることがわかります。

今回、ホットプレート(IH調理器)のイチオシとして挙げたのが、ツインバードの「IH焼肉グリル味わい亭」。1万2600円という手ごろな価格ながら、IH調理器として鍋もの等に対応するだけでなく、付属のプレートを使うことで焼肉なども楽しめます。ヒータータイプのホットプレートに比べIH式だと温度復帰がはやいので、常に温度が安定していて「外はカリッと中はジューシー」に焼き上がるのがポイント。小さすぎるように思うかもしれませんが、パーティなどで使うのでなければ、このほうが断然使いやすいと思います。

昨年11月に発売されてから、ずっと気になっていて、いろいろなところに紹介しているのですが、いまだわが家では導入していないので、近日中に購入しようかなと思っています。

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そして、もう一つ。山善の「揚げ物の達人」も本当におすすめしたい1台。実勢価格4000円を切る安さなのですが、これが1台あれば日頃「揚げ物は買ってくることにしている」なんていう人も、揚げたてのフライやから揚げ、フライドポテトなどが卓上で楽しめます。

実は、昨年末にテレビの収録で、この「揚げ物の達人」を視聴者の方のお宅に持ち込んで使っていただく企画があったのですが(そのほかの調理家電も紹介しています)、そちらのご夫婦も大絶賛。たぶん温度が安定しているのでムラなくカリッと揚がるのでしょう。ポテト用のバスケットや串揚げ用の仕切りなど、付属品も充実しています。

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そのほか「白物家電ニュースフラッシュ」ということで、私が注目している3製品も掲載されています。

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発売されたばかりのクイジナートのクッキングブレンダー。何がいいかというと、ヒーター機能がついているので食材を加熱してそのまま撹拌できるんですよね。つまり、これ1台で温かいポタージュやスープができるし、加熱調理できるので離乳食づくりにも。

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こちらもクイジナートのもの。マルチグルメプレートという名前になっていますが、いわば折り畳めるホットプレートと言ったらよいでしょうか。

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先ほどお話したテレビ番組で収録の際に使ってみましたが、時短調理にも役立つし、脂も落ちるし、ぜひぜひ使ってみたい1台。昨年6月にビッグサイトで開催された「インテリアライフスタイル展」で発売前のものをデモンストレーションしていて、発売を心待ちにしていたのでした。

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最後の1台は、パナソニックから2月に発売される従来比40%も小型化した食洗機。「プチ食洗」という愛称がついている最注目の製品です。

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ということで、家電以外のページも楽しさいっぱいの「MONOQLO3月号」、料理好きな方はぜひ手にとってご覧ください。


2012年01月20日

シャープの穴なし槽のひみつ、こんなところにも。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

またまた先月の話になりますが、12月15日〜17日、東京ビッグサイトで「エコプロダクツ2011」が開催されました。環境イベントということもあって毎年、小中学生たちが社会見学にたくさん訪れることでも知られています。

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エコプロダクツには大手家電メーカーさんも皆、出展されるので過密スケジュールを縫って、私も2時間ほど取材をしてきました。太陽光発電やLED、スマートハウス関連の出展が多い中、シャープのブースの片隅ではこんな展示がありました。

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シャープの全自動洗濯機、タテ型洗濯乾燥機は「穴なし槽」という独自の構造なのをご存知でしょうか? 

・水槽の内側にある「洗濯・脱水槽」に穴がないため、外側の水槽部分との間に水が漏れ出ないので節水性が高い
・水がたまらないために、「洗濯・脱水槽」の外側や水槽にカビがはえにくい。

という大きな特徴があります。なので、シャープでは「穴なし槽カビぎらい」というネーミングをつけているくらい。もしかしたら、家電量販店の洗濯機コーナーでこうしたPOPを見かけたことがあるかもしれませんね。

節水性が高く、カビが生えにくいというのは、とてもうれしいことですが、エコプロダクツでは違う側面から「穴なし槽」の意外な利点をアピールしていました。それは、「洗濯・脱水槽と水槽の隙間にムダ水が入らないため、水槽が洗剤や漂白剤、柔軟剤などの影響を受けない=プラスチックの劣化が少なく、リサイクル性に優れている」ということ。

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これがシャープの洗濯機のカットモデルです。穴なし槽の構造がなんとなくわかりますね。

洗濯機は家電リサイクル法によって不要になったものが収集され、メーカーの工場に引き渡されて、再製品化される仕組みになっています。この際に、先ほど説明したような劣化の少ないプラスチックなら、より再製品化されやすいということ。

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シャープでは、洗濯機の水槽に使われていたプラスチックを再製品化し、冷蔵庫の製氷室と冷凍室の仕切り部分に使っているのだそうです。リサイクル料金を払って引き取られていく洗濯機などの家電が、その後どのような行く末になっているのかは、なかなか消費者には伝わってきませんが、このように冷蔵庫の一部として生まれ変わっていることがわかって、「穴なし槽、えらいぞ!」と思いました。

最後に、「穴なしなのにどうやって脱水するの?」と思われている方のために、脱水のひみつをご紹介します。

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脱水時は、槽が回転することで起きる遠心力を利用して、水を上部へ押し上げ、脱水します。

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ちなみにタテ型洗濯乾燥機でも穴なし槽はメリットがあります。それは洗濯槽の周囲に穴がないため、乾燥の温風が逃げず、槽内の温度が短時間で上昇。効率よくスピーディに乾燥できるということ。排水時は槽の中央部から水を流します。

最近、プラズマクラスターで除菌、ハンガを槽内にかけてリフレッシュなどの情報ばかりで、ずいぶん昔から取り組んでいる「穴なし槽」のことが置き去りにされているようだったので、ここであらためて紹介してみました。  



posted by sally at 17:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 洗濯機のこと

2012年01月18日

【日経新製品バトル】活動量計、何を選ぶ?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

すでに1か月も経ってしまいましたが、昨年12月15日付の日経新聞「新製品バトル」欄では、活動量計がテーマでした。タニタのカロリズムレディ、オムロンヘルスケアのカロリスキャン、パナソニックのデイカロリの3製品のそれぞれの特徴や、専門家の目から見た「機能・性能」「使い勝手」「デザイン・価格」についてのコメントが掲載されています。

私も専門家の一人として、約2週間モニター機を使わせていただき、コメントを寄せています。実際に使用してみた際に、パッケージや説明書、本体などの写真も撮っておいたので、3機種のそれぞれの特徴をあらためてご紹介したいと思います。新聞に掲載されているのは、提出したコメントのほんの一部ですが、下記には全文を掲載しています。

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■パナソニック デイカロリ EW-NK32

【機能】
デスクワークや家事、ウオーキングだけでなく、はや歩きにも対応。ジョギング、ヨガ、フィットネスなどのスポーツの際にはその間の活動量を区切って測定する「区間計測機能」もあるため、アクティブに活動をしている人向け。今日の運動量がはっきりとわかり、さらなる励みにつながる。日常防水機能を備えているので、雨の日のウオーキングや、汗をかいたときにも気にせず使えるのも便利。ダイエットの目標設定については、普段の活動消費カロリーを元に目標値を算出するため、3日〜1週間後でないと設定できないようになっている点も正しい数値への説得力がある。

【使い勝手】
スカートのウェスト部分やベルトにクリップで引っ掛けて使うタイプのため、ワンピースの場合はタイツやストッキングのウェストのゴム部分に着けるしかなく、装着感が今一つの印象。落下防止のストラップ付きとはいえ、落としそうになってしまったこともあった。毎日身につけて使うものなので、装着方法のバリエーションが増えるといいと思う。取扱説明書とは別紙で「食事制限目標の目安」が添付されており、50、110、150、200〜500kcalまで、カロリー別に「どうやったら減らせるか」が書かれていて、とてもわかりやすい。たとえば50kcalのところには「1日3食ごはんの場合、最後の一口のごはんをやめる」など、ちょっとした取り組みの目安になる。

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これが「食事制限目標の目安」の用紙なのですが、今食べているもののカロリーを知るのではなく、日々の食事のカロリーをちょっと減らしていくにはどんなふうに食べればよいのかがわかります(※クリックすると画像が大きくなります)。まさに逆転の発想。パナソニックらしいなと思いました。

【デザイン】
ヨガなどのスポーツシーンを意識させるパッケージデザイン、本体の裏のブルーの水滴のイラストで示した“防水仕様”など、積極的に体を動かしたい人(=アクティブな人)向けの活動量計であることが一目でわかる。本体はステンレスながら、丸みを帯びていて女性にも違和感なく使えるように配慮されている。他の2社が完全に女性だけをターゲットにしているのに対して、男女を問わず使える“本格派”のイメージ。

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パッケージを見てもわかるように、日常の動作や歩数、運動量の多い歩き方(はや歩きなど)での消費カロリー計算だけでなく、ヨガなどのエクササイズ時の消費カロリーも算出してくれるので、「本気」の人向け。汗をかいてもOKの材質、ブラックやターコイズブルーなどのカラーもあることなどから、女性だけでなく男性にも使えることがわかります。

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■オムロンヘルスケア カロリスキャンHJA-310

【機能】
目標総消費カロリー以上に活動した場合には、100kcalにつき1個のプリンのイラストが翌日に表示されるため、少しでも歩数や活動量を増やそうという励みになる。その日の目標総消費カロリーに達するまでの活動時間の目安も表示される点もよいと思うが、分単位で「282分」などと示されるため、「4時間42分」というように“時間と分”で表示できるとわかりやすいのではないか。ジョギングや体操などのスポーツなどの運動には対応せず、ウオーキングや家事、デスクワークなど、日々の暮らしの中に取り入れやすい動きでの活動量を計測してごほうびプリンなどの表示をする点を見ても、なかなか運動をする機会のない“活動量計初心者の女性向け”(=エントリーモデル)といえるだろう。

【使い勝手】
本体の3つのボタンに描かれたイラストと表示される数値が連動しているため、チェックしたい数値がボタン1つですぐに表示される点がとてもわかりやすくて、使いやすい。装着については、ポケットに入れるか、クリップ付きのストラップを使ってウェスト部分に留める方法だが、ワンピースを着用の場合は不便さを感じる。また、着け外しの際のクリップを開く時に爪を傷める心配があるため、ネイルのオシャレに気を使っている女性のためにもひと工夫欲しかった。初期設定については3社の中で一番スムーズにできたように思う。

【デザイン】
クッキーやキャンディのようなパッケージで可愛らしく、若い女性も手に取りやすい。また、本体のデザインもシンプルなのに丸みがあって手になじみやすく愛着が持てる。また、画面を縦に使う表記は珍しいが思いのほか見やすく好感が持てた。同梱されている「Omron式美人はじまります」の案内のチラシもイラストを含め、女性好み。活動量計にありがちな“何だか難しそう、面倒なのでは?”という心配を払拭させるような語りかけの文章で「美人の入口=WEBサイト」への誘導をうまく計っている。

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これがパッケージ。とてもかわいらしいデザインなので運動します!という意気込みでない女性でも気軽に手に取れるのではないでしょうか。

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こんな「omron式美人始まります」というミニメッセージが入っています。

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広げてみるとこんなふう。まずは自分の身長・体重からBMIを割り出して目標値を算出することを知らせ、オムロンのウェブサイトへの誘導を図っているところもうまいなと思いました。今回の女性をターゲットにしたカロリスキャン、女性たちのチームで企画・開発されたのだそうです。

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■タニタ カロリズムレディ

【機能】
1日の総消費エネルギー量だけでなく、1時間ごとの活動について棒グラフで表示するところが自分の1日の生活リズムを把握したり、振り返りをしたりする際にとても役立つ。また、7日間ごとに身体活動にあった活動目標、摂取目標に自動調整する機能や、月経周期に合わせたダイエットチャンス期やリラックス期などを知らせる“女性ダイエットモード”もあり、単にダイエットをサポートするだけではない、女性ならではの健康のリズムを意識させる点に、他にはない魅力を感じる。

【使い勝手】
1枚の用紙の裏表を使い、蛇腹折りにした取扱説明書が多い中、72ページに及ぶ手のひらサイズの冊子式の取扱説明書になっており、探したいページがすぐに見つかって、とてもわかりやすい。操作ボタンの脇に表示がないため、チェックしたい項目を表示させる際に多少不便さを感じたが、慣れてしまえば問題ないだろう。どんなに活動量を増やしても、食事のカロリーについて気をつけなければダイエットには結び付きにくいが、手帳などに挟んでいつでも携帯できる「外食等の摂取カロリー表」が同梱されているのも行き届いている。

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こちらが手のひらサイズの「カロリー表」。まじめなタニタらしく、日頃食べそうなメニューはすべて網羅されているので、外食などの際に麻里リー計算してみるときの目安になります。

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普通は折り畳み式のものが多い取扱説明書もごらんのとおりの冊子タイプで全84ページ。目次がついているので知りたいことがすぐに探せます。

【デザイン】
本体につる草のような金色の線画を施し、カラーもパールミント、パールピンク、パールミントにするなど、女性が毎日身につけるのが楽しくなるようなアクセサリー感覚のデザインになっている。マグネットクリップ、ネックストラップのほか、首元から見えても気にならないようなチェーンまで付属していて、その日のファッションに合わせて装着の仕方を変えられるのも便利。同社が“モバビュー”関連商品と位置づけているのも納得できる。

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私がいちばん気にいっているのは、装着性がよいこと。毎日身につけないと計測できないのですから、首にかけても胸元にクリップで挟んでも使える様な工夫があるのはうれしいですよね。

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このほかにも、男性向けのものやシンプルな歩数計など、家電量販店の健康家電売り場にはたくさんの種類のものが置いてあります。価格にも幅があるので決めかねるという方も多いかと思いますが、まずは「1日のどれだけ歩いたか」を記録するだけでも違います。

これからますます伸びていきそうな歩数計・活動量計市場。楽しみですね。




2012年01月17日

「pen」の連載、『白モノ家電コンシェルジュ』始まりました

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Pen 2012年 2/1号

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

以前にお伝えしたことのある阪急コミュニケーションズ発行「pen」での連載がいよいよ始まりました。今、書店に並んでいる2012年 2/1号の87ページ『白モノ家電コンシェルジュ』のコーナーの執筆を担当しています。

それにしても私が3年前に自分でつけた肩書きが「家電コンシェルジュ」。折しも今回の連載コーナーのコーナー名が『白モノ家電コンシェルジュ』ですからご縁があるなあと思います。

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(うーん、それにしても目次に名前があるだけで何となくうれしいですねぇ。がんばらないといけないなあ。)

今号で取り上げたのは、寒い季節に合わせて、デロンギのオイルヒーター「ドラゴンデジタル」。このブログでも新製品発表会の記事をかいていますし、他の媒体でもレビュー記事を書いたりもしていますが、「pen」での執筆第1回となるこの記事では、少々緊張して書いたこともあり、硬質感のある筆致で書くことにポイントを置いてみたつもりです。

ただし、麻倉先生の助言もあり、これからはもう少し感動ポイントに重点を置いて、読んでくださる皆さんに「それはいいじゃないか。使ってみようか」とより感じてもらえるような文章を心掛けたいなと思っています。

とはいえ、デロンギのオイルヒーターは私は最も愛している暖房器具であることは間違いないので、今号でも愛を込めて書いています。どうか手にとってお読みくださいませ。

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ちなみに今号の特集記事は「新世代リーダー論」。サイバーエージェントの藤田晋氏のほか、スポーツ界の指導者たち8人、さらにはニューズウィーク日本版編集部が分析する世界主要国のリーダーたちの実力など、読み応えのある内容です。

私自身は、P80の「そこに哲学がある、珠玉の名言集」が心に響きました。たとえば・・・

「僕はひとつのアイデアしか出しません」 プロダクトデザイナー・深澤直人氏

「きみはあなた自身を創造していると思いなさい」 芸術家・岡本太郎氏

さて、あなたの心にグッとくる言葉な何でしょう?






2012年01月14日

タニタ食堂ばかりが目立っているけれど、タニタのすごさは体組成計の実力にある!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

連日メディアを騒がしている丸の内にオープンした「タニタ食堂」。私もプレオープンのプレス向け公開日に取材をしてきました。

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こちらが日替わりの「ささみピカタ定食」(800円、479kcal)。

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こちらは週替わりの「寒ぶりとれんこんのみぞれ煮定食」(900円、577kcal)。

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テーブルにはこんなふうにタイマーが置いてあって、「20分かけてゆっくりよく噛んで食べましょう」ということが書いてあります。よく噛んで食べることで量が少なくても満腹感が味わえるというのがその理由。せいぜい10分程度でランチを済ませてしまうサラリーマンたちも多いので、こんなふうに促しているのですね。

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入口に食券販売機が置いてあり、2つの定食のほか、クッキングスケールやヘルスメーター、人気のタニタ食堂のレシピブックも購入できるようになっています。

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入口の右手には、カウンセリングルームが設置されていて、タニタ食堂で食事をした人はここで無料で計測&アドバイスを受けることができるようになっています。撮影時には、2人の女性が同時に入室していましたが、実際は1人ずつ計測とカウンセリングを行います。

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これは1台210万円もする業務用の体組成計で、ミスユニバース最終選考に残った美女たちも合宿時にこの体組成計で身体管理を行っていたというもの。

こうした精度の高い体組成計はスポーツクラブなどには置いてありますが、通っていない者にとっては、部位の分析やボディバランスまでを計る機会は少ないので取材時に私もチャレンジしてみました。

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これがアドバイスシート。年齢と身長、性別を入力後に体組成計にのり、ハンドル部分を両手で握ります。だいたい1分くらいで計測完了。シートをプリントアウトしてから、管理栄養士さんによる5分程度のアドバイスが受けられる仕組みになっています。

私は159.5cm、45kgなのでやせ型ではありますが、うれしかったのが筋肉量が思ったよりも多く「細身筋肉質」だということ。体幹部、両脚の筋肉がしっかり付いている点が(特に体幹部をほめられました)よいのだそう。ただし両腕の筋肉は−2とトホホでした。私は日頃よく歩くので脚には自信があったのですが、腕の筋肉がないと言われても・・・

基礎代謝量が高いので食べても太らないもよう。「朝昼晩、しっかりとタンパク質をとってくださいね。特に朝ごはんに卵1個もしくは納豆1パックなどをとるといいですよ」というのが、管理栄養士さんからのアドバイスでした。

メニューや味はさておくとして、こうしたタニタならではの試みがされていることは、とてもうれしいことですし、これを受けるだけでもタニタ食堂に行く価値ありかなと思いました。


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さて、実はここからが今日の本題です。

昨日、BSジャパン「家電の学校」(毎週水曜日21時〜放送)の収録がありました。昨年12/14放送の掃除機編に続いて、2回目のゲスト出演になります。2/1放送となる今回の収録は「ヘルスメーター編」だったこともあり、話題のタニタ本社で行われました。

詳しい内容は番組を見ていただきたいので控えますが、その中で「体組成計の精度はどれくらいなのだろう?」という疑問に応えるべく、番組のADさんが1週間ほど前に人間ドッグでCTスキャンなどの検査を受け、体脂肪量、筋肉量、基礎代謝量、体内年齢、骨量、内臓脂肪量などを計測してきました。

結果が出るまでに1週間。費用も10万円ほどかかったという今回の検査結果をふまえ、タニタの体組成計「インナースキャン50」の最新モデルBC-310で実際に計測した様子を収録したのですが・・・

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使用したのは、これ。見る角度によって藍色、群青色、紫色に変化するイリュージョンカラーや、厚さがわずか15mmという世界最薄など、プレミアム感たっぷりのモデルです。

さて、実際に計測してみた結果はどうだったかというと、筋肉量だけに若干差が見られただけで「体脂肪率、体格指数(BMI)、体内年齢、基礎代謝量、内臓脂肪レベル」などは、CTスキャンなども用いた人間ドッグでの結果とほぼ同じ。お見事でした。

当たり前と思われるかもしれませんが、番組では他社のものとの数値比較もしてみているので、私としてはこの精度の高さに脱帽しました。MCの徳井さん(チュートリアル)や内田恭子さんと3人で「すごすぎる!」と感激し、「3台お買い上げ!?」という声が出たほどでした。

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そういえば、このBC-310は、タニタ食堂の壁面にもこうして展示されていましたが、なかなか皆さん、食事のことばかりが気になって肝心のタニタの製品のことには着目していなかった様子。

番組収録時にいろいろな製品を使ってみましたが、タニタの体組成計の「これはいい!」という点はたくさんあって、

・体組成計に乗ると電源が入る「ステップオン」 ※タニタ独自の機能です
・一度登録しておけば測定者を自動で判別する「乗るピタ」 ※5人までOK
・前回の測定値が本体に記憶されている
・乗ってからの計測時間がわずか8秒
・乗る→(計る)→降りるという2ステップだけでOK
・女性ダイエットモード ※BC-310にはついてませんが女性向けモデルには搭載。生理周期に合わせたダイエット適正時期をランプで知らせてくれます


今、思いつくだけでも、こんなに出てきます。

電源を入れるためにしゃがんだり、測定する人ごとに数値を入力し直したり、パネルの表示が0になるまで待ってから乗らないといけなかったりという面倒さが何もないように、本当によく考えられているんですよね。

また、先ほどの「精度の高さ」についても、タニタが持っている膨大な計測データがあるからできることなのです。というのも体組成計(体脂肪計)というのは、足の裏から微弱な電流を体内に流し、脂肪による抵抗値を計って体脂肪率を出しており、そのほかの筋肉量、推定骨量、体内年齢、内臓脂肪レベル、基礎代謝量などは、膨大なデータをもとにした推定式によって出されているから。

つまり計測数値の正確さというのは、子どもから高齢者まで年齢ごとのデータをどれだけ多く収集し、分析して、機器に入っている推定式の精度を高められるかにかかっているのですね。

タニタはヘルスメーター(体重計、体脂肪計、体組成計)のことを『いのちの家電』と言っていましたが、谷田千里社長や広報室の方のお話をうかがって、「計る」ということへのゆるぎない信念のようなものが感じられて心を揺さぶられました。

私自身は、タニタ食堂のメニューは何回試食をしても「カロリーの低さ、塩分をなどを控えたバランスのとれた食事」という点は認めるにしても、「おいしさ」という点では60点程度かなというのが正直な感想ですし、見た目も美しいとはいえず、「家で食べるふつうのごはん」という印象がぬぐえません。つまり、こうしたメニューは社員食堂で提供されるから、毎日のごはんとして体にいいものなのかなと。なので、過度に期待しすぎて、丸の内のタニタ食堂に「ハレの日のごちそう」気分で行ってしまってはがっかりすることになると思います。

番組収録中も社員食堂のメニューを出していただきましたが、「ちょっと薄味の“家で食べるごはん”」という印象は変わらず。私自身が主婦でもあり、栄養のバランスには気を配っていつもメニューを考えているからかもしれません。

でも、管理栄養士の荻野さん(レシピ本でも有名になった方)がおっしゃるには、「こうしたメニューを毎日、毎食たべてくださいということではなくて、食生活が乱れてきたかなというときに、たまにタニタ食堂で味わって、調整をするというか、日々のごはんを見直すきっかけにしていただけたらいいかなと思っています」というお話を聞いて、とても納得のいくコメントだなと思いました。

谷田千里社長も「食堂まで開くなんてぶっ飛び過ぎかもしれませんが、このことでお堅いイメージだったタニタに親しみを感じてもらえたらうれしい。本質はここに並ぶ体組成計などの製品に象徴されるような生真面目さにあるのですから」と。

健康管理というのは「まず計ることから」というのは、活動量計、歩数計なども含めてそのとおりだと実感しています。だからこそ、「精度の高さ」や「使いやすさ」にとことんこだわっているタニタのものづくり、素晴らしいじゃないかと思ったのでした。





2012年01月13日

【GoodsPress2月号】花粉“対抗”家電の実力

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Goods Press (グッズプレス) 2012年 02月号

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

現在発売中の「GoodsPress2月号」にて、少し早めの花粉対策記事が掲載されています。この記事の中で、花粉対策に役立つ家電として紙パック式掃除機と、洗濯乾燥機についてのページの企画&執筆を担当しました。

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ゴミを捨てる際に、せっかく吸い込んだチリや花粉が舞い上がらない・・・という点で紙パック式掃除機はやはり魅力的です。

今回、ピックアップしたのは、パナソニックMC-PA310GX(フローリングの床を“菌”まで拭き掃除できる)、三菱電機「雷神」(吸引力が長持ちし、紙パックの取り換え回数も少なくて済むパワフルタイプ)、日立「かるパック」(きれいな排気で吸い込んだ花粉を逃がさない)・・・の3機種。

そろそろ買い替え・・・という方は、それぞれ本体の大きさも重さも異なりますし、個性的な3機種なので実際に店頭で使い勝手を試してみるのも一考かと思います。

洗濯機のほうは、花粉対策機能を搭載する縦型の洗濯乾燥機と、乾燥を重視する場合のドラム式ということで、3機種をピックアップしています。

縦型のほうでは、シャープのES-TX910(ハンガーリフレッシュ機能を搭載。洗えないものも、除菌・消臭します。除電効果で花粉の付着を抑制する効果も)、日立「ビートウォッシュ」(花粉コースを搭載。洗濯機内に花粉を振り落とします)、パナソニック「ななめドラム洗濯乾燥機」NA-VX7100(ジェット乾燥機能を搭載して仕上がり感もよく、エコナビで節電・節水)。

洗濯乾燥機は置き場所の問題もあるので、なかなか選択が難しいのですが、似たように見えて、けっこうこちらも個性的。毎日のお洗濯ライフを快適にするためにも、花粉対策のためにも、“わが家の一台”を見つけられるようにと思います。

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ほらね。ちゃんと名前が書いてあります。

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ところで、今号のGppdsPressの116ページに挿絵画家として活躍されていた小松崎茂氏のことが掲載されていて、とても懐かしく思いました。

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というのも、私は千葉県柏市出身で、いまも実家には父が一人暮らしをしていますが、実家から歩いてわずか3分くらいのところに小松崎氏が住んでいらしたのです。

独特の風貌に加え、下駄履きで犬の散歩をしていらっしゃる様子はとても目立ち、小さいころに母から「あの人は小松崎茂といって、有名な画家なのよ。プラモデルの箱の絵は、みんな小松崎さんが描いているの」と教えてもらったことが印象に残り、すれ違うたびに「あ、小松崎さんだ」と心の中で思っていたのでした。

その後、小松崎さんのご自宅は火災で焼けてしまうという災難がありましたが、火事も後も実家に帰った際にはお見かけすることがありました。

実は、ライター時代に南千住の街取材をしたことがあるのですが、そこで荒川区ふるさと文化館の取材をした際に、小松崎茂さんが南千住の出身だということを知り、思わぬ再会をしたような気持ちがしたことを覚えています。

・・・というわけで、何となくご縁のある小松崎茂さんのことを思わずご紹介したくなった私でした。

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さて、今日はこれからBSジャパン「家電の学校」の収録に出かけてきます。昨年12/14放送の「掃除機」編に続いて2回目の出演になります。今日の収録分は2/1(水)21時〜放送予定の「体重計・体脂肪計」編。スタジオではなくて、タニタさんの本社での撮影。チュートリアルの徳井さん、アナウンサーの内田恭子さんにまたお目にかかれるのが楽しみです。







2012年01月09日

【PLUS1 LIVING 2月号】住まいのリフレッシュ計画〜快適&省エネに

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PLUS1 LIVING (プラスワン リビング) 2012年 02月号

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

1/7に発売されたばかりの「PLUS1 LIVING」(主婦の友社)の第2特集は、『住まいのリフレッシュ計画をスタート!』。リフォームでリフレッシュする提案のほか、省エネ家電についても3ページにわたって紹介しています。

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今回の企画では、おすすめの省エネ家電をピックアップ&その特徴を紹介させていただいたのですが、雑誌の特性が“おしゃれなインテリア”ということもあり、取材に来られたライターさんの要望としては「デザイン性にも納得のいくものを」ということがあり、その点についても配慮したものを挙げています。

ピックアップしたものは、テレビ、掃除機、ロボット掃除機、エアコン、暖房、空気清浄機、LEDシーリングライト、冷蔵庫、オーブンレンジ、洗濯機、食器洗い乾燥機の11製品。

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そのほか、家電選びのポイントについてのインタビュー取材にもお応えしています。

さすがインテリア雑誌だけあって、どのページも写真がきれいで参考にしたいアイデアも豊富。雑誌によっては、自分の好みと離れている場合、「どのページを開いてもピンとこないな」と思ってしまうこともありますが、この「プラスワンリビング」は、わが家のテイスト(シンプル&わりとナチュラル系)と似ていることもあってよかったです。

最近、インテリア雑誌なんて手に取ったことないな・・・という方も、ぜひ。

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そうそう、暮れに倒れてしまったために、ご紹介できずにいましたが、同じく主婦の友社の赤ちゃん雑誌の取材にもご協力させていただきました。

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Baby-mo (ベビモ) 2012年 01月号

「ベビモ」という、とても可愛らしい表紙の赤ちゃん雑誌です。開いてみると、おしゃれなママたちがたくさん登場していて、赤ちゃんをキーワードにしているものの、ママのおしゃれあり、インテリアあり、お料理あり・・・で普通の女性誌と変わらない印象。こんなの私が子育てしている時にはなかったような。

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この号には別冊として「すこやか肌宣言!」という冊子がついていて、正しいスキンケアのアドバイスが満載。乾燥肌やアトピーなどのトラブルを抱える赤ちゃんも多いので、こうした特集は役立ちますね。

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私は、赤ちゃんのいる暮らしでは暖房器具によってどんなメリットデメリットがあるのか・・・というコーナーでアドバイスをさせていただきました。目のよい方はお気づきかもしれませんが、イチオシの暖房家電はやはりオイルヒーター。省エネ性能も高まった、デロンギの「ドラゴンデジタル」をおすすめしています。

乾燥しないこと、音が静かなこと、温風を出さないのでホコリの舞い上げがないこと、安全性が高いこと、そして何より部屋のどこにいても感じられる濃密な(でも、暑すぎない)暖かさ=暖房の質の高さが、赤ちゃんのいる暮らしに最適だと思います。

充実した内容の「ベビモ」、赤ちゃんのいるご家庭におすすめです。



本日も干し野菜日和♪

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

気温は低いけれど、関東地方はいいお天気が続いていますね。今、はまっているのが「干し野菜」。パプリカも長いもも大根もピーマンも・・・冷蔵庫にあるほとんどの野菜やキノコを上の写真のように大き目に切って干すだけ。

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ほらね、白菜だってこんなふうに吊るして太陽の光と風に当てれば、水分が抜けて、甘みや旨みが凝縮し、新しい美味しさに出合えます。しっかりと干したものは冷凍保存もできるので、残り野菜の保存にも適しています。

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かぼちゃは、電子レンジにかけて竹串がスッと通る程度まで加熱したもの冷ましてから、ご覧のような大きさにスライスして干します。

だいたい数時間〜2日間(夜露に当たるとカビのもとになるので、夕方には取り込むのがベター。働いていて夜に帰宅する人は、夜に取り込んでも大丈夫。乾燥具合を見て、足りないようだったらもう1日干すといいです)。

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これが、丸1日干した野菜たち。パプリカと長いもは、三菱のレンジグリル「ZITANG(ジタング)」のセラミック皿&網を活用しました(肝心の家電そのものは使っていないけれど、これ、便利です)。

大根となすは干し足りない感じだったので、もう1日(今、ベランダで干しています)。

こうした干し野菜を作るには「ドライフルーツメーカー(果物・野菜乾燥器)」という名前の調理家電のほか、並行輸入品の「ディハイドレーター」などもあるようですが、私としてはお日様の力を利用したいなと思います。幸い陽のよく当たるベランダがあるし、住まいが車の通りの激しくないところ(マンションの5階です)にあるので。

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さて、干し野菜で作ってみた料理を少しご紹介しましょう。

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これは干した長いもをオリーブオイルで表面に焦げ目がつくまで炒め、塩を振ったもの。「え?それだけ?」って思いました? 私はよく生のままの長いもを焼いて最後におしょうゆをたらして、海苔で巻いて食べるのが好きなのですが、この干した長いものソテーは全く別物!

一言でいえば、まるでフライドポテトのよう。水分が抜けているせいか、外側のカリカリ感がしっかりとしていて、中はほくほく。だからほんの少しの塩だけなのに味わい深いんですよね。ぜひお試しあれ。

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こちらは、一度電子レンジにかけたかぼちゃを干したものを使った、ニョッキ風のお惣菜。玉ねぎをバターで炒め、そこに小麦粉を振って焦げないように炒め合わせてから、水を加えてとろみを出したところに、かぼちゃを投入。ほどよい戻し加減になったら、少しの牛乳と塩、パルメザンチーズ、パセリをふって出来あがりです。

一度軽く火を通してから干したこのかぼちゃ、歯ざわりが何とももっちりして、まさにニョッキ。おこのみでナツメグをふるといいと思います。

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これは白菜のガーリックオイル炒め。薄切りのニンニクをオリーブオイルで焦がさないように炒めてから、白菜を投入して塩・コショウで調味。一味唐辛子をふりました。そう、ペペロンチーノみたいな味の白菜炒めです。

干してあるために、白菜から水気がほとんど出ず、歯ごたえがシャッキリとしたまま炒められます。鍋ものに入れるときにも、こんなふうに軽く干したものを使ったら、シャッキリ感が出て、また違った味わいになるかもと思いました。

以前、神戸で「とけいや」さんというレトロなお料理やさんで「うどんすき」を食べたことがありますが、ここでは普通の白菜のほかに、白菜の漬物を入れるんですよね。白菜の漬物も一度干してから漬けるので、シャキシャキ感が印象的でした。

実は、こんなにも干し野菜にはまっているのは、干し野菜をはじめよう―太陽の香りがするレシピ100という本に出会ったから。写真も素敵で、眺めているだけで「やってみたい!」という気持ちでいっぱいになります。


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干し野菜をはじめよう―太陽の香りがするレシピ100



2012年01月08日

【おすすめエッセイ】芥川賞候補・石田千さんの第一作品集「月と菓子パン」


こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

さきほどの記事にも書いたように、年末年始は年賀状の準備も失礼させていただき、おせち料理さえ作らず(ずっとずっと作ってきたのに)、起きられずにただひたすらにベッドにもぐってうとうとし、目が覚めて気分が少しよければ本を手に取る・・・という日々でした。

そんな中で、何度読み返しても「うまいなあ」とうなってしまったのが、石田千さんの第一エッセイ集「月と菓子パン」です。國學院大學を卒業後、嵐山光三郎さんの事務所で16年も働いていたという経歴を見ると、やはり名エッセイストでその後小説家としても活躍されている群ようこさんが「本の雑誌社」で事務職をされていたという話を重ね合わせてしまいます。

この「月と菓子パン」の中でも、特に好きなのが「まるいおもち」。主題は石田千さんの親戚のおばあさん3人が年末になると集まって、電動の餅つき機でおもちをつき、手を真っ赤にしながら丸めていく・・・という情景を語ったものなのですが、冒頭は全く違う話から始まります。石田さんが3歳のころからよく家出をしていた(深刻なものではありません)というエピソードです。

小さかったころを振り返りながら2ページほど、この家出話が続いて、空行もなしに唐突に「数年まえまで、実家では正月が近づくともちつきをした。もちをつくのは三人のおばあさんの仕事だった。」と始まるのです。

家出というキーワードから、実家の様子を何となく伝え、そこからおばあさんたちの話につなげている・・・と考えれば筋道も立ってきますが、どこまで計算されたものであるのか。淡々と書き進んでいるようで、実は思わぬ画面展開があり、でもそれが不自然でないのはすごいなあ、と惚れぼれしてしまいます。文章なのに映画のカット割りのようなものが、とてもスムーズに絶妙なタイミングで進んでいくというような。

“ほっこりとした食にまつわるエッセイ集”と言ってしまえば簡単ですが、いいえ決してそんな軽いものではないんですよね。題材は素朴なのにしみじみと味わい深い。

・・・なんて、あらためて感激していたら、石田千さんの「きなりの雲」という小説が、第146回芥川賞候補になったという発表があり、しかも芥川賞候補2度目と聞いて、やっぱりなあ、さすがだなあと思ったのでした。


posted by sally at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本のこと

性能は感性のために〜白物家電の感動を感性で語る一人者を目指して。

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あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お久しぶりでございます。年末から年明けにかけて、ほぼ2週間も更新をストップしてしまいました。実は、昨年12月26日に年内最後の原稿を仕上げて送稿し、午後には年内最後の雑誌の取材を受け、その後で1つ打ち合わせをしたその晩に、過労で倒れてしまったのでした。その前の週から徹夜続きで原稿を書き、その合間にテレビ収録が深夜まで続いていたりしたので、疲れがたまったいたのでしょう。最後の仕事をしてホッとして、糸がぷつりと切れてしまったようです。

というわけで、復調するのに年明けまでかかり、ようやくエンジンをかけて仕事再開というトホホな私です。

でも、もう大丈夫。今年も張り切ってまいりますので、どうか応援のほどよろしくお願いいたします。

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実は今週1/15に発売される号から、阪急コミュニケーションズ発行「PEN」にて連載が始まります。デジタルメディア評論家の麻倉怜士先生と交代でそれぞれ、「黒モノ家電コンシェルジュ」、「白モノ家電コンシェルジュ」というタイトルで執筆をするというご縁から、先月、麻倉先生のご自宅にお招きいただき、その後会食をするという夢のような機会に恵まれました。

その際に麻倉先生から贈っていただいた言葉が「黒モノはまさに感性の世界ですが、白物だってスペックだけでなくその感動を、その人ならではの感性で伝えられはず。あなたなら、それができますよ」ということでした。

白物家電は生活に根差したものなので、どうしても「暮らしを便利にする道具」というふうに思われがちで、黒物家電以上に消費電力やパワーなどの数字やスペックに傾いた情報が先行しがちです。でも、私はそうしたことを踏まえたうえで、その家電が与えてくれる感動を伝える担い手でありたいと思います。

それには、感性を磨くこと、自分が体感したその“感動”を伝える語彙・表現を豊かに広げていかなければなりません。白物家電=生活家電にこうした感動・感性という言葉を持ち込むのは奇異に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな新しい見方で発信する者がいてもいいじゃないかなと気づかされて、わくわくしているのです。

単なる生活者視点、女性視点ということではなく、その家電が私たちに与えてくれる感動を文章を読んで下さった方や、話を聞いてくださった方に伝えられるように、感性と言葉に磨きをかけて2012年をまっすぐに進んでいきたいと思います。

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冒頭の画像は、倒れる前に模様替えをしたわが家のキッチン。写真左手には冷蔵庫、右手の白い家具が食器収納スペースです。

2011年に引き続き、今年も見逃せないのがキッチン家電。このブログでも積極的に上手なキッチン家電の使い方などについて、ご紹介できたらと思います。






タグ:pen 白物家電
posted by sally at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ご挨拶&自己紹介