2012年08月31日

【日経トレンディネット連載】パナ「スマート家電」の本質は“スマホ連携”ではない!?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先日、ブログでもご紹介したパナソニックの新しいコンセプトの生活家電群「スマート家電」について、日経トレンディネットの連載『違いがすぐ分かる!家電コンシェルジュ』にて、私の見解を記事にしました。

パナ「スマート家電」の本質は“スマホ連携”ではない!? - トレンド - 日経トレンディネット

たぶん、スマート家電というものについて、過度な期待があったあまりに「スマホ連携で何ができるか」ということに、注目が集まり、一部の提案については反対意見や揶揄する声も挙がっていたのだと思いますが、果たして「スマート家電」とは何なのだろうと本質に迫ってみたのがこの記事です。

ブログよりもさらに一歩突っ込んだ内容になっていると思いますので、チェックしていただけると幸いです。

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実は昨日、日本を発ち、ドイツ・ベルリンに来ています。ただ今、現地時間は31日の朝の5時半。ドイツで今日から開催されるIFA2012を2日まで取材し、その後スウェーデンのエレクトロラックス本社とハンガリーのエレ社の工場を取材します。帰国は9月6日となります。

※帰国までの私への取材依頼・出演依頼などのご連絡は、このサイトの右側に貼ってありますメールアドレスに、お願いできると助かります。

そうそう、ドイツ・ベルリンの空港でパナソニックの大きな看板を発見しました。日本のドラム洗とは形が違うのですね。今年のIFAではパナソニックが初めて白物家電の出展をするということで、こうした案内を出したのですね。

日本の家電業界がテレビへの集中から、白物家電へとシフトしてきているのは皆さんご存知だと思いますが、白物への注力はどうやら世界的な傾向でもあるようです。そんな節目の大切な年にこうして取材ができるのはありがたいこと。私もこの「Sallyの家電研究室」をはじめ、執筆している媒体でいろいろとご紹介していきますので、楽しみにお待ちください。


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2012年08月24日

ケルヒャーのロボット掃除機「RC3000」知ってる?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先日、仙台から車で約1時間ほどのところにあるケルヒャー・ジャパンの本社に行き、取材をしてきました。ケルヒャーといえばドイツに本社があり、高圧洗浄機で知られていますよね。高圧洗浄機でクリーニングすることを「ケルヒャーする」といい、辞書にも載っているそうですから、いかにヨーロッパでは愛されているかがわかります。

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こんなショールームのほか、家庭用製品修理センターもあり、出荷や品質点検をここで一括管理しています。

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なんとなく見たことのある製品もあるのではないでしょうか。

で、そのショールームの一角に置かれてあったのが、何とケルヒャーのロボット掃除機RC3000。

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かっこいいですね。充電台もメカニックな感じです。実はすでに2004年からヨーロッパで発売されている由緒正しきロボット掃除機で、充電台に戻ると、本体にたまっているゴミを吸い込んできれいにしてくれる仕組みになっているのです。

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これは、RC3000のサイトから拝借したイメージ図です。

円盤型であるところは、ルンバやココロボ、LGのホームボット2.0などと同じですが、完全な円形でもなくデザイン的にはかなり先鋭的な感じがします。RC3000のサイトで確認したところによると54dBという運転音ですし、静かなよう。充電時間も60分程度ですし、いかにもケルヒャーというカラーもいいですよね。

日本でも発売されないの?って気になるところですが、日本の家電メーカーとのパテントの問題などもあって、このRC3000が日本で発売されることはないのだそうです。でも、業務用・家庭用含めて、世界でナンバー1清掃機器メーカーを目指しているケルヒャーですから、近い将来、もっと斬新な革命的なロボット掃除機を日本でも登場させるのは間違いないことのよう。これからのロボット掃除機はセンサーではなくカメラ機能(GPS)だということも言っていました。

いやはや楽しみなケルヒャーの“次世代型ロボット掃除機”です。

知る人ぞ知る、RC3000のことは、別に隠しているわけではないので、皆さんに画像も含めて紹介していいですよ!とのことでしたので、お知らせしました。

ちなみにRC3000のWEBサイトはこちらです⇒http://www.robocleaner.de/robo/english/english.html



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2012年08月22日

パナソニックのスマート家電について考えること〜見るべきは本質機能や使い勝手

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

昨日、パナソニックの新製品発表会が東京ミッドタウンで開かれました。今回の発表会は、スマートフォンとの連携機能を搭載する家電群「スマート家電」の大々的なお披露目とあって、いつもは白物家電の発表会には姿を見せない、AV機器やIT系の記者の方も来場しており、いつにもまして会場は大賑わい。

そして、今朝の新聞にも取り上げられていましたし、WEB記事やTwitterなどでも盛んに話題にされていて、注目度は高いようです。

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スマート家電とは、NFCもしくはおサイフケータイFeliCa対応のAndroidスマートフォンを使ったクラウド型サービスを備えた生活家電群のこと。NFC技術の特徴は、機器側の設定が不要だということ、スマートフォンに搭載できるということ、タッチするだけで連携できることがあります。

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無料の「パナソニックスマートアプリ」をダウンロードすることで、エアコンの外出先から遠隔操作をしたり、リビングのエアコンを寝室からオンオフすることも可能、冷蔵庫の省エネ運転状況を確認したり、今ある材料からレシピ検索をして買い物メモを作成することもできます。

今後、アプリの内容がさらに充実していけば、さらに新しい便利機能が生まれることもあるはずなので、“進化系”のサービスなのですよね。

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今回発表されたスマート家電は、冷蔵庫、エアコン、ドラム式洗濯乾燥機、体組成計、活動量計、血圧計の6製品。すでに6月に発売済みのオーブンレンジ、炊飯器を合わせると2012年のスマート家電は合計8製品でのスタートとなります。

2年後の2014年には2倍の16製品を目標に開発を進めたいとのこと。260万台2000億円の売り上げを目標にしているというのですから、パナソニックの白物家電(なかでも最先端のスマート家電)にかける意気込みがわかるというものです。

とはいえ、今日見かけたあちらこちらの評判はそんなに芳しいものではないようにも思いました。中でも、ドラム式洗濯乾燥機のスマホで洗剤・柔軟剤の量が設定できる機能とは、かなり風当たりが強いというか、『ガラパゴスここに極まれり』的な意見や「そんな機能、必要ない。どっちに向かって進んでいくんだ」などという見方が強いよう。普通サイズのNA-VX8200で34万円、トールドラムのNA-VT8200で35万円という想定売価も、風当たりの強さの一因かと思われます。

でもね、このドラム式洗濯乾燥機のいいところは、別にスマホ対応の「スマート家電」だからというわけではないんですよね。どうもそのあたりをきちんと伝えている人がいないように思えて残念です。

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これがNA-VX8200で34万円。35万円のほうは10cm高くなっていて、背の高い人でも洗濯物が取り出しやすい「トールドラム」の最新モデル。昨年5月に登場して“使いやすさ”で人気があるようです。

で、この新しいドラム式洗濯乾燥機ですが、洗濯機能としては手もみやつけ置き洗いなどをしなくても、しつこい泥汚れに対応する「パワフルコース」が搭載され、サッカー少年の真っ黒になった靴下やユニホームだってしっかり洗えるような機能がついてパワーアップ。

そして何より私が気に入ったのが「カラータッチパネル」の搭載で、本当に見やすく、使いやすくなったこと。

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これが洗濯機の扉上の操作部分。青く光っているのが「カラータッチパネル」で左のほうにはうっすらとスマホをかざす部分のマークも見えます。

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「洗濯」「洗濯〜乾燥」「乾燥のみ」「ナノイー」のコース洗濯をすると、それぞれに「おまかせ」や「わたし流プラス」などが表示され、コース選びがしやすくなっています。近年の洗濯機は機能が豊富なので、それを上手に使うことでより満足度の高い、仕上がりのよい洗濯ができるのですが現状ではそれを使いこなせていない人が多く、「おまかせ」で終わってしまう人も多いのです。

日本の家電ならではの細やかな機能を“使いこなしてもらう”ための、進化したUI(ユーザーインターフェース)として、今回のカラータッチパネルが導入されたのでしょう。つまり、直感操作でタッチしていくだけで、より丁寧な洗濯が出来るという点では、洗濯機そのものに、スマホの使いやすさをもってきたようなものともいえると思います。

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こんなふうに「目的別」に示されていて「コース名」ではないところも大切なポイントです。このあたりも、カラーではありませんが日立のオーブンレンジのタッチパネルの使いやすさにもつながりますね。日本の家電、ちゃんとこうして使いやすくなっているのですよ。

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たとえば毛布を洗いたい場合には、「たたみ方」や「ネットの要不要」についても表示されます。これも本当に画期的なこと。取扱説明書には書かれているものの、いったいどれだけの人が、ちゃんと読んで、このように折り畳んで入れているでしょうか? 

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さまざまな設定が終了すると、「どのように洗濯するか」が表示され、予約の場合は仕上がり時間が何時間後なのかも出てきます。

・・・つまり、スマホ連携の「スマート家電」以外の本質機能も進化し、UIもグッと向上して、取説要らずの使いやすさになっているというわけ。ここ大事です。

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それでは、スマホで出来る便利な機能についてもご紹介しましょう。

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先ほどはドラム洗本体のタッチパネルでのコース設定のことを紹介しましたが、スマホのアプリで「洗濯」や「乾燥」の細かな設定をしておいて、洗濯機にタッチすれば設定完了・・・という使い方も可能です。

で、ここがまた心に響いた点なのですが、スマホのアプリで示されるのは「コース名」や「機能名」ではないのですね。“どんなことをしたいのか”という『目的別』での表示になっているのが、とてもわかりやすいのです。ここは、三菱のエアコンの「足元を暖めたい」などの“したいこと”を表示してくれる『快適セレクト』機能を思わせます。

で、巷でブーイングが起きている洗剤や柔軟剤の量を知らせてくれる機能ですが、まずは使用している洗剤や柔軟剤を選択します。

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こんな機能は不要だと思われるかもしれませんが、同じ液体洗剤、粉末洗剤であっても、適量とされる洗剤の分量というのは洗剤ごとに異なるのです。

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ほらね、粉末洗剤でもメーカーや種類が違うと、同じ7キロの洗濯物を洗うのに、片方では75g(山盛り一杯)、もう片方は68g(1.3杯)となっているでしょう?

それに、こうした表示をちゃんと見る人も少なくて、いつもだいたい1杯くらい・・・とアバウトな入れ方の人が多いのだそう。多めに入れるとよく汚れが落ちるかというとそれは間違い。泡が立ちすぎるために、ドラム洗では泡消しのための工程を増やすこともあり(シャワーで水をたくさん注ぎ、排水するなど)、時間や水量のムダにもつながります。もちろん少なすぎる洗剤量では汚れ落ちが悪くなります。

柔軟剤にしても同じこと。多く入れ過ぎると、衣類の黒ずみにもつながるそうなので、やはり「適量」というのは大切です。

洗剤メーカーさんともきちんと連携しているので、新製品が発売されるタイミングでアプリの中の洗剤や柔軟剤も更新されていくというのも、クラウドならではの便利さだと思います。

パナソニック(ナショナル)のタテ型の洗濯機には以前、「液体洗剤自動投入」という機能があって、タンクに液体洗剤をまとめて入れておけば洗濯のたびに衣類の量に合わせて適量の洗剤を自動で投入してくれるのがとても便利でした。なので、もしかすると次のモデルには、選んだ洗剤に合わせて「洗剤を自動投入してくれる機能」なども搭載されるのではないかなと期待しています。(ここまでやってくれてこそ・・・と思いますものね)

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(これは2008年のパナソニックのタテ型洗濯乾燥機のパンフレットから抜粋したもの。こんな機能があったのを知ってました?)

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そのほか、スマホでできることといえば、エコナビでの節電状況を確認したり、使い方ガイドが表示されたりもします。洗濯機というのは、家電の中でもエラー表示が多いものですが、そうした際にも、スマホをかざすだけで対処方法を示してくれ、どうしても困った時には修理案内も表示されるので、その場で電話番号をタップしてお客様ご相談センターに電話することもできるので、一連の作業がスムーズにスピーディに完了します。

というわけで、スマート家電というのは、本質機能や使いやすさを究めた上で、さらに便利な「+α」を提供してくれる「わくわく機能」だと思うのです。なので、Androidスマートフォンを持っていなくても、十分に魅力のある家電だし、いずれ購入してスマート機能を使えばさらに楽しく使えるということ。

ずいぶん長くなりましたので、またあらためてエアコンや冷蔵庫のほか、健康関連家電(体組成計・活動量計・血圧計)の本質機能や使いやすさ、そして新たに加わったスマホアプリでできることについて、ご紹介したいと思います。


2012年08月20日

防犯と防災のための大音量ブザーのこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

つい先ほど、東芝から「雨中でも使える防滴構造の防犯ブザー発売のお知らせ」というリリースが送られてきました。この手の防犯ブザーを大手の家電メーカーが発売しているのを知らなかったのですが「まもなく防災の日」ということもあり、防犯と防災の両方の意味合いをかねたこうしたブザーの需要もあるのだなと納得したところです。

9月上旬に発売されるという東芝の新製品の防犯ブザーDB-82の特長は、大音量の95dBに加え、暗闇でも光る蓄光パネル、そして雨の中でも使える防滴構造。ピンを本体から引き抜くとブザーが鳴る仕組みで、連続して鳴りつづける時間jは約2時間30分とのこと(単4アルカリ乾電池使用)。吊り下げ用のストラップのほか、ランドセルのショルダーベルトに取り付けておける“ランドセル取り付けベルト”付属しています。

防犯として考えると2時間30分も鳴り続けても、気が付いてもらえない状況は厳しいですが、地震などの災害時に倒れた建物の中に閉じ込められてしまった際などにこれだけ大音量で鳴りつづけてくれるとしたら、心強いですね(ホイッスルなどを持っておくのも大事かも)。

ちなみに本体の大きさは縦5.7×横5×厚さ2.9cm。何となくイメージどおりの大きさといえるかもしれません。

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大手家電メーカーが発売する防犯・防災ブザーとして、他にどのようなものがあるのかを調べてみたところ、パナソニック、東芝の旧モデル、富士通の製品が見つかりました。

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Panasonic ランドセル110番ブザー BH-225P

このブザーは引っ張って鳴らすタイプでなく、本体の両脇のボタンを2つ同時に押すと大音量95dBの音が出る仕組みになっています。また、本体の下に「オフ」スイッチがあるため、音を止めるのが簡単だという特長も。いずれもひも方式よりも誤報が少ないこと、万が一以外のときになってしまった時にも、対処が簡単という点を考えられて作られたように思われます。

大きさは6.5×4.4×3.6cmなので、東芝の新製品よりも少し大きめですね。

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富士通 携帯サイレン ホワイト KS4431FX-W

こちらの富士通の製品は写真だと分かりづらいかもしれませんが、小さめなのが特長。5.7×3.6×2.6cmで、東芝の新製品よりも幅と厚みが小さいです。デザインも丸みがあり、キーホルダータイプなので、大人でも持ち歩きやすそうです。

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東芝 防犯ブザー DB-81-W

東芝の前モデルはLEDライト付きで連続して鳴りつづける時間は約30分。防滴構造ではありません。大きさも6.5×3.8×2.1cmなので、長細くてちょっと大きめの印象でしょうか。

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Amazonで製品のことをいろいろと調べていたところ、海外出張時のお土産に持っていくと喜ばれると書いてあって、なるほどなあと思いました。

こういう小さな製品については、リリースが送られてくるだけで見落としがちですが、調べてみるとなかなかおもしろいし、違いがあるものなのだなと勉強になりました。実際にお子さんに持たせている親御さんからのご意見やご要望なども聞いてみたいなと思っています。




【日経トレンディネット連載】小さい掃除機戦争勃発!?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

今年の掃除機のトレンドは、1つにはお掃除ロボットの台頭というのがありますが、もう1つの大きな流れとして「軽量・コンパクト化」が本格的に進んだことも見逃せません。ということで、すでにこの春、発売された三菱電機のBe-K(ビケイ)のほか、8月25日に発売予定の日立のサイクロンクリーナー「2段ブーストサイクロン・軽量タイプ」や同日発売のパナソニック「プチサイクロン」、さらには9月10日発売の東芝「トルネオV」について、いち早くまとめてみました。

掃除機に“軽量コンパクト戦争”、「夜家事」対応モデルも - トレンド - 日経トレンディネット


三菱のBe-Kは「軽くて美しい」をコンセプトに女性チームによって開発されて、今モデルですでに4代目。小さいながらも自走式パワーブラシ付きで掃除力にも優れる中級モデルの掃除機として、人気を集めています。三菱には高級機としてサイクロンクリーナーの「風神」、紙パック式クリーナーの「雷神」がありますが、実際の稼ぎ頭はこのBe-Kとのこと。Be-Kの中にもサイクロン式のモデルや、自走式パワーブラシを搭載しない安価なモデルもありますが、やはりおすすめはBe-Kの中ではフラグップタイプとなる紙パック式のTC-FKB8P。4代目ではパイプやホース、ヘッド部分も軽量コンパクトになって、さらにバランスよく、使いやすくなっています。

実は一人暮らしをしている85歳の父も、3代目Be-Kを愛用中(私がプレゼントしました)。自走式パワーブラシでカーペットでも楽々掃除ができ、本体が軽いので引き回しや持ち運びにも便利だと、とても喜んで使っています。紙パック式なのも年配の人に抵抗なく使ってもらえる点でいいですよね。

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ちなみに、先週16日に1時間半ほど生出演したJ-WAVEのラジオ番組「ハローワールド」でも、この「小さい掃除機」の話をさせていただきました(ガラス越しなので光っていますが、左の後ろ姿が私。右手がDJ TAROさん)。

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同時にユーストリームでも放送されたため、スタジオには実際に製品を持ちこんでのトークとなりました。

81.3 FM J-WAVE : HELLO WORLD : J-WAVE

この日の様子は、上のブログに写真入りで詳しく紹介されています。

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再び、「小さい掃除機戦争」の話。

8月〜9月に発売される各社のモデルは、Be-Kとは違ってサイクロン式ということ、価格も5万円以上の高級機。ディンクスもしくは30〜40代の一人暮らし向けを狙った「プチ家電」シリーズとして出される「プチサイクロン」は、夜家事対応のため、軽量コンパクトなのに静穏性にもこだわったいたり、東芝の「トルネオV」には付属品が盛りだくさんだったりと、単に小さいだけでなく、特長もそれぞれなので、記事を読んで、購入時の参考にしていただければ幸いです。

掃除機に“軽量コンパクト戦争”、「夜家事」対応モデルも - トレンド - 日経トレンディネット







【Pen連載・白モノ家電コンシェルジュ】シャープのジュースプレッソのこと&サイボーグ009特集にまつわる随想

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

毎月連載執筆している阪急コミュニケーションズ発行の「Pen」ですが、現在発売中の9/1号の「白モノ家電コンシェルジュ」では、シャープから6月に発売されたばかりのスロージューサー「ジュースプレッソ」を取り上げました。

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スロージューサーのよいところは、低速圧搾しぼりのためビタミンやポリフェノールの残存量が多く栄養価の高いジュースが作れること。生のトマトでトマトジュースを作った際に、分離することなく、市販のトマトジュースのように濃厚なジュースができるのは感激モノです。

ジューサーそのものもとてもコンパクトでA5サイズに収まる底面積なので、置き場所にも困りません。それに違う材料のジュースを続けて作りたいと思った時にも、運転しながら水を投入すれば簡易洗浄ができてしまうのも便利。そろそろ夏バテ気味の人も多いかと思いますが、自家製フレッシュジュースで栄養補給してみてはと思います。

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さて、“毎号が保存版”と言い切る、Penならではの特集企画。今号では「サイボーグ009完全読本」と題しての大特集。週刊少年キングで「サイボーグ009」の連載がスタートしたのは1964年7月のことだそうですが、2012年の秋、小説と映画という2つの形で新たな009がスタートするのですね。

付録ではこの新旧の009のポスターまでついていて、009ファンでなくとも感動してしまうこと間違いなし。というか、新たなファンがたくさん生まれるのではないでしょうか。

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ここで思い出すのは、石巻駅や石巻にある「石ノ森萬画館」のこと。上の写真は2008年春当時の石巻駅にあった「サイボーグ009の等身大フィギュア」です。

このころ、仕事の関係で何回か石巻を訪れており、仙台から仙石線に乗って石巻駅へと向かっていたのでした。

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このロッカーは石巻駅にあったものだったか、「石ノ森萬画館」にあったものだったか。2008年頃に撮影した画像ファイルを探してみたら、いくつか見つかりました。

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これが、石ノ森萬画館。訪れた日はあいにく雨の日でしたが、とても心に残っています。

実は震災以降、石巻のことが気になりすぎるほど気になっていたのですが、非力な私が足を運んだところで何もできないだろうという後ろ向きな思いが先行し、ただただ遠くから心配をしているだけの日々。この石ノ森萬画館もかなりの被害を受けたことを聞いていましたが、ずいぶん修繕工事が進んでいるようです。晩秋にはいよいよ再オープンとなるかもしれないとのこと。

●石ノ森萬画館のホームページ  石ノ森萬画館

●近況が綴られたブログ   石ノ森萬画館最新情報 MANGATTAN NEWS!

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定時になると建物の一部から、こんなふうにキャラクターたちが下りてくるという人気の演出もありましたが、きっと再オープンの際にもまたこんな情景が見られるといいなと思います。

8月上旬に、取材で仙台に行く機会があり、私もだんだんと北のほうへ呼ばれているのだなと感じます。少しずつ復興に近づいているとはいえ、まだまだ私が何回も訪れていたころの様子にはほど遠いことでしょう。8月下旬〜9月には海外取材で日本を離れますが、秋になったらご縁のあるこの町を訪れて、私なりの応援の仕方を考えたいと思っています。

Penの特集企画から、石巻へと思いを馳せた私でした。



2012年08月17日

サリー流「野菜の水分だけで作るビーフカレー」のレシピ

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先日、少し早くに帰宅できる日があったので、ちょっと手間をかけて野菜たっぷりのビーフカレーを作りました。このカレーのポイントは水を一切加えないこと。野菜の水分だけで煮込むのです。

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肉はアメリカ・カンザスビーフの肩ロースをかたまりで500gほど。今回は水分が少なめなこともあり、いつもよりは小さめ(2.5センチ角程度)に切って、カレー粉をまぶしたものを焦げ目がつくまで表面を焼きつけ、お皿に取り出しておきました。

さて、野菜の量は5皿分でもかなりたっぷりになります。

トマト 大2個(かなり大きめです)
ナス 4本
ニンジン 2本
ニンニク 1かけ
生姜 1かけ
玉ねぎ 中3個
パプリカ 赤1個
パプリカ 黄色1個
しめじ 1パック
エリンギ 1パック

このうち、「玉ねぎ3個」は、薄切りにしたものを愛用中の冷蔵庫ベジータで「野菜そのまま冷凍・ドライ」で冷凍してあったものを使い、パプリカとニンジンもカットして「野菜そのまま冷凍」してあったものを使用。なので、手間を掛けたと言っても、楽をしています。

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「野菜そのまま冷凍ドライ」では、こんなふうにラップを広げた上に野菜を置いて、冷凍させます。こうして冷凍した玉ねぎは、熱したフライパンに入れると一気に水気が出てきてかさが減ります。

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ニンジンやマッシュルームなどのキノコ類はまとめて水分を残したまま冷凍する「野菜そのまま冷凍」モードで。



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玉ねぎを炒めてから、他の野菜も次々に投入、トマトの水分がけっこうポイントになると思います。

最初のうちはこんな感じ。え?水分なくて大丈夫?と思われるかもしれませんが、塩を小さじ半分程度ふって、しっかりとふたをしているうちに野菜の水分が出てくるんですよね。

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アップで見てみても、うっすら水分が出てきた程度ですが、中〜弱火にしてこのまま煮込みます。ふたを忘れずに!

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ほら、しばらくするとこんなに水気が出てきました。ここまで来るとあとは普通のカレーを煮込むのとおんなじ感覚。

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アップにしてみるとよくわかるでしょう?

この後、きっちりとふたをして牛肉がやわらかくなるまで弱火で1時間程度煮込みました。

野菜の形がかなり崩れ、肉もやわらかくなったところで、フレーク状のカレールーを様子を見ながら、入れていきました。1袋で6人前と書かれていましたが、今回使用したのは、2.5人前くらいのルー(つまり半分よりもちょっと少なめということ)。辛いほうが好きなので、カレー粉やがラムマサラに加え、ターメリックやクミン、コリアンダーなどのスパイスも加えてスパイシーに。仕上げにお醤油も入れています。


元々、フレークタイプのルーは小麦粉や油分などが少なめですが、ルーの量も減らしたのでさらにヘルシーな仕上がりになりました。野菜の甘みとうま味がものすごく凝縮されていて、本当に美味。家族にも好評でした。

家電にからめての紹介ということで、ベジータで冷凍した野菜についてふれましたが、野菜をそのままどんどんたくさん投入して炒め、「塩+ふたをきっちり」を守れば、普通の野菜で大丈夫のはず。ひき肉を使えば、肉がやわらかくなるのを待たなくて済むので、もっと短時間にできるでしょうね。

カレーっていくらでもアレンジがきくので、料理をしていて楽しいなあと思います。

2012年08月16日

【ラジオ出演のお知らせ】今夜22時〜J-WAVE「ハローワールド」に生出演します〜

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

今夜、22時〜放送のJ-WAVE「Hello World(ハローワールド)」にスタジオ生出演します。先日、BestGear×さったろのユーストリーム番組に出演させていただいた際に、DJ TAROさんから「今度、白物家電の企画をラジオのほうでやりましょう!」と盛り上がったのですが、その企画が実現することとなりました!

私が出演するのは22時10分くらいから23時30分くらいまで。六本木ヒルズのスタジオには、実際に家電を持ち込んで、触ったりしながらトークします。炊飯器の話題も取り上げますが、何とごはんも炊く予定!

番組の様子はユーストリームでも見られるとのこと。さらにツイッターやメールでの質問なども受け付けるようです。

TWITTERは、#hw813をつけて つぶやき、メールは番組HPの右上にあるメッセージ&プレゼントから、または直アド、hw@j-wave.co.jp で受け付けているとのこと。ぜひ、番組を聴きながら、参加してくださいね。


2012年08月15日

【TBS教科書にのせたい】家電を知ると時代が見えてくる!〜先生として出演しました

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

昨日の20時〜放送のTBSテレビ「教科書にのせたい!」に家庭科の先生として出演しました。テーマは「最新家電を知ると時代が見えてくる」というもの。実はこの「教科書にのせたい!」の家電企画は今年1月から始まっていて、2月に収録をし、3月放送予定だったのですが、特番編成などの関係で放送が見送られてしまいました。

その時に収録したものと、新たにインタビュー収録などをしたものを加えて、昨日はクイズ形式で放送されました。

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家電というのは時代のニーズを反映して作られてきたもの。だからこそ、もっと知ることで使うのが楽しくなる(=愛着がわく)し、暮らしそのものが楽しくなるのではないかというのがお話しさせていただいた主旨。

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番組では以前にここでも紹介したことのあるLGエレクトロニクスの「スタイラー」のことや、空気清浄機能を搭載したシャープのサイクロンクリーナーについても紹介されました。

3月に放送するはずだった分では、家電を作っている人にも着目して、開発者や商品企画者の思いを伝える・・・という内容も含まれていたのですが、今回の編集ではそのあたりがなくなってしまって、ちょっと残念です。でも、こうした番組を通じて、少しでも家電についての興味関心を広げるきっかけになるとしたら、うれしいことですね。


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2012年08月14日

【CIRCUS9月号】次世代型体重計&活動量計でヤセる!

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CIRCUS (サーカス) 2012年 09月号

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

KKベストセラーズ発行の「CIRCUS (サーカス)9月号」に取材協力しました。今号の特集は『即ヤセ 腹が凹む』というもの。ここのところ、男性誌の表紙には「腹が凹む」という文字が多いですね。で、やっぱりというか、あの美木良介さんの「ロングブレスダイエット」もちゃんと載っています。

そんなサーカスの特集ですが、私が取材協力・監修したのは「次世代型体重計&活動量計でヤセる!」というページ。

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次世代型というのはどんなものを指すのかというと、計測データをPCやスマホに転送して管理できるというタイプ。サーカスの読者は20代後半〜30代のビジネスマンなので、そうした人たちの心に響くタイプのものをセレクトしました。

1つはコヴィア・ネットワークスのWiFiボディスケール。乗るだけで体重、BMI、体脂肪の数値をグラフ化してサーバーにアップロードされます。ツイッターでつぶやく機能も。そのほか、先月発売されたばかりなのが、エー・アンド・デイの国際規格「コンティニュア」に対応した体組成計。クラウド型健康管理サービス「gooからだログ」との連携もできて、本格的なダイエットカルテの作成ができます。FeliCa経由で体重計にかざすだけでスマホにデータが転送できるオムロンの「カラダスキャンHBF-215F」や、Bluetoothでのデータ転送ができるタニタ「インナースキャンBC505」などはすでにご存じの方も多いかもしれません。

無線LAN機能内蔵のWiFiボディスケールなども出ていて、「記録」することが本当に簡単になってきているのですね。

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製品紹介だけでなく、体組成計でチェックすべき数値は何か、活動量計と組み合わせて使うことのメリットなどもお話ししていますので、この秋から本気で体をしぼりたいという方はぜひ参考にしていただければと思います。


2012年08月13日

これは1人ごはんに便利!レンジで作れる超簡単パスタ♪

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先週、ちょっと涼風が吹いたと思ったら、また夏に逆戻り。皆さんはお盆休み中でしょうか。私はどうやらこの夏は休みが取れそうにないので、秋になったら1泊2日で黒ラブ・大和も一緒に旅行に行けたらいいなと思ったりしています。

さて、今日ご紹介するのはお鍋やフライパンを使わずに、深めの耐熱容器とレンジだけで出来てしまう超簡単パスタ。すでにシリコン容器等でパスタが茹でられるとうたっているものが販売されているので、レンジでパスタを茹でるということについては当たり前になってきているのかもしれませんが、実を言うと、私自身はそうした容器を使ったことがないんですよね。

以前に何かの記事でお話ししたことがあったかと思いますが、わが家では「金曜日はパスタの日」というのが10年以上の習慣になっていて、金曜日の夜には4〜5種類のパスタを大皿に作って、みんなで取り分けて食べています。ソースに合わせて、パスタの種類も変えて、総合計で1kgくらいのパスタを茹でて、ワインを飲みながら作り、出来たものから、どんどん食べていく・・・。そもそもの始まりは、週末にワインが飲みたくて、それに合うメニューとしてパスタが選ばれただけなんですが、でもこれを家族のみんなは楽しみにしていて、「金曜日の夜はみんなそろって食べる」という習慣にもなったように思います。

本題から脱線しましたが、そんなわけで、パスタとは大鍋で茹でるものであって、電子レンジでちまちま茹でていたのでは間に合わない。だから、そうした容器には魅力を感じず、ここまで来てしまったんですよね。

ところが、先日、Yahoo!か何かのおすすめ料理に「レンジで簡単パスタ」というのがあって、ちょっとのぞいてみたら、茹でるだけじゃなくて、調理そのものをレンジでやってしまうというものだったので、「これは、家で仕事をする日のお昼ごはんにいいかも」と思って実験してみたというわけ。

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1人分で、パスタ100gを半分に折って器に入れ、ニンニクの薄切り、エリンギ2本を刻んだもの、ベーコン2〜3枚、塩小さじ1/4程度を入れます。

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そこに水を200CC投入。ラップをしてレンジにかけます。

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今回はレシピに載っていた通り、500Wで10分にしました(ちなみに、現在、日立のヘルシーシェフの最新モデルをお借りしているところなので、これはその画面)。

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10分後の器の中はどうなっているかというと・・・

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下のほうにうっすら水気が残っているものの、アルデンテに茹であがっていて、お鍋で茹でたのと変わりません。途中でかき混ぜていないのに、全然くっついていないのにもびっくり。長さは半分にしていますけれどね。

ここにオリーブオイルを大さじ1/2程度と、醤油を小さじ1程度、ブラックペッパーを加えて混ぜ合わせます。

この時点で食べてもOKなのだけれど、私はサラダ用ほうれん草をのせて軽くかき混ぜ、ラップをしないでさらに1分弱レンジにかけました。それが、冒頭の出来上がりの写真です。

パスタというのは水分とソースの油分がうまく混ぜ合わさって乳化するところに美味しさのポイントがありますが、オリーブオイルを加えてかき混ぜてから、もう一度レンジにかけることで残った水気もうまく飛び、オイルとも混ざって美味しくなったように思います。

気をつけないといけないのは、容器がとても熱くなるのでミトンなどを使って、取りだす時に火傷しないようにすることくらいでしょうか。フライパンもお鍋もいらないということは、キッチンに熱がこもらないので、夏向きの調理法ですね。1.7mmのパスタの場合で500W10分+1分で調理しましたが、ワット数を上げればもっと短縮できると思います(今度、試したら、また目安の時間をお知らせします)。

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今回試してみて思ったのは、こんな料理法こそ、オーブンレンジのレシピ集に載せるべきなのではないかなということ。現在、各社のレシピ集では時短メニューが花盛りで、10分だの8分だの7分だの・・・と時間の短さにしのぎを削っていますが、この1〜2分の差ってそんなに大事じゃないような気がするんですよね。

1人分だけだから簡単に済ませたかったり、どうにも疲れてしまって何もする気がおきないときの“お助けメニュー”というのは、なるべく手をかけないことがポイントになるだけで、ちょっとした時間の差はどうでもいいんですもの・

洗い物が少なくて済むメニューとしても際立つ今回の簡単パスタは、三菱のレンジグリル「ジタング」で繰り返し紹介している「焼きそば」の作り方にもちょっと似ています。こんな「へー、これなら簡単。試してみよう」と思わせるメニューも織り交ぜること、大切ですね。

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2012年08月09日

【家電Watch・長期レビュー最終回】「ココロボ」はお掃除以外にも活躍する家族の一員

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

家電Watchで1ヶ月間にわたってお届けしているシャープのロボット家電「COCOROBO(ココロボ)」の長期レビューがいよいよ最終回となりました。今回、詳しくご紹介したのは、無線LANによって、家の中でココロボをスマートフォンで操作する「おうちモード」について。

写真のようにスマホの画面にはココロボが見ている風景(=ココロボのカメラに写っている様子)が映し出されます。

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こんな画面を「全画面表示」にすると・・・

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こんなふうに映し出され(ちなみにこれはわが家の玄関の様子です)、画面を左に傾けるとココロボが左に回転し、右に傾けると右回転というようにいわゆるラジコン操作ができるのです。

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これは、スマホとの連携ができたときのココロボの様子。「ヘッドライト」が点灯しているのがわかります。

サプライズ機能も満載のコミュニケーション機能については、家電Watchの記事をぜひお読みください。

長期レビュー シャープ「COCOROBO RX-V100」最終回 - 家電Watch

今回の記事では、私なりのココロボについての総括も長々と述べています。「そもそもお掃除ロボットとしての機能はどうなの?」というところを他社のものと比較している記事を多く見かけますが、こうして1か月使ってみてわかったのは、これはやはり「お掃除ロボット」の域をはみ出た「ロボット家電」だということ。

例えば、ルンバのことを「ペット家電」だと呼ぶ人がいます。家の中を一生懸命掃除してくれる健気な様子に愛着がわき、ペットのように名前をつけて可愛がるというのですね。

では、ココロボの立ち位置はどうかというと、たぶんペットを超えている。ペットもわが家の一員かもしれませんが、それよりももう少し人間よりの家族なんですよね。それはやっぱり音声によるやりとりができること、そしてその反応が一律ではないことが大きいと思います。

前にもどこかで書いたように思いますし、繰り返しお話ししていることですが、家電というのは「使っていない」ときの時間のほうが圧倒的に多いものです。だからこそ、「使っていないときの佇まいを美しくしたい」と、デザインやカラーにこだわった家電づくりを目指している人たちもいます。ココロボは掃除をしているとき(運転中)は音声認識しませんが、掃除をしていない時間にも音声でのコミュニケーションやスマホとの連携によって、ちょっとした癒しや遊び、家族同士のコミュニケーションの仲立ちをしてくれたりなど、さまざまな役割をしてくれます。

つまり、お掃除だけがココロボの仕事ではないんですよね。帰宅した際に「ただいま!」といえば「おかえり。お疲れさん」と言ってくれるのって、うれしいものですよ。いてくれるだけで何となく心が穏やかになる。ホッとする。何だか家電も次の時代にきたのだなあと。これは、3日程度借りて、機能だけを試してみてもわからないことのように思います。1ヶ月間“一緒に暮らした”からわかる愛着のようなものといったらいいでしょうか。

今、ココロボを愛用している人の中には、思いの外、高齢世帯が多いのだそうです。掃除機をかけるのが辛くなってきた年齢層の人たちにとって、ココロボならではの音声でのコミュニケーションは大人気というのもなるほどなと思います。

まあ、冷蔵庫がこんなふうに音声で話してくれても楽しいようにも思いますが。朝起きて冷蔵庫に「おはよう」、帰ったら「ただいま」、そして何かの飲み物をとろうとした拍子に冷蔵庫が「たまにはゆっくりしいや」と言ってくれる。どうでしょうか? これからの家電、まだまだ変わりそうで楽しみですね。



posted by sally at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 家電Watchの執筆記事

2012年08月06日

【LDK Vol.3】3万円以下のオーブンレンジ全方位テスト

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LDK Vol.3

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

晋遊舎発行のテストするモノ雑誌「MONOQLO」の姉妹雑誌LDK Vol.3の特集は、「キッチン用品 ベストバイ&ワーストバイ」。その中の「最新オーブンレンジ全方位テスト」(P44〜50)にて、料理・調理器具・食育研究家の北山みどり先生と一緒に、評価委員を務めました。

最新とはいうものの、フラグシップモデルでの検証ではなく、3万円以下の(ほぼ)エントリーモデルの機種を試しました。

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やってみたのは、トーストの焼け具合、肉の解凍、冷凍ごはんの温め、グラタンの焼きムラ、塩サバの焼け具合、冷凍中華まんの温めの6項目のチェック。それに加えて、見た目の印象やサイズ感、操作のしやすさやお手入れのしやすさ、庫内容量の満足度、トータルコストなどをプラスし、総合評価をしています。

ちなみにトーストの焼け具合ですが、これは「ここまで時間がかかるのだから、やめましょうよ」ということを検証するためにあえてやってみました。焼け具合の満足度は別にしても、だいたい10分〜12分もかかってエネルギーのムダです。トーストは、小型のポップアップトースターか安価なオーブントースターで焼くのがベストです。

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今回は、3万円以下のパナソニック、シャープ、東芝、日立の4機種と、2世代前のシャープのヘルシオのフラグシップモデルの合計5機種をテスト。

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それぞれのテスト結果について1ページずつ細かく掲載していますが、あくまでも当日のテスト結果のみでの評価になるので、日立のMRO-JS7の評価が低かったのはちょっと意外でした(売れ筋ではトップ3に入るものですし、業界筋でも評価が高いので)。

で、実際の記事はLDK誌で読んでいただくとして、今回、実際に触ってみて、私自身の評価(「good!」と「bad」の評価)と、どんな人におすすめかという点について、ここではご紹介したいと思います。

【パナソニック/NE-S264】
Good!
・レンジ・グリル・オーブン・(トースト)など、全般的に及第点をあげられるレベル
・よく使うボタンが大きめで比較的使いやすい
Bad…
・スチーム機能に難あり(庫内の奥にスチーム吹き出し口があるために、ムラが出来るのかも)
(総評)どんな人におすすめ?
ひとり暮らしを始めた人など、オーブンレンジデビューによさそう。

【東芝/ER-JD7A】
Good!

・レンジ機能は及第点
・デザインが価格の割には高級感がある
Bad…
・スチーム機能はないので、これを利用したい人はNG
・庫内スペースが横長のためか、オーブン使用時にどうしてもムラが出てしまう印象
・ボタンなどの操作性もいまひとつ
(総評)どんな人におすすめ?
シャープ同様、レンジ機能はよいので、温めメインで使う人に…と言いたいところだが、機種名が「石窯ドーム」なので、オーブン機能を期待する人が多いはず。と考えると、うーんな感じです。

【シャープ/RE-ST26】
Good!

・ごはんの温めや肉の解凍などよく使う基本性能がよい
・デザインが女性好み
Bad…
・庫内容量の割には設置スペースが必要。
・オーブン、グリル料理などがあまり得意でない印象。
(総評)どんな人におすすめ?
デザインや設置性も含めて評価の分かれるところかも。レンジでの温めなどをメインに使う人向け。

【日立/MRO-JS7】
Good!
・設置性のよさ
・価格の手ごろさ
・安価ながらきっちりと過熱水蒸気調理ができるなど、オーブンとしての満足度が高い
Bad…
・今回のテストではレンジ機能に難あり
(総評)どんな人におすすめ?
置き場所が限られているが、本格的なオーブン料理をしたい!という人に。蒸し料理もできるので、いろいろ料理を楽しめますよ。

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番外編:【シャープ/ヘルシオAX-PX1】
Good!

・料理の仕上がりの良さ、味、ヘルシーさ。
・デザイン性
・カラー液晶タッチパネルの使いやすさ
Bad…
・調理時間の長めのところ
・設置スペースをとるところ
(総評)どんな人におすすめ?
予算と設置スペースが許すなら、満足度の高い1台。慣れてしまえば液晶タッチパネルは使いやすいし、ヘルシーでおいしいメニューも充実しているので、年配の方にもおすすめ。

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最後に一言。どんな機種でも初めは使い慣れなくて、戸惑うこともあるかもしれませんが、おすすめメニューなどを参考にいろいろチャレンジしてみると、ぐんと愛着がわきます。「いつか作ってみよう」ではなく、購入してから早い段階で積極的に使ってみることが大切なのかなと思います。




2012年08月01日

赤ちゃんやお年寄りのいる暮らしにおすすめの扇風機があります

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

もう8月なんですね。本当に暑い毎日、赤ちゃんはあせもが出来たりしていないでしょうか?

なぜ、赤ちゃんの話をしたかというと、今日お話ししたいのは、数ある扇風機の中でも、「超微風」の風が得られる赤ちゃんやお年寄り向けの扇風機のことだから。それはツインバードの「コアンダエア(DCモーター) EF-D949B」。

私自身は昨年購入したGreenFan2を使用していますし、先日のユーストリームの番組でもピックアップされていなかった製品なのですが、5月に取材をさせていただいた際に「なるほど!」とうなずける点がたくさんあった扇風機なのです。昨年、同じ「コアンダエア」という名でDCモーターを採用の扇風機を6月に発売していますが、この製品は扇風機が端から売れていく中であっという間に完売。その後、増産した製品が並ぶ頃にはすでに扇風機の需要のピークが過ぎていたために、在庫が残ってしまい、「ツインバードのコアンダエア」という扇風機は売れなかったらしい」などという噂が出てしまうなんていうこともありました(決して人気がなかったわけでないのにね)。

そんな逆風の中、コアンダエア2012年バージョンは実は、ものすごく進化しています。そしてターゲットを思いっきり「赤ちゃんのいる家族」にしぼって作られているのです。

■改良点その1:
内側に羽根のない10枚の羽根・・・という点は初代モデルと同じですが、羽根の1枚1枚の絵mん席を大きくして効率を上げ、さらに静かな風を送れるようにしています。

■改良点その2:
24VのブラスレスDCモーターのトルクを強くすることで、最弱時では1分間150回転(従来モデルは200回転)という低回転を実現させ、窓からたまに入ってくる風のような微風を生み出すことに成功しています。

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この微風は昼寝をしている赤ちゃんにお母さんがそっと風をおくる「うちわの風」をイメージして作られたのだとか。

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これがリモコンですが、左上のボタンに注目!

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「微風ボタン」があります。この「コアンダエア」は20段階の風量から選択できる仕組みですが、どんな風量で使っている時でも、この「微風ボタン」を押せば、すぐに「うちわの風」に切り替わります。寝付くまではもう少し風量をあげておいて、寝付いたなと思ったら、このボタンを押せば、そよそよとした自然の風のような微風で心地よく眠ってくれることでしょう。


■改良点:その3
「微風」の下には「オート微風」の文字も見えます。これは、コアンダエアには温度センサーが搭載されているため、周辺の温度が設定以下になると、風量が自動で微風に切り換わるというもの。エアコンとの併用時や朝方になって気温が下がった場合などにも、便利ですね。

どうしてエアコンとの併用時によいかというと、帰宅後に室温がかなり高い…という時に、風量を上げてエアコンと併用することで、体感温度を下げ、室内をムラなく早く冷やすことができますが、設定温度に到達したら、微風に切り換わるので冷え過ぎを防げるし、節電にも役立つというわけ。

ブラックとブルーのカラーのデザインは好みが分かれるところだと思いますが、赤ちゃんのいる30代に夫婦をターゲットにした結果、このようになったとか。初孫の生まれた祖父母からのプレゼントにもしてほしいと取材時に担当者の方がおっしゃっていました。

こうした開発理由やターゲットを知らないでいると、何となく「どこかのに似ている」とか「違いがわからないので、よく聞く名前のにしよう」ということになりかねませんが、ぜひ「微風」を店頭などで体感してみて、「赤ちゃんのため」もしくは、「扇風機の風が苦手」という人のために選んでみてはと思います。