こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。
今日も冷たい雨が降っていました。残暑が厳しかったわりには秋が短くて、一気に冬になってしまったような気がしますね。快適な眠りのためには、手足の冷えも大敵ですが、こんな雨が続くと、ふとんも何となく湿った感じがして心地よさが半減してしまいます。
以前にもお話ししたことがありますが、何を隠そう(←隠していませんが)私は『睡眠改善インストラクター』という資格を持っていまして、「眠りが浅い」「寝付きが悪い」「眠りの質が良くないような気がする」「夜中に目が覚めてしまう」などの、眠りの悩みについてアドバイスができるような勉強を重ねています。
そんな『睡眠改善インストラクター』の私が、冬の快眠に際して、一番におすすめしたいのが「ふとん乾燥機」の活用です。本来なら、外に干してお日様のにおいのするふとんに眠るのが理想的ですが、マンション住まいでベランダへの布団干しが禁止されていたり、干す場所がなかったり、重いふとんのあげおろしが大変だったり・・・となかなか“布団干し”が難しくなっているようです。
「そういえば、昔実家で使っていたなあ」なんて思っている人も案外いるようですが、活用させるのを忘れていたり、一人暮らしや結婚などを機にふとん乾燥機と縁遠くなってしまったりしているんですよね。
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上の写真は、三菱電機から1977年に全国発売された初代のふとん乾燥機。今から35年前に、三菱が開発したオリジナル家電がふとん乾燥機なのですね。思い立ったきっかけは、開発担当者の友人がヘアドライヤーをふとんの中に入れて暖めているのを見て、「これだ!」とひらめいたそう。安全面を考慮して温風の温度を低めに調整し、風量をアップさせることのほかにも、温風がふとんの隅々まで行き渡るようにするにはどんなふうにすればいいのか・・・などさまざまな問題点をクリアすべく、改良に改良を重ねて生まれたのが、初代機だったのです。
そんなわけで、「ふとん乾燥機の先駆者としてよりよい製品をこれからも開発していきたい!」という三菱の熱意は並々ならぬものがあるようで、今年11月1日にも使いやすさを向上させて、さまざまな用途に使える新製品が発売されました。
ブラウンの
三菱 AD-U70LS は、業界最大200センチ×120センチの乾燥マット「マルチドライWサイズマット」で、ダブルサイズやロングサイズの布団にも対応する上位機種。
3段階に伸縮する「ブーツ乾燥アタッチメント」をホースの先端につければ、ロングブーツや長靴まで清潔に乾燥できます。
操作部を見てみても、機能が充実していることがわかりますね。
そのほか、ふとん乾燥時に使うブルーのマットを2つ折りにして使うことで衣類乾燥にも活躍します。よくあるのは、ピンチハンガーに専用のカバーをかぶせて使う方法ですが、ふとん用のマットがそのまま使えるのは便利。しかも、ハンガーラックにかけた洗濯物にもすっぽりかぶせて使えるという優れもの。
こんなふうに使います。
ほらね、簡単で便利でしょう?
ところで、こんなふうに衣類乾燥に使った際に気になるのが電気代のこと。資料を見てみると
・衣類乾燥(乾燥容量1kgの目安:Tシャツ3枚、Yシャツ2枚、トランクス3枚、フェイスタオル3枚、靴下3足、ハンカチ3枚)で約120分。電気代は約24円。
ちなみにふとん乾燥約50分では、約11円です。
でも、毎日「ふとん乾燥」コースを使う必要はないんですよね。定期的にふとん乾燥をさせているのなら、毎日の快眠のためには「あたため」だけで十分。
ほら、操作パネルにも「あたため」というのがあるでしょう? これを利用すれば、電気代も時間もかからなくてふっくら快適。マットをセットするひと手間はかかるけれど、安眠できるなら使わない手はありませんよね。
今回の新製品、ブラウンの上位モデルのほかに、冒頭の写真のようなホワイトとピンクの2色展開の
ストロングアレルパンチ AD-U50というモデルもあります。衣類乾燥コースやブーツのアタッチメントはないけれど、くつなどを乾かすことはできます。
こんなふうにできるのは、ホースの先端がくつ乾燥ノズルと一体化している仕様になっているから(これは上位機種も同じ)。
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そのほか、マットをしまう本体スペースがこれまでの製品よりも広くなり、くるくる丸めてみたものの中に収まらない・・・なんてことのないように改善されている点にも注目です。
写真左が旧モデル。右が新モデルの収納スペース。ホースの左側のスペースが広くなっています。
ということで、見た目はそんなに変わらないようでいて日々進化している「ふとん乾燥機」。使い勝手もデザインもブラッシュアップされているので、ぜひ再注目してほしいなあと思います。
価格も上位モデルで13000円程度、普及モデルなら8000円程度なので、冬の贈り物にもよさそうです。
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最後に。
では、わが家では何を使っているのかというと、昨年発売されたシャープのプラズマクラスター乾燥機。ふとんやブーツ、洗濯物以外にも、同社ならではの『プラズマクラスター』の発生デバイスを搭載し、除菌のほかにも静電気防止効果を利用して、冬の衣類の温め(&静電気防止)や、さらにはペットのシャンプー後の乾燥などなど、さまざまな提案をしているところが気に入って導入したのでした。
今年の2代目モデルでは、温風によるスポット暖房機能を強化している様子。三菱のものと比べて価格も高めなので、「何に使うか」「どんなシーンで使うか」「予算は?」などに応じて、ぴったりなものを選んでいただければと思います。
SHARP プラズマクラスター乾燥機 DI-AD1S-W