2012年11月30日

【お知らせ】明朝12/1(土)テレビ朝日「あさナビ」に出演します

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

前日のお知らせになってしまい恐縮ですが、明日の朝、テレビ朝日「あさナビ」に出演いたします。TOKIOの城島茂さんがMCの生放送の番組ですが、私の出演は事前にスタジオで収録したVTRでの登場となります。

おいしいごはん(お米)にフォーカスし、お米や炊飯器の特集をするとのこと。私は特徴のある4つの炊飯器について、紹介のVTRに登場させていただきました。朝早い番組ですが、もしもご覧になれるようでしたらチェックしてみてくださいませ。

【来週のメディア出演情報】

・12月3日(月) ラジオ:TOKYO FM 「BLUE OCEAN」
・12月4日(火) テレビ朝日「モーニングバード」 

※いずれもスタジオ生出演で家電の最新情報をお届けします。

・12月3日(月)発売 家電批評「家電オブ・ザ・イヤー」
・12月4日(火)発売 サンデー毎日「冬商戦:おすすめ家電」

そのほか、多数取材協力していますが、随時発行に合わせてできるだけお知らせいたします。



2012年11月29日

石崎電機の男前アイロンとハンドスチーマーのこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

この春に電熱メーカーの老舗、石崎電機製作所からデビューした「男前アイロン」。その心意気と目のつけどころに感動して取材をお願いし、コラムを連載している「Pen」にも紹介させていただきました。その男前アイロンが、11月22日〜12月24日まで『男前アイロン 愛論キャンペーン』と題したキャンペーンを開催しているそうです。

キャンペーンの主旨は「愛する妻に普段なかなか言い出せない“ありがとう”の気持ちを強力スチームのようにさらけだしてみませんか」というもの。つまり、夫から妻に贈る愛のメッセージを募集中ということですね。独自の視点で選んだ10名に男前アイロンもしくはIH調理器が贈られるようなので、世の中の男性諸氏はぜひぜひ応募を!

男前アイロン愛論キャンペーン│株式会社石崎電機製作所


そして、もう1つ。同じく石崎製作所の話題です。私が絶賛愛用中のSURE ハンドスチーマーのことはご存知でしょうか? 折り目をつけたりはできないけれど、衣類のしわをとることにかけては、超簡単&便利なお役立ちグッズがこのハンドスチーマー。

この素晴らしさについては、このSallyの家電研究室でもご紹介済みです。⇒香港で人気の“スチーマー”を使ってみたら。: Sallyの家電研究室

でね、この時の記事でも「スチーム用のタンクが50mlと少ないのでまとめての仕事には向きません」とはっきり書いているのですが、このタンクを改良して100mlとたっぷりサイズにしたものが発売されたんですって。

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ご覧のように確かにタンクが大きいのがわかります。

これまら、「あれ?もう水がなくなっちゃったの?」ということがないので、本当に便利そう。私の意見も聞いて下さったのかなあなんて勝手に思っています。

ただし、販売はあの「通販生活」限定のもよう。現在、サイトをチェックしてみると、12月下旬発送予定ということで、ずいぶん人気があるみたい。やっぱりね、いいものは評判になるんですよね。いずれ、どこでも買えるようになるといいなあと思っているのですが、気になる方は、ぜひ通販生活のサイトをチェックしてみてください。50mlのタンクのスタンダードモデル「シュアー ハンドスチーマー SSH-601」でもOKいう方は、2000円台で買えるようですよ。

ガーメントスチーマー|通販生活レジスタードマーク


2012年11月27日

健やかな頭皮づくりとリフトアップのための“自宅でヘッドスパ”

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

リップエステや目元のケアなど、最近ここで美容家電の話題を何回か取り上げていますが、生活家電の情報以上に人気があるみたいで、反響の大きさに驚いています。で、今日お届けするのは、ヘッドスパのこと。

先日、専用のヘッドスパルームがある美容院で、プロの手によるヘッドスパを初めて受けてきたのです。私は月に1〜2回、足ツボリフレには通っていますが、足先だけじゃなくて頭にも大事なツボがあるんですよね。頭痛や肩こりにも悩まされていたこともあって、期待度満々だったのですが、本当にすっきりしました。担当してくださったプロのエステティシャンの方にいろいろとお話しをうかがってみたところ、リフレッシュ効果はもちろんのこと、頭皮エステ(ヘッドスパ)には次のような効果があるとのこと。

  • シャンプーだけでは取り切れない毛穴の汚れを取り去る。
  • 健やかな大地(地肌)を作ることが育毛にもつながる。
  • 汚れを落とすことで、トリートメント成分がよく行き渡り艶やかな髪になる。
  • 地肌をマッサージすることで、血行をよくしてやわらかくする。
  • 頭皮がやわらかくなり、動きが出ることで顔のリフトアップにつながる。
  • 表情が豊かになる。

ね? 女性にも男性にもうれしい効果があるんですよね。

今回、プロの方にマッサージしていただいて分かったのは、パナソニックの人気美容家電「頭皮エステ」は、かなり人間の指の動きに近いのだなということ。

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昨年、発売された初代モデルは、おもに女性をターゲットにしたものですが、男性の愛用者も多いことから、この春、男性向けの新製品と、女性向けのリニューアルモデルが発売されました。

男性向けのポイントは、頭皮そのものには優しく働き掛けながらも、毛穴の油汚れなどを絞り出して洗ってくれる「皮脂洗浄」。女性向けのほうはサロンで行うヘッドスパにさらに近づけるため、高速と低速モードを交互に行う「リズムモード」を加えています。

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左が男性用、右が女性用で、シリコン製のブラシの形状が異なっています。私は初代バージョンを使っていますが、ブラシアタッチメントだけでも売っていて、交換できるようなので、そろそろ新しいものに取り替えたほうがいいのかも。

ただし、男性用をお望みの場合、初代のものに男性用のアタッチメントをつけても、動きの制御や強さはこれまでどおりなので、新製品のPanasonic 頭皮エステEH-HM94-Sのほうを購入するほうがベター。わりと価格もお手ごろになっていますしね。

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ところで、こうした頭皮エステの美容家電ですが、パナソニックで注目される以前にも、ツインバードやKOIZUMIから発売されていて、隠れた人気商品だったのです。


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こちらはツインバードの頭皮洗浄ブラシ モミダッシュFLEX SH-2798G。見た目からしても、思いっきり男性用という感じですね。女性のヘッドスパとはイメージが違う感じ。でも男性には人気があるもよう。


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そしてこちらが、KOIZUMI(小泉成器)のパルス頭皮洗浄器 BeatSpa KTH-1000/W。毎分2100回というパルスジェット水流の力で毛穴の汚れを落とし、マッサージ効果もあるというもの。コンパクトな機械ではないので、手軽に導入するのは難しいかもしれませんが、以前、展示会の取材をした際にも、隠れた人気商品だと教えてもらいました。

ということで、自宅でできるヘッドスパ。リフレッシュ効果だけでなく、女性にも男性にもアンチエイジング対策として効果がありそうなので要注目です。特に、私がびっくりしたのが、頭皮をやわらかく、動きやすくすると「表情が豊かになる」という点。リフトアップ云々よりも、生き生きとした表情でいられるのはとても素敵なことだなと思います。


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おまけの話。

ところで、最近、髪の「ブラッシング」って、あんまり聞かれなくなったような気がしませんか? 私が学生時代(いや、もっと前?)のころは、1日100回ブラッシングすると艶が出るとか言われて、ブラッシングのときに静電気を抑えるスプレーなんかもあったような記憶があります。

その後、過度なブラッシングはかえって髪を傷めるということも言われ、ヘアスタイルもブローするというものよりは、スタイリング剤を駆使して形づけるものへと変化していったため、いつしかブラッシングということがないがしろにされてきたように思うのです。

お風呂などで使うヘッドスパ用の美容家電もおすすめですが、ブラッシングも髪への摩擦や静電気を防ぎさえすれば、地肌のマッサージとしてはなかなか効果があるものだと思っています。

で、私が愛用しているのがこれ。

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「何?」って思います? あ、これは折りたたんだ状態です。

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広げるとブラシになるもので、音波振動磁気ヘアブラシ KLB2010Pという製品名。振動するので髪が絡まりにくく、磁気の力で静電気を防ぐというもの。普通のブラッシング+振動で、けっこう地肌がいい気持ちです。





2012年11月26日

冬の快眠のためのイチオシ「ふとん乾燥機」のこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

今日も冷たい雨が降っていました。残暑が厳しかったわりには秋が短くて、一気に冬になってしまったような気がしますね。快適な眠りのためには、手足の冷えも大敵ですが、こんな雨が続くと、ふとんも何となく湿った感じがして心地よさが半減してしまいます。

以前にもお話ししたことがありますが、何を隠そう(←隠していませんが)私は『睡眠改善インストラクター』という資格を持っていまして、「眠りが浅い」「寝付きが悪い」「眠りの質が良くないような気がする」「夜中に目が覚めてしまう」などの、眠りの悩みについてアドバイスができるような勉強を重ねています。

そんな『睡眠改善インストラクター』の私が、冬の快眠に際して、一番におすすめしたいのが「ふとん乾燥機」の活用です。本来なら、外に干してお日様のにおいのするふとんに眠るのが理想的ですが、マンション住まいでベランダへの布団干しが禁止されていたり、干す場所がなかったり、重いふとんのあげおろしが大変だったり・・・となかなか“布団干し”が難しくなっているようです。

「そういえば、昔実家で使っていたなあ」なんて思っている人も案外いるようですが、活用させるのを忘れていたり、一人暮らしや結婚などを機にふとん乾燥機と縁遠くなってしまったりしているんですよね。

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上の写真は、三菱電機から1977年に全国発売された初代のふとん乾燥機。今から35年前に、三菱が開発したオリジナル家電がふとん乾燥機なのですね。思い立ったきっかけは、開発担当者の友人がヘアドライヤーをふとんの中に入れて暖めているのを見て、「これだ!」とひらめいたそう。安全面を考慮して温風の温度を低めに調整し、風量をアップさせることのほかにも、温風がふとんの隅々まで行き渡るようにするにはどんなふうにすればいいのか・・・などさまざまな問題点をクリアすべく、改良に改良を重ねて生まれたのが、初代機だったのです。

そんなわけで、「ふとん乾燥機の先駆者としてよりよい製品をこれからも開発していきたい!」という三菱の熱意は並々ならぬものがあるようで、今年11月1日にも使いやすさを向上させて、さまざまな用途に使える新製品が発売されました。

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ブラウンの三菱 AD-U70LS は、業界最大200センチ×120センチの乾燥マット「マルチドライWサイズマット」で、ダブルサイズやロングサイズの布団にも対応する上位機種。


3段階に伸縮する「ブーツ乾燥アタッチメント」をホースの先端につければ、ロングブーツや長靴まで清潔に乾燥できます。

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操作部を見てみても、機能が充実していることがわかりますね。

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そのほか、ふとん乾燥時に使うブルーのマットを2つ折りにして使うことで衣類乾燥にも活躍します。よくあるのは、ピンチハンガーに専用のカバーをかぶせて使う方法ですが、ふとん用のマットがそのまま使えるのは便利。しかも、ハンガーラックにかけた洗濯物にもすっぽりかぶせて使えるという優れもの。

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こんなふうに使います。

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ほらね、簡単で便利でしょう?

ところで、こんなふうに衣類乾燥に使った際に気になるのが電気代のこと。資料を見てみると

・衣類乾燥(乾燥容量1kgの目安:Tシャツ3枚、Yシャツ2枚、トランクス3枚、フェイスタオル3枚、靴下3足、ハンカチ3枚)で約120分。電気代は約24円。

ちなみにふとん乾燥約50分では、約11円です。

でも、毎日「ふとん乾燥」コースを使う必要はないんですよね。定期的にふとん乾燥をさせているのなら、毎日の快眠のためには「あたため」だけで十分。

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ほら、操作パネルにも「あたため」というのがあるでしょう? これを利用すれば、電気代も時間もかからなくてふっくら快適。マットをセットするひと手間はかかるけれど、安眠できるなら使わない手はありませんよね。

今回の新製品、ブラウンの上位モデルのほかに、冒頭の写真のようなホワイトとピンクの2色展開のストロングアレルパンチ AD-U50というモデルもあります。衣類乾燥コースやブーツのアタッチメントはないけれど、くつなどを乾かすことはできます。

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こんなふうにできるのは、ホースの先端がくつ乾燥ノズルと一体化している仕様になっているから(これは上位機種も同じ)。

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そのほか、マットをしまう本体スペースがこれまでの製品よりも広くなり、くるくる丸めてみたものの中に収まらない・・・なんてことのないように改善されている点にも注目です。

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写真左が旧モデル。右が新モデルの収納スペース。ホースの左側のスペースが広くなっています。


ということで、見た目はそんなに変わらないようでいて日々進化している「ふとん乾燥機」。使い勝手もデザインもブラッシュアップされているので、ぜひ再注目してほしいなあと思います。

価格も上位モデルで13000円程度、普及モデルなら8000円程度なので、冬の贈り物にもよさそうです。


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最後に。

では、わが家では何を使っているのかというと、昨年発売されたシャープのプラズマクラスター乾燥機。ふとんやブーツ、洗濯物以外にも、同社ならではの『プラズマクラスター』の発生デバイスを搭載し、除菌のほかにも静電気防止効果を利用して、冬の衣類の温め(&静電気防止)や、さらにはペットのシャンプー後の乾燥などなど、さまざまな提案をしているところが気に入って導入したのでした。

今年の2代目モデルでは、温風によるスポット暖房機能を強化している様子。三菱のものと比べて価格も高めなので、「何に使うか」「どんなシーンで使うか」「予算は?」などに応じて、ぴったりなものを選んでいただければと思います。



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SHARP プラズマクラスター乾燥機 DI-AD1S-W



2012年11月25日

【DIME 11/20発売号】ベストバイ大全〜ロボットクリーナー編


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DIME (ダイム) 2012年 12/4号

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

11月も終わりに近づいて、モノ雑誌はどれもこれも2012年の総括だったり、ベストバイ企画だったり。久しぶりに小学館DIMEからお声が掛かり、「ベストバイ大全」特集の中の、ロボットクリーナーのページの取材を受けました。

P38〜39の見開きページで、iRobot社のルンバ、シャープのCOCOROBO(ココロボ)、その特徴を踏まえ、「自分にマッチしたモデルは何?」を検証しています。

おおまかに言えば「留守中に使う?」「在宅中に楽しむ?」ということなのですが、ページの右と左でわかりやすく解説されていますので、ぜひ。

ただ、この取材を受けた際には、まだココロボの2世代目の発表がなかったので、例のコンパクトなモデルは出ていません。でも、使うシーンとしては同じことかなと思います。

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2012年11月21日

「COCOROBO第2章」〜シャープが本当にやりたかったことを着々と。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

今日、シャープのロボット家電「COCOROBO(ココロボ)」の新製品発表会がありました。6月の第1弾を経て、今回の製品の特徴は?

1つは「スマートフォンによる外部操作で、ココロボを動かし、家電との連携を行なうこと」。そして、もう1つは「日本の住宅事情の合わせたコンパクトなココロボの誕生」です。

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新製品のココロボRX-V60はこれまでのものより直径を約5cm小さくして30cmを切るコンパクトサイズにしています。シーシーピーの安価なロボット掃除機「ラクリート」とほぼ同等の大きさ。このサイズだと日本のダイニングチェアの80%の脚幅をクリア。「通れない=掃除できない」ところがぐんと少なくなって、小回りのきく可動性の良さが魅力です。しかも、たった5cm小さくなっただけなのに、本当にかわいいんですよね。今年、サイクロンクリーナーで小型のものが大人気ですが、ついにロボット掃除機にもこの波が!という感じです。

これ、発売当初の価格は7万5000円で、6月に発売モデルの無線LAN対応じゃないほうと同等レベルの価格ですが、今回もコンパクトモデルのほうが人気が出るんじゃないでしょうか。

来年、ルンバも日本向けにコンパクトモデルを出さざるをえないんじゃないかなと思いました。うん。本当にこれはいいです。

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そして、今回の発表のもう1つのポイントは、6月に発売したフラグシップモデルのUSBポートに取り付けて使う、「家電コントローラー」(15750円)の発売。これに合わせて、スマートフォンのアプリ「COCOROBO SQUARE」も進化して、部屋の間取りMAPの作成ができたり、それに応じて無線LANによる外部操作で、エアコンやテレビなどの赤外線リモコンを搭載する家電の操作が外からできるようになるのです。

どうしてパナソニックのスマート連携では、エアコンのオンがダメになったのに、シャープのはOKなのかというと、今回のココロボ&スマホでの操作は、無線ではなく「赤外線」だから。

元々、シャープが「本気」なのは、スマホをAndroidスマホだけでなくiPhoneにも対応させていて、使える人の枠を広げていることからもわかりますが、今日の発表会でも、近い将来「他メーカーの家電の操作もできるようにアプリを進化させていく」と力強く発表していました。

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実は、この家電コントローラーは、10月に開催されたCEATECの会場でも「参考出展」という注釈入りでしたが先行して発表されていたのですよね。

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これがスマートフォンのアプリによる間取り図(MAP)の作成画面。

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どの家電をどんなふうに操作するかもアプリで選べます。

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6月の段階でも、本当はここまで到達したかったのだと思いますが、一歩一歩、着実に歩みを進めているところがいいなと思います。「USBポートによるバージョンアップ」のことも、言ってましたものね。

これからのCOCOROBO、および家電連携のこと、とても楽しみにしています。



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2012年11月19日

「どうやって使うの?」って聞かれない、高齢者のための『聴くテレビ』誕生

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

テレビの地デジ化以降、これまでラジオで聴けていたテレビ番組の音声が入らなくなって、とても残念に思っている高齢者の方が多いのだそうですね。たとえば昼間はテレビを見るにしても、早朝や夕食以降の夜の時間は、布団に入ってラジオでテレビ番組を音だけで楽しむ・・・ということを習慣にしている人が多いのだとか。

そんな「困った」「残念」という声を受けて、生まれたのがツインバードの「手元スピーカー機能付3バンドラジオAV-J125W」というポータブルラジオ。通称『聴くテレビ』です。ソニーその他からポケットタイプのもので、ワンセグ放送の音声が受信できるものも登場してきていますが、この製品の特徴は、あくまでも対象を高齢者に絞ったところにあります。

ツインバードが季刊で発行している同社の新製品のコンセプトなどを掲載している「日常」というマガジンにも、この3バンドスピーカーついて、次のように記載されています。

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「どうやって使うの?って聞かれない商品を作る!」

これってたぶんどこのメーカーも考えることでしょうし、挑戦してきていることだと思いますが、なかなか難しいことです。

ツインバードが「説明なしで操作できるように」と考えて留意したのは次の6つのポイントだといいます。

1.スイッチの視認性を高める。
2.白内障・緑内障の人へも配慮した文字の読みやすさ
3.はっきり聞こえること(特に聴きづらくなる高音域へのアシスト)
4.クリック感を高めて分かりやすい触感の操作にする
5.シンプルなオペレーション
6.怪我をしない構造、軽い製品

実際の製品のボタンの大きさやデザインなど、まさに上のポイントのとおりになっていますが、そのほかにも、この製品の箱を開けるとこんな図が載っていて、「どこの端子をつなぐとどんなことができるのか」「電池の向きはどうすればいいのか」について分かりやすく示されています。

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このポータブルラジオはAMラジオ、FMラジオ、ワンセグの他、テレビとつないで音声を自分だけが大きい音で聞こえるようにする「手元スピーカー」機能もあります。前にも書きましたが、薄型化されて以降、テレビの音声が本当に聞き取りにくくなってしまいました。ましてや高齢の方にとっては不便なことです。5メートルの手元スピーカー用のケーブルが同梱されているので、テレビをつけたまま、キッチンなどで作業する際にも便利そうですね。

まだ発売されたばかりの製品ですが、こんな1台4役のポータブルラジオを待っていた!という高齢者の方も多いことでしょう。年末の帰省の際に、お土産として持って行っても喜ばれるのではないかと思います。

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【Pen連載白モノ家電コンシェルジュ】今月の逸品はダイソンの新製品DC46

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Pen (ペン) 2012年 12/1号

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

Penの最新号、もうご覧になりましたか? 特集企画は「男が惚れる、男たちの肖像」。男が惚れるくらいの男たちなのですから、女性が惚れるのは当たり前・・・というかっこいい男たちがたくさん登場しています。

スティーブ・マックイーン、ショーン・コネリー、ポール・ニューマン、アラン・ドロン、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなどなど。

たとえば寺島進が土方歳三を、仲村トオルが柴田恭兵や舘ひろしを、武田真治がシルベスター・スタローンをというように、「俺にも語らせろ!男が男に惚れた瞬間」のコーナーも読み応えがあります。

そんな魅力ある特集のPenですが、P97では隔号で連載している「白モノ家電コンシェルジュ」のコラムもありますので、ぜひ。

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今回、取り上げたのは、9月に発売されたばかりのダイソンのキャニスター型の新製品「DC46」。サイクロンの数を12個から32個へと大幅に増やしてパワーアップした世界に先駆けての日本先行モデル。

長い髪の毛やペットの毛も絡まずに吸い込まれていく「タングルフリー タービングツール」も、日本のユーザーからの声に応えて開発されたものだそう。

Penならではの文章を心がけて、かっこよく(?)書いていますので、お読みくださいませ。


2012年11月16日

【家電Watchコラム】そこが知りたい家電の新技術〜三菱電機の掲げる「SMART QUALITY」家電とは?<冷蔵庫編>

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

家電Watchにて前後編で執筆したコラム「そこが知りたい家電の新技術-三菱電機が掲げる「SMART QUALITY」家電とは? 冷蔵庫編」がアップされました。10月に三菱電機の静岡製作所に取材し、前編ではエアコン「霧ヶ峰」を、後編では冷蔵庫の新モデルJXシリーズについて、その技術に迫っています。時間がなかったので、エアコンの生産ラインは視察できなかったのですが、冷蔵庫のほうはじっくりと説明していただくことができ、品質管理のための入念な試験の様子や、「ミックス生産」といわれるラインの様子を見てきました。

8月に発表され、10月中旬から順次発売されている三菱の冷蔵庫の新モデルJXシリーズ。薄型の断熱構造でこれまでと同じ幅なのに容量がぐんとアップしているのがポイントです。

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左の新モデルの容量は、右の2つの冷蔵庫分というわけ。なぜそんなことが可能になったのかについて、記事で詳しく説明しています。

そして、私がとても心に響いたのは「冷蔵庫との対話」を実現させたということ。これ、冷蔵庫が音声で話す・・・ということではないです。冷蔵庫がもっている多彩な機能を、もっと便利に簡単に使いこなせるようにと考え出されたタッチパネルでの機能のこと。

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まん中のボタンのみ普段は表示されていて、ここを押すことで、周りのアイコンが浮かび上がる仕組みのタッチパネル。

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肉や魚の描かれたアイコンを押すと、「切れちゃう瞬冷凍をしますか」と表示されます。

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冷蔵庫の中のどこでそれをするのかもちゃんと表示されています。で、「はい」「いいえ」が選択できる仕組み。

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「はい」を押すと、「設定しました」と文字で返事してくれるというわけ。

そのほかのアイコンの説明については、記事で詳しく説明しているので、そちらをぜひ。

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で、今回のそもそもの取材主旨でもあった「三菱の新スローガン『SMART QUALITY』って何?」という点についても、私なりの結論を出して、最後でまとめています。

昨今、何にでも「スマート」をつけることについて、私は何だかなあと思っていますが、パナソニックのスマホ連携の「スマート家電」群とは違って、もっと広義の「スマート電化」や「スマートハウス」と結びつく上での「スマートクオリティ家電」ということなのでしょう。

先日のCEATECの講演の際にもお話しさせていただきましたが、「スマートハウス」というのは、HEMSによるエネルギー制御のできる省エネ住宅、環境配慮型の住まいというだけではないと思っています。これからの世の中、省エネは当たり前。その先の“暮らしやすさ”や“わくわくする暮らし”を提供してくれるのが本当の「スマートハウス」なのではないかと。

そういう意味で、霧ヶ峰の「スマートオン」(リモコンなしでも前に立つだけでスイッチがオンになる機能。各種メディアでは不在時のセーブ運転などの省エネ機能のほうばかりを取り上げていますが、私はそんなの当たり前で、リモコン要らずのスイッチオンのほうが着目すべき機能だと思っています)や、冷蔵庫の「タッチパネルによる冷蔵庫との対話」というのは、確かにスマートであると思います。

うーん。それにしても「スマート」以外の言葉、何かないですかね?

【家電Watch】
そこが知りたい家電の新技術-三菱電機が掲げる「SMART QUALITY」家電とは? 冷蔵庫編


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2012年11月14日

目元ケアにいい美容家電は何?

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

ここのところ、家電動向についてこの1年を総括するような企画や、冬家電、年末の忙しい時期にも便利なキッチン家電、そして冬の贈り物にもぴったりな美容家電についての取材依頼がテレビや新聞、雑誌などで相次いでいます。いろいろな切り口で家電をとらえてお話ししたりするのは楽しいものですが、少しでもお役にたてるように、メーカーさんへの取材を重ねたり、実際に使ってみたり、売り場チェックをしたりと相変わらず忙しい毎日です。

最近、特に増えている美容家電関連の取材により詳しく答えられるようにと、すっかりおなじみになった新宿のビックロ7階の美容家電コーナーに、つい先日も撮影の帰りに立ち寄ってみました。人気ランキングを見てみると、ビックロではどうやら目元ケア関連のものが売れ筋のよう。

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これはテスコムのPhio Beaute というアイケア用の美容家電で、超微弱な電流を流すことで肌をトリートメントする「マイクロカレント」と、ローラーでのマッサージ、40度の温熱という3つの合わせ技をもったもの。コンパクトサイズだし、温熱というのもいいですね。

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温熱で目元ケアでもっと手ごろなものを探そうとしたら、ありました。先日、エステドライヤーを発売したばかりの小泉成器「ビジョーナ」シリーズの1つ、【Bijouna】スポットケア KBE1300Wで、3000円弱というお手頃価格。温熱のほか、イオン導入と振動によるマッサージという3つのケアが出来る優れもので、目元だけでなく口元にも。ビックロのスタッフの話では、温度は少し低めとのことでした。でも、万年筆サイズだし、ポーチに入れて持ち歩くのにも便利そうです。

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そしてもう1つ。実はこれ、7月の発表会でサンプルをいただいたものなのですが、ヤーマンの42℃温冷プレート

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こんなふうにプレートが先端の両面についていて、上のようにピンク側は「42度の温熱」面。

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そしてグレー側のプレートはヒヤリと冷たい「冷却」面になっていて、スイッチを入れるとそれぞれ同時に「温熱」「冷却」になり、その温度差は最大で30度もあるのが特徴です。

発表会のときの説明では、皮膚を冷却させて血管を収縮させることで、血流がよくなり、新陳代謝が活発になるということで最近注目されている「クリオ冷却美容」のことを中心に話をしていて、特に、温スチーマーなどを使った後に美容液をなじませてから、この冷プレートを肌に滑らせるとうるおいが浸透して効果が上がるとのことだったのですよね。

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でも、今回、ビックロの美容スタッフが思いがけない使い方をアドバイスしてくれて、その場で試してくれたのが、温プレートの積極的な活用。

まずはリンパの流れをよくするために、温プレートを耳の下から首筋、肩先までおろしながら、少し力を入れて押すような感じで当てます。ピンクのほうのプレートは42度に温まっているので、肩こりもほぐれるほどの気持ちよさ。

両方の首筋のリンパを流したところで、目元に温プレート3秒、ひっくり返して冷プレートを2秒という感じで滑らせます。じんわり温めた後で、冷プレートできゅっと引き締めるという感じで、見事に血行がよくなるのがわかります。

で、両目の下を行ったら、眉の上あたりからこめかみにかけても、同じように温と冷を交互に行うといいのだそうです。スタッフいわく「目元が疲れている時には、眉間にやおでこにも力が入っていて、シワができていたりするものです。それを優しくケアしてあげるといいんですよ」とのこと。なるほど!と思いました。

頬というかあごのラインのむくみ対策としても少し押しあてるように下から上へ温と冷を繰り返すと、すっきりすることも教えてもらいました。売り場の鏡の前で、片方の頬をやってみらったら、「あれ、右だけ上がってる!」とすぐにわかるほど。血流って大事なのですね。

スチーマーなどの美容家電は持っていないし、今一つどう使っていいのかわからず、放ってあった(ごめんなさい!)温冷プレートだったのに、今回のアドバイスによって、すっかりお気に入りの美容家電になってしまいました。私としては目元のハリ・ツヤとか、クマ対策の効果を期待したいところですが、さすがにすぐには効果のほどはわかりません。でも、ちょっと続けてみたいなと思っています。

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ということで、充電したものをポーチに入れてバッグに入れ、目が疲れたなあ、肩が凝ったなあというときに、「温プレートで首筋のリンパを流す」⇒「目元・眉の上を温冷ケア」⇒「ついでに頬のラインも温冷ケア」という流れで、使ってみています。

目の疲れをとるという意味では、パナソニックの目もとエステも魅力的なのですが、ちょっとかさばるから夜寝る前のケア用かな。でも、これは男性にも人気のようですよ。

いずれにしても、目元ケアだけでもけっこう美容家電が出てきているので、予算や使うシーンによっていろいろ選べて楽しいですね。クリスマスプレゼントはやっぱり美容家電でキマリかなあと思います。

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【BSジャパン・家電の学校】11月7日放送「スマホ家電」特集に出演しました

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先週11月7日に放送されたBSジャパン「家電の学校」に出演しました。ここで事前にお知らせしようと思っていたのにすっかり忘れていました。けっこう久しぶりの出演でしたが、MCの内田恭子さん、チュートリアルの徳井さんと何回もお会いしていて、すっかり打ち解けているのでリラックスして収録することができました。

今回のテーマは「スマホ家電」。つまり、スマートフォンとの連携をしている家電のこと。まず番組で紹介されたのは、スマートフォンを使って家の中でも外出先からも、家電をコントロールすることができる学習型リモコンの iRemocon(アイリモコン) IRM-01Lというもの。元々、リモコンで操作できるものであれば、テレビや扇風機、おもちゃのようなものまで何でもOK。声で操作することまで出来て便利です。実際にスタジオでもいろいろとやってみましたが、まさに「こうだったらいいのにな」が具現化できて、3人で大喜びしました。

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こちらがその iRemocon(アイリモコン)。無線LAN設定をする必要がありますし、それぞれの家電を登録するひと手間が必要です。このあたりが簡単にできる人と、四苦八苦してしまう人で差があるのではと思います。ウッチーいわく「出張設定とかのサービスはないんですか?」。確かにあると便利かもしれません。

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スマートフォンの画面も自分の好みに応じて、自在にカスタマイズできるようになっています。

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そのほか、スマートフォンで撮影した画像をすぐにプリントアウトできるエプソンのプリンタも登場。冒頭の画像のように、ウッチーが私と徳井さんとのツーショットを撮影してくれて、それをプリントしてみることに。

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びっくりするほどスピーディ&きれいにプリントできて、これもかなり盛り上がりました。徳井さんとのツーショット写真は貴重です(笑)。

おなじみパナソニックのスマート家電の中からは、オーブンレンジや血圧計がスタジオに持ち込まれ、実際に料理をしたり血圧を測ってみたり。シャープのココロボをウッチーがスマホで操作してみる場面もありました。

まだまだ、“スマホ連携家電・元年”といった感じではありますが、これまでテレビなどAV機器関連でしかできなかったスマートフォンでの操作が生活家電にも広がってきたのは大きな変化だと思いますし、これからますます進化して便利になっていくのではないでしょうか。

それに家電というハードを買い替えなくても、スマホのアプリをアップデートすることで新たな機能が加わったり、便利に使えるようになるとしたら、それは1つのものを長く使えということでもあるし、“これからの家電”の1つの姿だといえるでしょう。スタジオで内田さん、徳井さんとあらためて体験してみて、何だかわくわくした私でした。



2012年11月09日

【家電Watchコラム】そこが知りたい家電の新技術〜三菱電機の掲げる「SMART QUALITY」家電とは?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先月、三菱電機の静岡製作所に取材に行き、ショールームや工場視察をしてきました。そこでの取材の様子を家電Watchのコラムに前後編で執筆しています。今日アップされたのは前編で、エアコンにターゲットをしぼり、霧ヶ峰の歴史や三菱ならではのセンサー技術の進化、最新の2013年モデルの特徴などをまとめました。

家電-コラム-そこが知りたい家電の新技術-三菱電機が掲げる「SMART QUALITY」家電とは? エアコン編


三菱電機は今年8月、新たなスローガンとして「SMART QUALTY」を掲げていますが、今ひとつ、どんなものなのかが見えてこないと感じている人もいるようです。後編は来週の金曜日16日にアップしますが、前後編を通じて、そこが見えるように思って書いています。

今回の記事でのポイントは、新モデルで初めて搭載した2つ目のセンサー「スマートアイ」。これによって、エアコンの前に立つだけで、リモコン無しでもスイッチ・オンが可能になっているのです。究極の使いやすさとは、音声でもなく、こんな当たり前のような、意外なところに潜んでいるのかもしれません。




posted by sally at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 家電Watchの執筆記事

2012年11月02日

パナソニックと三菱が共同開設した「音声読み上げポータルサイト」のこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

毎年11月1日〜3日の3日間、錦糸町のすみだ文化会館にて開催されている「サイトワールド」をご存じでしょうか。視覚障害者のための総合イベントで、家電メーカーさんも毎年数社出展しています。目の不自由な方でも扱いやすい家電=お年寄りや子供にも使いやすいということでもあり、UD(ユニバーサルデザイン)に配慮した家電に注力している三菱電機やパナソニックはここ数年毎年出展。今年は「ラクエア」のエアコンでダイキン工業も小さなブースではありましたが、出展していました。

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こちらが三菱のブース。蒸気レスIHやIHクッキングヒーター、レンジグリル、そして音声認識技術を採用したエレベーターなどが展示され、かなりのにぎわいでした。

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パナソニックのブースも今年は65V型のインタラクティブ プラズマディスプレイを展示して、盲学校等で使ってもらうことを提案するなど、興味深い展示の数々。

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そんなサイトワールド2012の取材でしたが、今回、私の心をぐっと引き寄せたのは、三菱とパナソニックがメーカーの垣根を越えて開設した『音声読み上げポータルサイト』のことです。

これはテレビやブルーレイディスクレコーダー(録画機)の使い方を、テキストデータで作成して、それをパソコンもしくは音声読み上げ機能のついた携帯電話「らくらくフォン」で確認できるようにしたもの。

『音声読み上げ』機能がどうして望まれるのかというと、現在、中途失明者の方々の多くは糖尿病等を原因としていて、指先などにしびれなどがあったり、感覚が鈍くなっていることもあり、点字を使えるようになる人はほとんどいないのだといいます。そうした方にとって、情報を得る方法として最適なのは「音声」。実は、これまでは目の不自由な方向けに操作方法などを説明したCDを作成していて、1枚3150円で販売していたのだとか。内部での制作は難しいため、専門の業者に外注。そのため、制作に時間もかかり、コストもかかってしまいます。

そんなある日、CDを購入した方から、「健常者の人のための取扱説明書はただなのに、どうして自分たちは3150円を出してCDを買わなければならないのか」と苦情というか、不満の声が出始めたことをきっかけに、何とかしたいと思ったのが、今回のポータルサイト立ち上げにいたった経緯だと、パナソニック ACネットワークス社・マーケティングサポートグループの藤井氏は話してくれました。

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音声読み上げポータルサイトを立ち上げると、下のPCの画面のように黒地に白、もしくは黄色の文字のページが出てきます。これは目の不自由な方にとって一番文字を判読しやすいのが、「黒地に白文字」「黒地に黄色の文字」だから。

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らくらくフォンでアクセスしてみましょう。

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こちらはパナソニックのトップページ。

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三菱のもあります。

どうして「らくらくフォン」なのかというと、目の不自由な方にとって音声読み上げ機能を搭載し、使い勝手にも優れた「らくらくフォン」は必需品といっていいものなのだそうで、なんとその所有率は87%にものぼるのだとか。

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テキストでデータにする際にもアルファベットや漢字の部分は、合成音声での読み上げの際に流暢な英語の発音になり過ぎたり、音訓の読み方が違っていたり・・・ということが発生することもあるため、細かくチェックして「ICレコーダー」⇒「アイシーレコーダー」と表記するなど、配慮しているそうです。

これまで外注してCDを制作していた時には、新製品が出てからCDが出来上がるまでにずいぶんタイムラグがありましたが、こうした方法なら追加機能をどんどんプラスしていけばいいので、対応もすぐにできます。


現段階ではこの『音声読み上げポータルサイト』で対応しているのは、パナソニックと三菱のテレビと録画機だけですが、ゆくゆくは他社の製品も含めて、音声読み上げ機能のついた機器の取り扱い説明を音声で聞くためのポータルサイトにしたいと考えているそうです。

よくありがちなのは「当社はこんな素晴らしい機能を作り、そのためのサイトも立ちあげていますので、ぜひお買い求めください」という“囲い込み”。でも、今回の取り組みは元々、パナソニックと三菱の担当者がタッグを組んで、一緒に開設し、さらには広く門戸を開こうとしているところが本当に素晴らしいと思うのです。

こうした機能を必要とされている方がいらっしゃったら、ぜひこのサイトのことを教えてさしあげてください。


音声読み上げポータルサイト http://www.yomiage.net/