こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。
先週後半から一気に夏日になって、この夏初めてエアコンの冷房運転をしました。ここでチェックしておきたいのが長い間そのままにしておいたフィルターのお手入れです。わが家の場合、リビングのエアコンは大丈夫だったのですが、寝室などの個室のエアコンは「まだ冷房はつけないし」と放ってあったこともあり、週末に慌ててお手入れをすることとなりました。
そこで思い出したのが、先月、「無添加石けん40周年記者発表会」に参加したときに教えていただいた『ゼリー石けん』のこと。大きなたらいがあればいいですが、エアコンフィルターのように大きなものがつけ置きできる容器がない家も多いことでしょう。そんなときに、液ダレしない『ゼリー石けん』を使うと、とても便利なんです。
ゼリー石けんというのは、洗濯用の
粉石けんスノール
20〜50gにぬるま湯500mlを加えて溶かし、常温で3時間ほどそのままにしておくだけで作れる、万能石けん。
これが粉石けんにぬるま湯を加えてかき混ぜたものですが、まだ液状です。
それが3時間ほど経つとこんなふうに白いゼリー状になるから不思議。
新聞紙の上にフィルターを置いて、掃除機でホコリを吸い取ってから(でも、まだ細かいホコリなどが網目にこびりついています)、このゼリー石けんを満遍なく塗りつけます。ゼリー状なのでポタポタこぼれることもなく、石けんの成分がしっかりとフィルターに浸透して、汚れを浮き立たせてくれるんですね。だから、大きな容器が不要というわけ。私は新聞紙の上で行ないましたが、お風呂場でももちろんOKです。
アップにしてみるとこんな感じ。ちょっとわかりにくいでしょうか?
10分〜20分ほど置いた後、水でよくすすげばOK。驚くほどすっきりときれいになってうれしくなること請け合い。あとは陰干しして、しっかりと乾燥させましょう。
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ゼリー石けんがあまったので、この間、魚を焼いてからそのままにしてしまっていた、ガスレンジのグリルを洗うのにも使ってみました。
脂の乗った塩サバを焼いたので、かなりのベトベト汚れになっています。そこにゼリー石けんを塗りつけて20分ほど待ってから、洗い流してみると!
こんなにピカピカになりました。すごい! しかもこんな油汚れに強い(合成)洗剤を使うと、手が荒れてハンドクリームが必須なのに、そんな心配がまったくないのも驚きです。
粉石けんというのはこんなふうに、洗濯だけでなく食器洗いやお掃除にも使えて、絹やウールにも対応できる優れもの。冷たい水には溶けにくかったりするので、使い方にちょっとしたコツと、ひと手間がかかるけれど、とても気持ちよく洗えるのがうれしいなあと思います。
ちなみに、溶けやすくて使いやすい液体の
シャボン玉スノール
もあって、こちらだとドラム式洗濯機でもOKですし、かなり使いやすいです。私も記者発表会以後、気になって使ってみましたが、柔軟剤を入れなくても柔らかな仕上がりになるのも気に入っています。
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さて、ここでシャボン玉石けんのことについて少しご紹介したいと思います。創業は1910年とその歴史は古く、1949年に法人設立、その後、1960年代には主に合成洗剤を作っていたそうです。転機になったのは1971年のこと、国鉄(現JR)から、車両を洗うための無添加石けんの注文が舞い込んで、試作。当時のJIS規格を上回る「石けん分96%、水分5%」の無添加石けんが誕生。
実は当時の社長だった森田光徳氏は、長年湿疹に悩まされていたそうなのですが、この無添加石けんを自宅で使ってみると、湿疹が治ってしまったのですね。でも、この無添加石けんを国鉄に納品し、また、これまでの合成洗剤に戻ってみたら、再び湿疹に悩まされることになったのでした。
そこで、「からだに悪いとわかった商品を売るわけにはいかない」と一大決心して、無添加石けんの製造・販売に切り替えたのです。
無添加石けんに切り替えた1974年、売上はなんと今までの1%に激減し、半数以上の社員がやめてしまったといいます。
それでも信念を曲げずに無添加石けんを製造・販売し続けてきたのですが、ずっと経営は苦しいままだったようです。
転機になったのが、1991年に出版した「自然流せっけん読本」。これを手に、日本中を講演してまわり、少しずつ無添加石けんのよさに賛同してくれるファンが増え、それからは急速に売り上げを伸ばし、製品のバリエーションも増えています。
今では、病院や施設向けのハンドソープのほか、太陽光パネルの洗浄剤、石けん系泡消火剤なども手掛けてさらに業績を伸ばしています。今、どんどん増えている太陽光パネルですが、この洗浄は屋外で行なうもの。だからこそ、自然にやさしい成分の洗浄剤が注目されているのですね。
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最後にもう1つ。私が愛用しているものをご紹介すると、シャボン玉石けんの
せっけんハミガキ。名前を聞くと、何だか石けんの味がしそうですが、そんなことはなくてペパーミントの味でとてもさわやか。普通の歯磨き粉と違うところといったら、泡がたちにくいことでしょうか。だから、長時間磨きやすいし、何より、電動歯ブラシとの相性がいいのです。
「無添加石けん」と聞くと、肌の弱い人向けだとか、エコロジー推進の一部の人に好まれるものだというイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に使ってみると、とてもなじみやすくて、いい製品だなあと思います。こうした製品があることを知るきっかけになっていただければうれしく思います。
posted by sally at 22:23|
エアコンのこと