2016年01月18日

【日刊ゲンダイ連載コラム】愛しの家電日誌・第7回は“寒くない気化式”のダイキン加湿空気清浄機「スリムタワー」

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

1月7日発行(1/8付)の日刊ゲンダイ「神原サリー『愛しの家電日誌』」では、そろそろ気になってくる花粉症対策の1つとして、ダイキン工業の加湿ストリーマ空気清浄機スリムタワー MCK55Sを取り上げました。

この空気清浄機の特徴は、その名のとおり、スリムなのにパワフルなこと、本体のカラーが4種類そろっていて、インテリアに合わせて選べることにあります。本体のコンパクトさと静音性は反比例するものですが、本体内の配置を見直し、ファンの位置を最初に持ってきて、下から順に積み上げるという新しい構造にしたことでk距離減衰を起こさせ、フィルターが防音壁となり、静音性を実現。運転音が小さく、キーンという耳障りな音がしない仕組みになっています。

もう1つダイキン工業の加湿空気清浄機ならではの大切な特長があります。それは、2008年にダイキン工業が空気清浄機に初めて加湿機能を持たせたときから一貫して取り入れていることなのですが、「加湿時に室温が下がった感じがしない」「加湿する空気が冷たくない」ということ。

★当時の記事はこちら

今回の本体構造は「うるおい光クリエール」とは異なりますが、気化式によって加湿された「室温−2度」の風と、室温の風をミックスさせる方式をとっているため、出てくる風が冷たく感じにくいのです。

コンパクトなので寝室や子ども部屋などにもぴったり。PM2.5にも対応し、脱臭機能にも優れた加湿空気清浄機です。


2016年01月17日

【追記あり!】SONYの新規プロジェクト「AROMASTIC」のクラウドファンディング、残りあと3日!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

以前、ここでもご紹介したソニーの新規事業「AROMASTIC」のクラウドファンディングがいよいよ1月20日で終了します。目標金額までの達成率は、今現在88%! 残り3日ですが、なんとか達成できるようにお祈りしています。

★11月に書いた記事はこちらです。


実は先日、蔦屋家電でこのAROMASTICの体験イベントが行われた際に、陣中見舞いと言いますか、応援に行ってきました。その際に、写真を撮ってくださったのが、上の写真です。Faccebookでも私の来訪を紹介してくだり、ありがとうございます。

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こんなふうに素敵なコーナーを作っていて、蔦屋家電を訪れた人が足を止めて話を聞いたり、香りの体験をしていました。

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イベントコーナーではリーフレットだけでなく、「project report」も配布されていて、プロジェクトメンバーの方々の熱い思いが語られていました。

まだ、このAROMASTICのことをご存じない方のために、一部、抜粋してご紹介しますね。

人々の心を動かし、感動を与えることをミッションに、映像や音などを通して独自のテクノロジー、コンテンツそしてサービスを提供してきたソニーの次なる挑戦が「香り」。
〜中略〜
AROMASTIChソニー入社7年目の研究所同期メンバーである、藤田、角田、寒川を中心に企画され、エンジニアリングメンバーを迎えて開発された製品です。時間・場所・状況を選ばず、好みの香りを楽しめる「香りのエンターテインメントを実現するこの製品には、忙しい毎日を送る今の人々に、香りで少しだけ感性をプラスした生活を送ってほしいという願いが込められており、将来的には香りの入出力インターフェイスを自在に扱い、エモーションとテクノロジーを1つにする世界を目指していきます。

興味を持たれた方は、ぜひAROMASTICのクラウドファンディングページをご覧ください。


【追記2016.1.18】
残り2日となった今日、ついに目標額の1000万に達し、製品化が決定したようです! おめでとうございます〜♡


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posted by sally at 11:51| Sally's うふふ家電

2016年01月16日

【LIMIA連載コラム】今週のうふふ家電ジャーナルはツインバードの「親孝行なベッドサイド冷蔵庫」

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

住まいのビジュアルプラットホーム「LIMIA(リミア)」に連載している「うふふ家電ジャーナル」第10回が昨日、アップされました。午前中に発表会のあったツインバード工業の新製品「ベッドサイド冷蔵庫」をご紹介しています。発表会の後で出張のため大阪に向かったのですが、その新幹線の中で原稿を書きました。

1年中、冷やし過ぎない常温(15℃)と、普通の冷蔵庫と同じ程度の強冷(5℃)の2つの温度帯に設定できるのがこれまでにない大きな特徴で、引き出しや足下灯などまでついている至れり尽くせりぶり。1日のうちの1/3を過ごす寝室にあると便利なものをみんな近くに置いておけるのです。

今回の記事ではふれていませんが、この冷蔵庫はペルチェ式の冷蔵方式を採用しています。ペルチェの場合、室温−15℃程度までしか冷えないため、夏場に室温がかなり高くなった場合、強冷でも庫内温度が5℃にはなりにくいの弱冷設定にした場合はそれに影響されないようにきちんと15℃を保てるようにしているそうです。

2台目冷蔵庫としての新しい提案、シニアの方はもちろんのこと、幅広い世帯に重宝されるのではないかと思います。詳しくはぜひ記事をご覧くださいませ。



2016年01月12日

【INSIGHT NOW!掲載】脱ジェネリック&原点回帰のアイリスオーヤマが目指す“次の家電戦略”

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

“ビジネスを加速するシェアメディア”INSIGHT NOW!に顧客視点アドバイザーとして、寄稿しました。今回のテーマは、「脱ジェネリック&原点回帰のアイリスオーヤマが目指す“次の家電戦略”」。

実はこれまでアイリスオーヤマの家電展開については、あまり評価してきませんでした。見方によってはぎりぎりのところで国内の大手家電メーカーや海外家電メーカーが作ってきたものを真似する、まさにジェネリック家電そのものではないかというふうにも思えたからです。

ただ、2013年に大阪に家電開発の拠点となるR&Dセンターを立ち上げ、シャープやパナソニックの退職者を次々に雇い入れ、家電の技術やノウハウを蓄積、スピーディな開発で新製品を打ち出していく様子をを見逃すわけにもいきません。また、同社の家電開発に対する姿勢が変化してきたことも事実です。

年末に広報担当者から聞いた話をもとに、私なりの考察を加えてまとめました。ヒット商品「ノンフライ熱風オーブン」と、その翌年に発売された「リクック熱風オーブン」への変化を見て、『周回遅れで国内の大手家電メーカーがたどってきた道を再び歩むことになるのでは』と静観していた私ですが、アイリスオーヤマの舵の切り方は思いのほか素早く、しかも確かなように思います。

詳細はぜひ、記事をお読みいただければと思います。




posted by sally at 23:49| INSIGHT NOW!

2016年01月09日

【蔦屋家電再訪】2001年発売の東芝のIH調理器から『家電の復刻』について考える

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

昨日、久しく訪れていなかった二子玉川の「蔦屋家電」を訪れました。応援しているSONYのAROMASTICのプロジェクトの体感イベントが開催されていると聞いて、様子を見に出かけたのですが、たまたま声をかけてくださった「食」を担当するコンシェルジュの方とすっかり話しこみ、食関連(キッチン家電、冷蔵庫など)のコーナーを案内していただくことになったのでした。

実は「蔦屋家電」には、たぶん私の期待値が高すぎたこともあって、オープン当初から「これでは残念、もっとできることがあるのでは?」とずっと思ってきました。これでが代官山の蔦屋書店に家電を散りばめただけではないかと。蔦屋家電のキャッチコピーの1つに「毎日が家電万博」というものがあるので、見ているだけでなんとなく心弾むのであれば、これでいいのかもしれませんが、「家電店」であるのなら、購入に結び付くような、もっとその先のやり方を模索する必要があるのではないかと常々思ってきたのです。ただ、こぎれいに並べただけで、『暮らしの中での提案のようなもの』が足りないような気がして、残念に思っていました。

ただ、今回、売り場を丹念にまわってみて、博物館のような蔦屋家電だからこそできる、1つの形のようなものが見えたようにも思いました。そう思ったきっかけは調理家電コーナーの一角に置かれていた、東芝のIH調理器にあります。

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棚の下のほうの、あまり目立たない場所に置かれていたそれは、とても家電には思えないような、とても端正で落ち着いたたたずまいを見せていました。

パッと見には、とてもシンプルなホワイトのセラミック製の土鍋に見えますが、底部の厚みのある部分に「TOSHIBA」の文字が見えますし、ここが加熱部のようです。

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操作部は指で押すと出てくるスライド収納式のなっているため、操作をしていない時にはとてもコンパクトで美しいのですね。

隣には黒い鍋のものも置いてありました。

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こちらはなんと南部鉄器製です。

なんて美しい! なんて素晴らしい! 東芝がこんな素敵なIH調理器を発売していたなんて。

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ところがこの2つのIH調理器の間には『参考商品』と書かれたプレートが置いてあるではありませんか。

担当のコンシェルジュの方に「どういうことですか? これから発売予定? 発売時期が未決定ということですか?」と尋ねると、その脇に置いてあった説明文を示してくださいました。

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(画像をクリックすると大きくなります)

読みづらいと思うので、ここに全文を転記しますね。


東芝 IH調理器 IHC-25シリーズ(2001年発売)
デザイナー 松本博子

今から約15年前に発売された、IH調理器と鍋を一緒に使うことを考慮して、デザインされたIHC-25シリーズは、今こうして見ると、なんとスタイリッシュなのだろうか。
操作盤も引き出し式で必要な時以外は顔を見せない。
専用の鍋は、南部鉄、セラミックと、職人の手でひとつひとつ作られているというこだわりの逸品だ。
しかもなんと、南部鉄の蓋を裏返すと、鉄板として使えるというニクい機能を持つ―――
今から約15年前という時期が早すぎたのか、残念ながら現在は生産終了になってしまっている。
食卓で鍋を囲む、家族や仲間とのこれからの楽しみに復刻を願う声も多く寄せられている。

2002年 グッドデザイン賞 金賞受賞(2年連続)
2003年 レッドドットデザイン賞 受賞(ドイツ)

IHC-25PCシリーズ参考価格
IH調理器 ¥17,500
専用鍋 ¥6,000〜8,000

つまり、2001年に発売され、数々の賞も受賞した名品の復活(復刻)を願い、売り場を訪れる顧客にそれを問うているのでした。

こうした取り組みは、たぶん普通の家電量販店では無理でしょう。目利きのしかも、家電に愛のあるバイヤーさんやコンシェルジュの方々の思いがあり、整然としたある意味博物館のような売り場を作っているからこそ、できることなのだと、感動で胸がいっぱいになってしまいました。

アトリエに戻ってから、このIH調理器IHC-25PCシリーズについて、少し調べてみたところ、グッドデザイン賞において、2年連続で金賞を受賞したこのIH調理器は、デザイナーが商品企画段階から生活者の視点で提案し、鍋としての本格的な作り込みにこだわって、製造のベスト・パートナーを求めて全国各地に足を運び、実現したものだとのこと。「真摯な開発姿勢と、企業内デザイナーの新しい役割を一過性のものとせず、継続的に取り組んだことが評価されました」と受賞理由の説明がありました。現在、デザイナーの松本博子氏は母校である女子美術大学の教授を務められているようです。

当時、どれくらいヒットしたのか、私にはわかりません。今でも、東芝のホームページには「生産終了品」としてこのIH調理器のことが掲載されています。


今、発売されたたら、どんなに人気が出ることかと思わずにいられませんし、15年も前にこんなに素晴らしい製品を発売していた東芝の、今の姿がなんとも残念に思われます。

このIH調理器に関わらず、時代が早すぎたため(もしくは、きちんと伝えられなかったため)に消えてしまった家電たちを見直すという『復刻』という道もあるのではないかと、考えさせられました。








2016年01月07日

【ラジオ出演のお知らせ】明日1/8(金)bayfm「パワーベイモーニング」に出演します!

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こんばんは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

明日1/8の朝、bayfm「パワーベイモーニング」、フィールドレポートのコーナーに出演します。時間はだいたい6時45分ごろ。2016年のトレンド『オムニ家電』についてお話する予定です。

DJは金曜日担当のきゃんひとみさん。年末の忘年会でも楽しい時間をご一緒させていただいて、新年にも番組でお話できて幸せです。

朝の忙しい時間帯ではありますが、10分弱の短い時間ですので、よろしかったら聴いてくださいませね。





【プレジデントウーマン掲載】なぜ一点豪華家電がヒット商品になるのか

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

本日発売の「プレジデントウーマン」2016年2月号、P10の「WOMAN NEWS」のページにて、「なぜ一点豪華家電がヒット商品になるのか」というテーマでコラムを書かせていただきました。

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今回の記事執筆については、あらかじめタイトルが決められたうえでの執筆依頼だったのですが、「現在の女性の意識や社会傾向を交え、ビジネスに関する情報感度の高い読者層に向けて分析をし、独自の視点で書いてほしい」ということで、先日お伝えした「Senak21のコラム」に続いて、新年にこうした記事が掲載されるのはとてもうれしく思っています。


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プロフィルの紹介も今回初めて「株式会社神原サリー事務所・代表取締役社長」と掲載されました。さすが、プレジデントウーマン。会社を立ち上げてすでに8年目に入っていますが、初めてこのことが役立ったように思います(笑)

業界誌や今回のプレジデントウーマンのように硬質でジャーナリスティックな記事、LIMIAや日刊ゲンダイに書いているようなやわらかめな記事、Penのコラムのように文章そのものにもとことんこだわって感動を伝える記事など、チャンネルごとに発信の仕方を変えてはいますが、その芯は同じ。取材をし、作り手にも生活者にも寄り添って、そのかけ橋になるような役割でありたいと思っています。

これからも応援のほどよろしくお願いいたします!


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【LIMIA連載コラム】今週のうふふ家電ジャーナルは三菱「ジタング」で作る本格&簡単、ローストポークの作り方

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

住まいのビジュアルサイト「LIMIA(リミア)」で連載している『神原サリーのうふふ家電ジャーナル』第9回がアップされています。これまで基本的に1つの家電の魅力をご紹介してきましたが、今回は趣向を変えて、本格的なのに簡単&スピーディなローストポークの作り方や、キッチンのインテリアと家電についてをお話しています。

下ごしらえにはブラック・アンド・デッカーの真空パック器「マルチフードキーパー」を使い、予熱要らずで使い方も簡単な三菱電機のレンジグリル「ジタング」のオーブン機能を使って作っています。

詳しいレシピについてはぜひ記事をお読みくださいませね! しっとしやわらかでジューシーな和風ローストビーフです。




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お正月中には、連載コラムではないのですが、愛用している「ルルドバランスツール」のことを小さなコラムとして書いたら、思わぬ人気記事となりました。これ、本当におすすめです!




2016年01月06日

【Senka21連載コラム】高付加価値訴求のモノづくり〜国内マザー工場が持つチカラ

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あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

12月30日〜1月4日、年末年始のお休みをいただいていましたが、昨日より元気に年明けの始動をしております。

昨日の日経新聞朝刊では新製品バトル「ロボット掃除機」にてアイロボット(ルンバ)とダイソンの2製品の評価コメントを、お昼のテレビ番組「フジテレビ・バイキング」ではトレンディエンジェルの斎藤司さんの親孝行家電選びの監修をさせていただきました。今朝の読売新聞17面「くらし」コーナーでは、最近のこたつの進化について取材協力し、家電評論家としてコメントを寄せています。

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さて、年末に発行された音元出版の業界誌「Senka21」では、『高付加価値訴求のモノづくり〜国内マザー工場が持つチカラ』と題したコラムを書かせていただきました。

これは昨年7月にダイキン工業の滋賀製作所を取材した様子を記事化したものです。半年を経てあらためて業界の皆さんにお伝えしたかったのは、国内にモノづくりの核を据えて高品質・高付加価値を守り、着実に実績を挙げているダイキン工業の取り組みから、これからの日本の家電の可能性を考えてみたいと思ったからでした。

コスト削減を求めた海外生産による「国内空洞化」が目立つ中で、ダイキン工業は日本のマザー工場でベースモデルを開発し、海外では日本で開発した技術を用いてアレンジ設計を行ない、現地のニーズにマッチした商品をスピーディに開発しています。

2007年のOYLグループの買収、2013年のアメリカ・グッドマン社の買収などによって海外での売上高の拡大を図ってきており、2015年年度計画では売上高が2兆900億円にまで伸びているのです。

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現在、ダイキン工業では海外の売上高が77%を占めているというのですから、びっくりです。私はこの滋賀製作所に5年前にも取材をしましたが、この5年でさらにパワーアップし、盤石の体制になっていると感じました。

その裏には、工場での地道な取り組みがあり、「道場」での人材育成の素晴らしさにも目を見張るものがあります。取材時に体感してきたことを2016年1月号という年頭の誌面にこうして発表できたことはとてもうれしいことでした。

今年も日本全国、そして機会があれば昨年同様シカゴなど、世界にも足を伸ばして私にしかできない取材をして発信をし、皆さまのお役に立てるようにと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

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posted by sally at 16:34| Senka21〜業界への提言