2019年10月23日

キッチン家電をリビングダイニングへ。トーヨーキッチンスタイルのISOLAが作る動線

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こんにちは。家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーです。

ずいぶん前から提案しているのが「キッチン家電をダイニングやリビングへ」ということです。オーブンレンジも炊飯器も電気ケトルもトースターもコーヒーメーカーも、使う場所であるキッチンやリビングに置くことで家族みんながお手伝いをするきっかけづくりになるし、暮らしそのものがぐんと便利で楽しいものになるのです。昨年の秋に出版した「サリー流『効率家事』」でもこのことに触れていますし、住まいの雑誌などでも提案しています。

そのためにはダイニングに家電を置くためのワゴンがあると便利ですし、リビングとダイニングの境目にどちらからも取り出せるようになっていて、しかも間仕切りのような役目をする低めの棚を置くのもいいなと思っています。置き場所が変わると暮らし方も変わる…何より動線に変化が起きますよね。キッチンを「料理する人のお城」にしてしまって、「入るなオーラ」を出しているから家族が手伝いにくくなるのです。みんなで集えるキッチンやダイニングやリビングにするには住まいそのものを見直す必要があるのかもしれません。

そんな私を感動させたのが、名古屋に本社を置くトーヨーキッチンスタイル(旧トーヨー工業)から発表されたアイランド収納【ISOLA(イゾラ)】。

写真だけ見てもわかりにくいかもしれませんが、収納は壁からセンターへという考えのもと、キッチンだけではなく収納も「アイランド」という発想から生まれたのがこの「ISOLAイゾラ」。キッチンとリビングをつなぐコンパクトでデザイン性の高い収納家具イゾラは、キッチンを向いた面には冷蔵庫やオーブンなど大型家電を組み込むことができ、別の面には炊飯器やコーヒーメーカーなど小型家電を収納。リビング側の面は飾り棚になるのです。ね?これって、私が考えたとおりの機能をもった収納ですよね。

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両側から開閉可能で女性の身長程の高さなので部屋の中心に置いても圧迫感がなく使いやすいのもポイント。トーヨーキッチンスタイルは、LDK空間での動線を研究し、アイランド収納でキッチンとダイニングをつなぐことで、つかいやすいワーキングトライアングルが生まれることを発見したのだといいます。

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1935年創業の同社ですが、この30年ほどは「キッチンを単なる流し台からインテリアに変えたい」と奮闘してきたようで、1985年には実用本位から、くつろぎ楽しめるキッチン空間作りを目指し、インテリアとしての存在感を重視した斬新なキッチンユニットを提案。日本の伝統である漆を生かし扉材として採用し、キッチンの新時代を築き、その思想を貫いているといいます。

同社のウェブサイトを見ると、その後、イタリアンキッチンの考え方を取り入れ、「トーヨーキッチン=イタリアンデザイン」というくらい世界的にも知られるようになってきたのですね。昨年、今年とミラノサローネで心惹かれたmoooi(モーイ)やKartell(カルテル)の家具やインテリアをショールームで取り扱うなど目指す世界観が確固たるものであることがわかります。

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壁面を埋め尽くす収納や手の届かない吊り戸棚など、日本のキッチン収納は長らくものがたくさん入ることだけが重視されてきましたが、キッチンとリビングの間に収納家具を置くことで狭い空間でも多様に使えることを提案していきたいとしている同社の考え方に深く共感します。

今回のこのアイランド収納の【ISOLA(イゾラ)】も実際の家電と組み合わせて見せていくことでより具体的なイメージがわくでしょうし、収納の在り方にも変化が起きるかもしれません。まずは南青山にある東京ショールームを取材し、いずれは名古屋の本社にうかがってこれまでの歴史や今後目指していることなど、聞いてみたいと思います。さらに何かが始まりそうでワクワクします。

posted by sally at 12:58| デザインと暮らしと