2019年10月29日

過去に製品化したものを再定義してみることの重要性

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こんにちは。家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーです。

相変わらずタピオカが人気のようですが、先日朝の情報番組では次に来るものはなんだろうという予測をしていました。アンケート結果では「バナナジュース」となっていて、銀座その他、いろいろなところに行列ができるバナナジュース屋さんがすでにあるのですね。アトリエの並びにも昨年の秋くらいにバナナジュース屋さんができましたが、まだ行列はできていないようです。

でね、タピオカも若い人には新鮮でも、私にしてみれば「あれ?前にも流行らなかったっけ?」というわけで、少し不思議に感じています。どうやら、今回のブームで人気のタピオカは前のブーム時のものよりも粒が大きめで、味のバリエーションもタピオカミルクティーだけでなく、豊富にそろっているのですね。さらにインスタ映え的な要素も加わって、新しいブームを作り出しているようです。

新ブームと噂されているバナナジュースも完熟バナナが入荷していない日にはお店を閉めていたり、世界中のバナナの種類に応じたバナナジュースを作っていたりと、話題性には事欠かない様子。何も新しいメニューを考えたり、どこかから珍しいスイーツを引っ張ってこなくても、まだやれることはあるというわけです。

こうした事例は行列のできるスイーツ店に限らず、家電製品にも当てはまるのではないかと思っています。つまり「過去に製品化したものの再定義」です。一度手掛けてヒットしなかったから除外するのではなくて、今のライフスタイルにフィットした形とは何なのかをじっくり考えて新しいものとして再定義するのです。

特に家電製品においては、革新的なイノベーションを求められていると思いこみ過ぎて、生活者たちの現実を見失ってしまうことが多々あります。メルマガで何回かに分けて書いてきた「多機能・高機能過ぎることへの絶望」問題も、革新的なイノベーションを追い求め過ぎているから出てきたことです。

それよりも過去に製品化したものの中で「これは!」というものを違う視点で見直してみたり、過去にその製品をどのように伝えてきたのかを見直してみること。つまり「意味のイノベーション」です。

私自身が再定義化して復活させてほしいと思っている家電には、シャープの『塩で洗うコンパクトな食洗機』があります。洗剤が要らないという点でも魅力的ですし、3人分程度の食器が入るコンパクトさも今の世の中にぴったりです。もしもここに新しい要素を加えるとしたら、タンク式にして水栓の工事不要にすることでしょうか。

つい先ごろ、シロカが工事不要のタンク式の食洗器を発表しており、5万円弱という価格や大きさなどで人気を集めそうな気配です。同社はヒーター系などで不具合を起こしたりもしていて、安全面での信頼性に若干欠けるところがあるため、この製品についても様子見ではあるのですが、賃貸住宅に住む人や、シニア層にはうれしいですよね。5リットルの水を自分で入れる手間はかかりますが、それは反対に「5Lしか使わない」ことを意識できるということでもあります。

水栓につなぐ工事をしてしまえば、水を入れる手間は省けるけれど、実際にどれくらい節水になっているのか(使っている水はどれくらいなのか)はわかりません。ある意味、逆転の発想といえるかもしれません。シャープが工事不要のタンク式の「塩で洗える食洗機」をぜひ作ってほしいなあと思います。

ほかにも見直していけば素敵によみがえるもの、いろいろあるのではないでしょうか。