こんにちは。sallyです。
先日もご紹介した「兵庫県こども環境フォーラム」では、家庭内で実践できるエコ活動を続けているという池本兄弟の発表があり、そのテーマは『冷蔵庫のエコ』。家庭内でエアコンについで消費電力量が多いといわれる冷蔵庫の使用方法を考えてみようという内容でした。
子どもらしい手書きの図表ですが、とてもわかりやすく、心に響きます。
池本くんの発表によると、冷蔵庫の1日に開閉回数は平均で冷蔵室が35回、冷凍室が8回、合計で43回になるのだとか(←野菜室にこだわる私としては、野菜室の開閉回数もどこかでデータをとってほしいところです)。
ドアの開閉回数をできるだけ少なくして「冷気を逃がさない」ことはもちろんですが、ドアを全開、半開にするかどうかによっても温度変化が違うので、ドアを大きく開けすぎないことも省エネのポイントになるというのが上のグラフです。
このあたり、フレンチタイプといわれる「観音開き」の冷蔵庫のほうが、ちょっとだけあけても、中が見えやすく、取り出しやすいといえるかもしれませんね。また、以前にもご紹介した日立の「下がって届くん棚」や、三菱の「置いたまま動くん棚」などは、食品の出し入れがしやすい=ドアを開けている時間が少なくなる=省エネ…という図式になり、“使いやすさの工夫が省エネにつながる”と思います。
冷蔵庫を選ぶ際には、年間消費電力量などにはあらわれない、こんな部分にも注意してみたいなとあらためて思いました。
さらに池本くんの発表は続きます。冷蔵庫の温度変化を少なくするには「開けたら5秒以内に必ず閉めることが大切」だと。それには、次のポイントを押さえておきたいと言っています。
- 冷蔵庫内のどこに何の食品をしまうか、場所を決めておく。
- 開ける前に何を取り出すのかを決めておく。
- 買いすぎ、買いもれを防ぐために、冷蔵庫に食品の一覧表を貼っておく。
冷蔵庫を開けて、中の食品を眺めながら今晩の献立を考えているようではだめだということですね(子どもに言われてしまうと、ちょっと耳が痛い感じです)。
冷えていれば安心ということで、1年中「強」設定にしている家もあるようですが、季節によって温度設定をまめに変えることも省エネにつながりますね。
これは冷蔵庫の例ですが、何をするにもちょっとした心がけでエコにつながるのだと池本くんは言っていました。
家での実践や、今回の発表内容は、中1になるお兄ちゃんと一緒に考えたものだそうですが、この日は弟の達耶くんが発表してくれました。
子どもたちからの発信には重みがあり、気づかされる点が多いです。この発表の中にも、たんなる冷蔵庫の使い方の見直しだけでなく、「これからどんな冷蔵庫をつくっていったらいいのか」についてのヒントがあるように思いました。