2009年06月30日
トイレの照明にこそ“調光”…その理由は?
こんにちは。sallyです。
先日、港区立エコプラザで開かれた「光論会」というセミナーに参加したことをご紹介しました。“自然と建築フォーラム〜光のデザインを考える〜”というタイトルのこのセミナーでは、照明や環境について詳しく、グローバルな視点を持った方が白熱電球の可否、LEDがこれから担う役割などについて、それぞれの視点から意見を述べ、互いにやりとりをする様子に聴いている私自身もいろいろと考えさせられ、勉強になりました。
その中で、「わが家ではトイレの明かりを調光できるようにしています」という話がありました。私はトイレの中でも本を読むほどに活字中毒なので、「明るいほうがいいに決まっているのに」と思っていたのですが…
「深夜に目が覚めてトイレに行ったときに、明るすぎる照明だと、目が冴えてしまって寝つきが悪くなってしまいます。若い人にはわからないかもしれませんが、年を重ねるにつれて、夜にトイレに起きる回数が増えたりするものです。そうしたときに、スムーズに次の眠りに入るには、通常よりもぐんと落とした照明にしておくことが大切なのです」
なるほど! とても理にかなっていることなのですね。
最初の画像と、違うトイレではありますが、昼間やみんなが活動している時間帯は明るくしておいても、深夜にはこれくらいぼんやりとした明るさのほうが目に優しいですよね。そうした明るさの調節ができる照明器具をトイレに使うことで、ムダな電力を使わないという点でも省エネですし、からだにもやさしい…そんな暮らし方、明かりの選び方があるのだと初めて知りました。
では、実際にどんな照明器具があるのだろうと調べてみたら、パナソニック電工から「FreePa ほんのり点灯・換気扇連動トイレ灯」というのが出ていて、これは昼間はトイレに入ると人センサーの働きで換気扇と明かりが自動でオンになり、出ると明かりが消え、5分後には換気扇も止まるというのが基本性能になっています。で、深夜には設定した時刻から5時間(もしくは8時間)、人が入ると通常の15%のほんのりとした明るさで点灯、換気扇その他のスイッチについては昼間と同じです。
人を感知するセンサーがなくても、寝る前に明るさの調節をしておけるような照明器具であれば、それでも大丈夫かと思いますが、実際にトイレにふさわしい照明器具で、こうした調光ができるものはどれくらいあるのでしょう。
また、調光機能付きの照明器具に使用できるの白熱電球や電球型ハロゲンランプが中心なので、このあたりも快適さと省エネとの両立のために、さらに研究・開発が必要になるのでしょうね。先日シャープから発表された“調光可能なLED”というのも、まだまだ高価ですが、取り替えの手間がいらず、必要に応じて明るさの調節ができるという点で、これからの明かりとして魅力的だと思います。
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