
こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
ツイッター上で、オーブンレンジについて相談を受け、お応えすべく新製品以外のここ数年の製品についても振り返って整理してみたところ、なんとも残念なことがわかり、皆さんにお話したくなりました。
今回のご相談というのは…
「オーブンレンジが壊れてしまったので買い替えたいのですが、お手入れがしやすくデザインもシンプルでよいものはありますか?」
というものでした。昨今のオーブンレンジというのは多種多様な機能がついていて、
- パンを焼きたい
- 脂肪分や塩分を落としたヘルシー料理がしたい
- 合わせ技やオートメニュー機能で短時間に料理をしたい
- 本格的なオーブン料理をしたい
- スチームを使った蒸し料理もしたい
- ついているにこしたことはないが、オーブンはたまにしか使わない
…など、オーブンでやりたいことや、生活スタイルに応じて選ぶ機種が変わってきます。
あらためて、たずねてみると
「蒸し料理は蒸籠(せいろ)でするので、スチーム機能は重視しません。肉料理などにオーブンを使いたいのでパワフルなものがいい。オーブン単体ということも視野に入れているけれど、温め機能もないと不便なのでレンジと2台というのも…」
とのこと。
となると、高火力で立ち上がりもはやいもの、デザイン的にもシンプルで置き場所をとらないもの・・・というあたりがポイントになるのかなと思います。
今年に入ってからも、日立からは餃子やチャンチャン焼きもできる「ヘルシーシェフ」、パナソニックからは自家製の冷凍食品の解凍から調理まで一気にできる!合わせ技もばっちりの「三ツ星ビストロ」、ますます使い勝手のよくなった、ヘルシー調理の王道、シャープの「ヘルシオ」、そして、石窯構造でパン作派には魅力的な東芝の「石窯ドーム」など、新製品が続々と出ていますが、“高火力で本格オーブン料理”という視点から見ると、ピンときません。
ここ数年、ヘルシオの登場以来、過熱水蒸気によるヘルシー調理への追究が進み、なんとなくオーブンそのものの基本性能を見つめたものがないような…。そんな中で東芝が、「パンを美味しく焼く」ことに注力した点ではある意味オーブンの基本にかえったといえなくもないのですが、やはり肉料理よりは“パン向き”かなという印象を受けます。
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でもね、確か2007年の新製品には、高火力とかガスオーブンにも負けない本格オーブンみたいなものがあったはず…
そう思って家にあるファイルをめくって調べてみたら、やっぱり!
冒頭の画像にあるのが、三菱電機の石焼きオーブンレンジ「石焼厨房」RO-EV100。庫内温度340度となる高火力ヒーター、奥には熱を庫内にしっかり伝えるヒーター(つまり熱風循環型のコンベクションオーブン)があり、左右と底面に遠赤効果のある厚さ4ミリの石の壁で“包み焼き”をしてくれます。背面がフラットで30Lタイプなのに奥行が40センチとコンパクト。ピザプレートも付属されています。
このオーブンレンジは三菱が業界で初めてオーブン+レンジの一体型の製品をつくってから30周年を記念する、力の入ったものだったのですが、なぜか、その後新製品は発表されていません。ただし、三菱のサイトには紹介されていますし、ネットで調べたところ、今でも在庫限りかとは思いますが、取り扱っているお店があります。価格はだいたい85,000円前後です。

もう1つ、同年に発売された三洋電機の「デリスタ」EMO-XS33も、私的にはイチオシの製品です。ジェットヒートエンジンと多層高断熱ボディが生み出す350度の高火力でローストチキンもこんがりと焼き上げる実力。 レンジ加熱にも三洋電機は定評があり、温めがムラなくできるのは、業務用で培った赤外線センサー技術があるから。こちらは33Lの大容量で奥行は46センチですが、背面も左右の側面もすき間なく設置できる省スペース設計。調理後のお手入れ機能も充実しています。
でもね、こちらも今は生産終了商品。もしもどこかで在庫を見つけたら、料理好きの方はおすすめのオーブンです。
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三洋電機からは、その後、「デリスタ」ほどの最高級機種を出すのはやめたようで、そこまでのフルスペックではないものとして、EMO-TS30Cという製品が出されています。ただ、発熱トレーがついていたり、高性能の赤外線センサーがついていたりと、価格とのバランス的にはとてもよいのではないでしょうか。
今年、その後継機種、EMO-FS30Dが登場していますが、こちらには発熱プレートが付属されておらず、グリルネットがついています。発熱プレートの場合、ひっくり返さずに裏面にも焦げ目がつくのが特長とか。トーストを焼くのに使ったりするのでなければ、どちらでもあまり変わらないかもしれません。(価格次第?)
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今回、相談された方は、電子レンジとの2台持ちはスペース的にもどうか…ということでしたが、オーブン機能に特化するなら、デロンギのコンベクションオーブンEO1900Jという選択もあるかと思います。

熱風対流(コンベクション)調理、高温のオーブン調理、焼き魚やグラタンに向くグリル調理、煮込みにも向くスローベーク調理(下火のみで調理)、解凍…の5つの調理機能がついていて、ピザストーンも付属。深さ4センチの深型トレイと、浅型トレイの2種類あるのも便利。庫内はエナメル加工されています。
希望小売価格は28800円ですが、2万円程度で買えるところもあるようなので、置き場所さえあれば、こちらのコンベクションオーブンと、温め専用の電子レンジを買うのも1つの方法かなと思います。
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というわけで、あらためて確認してみてびっくりしたのが、オーブンレンジに求められる機能の変遷というか、日本ならではの多機能ぶりというか・・・
それにしても「石焼厨房」「デリスタ」が発表されたのが共に、2007年。その後、三菱はオーブンレンジから撤退か?と言われ、三洋電機はスペックを落としたものに方向転換、そして、来年3月のパナソニックへの吸収。本質にせまった家電は見向きをされないのが日本なのでしょうか?(でも、石焼厨房は今でも人気が高い様子)
いつか、ガスに負けない高火力のオーブンという、本質に戻るような気がしないのでもないのですが。「石焼厨房」「デリスタ」カムバック!と願う私です。

