こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
先日のNHK「サキどり」でも取り上げられていた低消費電力の扇風機「GreenFan2」、いつも利用しているネット通販のお店で取り扱いを始めたのを知って注文。ついにわが家にも届きました。
実は、この「GreenFan2」、4月中旬に東小金井にあるバルミューダの社屋にお邪魔して、テレビにも出演されていた寺尾社長さんに取材してきたのでした。昨年、初代の「GreenFan」が登場してわずか4Wの消費電力ということや、高価格なことで話題になっていましたが、私は取材するタイミングを逃し、「本当のところどうなのだろう?高すぎるのでは?」とちょっと懐疑的な気持ちで取材に臨みました。
その際に、見せていただいたのが、GreenFan2に使われている羽。普通の扇風機と違って羽が二重構造になっているポイントです。
そもそも、寺尾さんがどうして扇風機に着目したのかというと、省エネが叫ばれているこの時代(昨年の時点では、“節電”よりも“省エネ”でした)、エアコンが苦手な人のためにも、自然な風を送ることのできる「いい扇風機」を作りたかったからだといいます。
「いい扇風機」と聞いて、どんな扇風機のこと?って思いますよね。デザイン性が高いもの?消費電力の少なさ?
いいえ、“風の質の良い扇風機”のことなのです。寺尾さんは「たとえば“いい炊飯器”と言えば、それはおいしいご飯の炊ける炊飯器ですよね?デザイン性などはその後に付随するものです。そうして考えた場合、“いい扇風機”って、実はないんじゃないかなと。それなら作ってしまおうと思ったのです」。
ここで、扇風機は涼しい理由をあらためておさらいしてみましょう。風に当たると涼しく感じるのは、肌の表面にある微細な湿気が気化熱によってうばわれるから。つまり、、室温が体温よりも低い場合は、風に当たり続けることで、十分涼しく感じられるはず。
ところが、これまでの扇風機は渦状の風を起こすために、人間にはどうしても不快感があって「当たり続けることができない=涼しくない」という結果になってしまっていたのだといいます。つまり、自然の風と同じような質の風を送り出すことのできる扇風機を作れれば、不快感を感じることなく使えるというのですね。
でも「自然の風」っていったいどんな風のことなのでしょう? 寺尾さんの説明によれば、プロペラで起こす“渦状の風”ではなく、“面の風”。これを実現させるきっかけは、「扇風機の風を一度壁にぶつけて反射させると、不快感のないやさしい風になる」ことの気づきにあったのだとか。
そこで、先ほどの羽が開発されることになります。羽の枚数や形状のことなる2種類の風が、GreenFan2の前方40センチのところで一度ぶつかり、そこから面の風となって拡散されて私たちのところに届くのです。
(上の写真は、バルミューダの倉庫も兼ねたオフィスで、GreenFan2を動かしてもらったときのもの)
こうした独自設計の羽のため、GreenFan2を使用する際にはなるべく遠くに置いて使うのがポイントになります。スイッチを入れると、普通の扇風機のようにすぐに風が来なくて、しばらくすると「風が到達する」のを体感できます。風は拡散するので、あえて首振り設定にしなくても、心地よい風が広い範囲に行き渡るんですよね。
4月中旬に取材をしたこの日は、晴天に恵まれ、汗ばむほどの陽気だったので、「面で吹いてくる自然の心地よさ」が実感できました(で、絶対に購入しようと心に決めたのでした)。
バルミューダのオフィスでは、こんなふうに高いところに置いてあって、部屋全体の空気を循環させる「サーキュレータ」の使い方もしていました。背を低くさせるには、本体の支柱(ジョイント)を外せばOK。これは、ボタンを押すだけで簡単に取り外しができる構造になっています。
初代モデルにはリモコンがついていませんでしたが、GreenFan2にはリモコンが付属されています。先ほどのように高いところに置いてサーキュレータとして使う場合に、やはりリモコンがあったほうが便利だと、ご自身が使っていて実感できたからだと言っていました。
使用中には、こんなふうにLEDライトが点灯します。今年度モデルからは、就寝時などにこのLEDライトが明るすぎて気になる…という声を受けて、リモコンで消灯できるようになっています。
右のお日様のようなマークがLEDの消灯・点灯ボタンになっています。
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さて、“風の質”に着目し、当たり続けることのできる扇風機として登場したのがGreenFanですが、2代目になって完成度が高まっている点として、先ほど述べた「リモコン付属」「LEDライトのオンオフ」以外にも次のような点があります。
・最小の消費電力が4W⇒3Wに。
・28dB⇒13dBと、静音性が格段に高まったこと。
現在、「わずか3Wの消費電力の扇風機」という点が独り歩きしているような感じがしますが、2代目の改良ポイントは、静音性です。初代モデルでデジタルモーター特有の“ジリジリ音”が気になるという声が多かったため、メインのデジタルモーターをチェンジし、ほとんど音がしないレベルにまで静音性を高めたところ、結果的に消費電力がさらに下がった…というのが本当のところなのだとのこと。
わが家でも音について確かめてみましたが、とにかく静かなので、これなら蒸し暑い夜にエアコンを消しても、このGreenFan2だけで乗り切れるのではないかと期待しています。
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最後にもう1つ。最小消費電力3Wの扇風機ですが、4月22日に東芝が同様のものをリリースしました。
それがこちらのF-DLN100。日本で扇風機を初めて開発したメーカーとして、後発のバルミューダに負けたくなかった…という意地を見せての商品開発だそうで、DCインバータモーターを採用しており、静音性も高いようです。デザインもかなりGreenFan2を意識していますね。
私としては、こうした消費電力量のことよりも(静音性は重要ポイントですが)、バルミューダが提唱する「自然の風、面の風」という点に惚れたので、34800円という高価格ではあったけれど、応援の意味もあって、迷わず購入してしまいました。
東芝のF-DLN100は、大手メーカーということもあって、バルミューダよりは1万円ほど安い25000円程度で販売している様子。この1万円の差はどう出るのでしょうね。私は1万円で「風の質」を選んだ…ということにしたいかなと思っています。

