こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。
昨日、今日と香港エレクトロニクス・フェアに来ています。日本からのバイヤーさんの数はかなりのもののようですが、PRESSとしての参加は私のみ。責任重大だと思いつつも、思ったよりも生活家電の出展が多く、実りの多い取材ができてよかったと思っています。もっとも3730を超える数の出展のほとんどは、電子部品やスマートフォン、AV機器関連ではあったのですが、私は生活家電周辺に的を絞り、時間をかけて話を聞いて来ました。
文化や生活スタイルと密接な関係のある白物家電(生活家電)は、その背景を探ったり、これからのトレンドを見極めたりしながら見ていくと、とても興味深く、記事としてまとめてお伝えしたいテーマが思いの外たくさん見つかりました。
うれしいことに、たまたまお話をうかがった方が商品企画担当の責任者ということが多く、出会いの幸運に感謝感謝の2日間。その中でも、かなりの時間を割いて、私の細かな質問に答えてくださった香港の家電メーカー「GOODWAY」のことについて少しご紹介したいと思います。
GOODWAYは30年前にアイロンメーカーとして生まれた会社だそうで、今回の展示の中にもやはりアイロンの数が多かったのですが、香港で昨今人気があるのは「スチーマー」と呼ばれるもの。
手のひらサイズで、主に出かける前などにハンガーに掛けた衣類のシワを伸ばす時に使うのだといいます。2日間、通訳をしてくださったアリアさんもこのスチーマーを愛用しているそうで、日本でも使っているような普通のアイロンは、週に2〜3日頼んでいるメイドさんがシャツなどに掛けるときに使い、出かける前や帰宅後などには手軽なスチーマーを使うのが香港の人たちのやり方とのこと。
香港では時給500円程度でメイドさんをお願いできるので、働く女性たちは1日3時間程度、週に2〜3日、こうしたメイドさんにアイロン掛けや部屋の掃除、水まわりの掃除、洗濯などをしてもらうのが、普通の暮らしなのですね。だから、例えば、掃除機などでもパワフルで操作が簡単で丈夫なものが好まれるし、多機能・高機能なものなどいらないのだと話してくれました。
とはいえ、このスチーマーはハンガーに掛けた衣類のシワを取るだけでなく、ソファや布団に高温のスチームをかけて除菌したりという使い方もできるスグレモノ。
アタッチメントを付け替えることで薄い布地にも貼りつかず、傷めずにシワ取りができるなど、便利な仕様になっています。
こちらはスチーマーでの布団の除菌のデモンストレーションの様子。後ろのほうには、普通のアイロンが並んでいるのが見えますね。
実は、今回の生活家電の展示で一番と言っていいほど、よく目にしたのが各社のアイロン。日本ではここまでアイロンに注目が集まることはないだろうと思うのですが、どうやら、「アイロン文化」が生まれたのは次のような理由によるもようです。
●日本よりもさらに高温多湿の夏場には、天然素材で涼しい麻(リネン)の服を愛用している人が多い。麻はどうしてもシワがつきやすいので、アイロンがけが必須となる。
●ワイシャツやシャツ類などはたいてい綿100%で、日本のような形状記憶シャツのようなものはない。そのため、やはりアイロンがけが必須となる。
●Tシャツのようなものも含めて、ハンガーに掛けて収納することを好む。ただし、決してタンスが大きいわけではないので、ハンガーに掛けた衣類がぎゅうぎゅう詰めになってしまい、せっかくアイロンがけした衣類にシワが寄ってしまう。それを出掛けに直すために、ハンガーに掛けたままで手軽に使えるスチーマーが重宝される。
このようなタンク式のアイロンはヨーロッパ向けに作られたものなのだとか。そういえば、ティファールでもこうしたスチームタンクが別になったタイプのものが発売されていますよね。
アイロン以外にも、日本でもおなじみの電気ケトルやスチームクッカーがバリエーション豊かに展示されていて、その開発の背景や使い方などもとても面白い話が聞けました。
会社の歴史から香港の生活スタイル、商品開発の背景など丁寧、かつエネルギッシュにお話してくださったのが、商品開発のシニアマネージャーのABNREW Y.M.CHONG(ン)さん。顔写真の撮影についても快諾してくださったのだけれど、それまでのにこやかなお顔が少しこわばってしまって残念。
電気ケトルやスチームクッカーについては、またあらためてご紹介しますね。
これは、昨晩のレセプションパーティーの際に、コンベンションセンター5階の屋外から撮影した香港の夜景です。
本場の小籠包も食べてきました!
【香港エレクトロニクス・フェア視察レポートの最新記事】

