2013年02月11日

“ネタ消費”と“うふふ家電”と、そしてこれから。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

1月末〜先週にかけて、TwitterやFacebookなどのSNSやウェブのニュースなどで、猛烈な勢いで話題になっていた家電があったのをご存知ですか? 1つは上の写真のまあるいボール。マイクロファイバーのカバーで包まれたこの物体は、なんとミニロボット掃除機で、その名は「モコロ」。ころがりながら家の中のホコリをキャッチしてくれるというもの。シー・シー・ピーから2月14日(木)以降、順次発売とのこと。3種類のサウンドで、「今、どこを掃除中か」を知らせてくれる機能もあるのだとか。自動で方向変換しながら1回当たり15分間転がって掃除をするといいます。

■シー・シー・ピーのミニロボット掃除機「モコロ」

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マイクロファイバーモップについたホコリを落とすのがそれなりに大変そうだし、ネコやイヌを飼っている家だったら、おもちゃと間違えてじゃれつく様子が目に浮かぶではないですか。わが家にも黒ラブ・大和がいるので、こんなのが家の中を転がり出したら、突進してくわえてきてしまうだろうなと思ったのですが、3980円ということだし、おもちゃと思える価格だし・・・と思って、いったいどんな動きをするものなのか、あまりに興味津津になってしまって、すでに予約注文済みです(笑)。

たぶん、私と同じように思った人が多かったので、話題騒然となったのでしょうね。発売開始されたら、今度は使ってみた人が、ネコと遊ぶ様子やら何やら一斉に“ネタ”にするのではないでしょうか。つまりね、この「モコロ」、モップ機能の良しあしは置いておくとして、それなりに売れるんじゃないかと思うんですね。

ブログから始まって、mixiやTwitterやFacebookなどに親しんでいる人は、みんなどこかで「ネタ」を探していて、それだけのために、おもしろがって買ってみたりすることがあります。6年くらい前にルンバ500シリーズが登場した時にも、「本当に使えるんだろうか?」と思いながらも、お金に余裕のある人が試しに買ってみて話題にし、「案外いいじゃないか」ということで、じわりじわりと広まってきたように思います。


■ネタ消費、ネタ家電に思うこと

先日、仕事の集まりで、フリージャーナリストの西田宗千佳さんとお話しする機会があったのですが、その際に話題になったのも「ネタ消費」「ネタ家電」ということでした。みんな話題になるような「ネタ」を探していて、家電にもそうした「ネタ家電」ともいうべきジャンルのものがあると。まさにその筆頭が、1月末にリリースされてバズっていたシー・シー・ピーの「モコロ」だねと。同様のものとして、(家電ではないかもしれませんが)昨年からずいぶん話題になったソーダメーカーも、ある意味、ネタ消費のカテゴリになるのではないかと。

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ちょうど、先月、このソーダストリームについてお話しを聞く機会があって、このフラグシップモデル「レボリューション」は、ボタン1つでOKのまさに『家電』のカテゴリに入るもの。ちょっと価格が張るけれど、使い勝手はよさそうです。ヘビーユーザーならいいかもしれませんね。

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気軽に使うなら、こちらの「ジェネシス デラックス」でしょうか。

でね、西田さんいわく、「そんなに炭酸水を日々使うわけじゃないから、500CCのソーダ水が54円で出来るはずが、結局は高い買い物になっている人が多いかもしれない。でも、たとえ1回しか使わないとしても、パーティなどみんなが集まるときにこれを用意して、目の前でソーダを作ると盛り上がるんだよね。どっかに飲みに行って1万円の散財することもあることを考えれば、1万円ちょっとでこんなに楽しく盛り上がれるんなら、それでよし!という考え方もできる。ネタ消費もばかにできないんじゃないか」と。

確かにそうだなあと思いました。コストや効率とか“使えるか”とか、そんなことばかりで選ぶのではない、毎日の暮らしにちょっとした彩りを加えてくれるもの。もしかしたら、パーティの1回限りの人もいるかもしれないし、最初は「ネタ」だったり「おもしろがって」だったりした人が、気に入ってずっと愛用する場合もあるかもしれません。

そうそう、「モコロ」に加えて、先週、バズっていたのが、キングジムから2月15日に発売予定のプチランドリー「スウォッシュ」。ぞうきんなら5枚、ふきんなら12枚洗える小さな洗濯機です。

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家電好きの人なら、たぶんここで思い浮かぶのは、ナショナル(パナソニック)から発売されていた「電気バケツ」のことではないでしょうか。すでに販売終了となっているものですが、キングジムはデザインを変え、オフィスの給湯室でも、家庭でも、介護施設でも使える小容量洗濯機として提案しています。

ネット上では、「ナショナルが販売終了した電気バケツをキングジムが復活させるとは!」ということで話題になっていたようですが、私は2槽式洗濯機を使う家庭が少なくなって、全自動式洗濯機やドラム洗が普及した今、少量の洗濯や下洗いをするのが不便になってきているという現況をふまえると、案外、家庭にも隠れた需要があるのではないかと考えています。

先日、「シャープの塩で洗う少人数向けの食洗機の復活を!」という記事でも書きましたが、一度製品化してその後消えていったものも、ブラッシュアップして、ニーズに即した改良とターゲットを的確にした提案で、「それを待っていた!」と認められることがあると思うのです。だから、この「スウォッシュ」の行方にはとても興味を持っています。

今後、「モコロ」や「スウォッシュ」がヒット商品になるかどうかはわからないけれど、「え?何それ?」ということで、話題になり、注目してもらえるかどうかというのはとても大切なことですよね。話題になれば、「本当に届けたい人」にもきちんと伝わる可能性がでてきますから。

■みんなが求めているのは「うふふ家電」

閑話休題。

ネタ消費とかネタ家電など、話題になることって大切なのでは・・・ということについて書いてみましたが、最後にもう1つ。ネタ家電の先にあるもの・・・とも言えるかもしれませんが、これから求められているものは「うふふ家電」なのではないかなということ。

「うふふ家電」というのは、私、神原サリーが名付けた言葉なので、「それ何?」と思われるかもしれませんが、さっきのソーダストリームのエピソードにもあったように、単に省エネや効率や便利というような道具としての家電ではなくて、その先の楽しさやうれしさなど使う人の心に響くようなもの。

使っている時はもちろんだけれど、使っていない時でも、たとえばキッチンの脇に置いてあるのを見ると何だか幸せな気持ちになって、思わず「うふふ」とほほ笑みたくなってしまうような家電。別にプレミアムなものでなくてもいいと思うんですよね。所有欲を満たすような高級感のあるものが、必ずしも「うふふ家電」にはならない。もっとささやかだけれど、心が満たされるようなもの。笑顔になれるようなもの。

私自身は、昨年、ドイツで開催されたIFAの取材で、ボダムの家電やキッチンツールに出合ってから、コーヒーグラインダーを購入し、同じビストロシリーズのトースターにほれ込み、電気ケトルも欲しいなあと考えているので、まさに「うふふ家電」といえるかなと思っています。

「うふふ家電」は女性っぽい言葉だけれど、ささやかな幸せ感を表す言葉としては女性にも男性にも通じるように思うのですが、どうでしょう。あなたにとっての「うふふ家電」がたくさん見つかりますように。メーカーさんが、多様な「うふふ家電」を生み出してくれますように。

消費の冷え込みなどと言われているけれど、魅力的なものは、ちゃんと売れるのです。



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