
―「人工的に作り出した冷たい風でなく、高野山に吹く、清らかで自然な風を15〜16倍に増幅させて夏の参拝者に届けてくれる」という点がとてもいいではないかと。年々、温暖化によって暑さを増す高野山において環境に配慮しながらも涼をとるのに適した製品だと思いました。
―それまで仏教において「成仏する(=仏陀になる)」には劫という時間がかかると考えられていました。仏教では劫という時間は正確には定義されていませんが、「お城1つ分の岩を100年に1度、天女が舞い降りて羽衣で撫で、岩が削れてれてなくなってしまうまでの時間」と例えられます。仏陀になるためにはこの考えられないくらい長い時間を生まれ変わり死に変わり人生を繰り返して修行しないといけないと考えられていたのです。これに対し、密教では今の人生で成仏することができる(=即身成仏)と説かれており、密教の最大の特徴のひとつです。つまり当時としてはセンセーショナルな教えだったということです。
―「常識を疑うことを忘れずに研究開発に取り組む」という姿勢を貫き、技術革新を続けるダイソン社とは、1200年の歳月を超えて、共感するところがあり、『自然環境を大切にする』という理念においても一致したのです。デザイン的にも、違和感なくなじんでいる点がよいですね。
◆金剛峯寺受け付けのエアマルチプライアー
さあ、いよいよ金剛峯寺へ。蓮花院から歩いて3分程度のところに金剛峯寺があります。

緑あふれる清々しい空気。ただし、7月9日のこの日も、暑かった!
この後、正門をくぐるのですが、案内してくださった東山氏は私たちとは一緒にくぐらず、右手にある小さな入り口(くぐり戸)から入っていました。昔はこの正門から出入りできるのは天皇・皇族のほか、高野山でも位の高いお坊さんだけだったのだそうです。その伝統が今でも残っているのですね。

金剛峯寺の外観。屋根は檜の皮を何枚を重ねた檜皮葺(ひわだぶき)になっています。

屋根の下の部分からお顔を出しているのは何の動物なのでしょう? 気になったので1枚パチリ。

玄関を入ってまもなくすると受け付けがあり、そこにエアマルチプライアーが置かれていました。ちょうど横向きだったのでわかりにくいですね。

アップにしたのがこれです。ここに置かれているのは、今年3月末に発売された日本向けモデルのAM02「リビングファン」。2010年6月に発表された「タワーファン」と同じ性能、デザインですが、高さが13センチ低く、座って過ごす日本の住環境に合わせて開発されたものです。カラーも「シルバー×シルバー」なのでシックな印象。カラフルなブルーではないので、こうした伝統建築にもしっくりなじむのですね。

続いて、ここは「持仏前廊下」です。受付のところよりもさらに違和感なく並んでいるように感じました。撮影しながらも風が心地よく、開かれた空間にあるせいか、モーター音や風切り音のようなものはほとんど聞こえず静穏な空間を保っていました。
◆蟠龍庭前の廊下に美しく並ぶAM02リビングファン

さらに奥に進むと、うつくしい石庭が現れます。その広さは2340平方メートルと広く、雲海の中で雄雌の一対の龍が向かい合って奥殿を守っているように表現されているとのこと。

この蟠龍庭の前の廊下にもAM02リビングファンが美しく並んでいました。

アップでもう1枚。
◆阿字観道場にて瞑想を体験!
続いて向かったのは、「阿字観道場」。阿字観とは真言密教における瞑想方法で、仏との一体をはかるもの。座禅にも似ています。今回、短い時間ではありましたが、この瞑想体験をしました。

阿字観道場は、日陰とはいえ、広く窓のある場所ではなく、たくさんの人々が畳の上に座って阿字観を行なうのでかなりの熱気になります。ただし、道場正面に向かって左右に1台ずつAM02リビングファンが置かれており、首を振りながら風を送ってくれるので、汗をかくこともなく瞑想を行なうことができました。

脚の組み方、呼吸の仕方など、禅のようでもあり、ヨガのようでもあり、貴重な体験をさせていただきました。体の中の余計な力が抜け、体幹がすっと通るからでしょうか。終わった後は何とも清々しく、長旅の疲れや肩こりさえもとれたような気がしました。

今回、高野山総本山金剛峯寺で実際にエアマルチプライアーが置かれてのを見て、リリースでいただいた画像以上に、その伝統ある空間になじんでいるように感じました。
何より、阿字観道場での風の心地よさは、特筆すべきもの。瞑想するにあたって、その音がまったく気にならなかったのも大きな発見だったかも。羽根がないのでお手入れが簡単なのもこれから長く使われていくにあたって、素晴らしいことだと思います。エアマルチプライアーは美容室やカフェなど商業空間に置かれているのをよく見かけますが、これもデザイン性とお手入れのしやすさあってのことでしょう。この夏、高野山に行かれる方は、ぜひ自分の目と体で、そのデザインと風の心地よさをを確かめていただきたいなと思います。
これまで密教のことも、弘法大師さまのことも、再来年に1200年を迎えることもよくわかっていなかったのですが、その場に自分の身を置き、東山教清氏のお話や、阿字観の体験をすることで、「真言密教の総本山にダイソンの羽根のない扇風機が置かれることの意味」を少し深く理解できたように思います。強行軍ではありましたが、本当に得難い体験、取材をすることができました。ありがとうございました。
長文を読んでくださった読者の方にも御礼申し上げます。






お邪魔します。
お寺さんにダイソンのエアマルチプライアーってちょっとシュールで見てて面白かったので、おもわずコメントしてしまいました。
スミマセン^^;