2019年11月16日
冷蔵庫の新しいカタチ、新しい暮らし。
2015年09月09日
【家電Watch掲載】東芝のまんなか野菜室冷蔵庫の最新モデルを取材してきました!

2014年07月10日
封を切った海苔、粉類や乾物、お菓子…この時期、どこに保存すればいい?〜冷蔵庫と防湿保管庫について考える
2012年12月25日
暮れのお掃除、家電のこんなところも忘れずに〜冷蔵庫、洗濯機編
2012年10月27日
家庭用ワインセラー、これなら気軽に買えそうです

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

2012年10月25日
ハイアールの冷蔵庫は400Lなのにガラストップドアのプレミアム仕様(&ワインラックのこと)
こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。
一昨日、ハイアール アクアの新製品発表会がありました。白物家電では世界でもトップシェアを誇るハイアールですが、日本ではシングル向けの値ごろ感のあるハイアールブランドと、プレミアム仕様のハイアール アクアブランドの2ラインで展開しています。
今回の発表会でお披露目されたのは、まさにハイアール アクアならではのプレミアム感のあるデザインの冷蔵庫。
容量は400Lと日本市場においては中くらいになるかもしれませんが、ディンクス層や子どもが1人程度の少人数家族なら十分な大きさだといえそうです。
そうした30代の世代にターゲットをしぼり、目を付けたのが「ホームパーティー」とのこと。家族以外の人も開けることの多い冷蔵庫ということで、『人に見せたくなるような冷蔵庫』というプレミアム感を重視したのだといいます。そこで使われたのが、ガラストップドア。
ガラストップドアというと、日立のプレミアムタイプを筆頭に、昨年からシャープが、さらには今年東芝のベジータも採用してデザイン性をアピールしています。さっと拭くだけでOKというお手入れのしやすさに加え、ちょっと掃除機をぶつけて・・・というときにできやすい傷や凹みも防いて、いつまでも美しい外観を保つのが特長。
でも、現在の日本メーカーの冷蔵庫ではこうしたプレミアムモデルは大容量タイプにしか採用しておらず、価格もぐんと上がってしまうのですよね。その点、今回のハイアール アクアの冷蔵庫は400Lタイプで16万円程度とかなりお手頃な価格です。なぜこうしたことができるのかというと、強化処理ガラスはコストがかかるものですが、ハイアールでは2002年からガラスドアタイプの冷蔵庫をグローバル展開していて、その累計台数は1500万台にも及ぶのです。直近のデータでは年間300万台といいますから、調達コストが安くてすむため、日本でもこうした価格での展開ができるというわけです。これこそ、グローバル展開をするメーカーの強みといえるでしょう。
前にもどこかで書いたことがありますが、ハイアールの価格の安さは決して「安かろう、悪かろう」ではないのです。
話を新製品の冷蔵庫に戻しましょう。この冷蔵庫はがラストップドアだけでなく、中の棚にも全段に強化ガラスを採用しているため、重いものを入れても、棚がたわむことがなく、お手入れもしやすいのも注目ポイントです。ガラスの棚を使用すると、庫内灯のLEDライトが透過するため、明るく見渡せるという利点もあるのだとのこと。なるほどと思いました。
製氷機には、三洋電機時代から定評のあった「外して洗お」=ソレノイド自動製氷機を使用しているため、モーターで水をくみ上げる音がせず、全部取り外して洗えて清潔です。(三洋さんの時代からよく知っている機能ですが、世の中的にはあまり広まっていなかったかも。今度、また改めて、これについては説明しますね)
製氷スペースの右側は、切り替え室ではなく、中段の冷凍室と同じ冷凍能力を備えた冷凍室になっています。日本メーカーの冷蔵庫ではこの部分の冷凍能力が若干低いので、“冷凍室重視”の方にも、この冷蔵庫はおすすめといえるかなと思います。
カラーは、最初の画像にあったようなオリエンタルレッド(赤)、シャドウブラック(黒)のほか、ムーンホワイト(白)の3色展開。赤い冷蔵庫には柄が入っていて華やかさを演出しています。
発表会に参加した記者・編集者仲間の意見を聞いてみたところ、ブラックとホワイトの人気が半々。私もブラックに1票なのですが、ホワイト派の人は、「ブラックだと鏡みたいに自分の姿が映るのでいやだ」とのこと。でも、ガラストップのブラック、かなりかっこいいですよ。
レッドのほうは柄があるので、これは好みの分かれるところかもしれません。でもキッチンのアクセントになっていいのではと私は思います。
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ということで、ホームパーティーを好む世代に向けて発表されたハイアール アクアの冷蔵庫ですが、会場にはグローバルモデルの冷蔵庫や洗濯機などもいくつか展示されていました。
その中で私が注目したのはこの冷蔵庫。
シンプルな3ドアタイプですが、中にうれしい機能があるんです。
何だかわかります? ワインラックがついているのです。これいいなあ。
ワインなんて飲まないという人はこれが邪魔ですって? いえいえそこはちゃんと考えられています。
ほらね、こんなふうにラック部分を折りたためるのです。素晴らしい!
で、ここで思い浮かべてほしいのがさっきの冷蔵庫のこと。「ホームパーティー世代」といいましたよね。だったら、こんなワインラックをぜひつけて欲しかったなあと。
これについては、ハイアール アクアの方々に「次のモデルでぜひ!」と力説してきました。せっかくのホームパーティー仕様ですもの、折りたためるワインラック付きだったら、アピールポイントにもなるはずだと思うのですがいかがでしょう?
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実は「冷蔵庫内のワインラック」については、IFAの会場のエレクトロラックスのブースでも、こんなワインラック付きの冷蔵庫を見かけて、ぜひ日本の冷蔵庫にも取り入れてほしいと思っていたところなのです。
こちらがそれ。カラーもハイアールのと似ていますね。
ほら! ワインラックがあるでしょう? グローバル展開されている冷蔵庫にはこうしたワインラックってかなり一般的なのかもしれません。日本の家電メーカーさんもぜひ取り入れてみてほしいなあと思うのは、私が“ワイン・ラブ”だからでしょうか?
2012年04月17日
ベジータで「そのまま冷凍」しておいた野菜でハッシュドビーフを作る!
2011年07月06日
カラフルでキュートな“私の部屋用”ミニ冷蔵庫!

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
関東地方はまだ梅雨明けしていませんよね? でも連日のこの暑さ。出かける前にメイクをしている間にも汗をかいてしまって一苦労…そんな方も多いのではないでしょうか。ひんやりと冷えた化粧水や美容液を使うと夏場は気持ちがよいし、肌も引き締まるような感じがします。
そうしたコスメ用の冷蔵庫としてもおすすめなのが、6月初旬に開催された「インテリアライフスタイル展」で見かけたドメティック社の“ミニ・フリッジF16”。スーツケースほどの大きさで、レッド、ライムグリーン、ライトブルー、ブルーとキュートなカラーが目を引きます。これは、イタリアのデザインチームによってデザインされたもので、AC100Vのほか、DC12V の2WAY電源方式を採用しているので、自分の部屋用としても、車内でも使えます。

仕切り棚が2枚あるので、缶ビールや缶ジュース、デザートや化粧水などのコスメをしまっておくのもよし、棚を取り外して1.5リットルサイズのペットボトル(4本まで収納可能)を冷やすのに使ってもよし。
担当者の方によると、最近は、肌のためにと手作りコスメを愛用している人も多いので、そうした方が保存用に使用している例もわりと多いのだとか。この冷蔵庫は普通の家庭用の冷蔵庫とは異なり、「ペルチェ方式」の冷却方法を採用しているため、庫内の湿度が高めになるので、フルーツやスイーツなどを入れておくのにも適しています。
スペースに合わせてドアを右開き、左開きのどちらにも付け換えられるというのも便利ですね。重さは約5キログラム。価格はだいたい1万円程度とのことです。
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ここで、あらためて「ペルチェ方式」と普通の冷蔵庫の「コンプレッサー方式」との違いを見てみると・・・
【ペルチェ方式】
★小型で軽量な冷蔵庫が可能
★断熱BOX内の有効面積が多くとれる
★細かい温度設定が可能(ただし、外気温より最大20度の冷却まで)
★運転音が静かで振動もない
★適度な保湿が可能
★ノンフロン
【コンプレッサー方式】
★比較的重い
★圧縮機・冷媒などが複雑でコンパクト化がむずかしい
★細かな温度設定がしづらい(ぶれることがある)
★起動音、振動があるものが多い
★乾燥してしまうものが多い
上記のような特徴があるため、「音が静か」「コンパクトで軽い」という点により、ペルチェ方式を採用した小型冷蔵庫はおもにホテルの客室や、プライベートルーム用のものに使われているようです。
湿度が高めなほうが品質が安定するワインセラーにも、このペルチェ方式が多く使われているのも納得ですね。

インテリアライフスタイル展のドメティック社のブースにも、こうしたワインセラーが展示されていました。ちなみに、高湿度のため野菜が長持ちするということで、ワインセラーを「野菜保存庫」として使われる方もいるようですよ。

そのほか、夏のレジャー時や万が一の停電時にも活躍しそうな「ポータブル・3WAY冷蔵庫」というのも展示されていました。これは、家庭用コンセントのほか、車用のDC12V、さらにはガスボンベも使用可能なのが特長。33Lとたっぷり入るので、バーベキュー用の食材を入れて運ぶのにも役立ちそうですね。

これは裏側から見たところ。ガスボンベで冷やすことのできる冷蔵庫があるなんて、初めて知りました!
2011年07月04日
東芝「ベジータ」は野菜を長持ちさせる高湿度冷蔵庫!
“野菜そのまま冷凍”の実験をした晋遊舎「MONOQLO」の編集部では、この“高湿度野菜室”についても実験。編集部に置いてある2ドアタイプの小さな冷蔵庫、東芝の片開きタイプのGR-D43G、そして、ベジータシリーズのGR-D62Fの3つの冷蔵庫に、半分にスライスしたトマトやナスなどををラップをかけずに冷蔵庫の野菜室に入れてみたところ…
4日目の野菜の様子にはこんなに変化が表れていました。
これが、小さな2ドアタイプの冷蔵庫に入れたもの。トマトの断面を見てもかなり水分が抜けてしまっているのがわかります。
こちらは、片開きタイプのGR-D43Gの野菜室に入れたもの。うるおい野菜室を備えているので、かなり保存状態がいいようですが、やはり水分は抜けている様子。
そしてこちらが、ベジータの野菜室に入れておいたもの。ブロッコリーもトマトも4日間、ラップなしでしまっておいたものとは思えないほどのみずみずしさです。
こんなにも湿度が高いと、いくら低温とはいえ、雑菌などの発生が心配になりますが、「ピコイオン除菌」機能を備えているため、ニオイも雑菌も協力に脱臭・除菌してくれるとのこと。冷蔵室やもちろん、チルドルームや卵ケース、野菜室にも放出して脱臭・除菌する仕組みになっています。
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ということで、「野菜室真ん中」「野菜そのまま冷凍」「高湿度野菜室で長持ち」と、ひたすら野菜にこだわった冷蔵庫「ベジータ」。618Lタイプの最大のベジータでは、野菜室そのものの大きさも144Lとビッグ! 買い物かご4.1個分の野菜が入るというのも魅力です。
「新鮮野菜を毎日たっぷり食べたい…でも、買い物は週末にまとめてするタイプ」(=つまり、わが家もそうなんですが)という人には、本当にうれしい冷蔵庫だと思います。
今回、めったにできない実証実験に関わることができて、本当にラッキーでした。2003年に買い替えたわが家の冷蔵庫もすでに8年選手。まだ壊れていないし、買い替えに踏み切るには早いような気もするのですが、うーん、迷うところです。
東芝・冷蔵庫「ベジータ」の“野菜そのまま冷凍”を試してみたら。
東芝の冷凍冷蔵庫といえば、唯一「野菜室が真ん中」にある点が私の一番気に入っているところです。これは、東芝ならではの「ツイン冷却」により、冷蔵室部分と冷凍室部分を2つの冷却機で冷やしているため、効率も良く、高い省エネ性を実現できているんですよね。
前にもお話したように、他のメーカーの冷蔵庫がどれも皆、「冷凍室が真ん中」になってしまったのは、省エネ性能を追求した結果、製氷室と冷凍室を真ん中に集めることで、効率のよく冷やして消費電力を削減しようとしているもの。つまり、野菜の取り出しやすさという使い勝手よりも、省エネ性を優先させているのです。
このように、東芝はもともと野菜(=野菜室)にこだわりのある冷蔵庫を作っているのですが、昨年発売された「べジータ」には、さらに新しい機能が加わっています。
それは切り替え室を使った“野菜そのまま冷凍”という機能。使い残した野菜を下茹でしないまま、ビニール袋等に入れて冷凍しておき、使いたい時に取り出して加熱調理すれば OK だなんて、何だか夢のよう。
昨年の発表会の会場では、事前に“野菜そのまま冷凍”をしたブロッコリーを茹でたものが集まった記者たちにふるまわれました。
通常、ブロッコリーを冷凍保存しようとする場合、固めに茹でてから、それを冷凍保存しておくものですが、生のままのブロッコリーを小房に分けて、冷凍したとのこと。それを温野菜サラダにしたわけですが、ほどよい食感でおいしくいただきました。
でもね、実際に自分で試してみないとその実力のほどはわかりにくいものです。かといって、冷凍冷蔵庫の場合、サンプルをお借りするのはなかなか難しいので、「買ってみた人」の感想を参考にするしかないんですよね。
ところが、先週、「MONOQLO」や「家電批評」などを発行している晋遊舎さんの編集部からお声が掛かり、「東芝の冷凍冷蔵庫を編集部で借りることができて、その使い勝手をムックで記事にしたいと思っているんです。その監修をしていただけませんか」とお声を掛けていただくという、うれしい機会がやってきました。
それで、どんな実験をしたらいいのか、東芝のベジータの特長は何なのかなどなどを編集部の担当者と話し合い、“野菜そのまま冷凍”をした野菜と、生のままの野菜とで、料理をしてみて、その実力のほどを試してみることになりました。
試してみたのは、人参、キャベツ、小松菜、もやしを使った野菜炒め。料理の写真を見ても、どちらが「生を調理」したものなのか、その違いがわからないほどです。
答えを言ってしまうと、上が「生の野菜を調理したもの」で、下が「野菜そのまま冷凍後、凍ったままの野菜を炒めたもの」。
私が料理をしたわけではなく、担当のライターさん(男性)が料理をしたのですが、食べてみての感想は、「もやしだけが少しベチャッとしていて食感が悪いけれど、後は遜色ない出来上がり」。
ベジータの取扱説明書にも書いてあるように、「冷凍室から取り出したらなるべく手早く調理」をすること、「凍った状態のまま、一気に加熱する」ことがポイントです。
もやしのように水分が多く、冷凍すると1本1本がくっついてしまう野菜は、スープの仕上げに入れる…などの使い方がおすすめ。今回のような野菜炒めというのは、火力の弱い家庭での調理の場合、最もハードルが高いのではと思います。それなのに、あそこまでシャキシャキ感を残したおいしい野菜炒めができたのだから、“野菜そのまま冷凍”の威力、恐るべしというところでしょうか。
ちなみに、どうしてこの切り替え室で“野菜そのまま冷凍”ができるかというと、通常の冷凍方法とは異なり、ゆっくりと時間をかけて冷凍しているために、細胞破壊が少なく、冷凍しても美味しく食べられるのです。
“野菜そのまま冷凍”に向く野菜は、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、小松菜、アスパラガス、かぼちゃ、もやしなど。一度で使いきらなかった野菜をカットしてジッパー付きのビニール袋等に入れて冷凍保存しておき、シチューや煮物、汁物、炒め物などに使えば、ムダがありません。
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もう1つ、東芝の冷蔵庫には野菜にうれしい特長があります。それについても、編集部のメンバーと検証しましたので、また後日、紹介しますね。
2011年06月30日
日立の“真空チルドルーム”、真空にするための電気代はどれくらい?

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
先日お世話になった某テレビ番組のディレクターさんと、打ち合わせの後で雑談をしていたところ、「私、日立の冷凍冷蔵庫を昨年買って使っているんですけど、使い勝手もいいし、省エネ性も高いし、いいですよね」とのこと。「昨年発売のモデルから、真空チルドルームも大きくなってさらに使い道が広がったし、良い買い物をしたのでは?」と私が答えたところ…
「いえ、真空チルドはいいって聞いているんですけど、真空にするのに電気代がかかりそうだし、普通の冷蔵室も大きいし、冷凍室も充実しているので、これまでに4回くらいしか使っていないんです。だから、ほとんどいつも空っぽの状態」
という衝撃的な答えが返ってきて、私は絶句してしまいました。
日立の冷蔵庫を買ったのに、真空チルドルームを活用していないなんて、あまりにもったいない話です。
「真空にするための電気代なんてそんなにかからないはずだし、肉でも魚でもお茶でも野菜でもどんどん入れて活用してみては? 温度帯を『氷温』と『普通のチルド』に切り替えられるはずだから、肉や魚なら『氷温』、野菜サラダみたいなものなら『普通のチルド』に切り替えて使えば、さらに鮮度が保てて、おいしく長持ちするはず」
と、私がアドバイスしたところ、かなり驚いていた様子。さらに「真空にすることで、唐揚げなどのときも下味が短時間でつくし、浅漬けみたいなものも手早くできて料理にも活用できる」ことも話すと
「え?全然知りませんでした!」と、ディレクターさん。
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せっかくいい機能があるのに、使っていないなんてもったいなさすぎる!…とショックを受け、もしや「真空チルドルームを使うと、電気代がかかる」なんて誤解している人がいるのでは?と気になっていたのですが、今日、日立さんのクリーナーの新製品発表会があったので、この件について質問をしてみました。
担当者の方も、「『真空チルドルーム』を使う際に必要な新たなエネルギーといえば、真空のためのポンプを動かすためだけなので、あまりに微量の消費電力しかかかっておらず、あらためて公表するほどではないですよ。毎日、便利に使ってほしいのに」とかなりショックを受けた様子でした。それで、「もしもわかりやすい数字がわかったら、教えてくださいね。みんなが安心して使えるために」とお願いして、発表会の会場を後にしたのでした。
でね、つい先ほど、連絡があって、こんな回答をいただきました。
「真空チルドルームを1日10回使用(開け閉め)したとして、年間にかかる消費電力量は1kWh未満。つまり、電気代に換算して22円もかからないということです。」
ほらね、やっぱりね。0.8気圧を保つための、真空ポンプを使うための電気代なんて、ほんのわずかなものなんですもの。食材を無駄にしないでおいしく食べるためにも、どんどん活用したほうがいいですよ。私が先日、聞いた話は特別だったのかもしれないけれど、これから購入すしたいと考えている人のためにも、このことがはっきりとわかってよかったなと思います。節電の折、電気代を気にしていた方がいたとしたら、どうかご安心を!

2010年12月07日
日立の冷蔵庫のこと、その2
こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
昨日に引き続き、日立の冷蔵庫の新製品についてお話します。保存性に優れるだけでなく、真空調理で料理の時短にも役立つ「真空チルドルーム」が1.5倍になったのはご紹介済みですが、そのほかの使いやすさについて、ピックアップしてみますね。
冒頭の写真は、一昨年モデルから搭載済みの「下がって届くん棚」。昨今の冷蔵庫は“省スペースで大容量”ということもあって、背が高くなっています。そのため、最上段のものが取りにくいのが難点で、普段あまり使わないものを最上段に置いている人も多いと思います。そんな最上段のものを楽に取り出せるように考えられたのが、「下がって届くん棚」。手前のバーを引っ張ると、棚が斜めに下がってきて、奥のものも楽に取り出せますし、バーがあるので、そこで食品が止まるため、下に落ちてしまう心配もありません。
そのほか、新製品にはこんなチューブスタンドも付属して、小物の整理がさらに便利になりました。
卵も扉部分に収納できるほか、こんな卵ケースがついていて、取り出しやすくなっています。
日立の冷蔵庫の新製品の特徴はもう一つ。置き場所の幅が狭い家庭にも置けるようにと、幅62センチのスリムタイプの冷蔵庫を501Lと470Lの2つラインナップさせ、470Lのほうは、背も低い「スリム&ロータイプ」に。どちらも真空チルドルームを備えています。
真空チルドルーム付きの冷蔵庫のバリエーションが増えたこと、使い勝手や省エネ性をさらに高めたことが、今年の日立の冷蔵庫の特徴かなと思います。
これで、野菜室が真ん中だったら言うことなしなんですけれどね(私の主観ですみません)。
2010年12月06日
容量が1.5倍になって“使える”大きさになった日立の「真空チルドルーム」
こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
11月末日をもって、付与されるエコポイントが半減されてしまいましたが、元々、冷蔵庫やエアコンはそんなにポイント数が高くなかったので、年末商戦に向けて家電量販店での値引き額がアップされれば、減額分のエコポイントは相殺されてしまうはず。なので、そろそろ冷蔵庫を買い替えたいと考えている方は、ここでじっくり選んで、良い買い物をしてほしいなと思います。
ということで、2010年秋に冷蔵庫の新製品が各社から発表されましたが、なかなかご紹介しきれていなかったので、しばらく冷蔵庫シリーズをお届けしようかなと思っています。
第1弾は、日立の「フロストリサイクル冷却 真空チルドワイド」。
日立の冷凍冷蔵庫といえば“真空チルド”という言葉が思い浮かぶくらいおなじみになりましたが、これまではどうも小さくて使いづらい…というのが正直なところでした。昨年からは「氷温」と「チルド」というように温度帯が選べるようになり、肉や魚中心で使う場合と、野菜などを保存する場合で使い分けができるようになったのですが、内容量の小ささが残念だったのです。
それが、新製品では容量が1.5倍になり、サンマ1匹を横にして入れても大丈夫な間口になりました。冷凍せずに、できるだけ新鮮さを保って保存しておきたいというものを、たっぷり入れられるようになったのは、本当にうれしいです。
真空状態を保つためには、ケース上面の耐圧強度を保つことが重要になるわけですが、ケースの上面をドーム形状にすることで強度のアップを図り、念願だった“内容量のアップ(&横幅の広さの確保)”が可能となったのだそうです。
広くなった真空チルドルームでは、プロの厨房でも活用されている“真空調理”もOK。真空による浸透効果を利用して、唐揚げなどの下味も短時間ですむほか、浅漬けや酢漬けなども味がしみ込みやすくなっておいしくできます。
これで、野菜室が真ん中なが言うことなしなのですが、残念ながら日立は2005年から「真ん中冷凍室」を採用。今回の製品でもそれを引き継いでいます。
1996年〜2004年の間は、中段を野菜室としていた時代もあったのに、やっぱり「使いやすさ<省エネ」の時代なのですね。
そのほかの使い勝手の便利さなどについては、次の記事でご紹介します。
2010年03月03日
【お答えします】500L前後の冷蔵庫、日立と東芝どっちを選ぶ?
実は「実家の冷蔵庫が壊れてしまい、買い換えを考えているのですが、アドバイスいただけますか?」というメールをいただきました。個別にメールでお返事しようかとも思ったのですが、これを読んでくださっている方の参考にもなればということで、公開回答をしようと思います。
冷蔵庫の買い換えを考えている方の条件は次の4つ。
- 置くスペースを考えると500L程度(正確な寸法はわからず)
- これまで東芝を使っていたので、使い慣れている
- 日立の冷蔵庫にも興味があるので、日立か東芝で選びたい
- 予算は20万円まで
置き場所のサイズが正確にわからないのが辛いのですが、メーカーが絞られているので、候補は次の4つになるかと思います。
【東芝】GR―B50F

これは、大きさが幅685×奥行682×高さ1818。容量は501Lになります。参考までにヨドバシのネット価格をみると、198000円で15%のポイント還元。500L以上なので、エコポイントが10000ポイント、さらに買い換えということでリサイクルポイント5000ポイントがつきます。
※ほぼ同じデザインで、大きさも全く同じで、容量が480LのGR-B48Fというのもあり、こちらはヨドバシ価格が177000円。エコポイントは9000ポイント+5000ポイントになります。
どちらの年間消費電力量も同じなので、容量21Lほど大きい、B50Fを選びたいところですが、店頭価格の差が2万円もあるとすると、ちょっと考えてしまうかもしれませんね。これは、購入するお店の価格を比較して、どちらを選ぶか考えたほうがいいかもしれません。
【日立】R-SF482M

今度は日立ですが、本体サイズは東芝と同じ幅685ですが、奥行が638で高が1818。つまり奥行きが4センチ程度薄いのが特長で、そのかわり容量は475Lです。(ヨドバシ価格は177000円で15%ポイント還元。エコポイントは9000+5000ポイント)
見た目のデザインがほとんど同じで、奥行きが683ミリと東芝と同じもの、R-SF522Mというものもあり、こちらは容量が520Lとたっぷりサイズ。(ヨドバシ価格は187000円で15%ポイント還元。エコポイントは10000+5000ポイント)
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ここまで本体の大きさ(奥行き)、容量、価格を比較して、4機種をピックアップしてみました。次に、東芝と日立の機能の特長を見てみましょう。
【東芝】
- 野菜室が真ん中で、野菜室の容量も大きい
- ナノより微細なピコイオンによる「ピコイオン除菌」で野菜室も冷蔵室もクリーン&脱臭
- 熱いものをそのまま冷凍できる「熱もの冷凍」室付き
- 冷蔵室にはワンタッチでオープンできる「スマートタッチオープンドア」を採用
【日立】
- 冷凍室が真ん中で、容量も大きい
- 冷蔵室内には−1℃の氷温にも切り替えられる「真空チルドルーム」があり、肉や魚などの保存に便利
- 下がって届くん棚、ひっくり返るん棚など冷蔵室内の使いやすい工夫がある
東芝は「ツイン冷却」、日立は「フロストリサイクル冷却」と、それぞれ独自の冷却方法をとっており、省エネ性に優れている点では互角といえます。今回の4機種はすべて、年間の消費電力量が290kWh/年なので、本当に省エネです。
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★結論★
冷凍室の大きさや使い勝手よりも、「野菜」にこだわりたいなら、東芝のGR-B50Fを。店頭価格によっては、容量が475LのGR-B48Fという選択も。
野菜室真ん中にこだわらないのなら、日立を。冷蔵室の氷温チルドや下がって届くん棚など、使い勝手もよいはず。奥行きが小さいほうを選ぶならR-SF482M。たっぷりサイズならR-SF522Mでしょうか。
スペースによっては、日立のR-SF482Mという選択しかないかもしれません。あとはデザインや質感など、実際に店頭で確認して選ぶのがいいかなと思います。
幅が685でも厳しいようだと幅600というスリムタイプになり、容量がさらに少なくなります。真空チルドや下がって届くん棚などはなくなるので、ちょっと選ぶポイントもかわりますね。
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参考になったでしょうか?
もしも家電選びで迷っている方がいらっしゃったら、コメントでも、メールでもいいのでご相談くださいね。
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【2010.3.8.追記】
相談を受けていた方から、今日連絡があり「昨日買いました!」とのこと。で、どれにしたかというと、置き場所のスペースに問題がなかったので幅685ミリのほうで選ぶことに。それで、野菜室の位置には、こだわっていなかったこともあり、氷温チルドや冷蔵室の「下がってとどくん棚」の使い勝手、たっぷり520L入る…ことなどから、日立の「R-SF522M」に決めたのだそうです。
エコポイントの申請が4月1日から少し簡略になるので、少し待ってから手続きしてもいいのでは…とのアドバイスもさせていただきました。「この牛肉の詰め合わせにしようかなあとか、楽しく選んでいますよ」とのこと。
届いてからの、使い勝手の感想については、また折をみてうかがってみようと思います。
2009年12月28日
スリムタイプでおしゃれな冷蔵庫を探している人に。

こんにちは。sallyです。
冷蔵庫の大型化が進んでいて、500Lのものが当たり前になっていますが、子どものいない2人暮らしの世帯にとってはやはりちょっと大き過ぎます。また、置き場所の問題で、“幅60センチ”のスリムタイプで省エネのもの、しかもおしゃれなデザインのものを探している人も多いことでしょう。
来年2月に発売予定の三菱の冷凍冷蔵庫「Cシリーズ」は、340L、370Lの容量の3ドアタイプで幅60センチ。冷蔵室の扉に“3Dハイブリッドデザイン”を取り入れていて、これまでにない独自のスタイルになっています。
この“3Dハイブリッドデザイン”というのは、すでに海外向けの冷蔵庫に取り入れていて、海外向け1ドアモデルでグッドデザイン賞を受賞しています。

ドアの上部を拡大したものが上の写真。2枚の扉を重ねたような立体形状で、下からも手が掛けられ、開け閉めがしやすくなっています。
気になる消費電力量ですが、MR-C37R(370Lタイプ)は480kWh/年、 MR-C34R(340Lタイプ)は470kWh/年と、いずれも2010年省エネ達成率100%をクリアした“エコポイント対象モデル”。
これまでは、大型の冷蔵庫ばかり省エネ技術が進んでいて、中型〜小型の冷蔵庫は初期コスト(価格)こそ少ないものの、消費電力は大型のものよりも大きいという妙な構図になっていましたが、エコポイントのこともあってか、ここにきて、中型のものもどんどん省エネになってきているのはうれしいことです。
また、家庭ごとの使い方を学習して最適な運転をする「ニューロファジー制御」搭載(パナソニックのエコナビと同じですね)、冷蔵室の扉を少し開くだけでペットボトルなどを取り出せる「横取りポケット」採用など、うれしい機能も。また、静音性に優れた冷蔵庫を作っている三菱ならではの特長として、18dBの静音設計なのもポイントが高いですね。
価格はMR-C37R(370Lタイプ)が12万円前後、MR-C34R(340Lタイプ)が11万円前後。カラーバリエーションはいずれも、プラチナホワイト、プラチナブラック、クールシルバーの3種類。扉が右開き、左開きのものがあるので、置き場所によって使いやすいものが選べます。
2009年11月22日
“真ん中野菜室”応援団、結成!

こんにちは。sallyです。
エコポイントが来年の3月末から12月末へと9か月間延長されることが検討されているようですね。せっかくならエコポイントがつくうちにと、冷蔵庫の買い換えを考えている人も多いようです。「Sallyの家電研究室」を訪れてくださる方の中も、冷蔵庫への着目度は高いようで、最近もゆりりんさん、ボリジさんからコメントをいただきました。
ここであらためて感じるのは、“真ん中野菜室”の冷蔵庫が、ついに東芝だけになってしまったことの残念さ。このブログでも繰り返し述べていますが、いわゆる“おうちごはん”を大切に考えている家庭では、野菜の購入量がとても多く、ましてやわが家のように週末にまとめ買いをする家庭では、かなりの量の野菜を冷蔵庫に収納することになります。
しかも、料理の途中で「あ、人参!」とか「味噌汁には何を入れようかしら」などと思案する際には、どうしても野菜室をのぞきながら…ということが多くなります。その際に、自分の腰の高さ(=つまり冷蔵庫の真ん中)に野菜室があるのは本当に便利なんですよね。
ところが、省エネ性を追求するあまりに、パナソニックも三菱もこれまでの真ん中野菜室をやめにして、冷凍室を上にもってきてしまい、ついには東芝だけが真ん中野菜室という現状に!
上の冷蔵庫は東芝の新製品GR-B55Fというもので、548Lサイズですが、野菜室そのものの大きさも501L以上の冷凍冷蔵庫の中で最大の128Lと、「野菜をたくさん収納したい、しかも使いやすい位置にしてほしい」という向きにはぴったりのものになっています(買い物かご、約3.8個分の野菜とはすごいです!)。
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とはいうものの、世の中には野菜室が一番下だってかまわないという人もいるでしょう。生協その他で冷凍の肉や魚をまとめ買いするから、冷凍室重視…という人や、お取り寄せした食品を冷凍しておきたいという人などもいると思います。
だから、「真ん中野菜室が一番いい!」というのではなく、あくまで“野菜室真ん中派”のための応援団を作りたいのです。
それに、野菜室の位置は別として、東芝以外のメーカーさんの冷蔵庫にもそれぞれいいところがいっぱいあります。だからこそ、今後の製品づくりの指針として、“真ん中野菜室”の復活も視野に入れてほしいなと。どんなに省エネだとしても、使いやすさの点で“真ん中野菜室”をのぞんでいる主婦って多いのですよということを知ってほしいなあと思います。
ということで、当面、応援団長はわたくし、sally(神原サリー)がつとめ、メーカーの担当者さんに復活をよろしくと伝えたいと思います。賛同してくださる方は、ぜひコメントなどお寄せください。
2009年10月30日
霜を冷却に使う“日立のリサイクルという省エネ”

こんにちは。sallyです。
先日、日立の冷蔵庫について、3代目の“真空チルド”のことをお話しました。2009年秋に登場の新製品の特徴はそれだけではありません。冷蔵庫の省エネについては、断熱材の工夫やコンプレッサー技術など各社がさまざまな研究を重ねてしのぎを削っていますが、日立の省エネはちょっと毛色が違います。
とここで、まず説明しておかなければならないのは、冷蔵庫の霜のこと。私が子どもの頃の冷蔵庫には必ず霜がついて、定期的に霜取りをしないと製氷皿を入れるスペースがなくなってしまうことさえありました。
それがいつのまにか、霜取り不要の便利な冷蔵庫が当たり前に。でも、決して冷蔵庫に霜が出来なくなったわけではないのを知っていましたか?
霜はヒーターによって、定期的に溶かされていたんです。つまり、見えないところで自動で霜取りをしてくれているわけです。
今回の日立の冷蔵庫は霜をヒーターで溶かすには熱エネルギー(電力)がいる、それなら霜そのものを冷却エネルギーとして使えないものかと考えたわけです。
いわば逆転の発想ですね。名付けてフロストリサイクル冷却。霜を利用した冷気には水分を多く含み、温度帯としても冷凍室には向いていないため、冷蔵室と野菜室の冷却に使われているのだそうです。
詳しい仕組みは冒頭の画像を見ていただくとして、“霜=捨てるもの"をリサイクルして使おうという考え方は、すでにドラム式洗濯乾燥機でも採用されています。
こちらは洗濯時にモーターなどから発生する熱エネルギーで洗濯物を乾かそうというもの。『ヒートリサイクル風アイロン』の名前がつけられています。
省エネとは使うエネルギーを出来るだけ少なくするだけでなく、廃棄せずにリサイクルすることも大切な要素です。日立のリサイクル精神、いいなと思います。
どんなメーカーの家電も同じですが、技術者の方、開発者の方のご苦労にあらためて敬服いたします。
2009年10月27日
日立・3代目の真空チルドのひみつ

こんにちは。sallyです。
“真ん中野菜室”応援団の私としては、どうしても東芝の冷蔵庫や、独自の形で使いやすさを追求している日立のサイド・バイ・サイド、三菱のZ65Rなどに軍配を上げることになってしまうのですが、野菜室の位置にこだわらない方にとっては、そのほかのメーカーさんの冷蔵庫の特徴も知りたいところですよね。
ということで、9月10日に新製品発表会があり、9月下旬から10月下旬にかけて売り場に新製品が並び始めた日立の冷蔵庫のことをご紹介します。
シューッという音が鮮烈だった“真空チルド”が登場して今年で3年目。3代目となる真空チルドでは、温度がこれまでの1℃(普通の真空チルド)だけでなく、氷温設定=−1℃に切り替えられるようになりました。どういうときに切り替えるといいのかというと、真空氷温は肉や魚の保存用。この温度帯&真空で保存することによって、肉や魚のタンパク質の劣化させる酵素の働きが抑制され、新鮮に保つことができるのだそう。

野菜や果物などは従来どおりの1℃の温度帯のほうが適しているので、保存するものに合わせて切り替えて使うのがベストとのこと。
…ただし、真空チルドルームは、最も容量の大きいものでも14L。まだまだ狭いなあとは思いますが、氷温にして肉・魚だけを入れるとしたら、これで十分なのかも。これまでのように、肉も魚もサラダも珈琲やお茶も…というように「何でも新鮮に保ちます。香りも逃がしません」ということだとすると、大きいほうが便利そうですが、温度帯を選択できるようにして、保存するものを限定させることで、ある意味、この狭さが気にならなくなるようにも思います。

本当は、切り替えではなく、1℃の真空チルドルームと、−1℃の真空氷温ルームの2つの部屋があったら、もっと便利なのでしょうけれど。
ただ、“真空”にするというのはものすごく大変な技術なのだそうで、容量を増やすほどに、その圧力に耐えうるだけの大きな冷蔵庫にしないといけないので、今の段階ではこれが限界だとうかがいました。

この「日立の真空チルド、−1℃⇔1℃の切り替えは、冷蔵庫のドアに設けられた操作パネルで行います。
R-Z6200およびR-Z5700のプレミアムタイプでは、ドアの表面がガラスコーティングされた「クリスタルドア」仕様になっていますが、ここに「ガラスタッチ操作部」が設けられていて、触ってみると完全にフラットな状態。だからこそ、お手入れもしやすいのですが、タオルで表面をふいたりするときには、操作パネル部分は反応せず、必要なところを指で押したときだけ反応する…という仕組みはすごいなあと思います。
発表会の会場で「すごいですねぇ」と感心していたら、日立の家電事業部・商品企画担当部長のT氏が「この技術は、日立のIHクッキングヒーターの天面の操作パネルの仕組みと同じなんですよ。他で培った技術や便利さをこうして生かしているわけです」と説明してくださいました(発表会の後で、こうした話をうかがうときが一番楽しい時間です)
そのほか、日立らしい感じのする省エネの仕組みもあるのですが、それは次の機会に。
2009年10月24日
たかが卵ケースと言うなかれ。

こんにちは。sallyです。
この間、ボリジさんから私の冷蔵庫の記事を楽しみにしています…といううれしいコメントをいただきました。そこで、今日は冷蔵庫の卵ケースのことを少し。
わが家の冷蔵庫は2004年製で容量は450リットル程度ですが、卵ケースはドアポケットについています。卵を入れる丸い穴が10個なので、残り2個の時点で新しく買ってくると、古いほうの2個のしまい場所に困るんですよね。それで、新しいものの隙間を埋めるようにして、上に重ねて置いているわけなのですが…
最近の冷蔵庫は“ドアポケットに卵"ではなくて、チルドルームの脇あたりに引き出し式のケースになっているものが多くなっています。これは、冷蔵庫の中を清潔に保ちたいという声を生かした結果なのだそう。
東芝の新製品では、買ってきた卵をパックに入れたまましまえるようになっていて、使いかけ(バラにした残り)については穴におさめられるという便利な仕掛けに。
中の仕切りをひっくり返せば10個分の穴が登場するので、新しいものをすぐに開けてしまうことも可能。いずれにしても卵は14個まで収納できるので便利です。
たかが卵ケースと言うなかれ。場所も、しまえる数もこうしていつの間にか進化しているのですね。

2009年10月08日
三菱から12月に発売の大容量冷蔵庫Z65Rは新しい形に注目です
こんにちは。sallyです。
今年も各社から冷蔵庫の新製品が次々に発表され、出そろった感があります。冷蔵庫は隔年で大きな変化があるのだと聞いたことがあります。それに照らし合わせてみると、2年前は三菱から瞬冷凍、日立から真空チルド…など大きな変革があった年で、昨年は省エネ性を高めるなどのマイナーチェンジ、そして今年は変革の年に当たります。
まあ、昨年、パナソニックと三菱の両社が、省エネのために(メーカーさんは『冷凍室を活用する人が多いので利便性を図るため』と説明していますが、実際は省エネ性アップのためです)、野菜室を一番下に持っていってしまったことは、私にしてみれば大きな変革だったのでは…とも思われますが。
さて、そんな“当たり年”の2009年秋の新製品の中で、東芝が引き続き「真ん中野菜室」を貫いて、独自路線を突っ走っているのは先日お伝えしたとおりです。
ただ、“真ん中野菜室”をやめてしまった三菱電機の冷蔵庫の中にも、新発想のものが登場していて、「これはいいかも!」と注目しています。それが、上の画像のZ-65Rというもので、645Lという大容量タイプです。
パッと見た感じは、今年3月に発表された日立の「サイド・バイ・サイド」に似ていますが、よく見ると配列が違うんですよね。サイド・バイ・サイドは基本的には扉が3つで、左の縦一列が冷凍室、右の上半分が冷蔵室で、下半分が野菜室になっています。
一方、Z65Rは、扉が5つ。上段の右が冷蔵室で、左半分が野菜室を含めた“マルチフレッシュコーナー”。そして、製氷室のほか、冷凍室が左右二つに分かれて設定されています。三菱の冷蔵庫担当の方いわく「日本人のために考えた全く新しい発想の大容量冷蔵庫」。
左側の冷凍室の上段のボックスには、今回新しく採用された『光パワー瞬冷凍』ができるようになっています。ちなみに光パワー瞬冷凍というのは、ムーブアイと青色LEDによって庫内の温度制御と気流制御をおこなうことで、冷凍焼けを防げるようになっているのだとか。
こちらは、冷蔵室部分ですが、ここにも青色LEDが使われていて、「光エア除菌・脱臭」で庫内を清潔に保つ仕組みになっています。
製氷室の上にある野菜室のボックスがオレンジなのは、三菱さんが従来から採用してきている「ビタミン増量野菜室」。新製品では『光ビタミンアップ野菜室』という名称にしているようです。
ということで、引き出しを多用していて、整理しやすいのが特徴のZ65R。発売は12月上旬のようですが、それまでに、「サイト・バイ・サイド」のような愛称をつけたらいいのになあと思いますが、三菱さんどうですかね?
ちなみに、今回の光ビッグシリーズの冷蔵庫、こちらのZ65R以外は、通常のフレンチタイプ(センター開き)タイプのものが、445L〜601Lタイプまで出ています。また、幅60センチスリムタイプ(420L)の冷蔵庫も発売されます。
Z65Rは幅が805ミリと大きい冷蔵庫ですが(日立のサイド・バイ・サイドよりは少し小さめ)、置き場所があったら、なかなか魅力的なのではないでしょうか。カラーはクリスタルブルーとクリスタルホワイトの2色。“いつもの形”でない使い勝手に配慮した冷蔵庫、とても気になります。