2016年11月18日

5000円台のロボット掃除機「macaron(マカロン)」を使ってみたら。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

つい先ほど、ロボット掃除機「ルンバ」が日本での販売台数が10月末で累計200万台を突破したというリリースが届きました。さすがロボット掃除機のパイオニアですね。どんどん進化してお掃除能力も賢さもアップしているのも素晴らしいことです。

そんなタイミングで安価なロボット掃除機の話題になってしまいますが、先日、ご縁があってV-BOTブランドの小さなロボット掃除機「macaron(マカロン)」を使ってみる機会を得ました。何といっても実勢価格が5800円程度という安さ。誰だって、「本当にお掃除がちゃんとできるの?」と思うことでしょう。私自身もはっきり言って、最初はたいして期待をしていなかったのですが、これが案外スグレモノなんですね。

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ひっくり返すとこんな感じで長めの回転ブラシが2つついています。20uの部屋なら30分間で95%お掃除が可能だとしています。約4時間の充電で最大45分間稼働できますが、充電台はないですし、最初の位置に戻ってきたりもしないので、電池が切れるとそこで行き倒れて終了というわけです。

実際にアトリエで使ってみたところ、それなりに音がするし、壁にぶつかりながら方向転換をしてランダムに動き(プログラムされている動きがユニークで突然、後ろに長くバックしていったりします)、時間をかけていつの間にか部屋中がきれいになっているという仕組みではありますが、思いのほかきれいになりました。

直径24.cm、重さ約1kgというコンパクトサイズなので、小回りが利くことや、軽いので壁などにぶつかってもそんなに衝撃がないことなどがプラスに働いているようです。特許取得済みの陰圧式の吸い込み口から、パワフルに吸引するのもいいですね。

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ダストボックスは290mlで、本体の上部を開けて取り出します。小さな本体のわりには容量がたっぷり。

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フィルターの裏にホコリがくっつき、比較的大きなゴミがダストボックスにたまっていました。びっくりするくらいホコリが取れていて、ソファの下にあった観葉植物の葉の破片などもしっかりキャッチできていて優秀です。

このV-BOT(マカロン)は、台湾のMatsutek社によるもので、同社の代表のJanson Yan氏はロボット掃除機の開発技術者で、アジアのロボット掃除機業界では第一人者として名が知られているとのこと。OEM製品を数多く作っていて、日本国内で見かける安価なロボット掃除機のほとんどはこのMatsutek社のOEMなのです。

このV-BOTは同社のオリジナルブランドで2014年に日本での販売を開始しているそうです。OEM製品を含めると、なんとルンバのiRobot社に次いで世界シェア2位というのですから、たいしたものです。

小さいロボット掃除機の高級機として、いよいよ明日、日立のminimaruも発売開始となりますが、価格差が20倍近くあるので、入門編として、macaronのようなものを使ってみるのもありなのではないでしょうか。段差センサーもないし、カメラだってないし、人工知能も搭載されていないけれど、放っておけば、いない間にきれいにしてくれるのは案外便利です。


posted by sally at 16:08| 掃除機のこと

2015年09月25日

ダイソン フラフィ(DC74)のお手入れ、あれこれ。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

わが家と表参道にあるアトリエに置いてある掃除機の合計数はたぶん25台近くあると思います。リビングだけでもコードレスが3台あったりするわけなのですが、そのうちの1台がDyson Fluffy DC74 motorhead(ダイソンフラフィ)。ヘッドに特徴があって、大きなゴミも微細なホコリもパワフルに吸引するコードレスクリーナーです。リビングには観葉植物が3鉢置いてあり、その落ち葉や黒ラブ・大和の抜け毛やら、さまざまなゴミがリビングに散らかりますが、確かに落ち葉もハウスダストも一気に吸い取ってくれて頼もしい1台です。

でもね、1つ難点があるとしたら、このヘッドの太いローラーの後ろ部分にゴミがたまってしまって、それが目立つのです。さらに吸込み口とローラーの間にあるステンレス部分にもとにかくホコリがたまってしまい、見るも無残な姿に。

そこで、このシルバーウィーク中にお手入れをすることにしました。向かって右側のグレーのネジのところをコインなどでゆるめるとロックが解除され、クリーナーヘッドが外れるようになっています。取説によれば、太いローラーとブルーの細いローラーは水洗いOKとのこと。でも、洗いたいのはカバー部やステンレスの部分なんですよね。

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で、これはあくまでも自己判断であり、不具合が出た場合はこちらの責任になりますが、それを承知の上でヘッドを動かすモーター部にジップロックを被せてそこをしっかりと握り、水がかからないようにして、他の部分をブラシで水洗いしてしまいました。

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これは洗った後の様子です。あまりに汚れていたので。でも奥の吸込み口周辺がきれいになっているのはわかるのではないでしょうか。

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その後、2本のローラーもきれいに洗ってすべてをベランダで陰干ししました。ふー、きれいになってよかった! ダイソンの掃除機はダストボックスやヘッドの部分が丸洗いできる構造になったとしたら、本当に完璧だと思うのですけれど。現在の構造では無理なのでしょうね。

もう1つ、こちらは、取説にも大きく書かれている大切なお手入れです。

「フィルターは1か月に1回、水洗いすること」

・・・・・・ダイソンのコードレススティッククリーナーをお使いの皆さん、ちゃんと実行していますか?

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この部分を外して、中にあるフィルターを掃除しないと排気のニオイの原因になったり、目詰まりをすると吸引力が落ちたりします。

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洗剤やお湯を使わずに、冷たい水で洗い流してくださいね。

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そうしてこちらも、ベランダで十分に乾くまで陰干ししました。これが生乾きだと、掃除をするたびに妙なニオイに悩まされることになるのでしっかり乾かすことが大切です。

家電はお手入れをしないとせっかくの優れた能力が十分に発揮されなくなるので、面倒だなと思わずにぜひ可愛がってほしいと思います。

※ヘッドの水洗いはブラシだけでお願いします! そしてダイソンさんにはぜひお手入れしやすい構造にしてほしいなと思います!


posted by sally at 10:37| 掃除機のこと

2015年09月22日

【日経新製品バトル9/22掲載】布団クリーナーについて考えること

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

今日、9/22の日経新聞23面、新製品バトル「布団クリーナー」にて専門家として評価コメントを寄せました。今回取り上げられた布団クリーナーは、ダイソンV6 マットレスと、シャープコロネ EC-HX100、レイコップRPの3製品。この市場はレイコップが築き上げてきたものということもあり、2/28発売のレイコップの新製品でありフラグシップモデルを取り上げないわけにはいかなかったのだと思いますが、発売日からすでに半年以上経過しているので、本来は「新製品」でなかったのかなと。

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これがダイソンのV6マットレス。カラーが印象的ですね。圧倒的な吸引力が素晴らしいですし、排気もきれい。問題はゴミ捨てのしにくさと、洗えないことでしょうか。

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こちらはシャープのコロネ。温風でダニをひきはがすという点とサイクロンクリーナーであるということ、プラズマクラスターでの消臭効果などが特徴。価格の手ごろさも人気の理由のようです。

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そしてこちらがレイコップRP。かなり大きいです。価格も約6万円というのはどう考えても高いと思います。収納台も別売りですし。

紙面の最後に触れている東芝のTORNEO V cordless VC-CLF1-Wは9月1日発売のまさに「新製品」ですので、こちらを取り上げるべきだったかもしれませんね。大々的には発表会をせず、少数の記者向けの説明会しか行なわなかったので、まだあまり世の中に知られていないのが残念だなと思います。

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これが東芝のふとんクリーナー、トルネオVコードレスVC-CLF1。ダイソンV&マットレスのように、東芝のコードレスタイプのコードレスクリーナーの吸引力などをそのまま応用し、ふとん専用のヘッドを開発、布団の種類によってもモードが切り替えられる点や、センサーによってハウスダストの有無が視覚化できるのが魅力です。


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3人の専門家のコメントは記事を見ていただくとして、やっぱり!と思ったことが1点あります。それは「消費者の目」というところにかかれている「所有者の4割近くは実際は(ほとんど)使っていない」というところ。

レイコップは確かに売れましたが、継続して使われているかというと、そうではないんですね。使うたびにフィルターとダストボックスを水洗いする必要があること(そうでないと目詰まりして吸引力がどんどん落ちていきます)や本体の重さなどもあり、使うことを「習慣化」するのはなかなか難しいものなのでしょう。

東芝も含めた4製品で、使い勝手などがいちばんいいのが東芝のトルネオV、吸引力の素晴らしさならダイソンV6マットレスだと思いますが、まだそれでも完成品ではないと思います。

布団クリーナーを使ったことがある人ならご存知のように、ハウスダストはまるで粉のように微細で、ゴミ捨ての際にも舞い上がり、本当に扱いが面倒なものです。できれば、1回使い捨ての紙パック式で布団クリーナーを作っていただきたい。もう「こんなに取れた!」と視覚化する時代は終わったと思うのです。それより、多少割高でも1回ずつしっかり封印して捨てられるような紙パック式だったら、どんなにうれしいことでしょう。

これについてはいろいろなメーカーさんに話しているのですが、「見えることの大切さ」(←たぶん、レイコップがこれで売れたから)ばかりを強調していて、最終的な捨てやすさ、お手入れのしやすさについてに注力してもらえないのが残念です。

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アイリスオーヤマの超軽量スティッククリーナー IC-SLDC1-Wという製品がスティッククリーナーには珍しく、紙パック式なのですね。春に取材をした際にすでに伝えてはあるのですが、この製品を改良して、紙パック式の布団クリーナーをぜひ作ってもらえたらいいなと本気で考えています。

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自立しないのが少々難点ですが、とにかく軽いのと、こんなふうに不織布でできたダストパックをセットして使うようになっています。

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使い捨てのダストパックは25枚入りで500円ちょっと。アイリスオーヤマはマスクなども作っているため、不織布に強いのだそうです。布団クリーナーとして使うにはシャッター機能をつけるなど、いくつかの工夫があればもっといいのかもしれませんし、ヘッド部分も布団に最適化したほうがいいかもしれません。

・・・ということで、まだまだ布団クリーナーの「正解」は見つかっていないように思う私です。すでにアイリスオーヤマからはコードレスの布団クリーナーが発売されていますが、こちらは水洗いできるダストカップ式なのでレイコップと似ています。紙パック式でぜひ。





posted by sally at 13:25| 掃除機のこと

2015年05月28日

【米国で先行予約開始!】ネイトロボティクス社のロボット掃除機Botvacの新モデルが発表されました

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

シリコンバレーの最先端のロボット技術が詰まったネイトロボティクス社のBotvac(ボットバック)。昨年の秋に日本にもついに上陸しましたが、その最新モデルDシリーズが日本時間の27日21時に米国でリリースされました。

実は、3月上旬にシカゴで開催された国際ホーム&ハウスウェアショーの取材時に、ネイトロボティクスのブースで一足お先に見せていただいたのでした。

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このシカゴショーの取材の様子は、家電Watchのコラムでもご紹介しています。

その時に見せていただいた新モデルが北米・欧州に向けて昨日リリースされ、米国のamazonおよびBestBuyでは7月の発売を前に、すでに先行予約が開始されているようです。

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今回の特徴は、これまでのやさしさを感じさせるデザインからぐっとスタイリッシュにモデルチェンジ。冒頭の画像のホワイトを基調にしたモデルと、ブラックベースのものと2種類のデザインになっています。

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メタリックなアクセントも加わり、ずいぶんロボットっぽくなったなと思います。

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こちらが今、日本でも発売されているもの。

やさしいイメージが北欧のインテリアに合うということで、北欧ではシェアナンバー1(米国ではアイロボット社に次いで2位)だと言いますから、決してこれが悪いわけではないのですけれど。

自動運転車のナビ機能にも採用されている技術とレーザーセンサー、人工知能を駆使して、隣の部屋まで自動認識して複数の部屋を次々に掃除していくなど、掃除能力の高さも魅力です。

さて、今回の新モデルはまだ日本での展開の詳細は未定のため、スペックなども正式に公開されていません。市場活性化のためにも早い時期の導入が期待されますね。


posted by sally at 14:10| 掃除機のこと

2013年10月13日

3000円台で買えるのに満足度が高い3Wayスティッククリーナー

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

最近の掃除の仕方は使う場所やシーンに応じて、キャニスター、スティック、ロボット、ハンディなどを使い分けるのがトレンドです。中でも、ダイソンのDC62やエレクトロラックスのエルゴラピードやエルゴパワー、そしてティファールのエアフォースコンパクトなどのコードレススティッククリーナーが人気ですね。コードレスなので使いたいときにすぐに使えますし、デザインも素敵なのでリビングの片隅に出しておいても「うふふ」な感じです。

でも、ちょっとそこまで予算がない。もっと手頃な価格で便利に使えるスティッククリーナーがあったら・・・と思われる方もいらっしゃることでしょう。そんな方におすすめなのが、ハイアール サイクロン式スティック&ハンディクリーナー JC-SC100A-Wです。コードレスではありませんが、コードの長さが5mあるのでワンルームやサブ機として気になった時にちょっと使いたいという掃除の仕方ならこれで十分掃除ができます。しかも価格が3,000円台というお手頃さなのですよね。

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こんなふうにバラバラにできるようになっていて、必要に応じて3つの使い方ができる「3Way」が特徴です。

冒頭の写真のように、サイクロン部が下のほうに組み立てておけば、ちょっと立てかけて置くこともできて便利です。

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反対に、重心を手元に近いほうに組み立てると、ダイソンのコードレススティックのように、重さを感じずに楽々掃除ができて、ヘッドを左右に振るのも自在にできて、丁寧な掃除ができます。

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ハンディクリーナーとしても使えるというのがこれまた便利。

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ハンディとして使う部分にパイプを挿す穴があります。

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まずはパイプを挿して、ハンドルを取り付ければスティックに早変わり。

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ダストボックスは外して水洗いできるのも、清潔に保てていいなと思います。

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カーペットの掃除もブラシが回転するわけではないのでちょっと力がいるけれど、吸引力は決して弱くありません。

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フローリングやクッションフロアなら全く問題なく掃除ができます。

実は次男が一人暮らしを始めたのですが、このハイアールの3Wayサイクロンクリーナーを愛用していて「これで十分!」とのこと。掃除の際の音が大きいのが気になるところですが、早朝や深夜の掃除をしない人なら問題ないと思います。

デザイン性にそんなにこだわらないのなら、こんな選択肢もありですし、コードがあるからこそ安価でも満足のいく吸引力。安い掃除機ってどうなの?と思っている方、案外、使えますよ。




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2012年11月21日

「COCOROBO第2章」〜シャープが本当にやりたかったことを着々と。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

今日、シャープのロボット家電「COCOROBO(ココロボ)」の新製品発表会がありました。6月の第1弾を経て、今回の製品の特徴は?

1つは「スマートフォンによる外部操作で、ココロボを動かし、家電との連携を行なうこと」。そして、もう1つは「日本の住宅事情の合わせたコンパクトなココロボの誕生」です。

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新製品のココロボRX-V60はこれまでのものより直径を約5cm小さくして30cmを切るコンパクトサイズにしています。シーシーピーの安価なロボット掃除機「ラクリート」とほぼ同等の大きさ。このサイズだと日本のダイニングチェアの80%の脚幅をクリア。「通れない=掃除できない」ところがぐんと少なくなって、小回りのきく可動性の良さが魅力です。しかも、たった5cm小さくなっただけなのに、本当にかわいいんですよね。今年、サイクロンクリーナーで小型のものが大人気ですが、ついにロボット掃除機にもこの波が!という感じです。

これ、発売当初の価格は7万5000円で、6月に発売モデルの無線LAN対応じゃないほうと同等レベルの価格ですが、今回もコンパクトモデルのほうが人気が出るんじゃないでしょうか。

来年、ルンバも日本向けにコンパクトモデルを出さざるをえないんじゃないかなと思いました。うん。本当にこれはいいです。

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そして、今回の発表のもう1つのポイントは、6月に発売したフラグシップモデルのUSBポートに取り付けて使う、「家電コントローラー」(15750円)の発売。これに合わせて、スマートフォンのアプリ「COCOROBO SQUARE」も進化して、部屋の間取りMAPの作成ができたり、それに応じて無線LANによる外部操作で、エアコンやテレビなどの赤外線リモコンを搭載する家電の操作が外からできるようになるのです。

どうしてパナソニックのスマート連携では、エアコンのオンがダメになったのに、シャープのはOKなのかというと、今回のココロボ&スマホでの操作は、無線ではなく「赤外線」だから。

元々、シャープが「本気」なのは、スマホをAndroidスマホだけでなくiPhoneにも対応させていて、使える人の枠を広げていることからもわかりますが、今日の発表会でも、近い将来「他メーカーの家電の操作もできるようにアプリを進化させていく」と力強く発表していました。

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実は、この家電コントローラーは、10月に開催されたCEATECの会場でも「参考出展」という注釈入りでしたが先行して発表されていたのですよね。

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これがスマートフォンのアプリによる間取り図(MAP)の作成画面。

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どの家電をどんなふうに操作するかもアプリで選べます。

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6月の段階でも、本当はここまで到達したかったのだと思いますが、一歩一歩、着実に歩みを進めているところがいいなと思います。「USBポートによるバージョンアップ」のことも、言ってましたものね。

これからのCOCOROBO、および家電連携のこと、とても楽しみにしています。



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2012年08月24日

ケルヒャーのロボット掃除機「RC3000」知ってる?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先日、仙台から車で約1時間ほどのところにあるケルヒャー・ジャパンの本社に行き、取材をしてきました。ケルヒャーといえばドイツに本社があり、高圧洗浄機で知られていますよね。高圧洗浄機でクリーニングすることを「ケルヒャーする」といい、辞書にも載っているそうですから、いかにヨーロッパでは愛されているかがわかります。

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こんなショールームのほか、家庭用製品修理センターもあり、出荷や品質点検をここで一括管理しています。

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なんとなく見たことのある製品もあるのではないでしょうか。

で、そのショールームの一角に置かれてあったのが、何とケルヒャーのロボット掃除機RC3000。

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かっこいいですね。充電台もメカニックな感じです。実はすでに2004年からヨーロッパで発売されている由緒正しきロボット掃除機で、充電台に戻ると、本体にたまっているゴミを吸い込んできれいにしてくれる仕組みになっているのです。

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これは、RC3000のサイトから拝借したイメージ図です。

円盤型であるところは、ルンバやココロボ、LGのホームボット2.0などと同じですが、完全な円形でもなくデザイン的にはかなり先鋭的な感じがします。RC3000のサイトで確認したところによると54dBという運転音ですし、静かなよう。充電時間も60分程度ですし、いかにもケルヒャーというカラーもいいですよね。

日本でも発売されないの?って気になるところですが、日本の家電メーカーとのパテントの問題などもあって、このRC3000が日本で発売されることはないのだそうです。でも、業務用・家庭用含めて、世界でナンバー1清掃機器メーカーを目指しているケルヒャーですから、近い将来、もっと斬新な革命的なロボット掃除機を日本でも登場させるのは間違いないことのよう。これからのロボット掃除機はセンサーではなくカメラ機能(GPS)だということも言っていました。

いやはや楽しみなケルヒャーの“次世代型ロボット掃除機”です。

知る人ぞ知る、RC3000のことは、別に隠しているわけではないので、皆さんに画像も含めて紹介していいですよ!とのことでしたので、お知らせしました。

ちなみにRC3000のWEBサイトはこちらです⇒http://www.robocleaner.de/robo/english/english.html



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2012年05月28日

週末の好天に、愛用中の「ダイソンDC35」のフィルターを洗う

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

今朝のTOKYO FM「Blue Ocean」の生放送、聴いてくださった方、ありがとうございました! パーソナリティーの住吉美紀さんとのトーク、リラックスして、楽しみながらお話することができました。少しでも情報がお役にたてましたら幸いです。

さて、この土日は、好天に恵まれて、気持ちのよい日でしたね。私は仕事が山積みで、どこに出かけるということもなく、1週間分の食料品の買い物に出たくらいだったのですが…。仕事の合間に寝室兼、仕事部屋の掃除をしている際に「あれ?サイクロンクリーナーのはずなのに、ちょっとニオイが気になる!」と妙なことに気づいてしまいました。それもそのはず、ここしばらくプレモーターフィルターのお手入れをさぼっていたからなのでした。

わが家には仕事上、本当にたくさんの掃除機がありますが、仕事部屋ではダイソンのデジタルスリム DC35 マルチフロアを使っています。リビングと違ってカーペット敷きなので、吸引力がよいこと、気がついたときに手軽に使えることがポイントなのですよね。

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DC35には、壁に取り付けて充電機としても使える「収納ブラケット」が付属していますが、本棚兼用の棚にビス止めするのも気が引けて、裏に粘着テープが付いた面ファスナーで固定するようにしています。

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ほらね、こんなふうに。充電は本体のバッテリに直接充電コードをさして、行っています。

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で、そのDC35ですが、DC31などのハンディクリーナーと同様、モーター部の前に取り付けられた「プレモーターフィルター」は月に1回、取り外して水洗いする必要があるのです。

そのため「フィルター」と書かれたボタンもちゃんと用意されていて、ここを押すと、パカッと分解されてフィルターが取り外せるようになっています。

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青いゴムで覆われたフィルターを取り出して、水洗いし、しっかりと乾くまで(24時間が目安とのこと)干したら、再び取りつけて使用できます。弾力のあるフィルターで、洗ってもくたくたになったりしないのが、さすがダイソン。

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毎日使っているわけではないものの、ここ2〜3カ月お手入れをしていなかったので、私もさっそく取り外して水洗いし、ベランダに陰干ししました。

再び取りつけて、掃除をしてみると、ニオイもしないし、吸い込みの力もグッと増したよう。知らない間に目詰まりしていたのですね。

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ちなみに、このDC35には、ミニモーターヘッドがついていて、付け替えることで、こんなふうにベッドまわり(寝具)や、ソファ、車のシートなどの掃除にも使えます。私は、寝具と車のヘッドを共有したくないので、贅沢にも、このモーターヘッドは寝具専用で使用中。使った後には、びっくりするほど細かいホコリや繊維くずがとれてすっきり。ふとん乾燥機で乾燥や除菌はできても、最終的に吸い込んで取り除かないときれいにはなりませんものね。

あ、このモーターヘッド、シーツが吸いついたりしないところも、便利だなと思います。

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ということで、ダイソンのハンディクリーナーやスティッククリーナーをお使いの方、お手入れを忘れていたら、たまには(本当は1カ月に1回が理想)、ちゃんとフィルターの掃除をしてくださいね!

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2012年03月10日

三菱の掃除機「風神」「雷神」のロゴの秘密。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

一昨年の9月、日本のメーカーとしては初めて、風の力だけで微細なゴミまで分離し、フィルターのないサイクロン式掃除機として、登場した「風神」。昨年秋には自走式ブラシのヘッドも搭載、洗えるサイクロンボックスの組み立てが簡単になって、さらにバージョンアップした二代目が発売されています。

一方で、紙パック式掃除機を愛用する人のために、たっぷりゴミを集められる大容量タイプの掃除機「雷神」も昨年発売。ゴミが紙パック内にたまってきても風路を確保して吸引力を維持させ、光触媒フィルターで紙パックにたまったニオイを脱臭、吸着したニオイを青色LEDで分解&再生するのが特長です。

さて、この風神、雷神というネーミングですが、風の力を利用したサイクロン掃除機の「風神」は、以前、三菱電機の掃除機の愛称として使用されていたもののリバイバル。青色LEDによる脱臭機能をもつ紙パック式の高級機を出すにあたり、光=雷という意味と、風神との対になるものとして「雷神」と名付けたといいます。

でね、冒頭の画像にもあるように「風神」「雷神」は筆文字で書かれたロゴがあるのですが、「風神」のほうは、以前に使っていたものをそのまま使うことにしたそうなのですが、「雷神」のロゴ作成の際に困ったのは『神』の字は「風神」のものを使うとして、『雷』の字。

似た書体を探しても、いざ組み合わせても違和感なあり、なかなかぴったりの書体が見つからない。最終的にどうしたかというと、この雷神を開発し生産している三菱電機ホーム機器の技術部長の長田氏が自ら筆をとって書いたのだといいます。長田氏は絵画や書道をたしなむ多彩な才能の持ち主。思わぬところで、その才能が役だったというわけです。

昨年末に取材をした際に、風神・雷神の発売を記念した手ぬぐいをいただいたのですが、その際に教えていただいたエピソード、ぜひ皆さんにもご紹介したくて、お話しさせていただきました。


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2011年12月12日

結露対策にも窓掃除やお風呂の壁にも…あると便利なケルヒャーWV50

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

冬至まであと10日、すっかり冬らしくなりました。となると、気になってくるのが結露問題。特に北側の部屋など日が当たりにくい部屋の窓にはびっしり結露してしまい、雑巾などで拭いても拭いてもきりがないくらい。ましてや寒い季節に冷たい水を絞るのがツライものですよね。

そんな結露対策に本当に便利なのがケルヒャーの電動式窓用バキュームクリーナーWV50。

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ゴム式のスクイージーも安価で便利ですが、結局は雑巾で拭きとらなければなりませんし、うまくやらないと水分が飛び散ったりもします。

このWV50はバキューム式(つまり、吸いこむということ)なので、ゴムで水気を集めつつ、それを瞬時に吸いこんでくれるというわけ。窓の上部2/3は上から下に、残りの部分は上の写真のように横に滑らせるとうまくいきます。

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サッシの溝にたまった水もご覧のようにゴム部分を当てれば、きちんと水気を吸い取ってくれます。

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見て見て!たった窓1枚でこんなに水がたまっていてびっくり。スーッと窓に滑らせてたまった水を捨てるだけだから簡単です。

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ちなみに、充電アダプターと窓ふき用のパッド、スプレーボトル、洗剤も付属しています。フル充電には2時間ほどかかり、使える時間は20分ほど。窓1枚に1分もかからないので、結露のひどいお宅でも十分使えると思います。

暮れの窓掃除にはもちろんですが、お風呂の壁の水気取りにも便利です。結露した水気を吸い取ってくれるシートを貼ったり、断熱シートを使う方法もありますが、なかなか「これで大丈夫」というものはないよう。それなら、こまめに拭いとったほうがいいのかなと。使ってみると感激すること請け合いのWV50なのでした。




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2011年10月05日

そばに置いておきたくなるハンディクリーナー「orb(オーブ)」

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。


今日は愛用しているハンディクリーナーのことをご紹介します。直径わずか13センチのボール状のキュートなデザインのこのクリーナーはブラック&デッカー社の「orb(オーブ)」というもの。

ベッドサイドにちょこんと置いて使っています。たぶん、冒頭の画像の置き方だと背面になるのだと思いますが、充電中のLEDランプが夜間には眩し過ぎるのでこうして置いています。

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使うときには、こんなふうに持ち手と吸い込み口を広げればOK。なかなか可愛いですよね。
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こんなふうにパソコンのキーボードの間に入ってしまった小さなゴミやホコリなどを取るのに、とても重宝しています。使い終わったら、てっぺんのボタンを押すと両手が元に戻る仕組み。


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こちらがパッケージ。本体のカラーに合わせた(パールマジェンダのほか、ブラックとホワイトがあります)ボックスのデザインが素敵です。6000円程度と手ごろな価格なので贈り物にしても喜ばれるのではと思いますが、どうでしょう?

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上蓋がアーチ状にカットされているのが私が特に気に入っているところです。


ところでこのオーブ、日本の担当者のW氏が企画して米国本社に提案したものが採用されたのだとか。

最初はこちらのデザインどおりに進んでいたのに、何を思ったのか米国チームが「ただの球体より、ラグビーボール型のほうがいいんじゃないか」とデザイン変更してしまい、「それではアメリカでは売れても日本では受け入れられません」と開発が一年間休止に。

それを何とか説得して当初のプラン通りに作られた…という経緯があったのだそうです。


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ブラック&デッカーといえば電動工具で知られていますが、1979年に世界初の家庭用のハンディクリーナーを発売したメーカーでもあります。


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オーブの他に、車の掃除などで愛用しているものに、ホース付きのダストバスターフレキシーがあります。わが家のは本体がオレンジですが、ネット販売専用モデルとして、ブラックのものが出ているんですよね。買い換え時には、これにしたいなと思っています。


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2011年09月01日

三菱の「ラクルリ」を思わせる!ダイソンDC36は運転音も静かになった“日本仕様”

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと神原サリーです。

今週、来週は新製品発表会のラッシュで1日にいくつもハシゴしているため、インプットばかりでなかなか記事にできていなくてごめんなさい。月曜日の夕べ、上野の国立博物館・法隆寺宝物館で開催されたダイソン社のDC36は、「ダイソンのサイクロンクリーナーがますます日本をターゲットにした製品づくりにしてきているなあ」と実感でき、興味深いものとなりました。

ジェームズ・ダイソン自ら、プレゼンテーションを行ったDC36の最大の特長は、モーターもコードリールもすべて球状の本体に収め、低重心で安定感のある動きをする「ボールテクノロジー」。

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こんな球体の中にすべて収めただけでなく、モーターそのものを再設計し、回転翼による音を軽減。さらにボール内に音や振動をする緩衝材を配置して、これまでよりも運転音を4dB小さくできたのだそうです。たった4dB?と思うかもしれませんが、これまで「運転音を気にするなんて・・・」と言い、メーカーによる正式なデシベル数を表記してこなかったダイソン社が、運転音の低減に力を注ぎ始めたのは注目に値すると思います。

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これが、DC36のカットモデル。いやはや、私には球体の本体がまるで人間の頭のように見え、このカットモデルは脳みそをのぞいているような気持ちにさせられました。

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ボールテクノロジーに加え、サイクロン部の下にはこうした「可動式連結部」があり、自在な動きに対応できるようになっています。

ボールテクノロジーによって、360度即座に方向転換ができ、さらにはホース部分とつながる連結部が50度動くために、急な動きにも柔軟に対応。つまり引き回しがしやすい掃除機なのです。

と、ここで思い出すのが、すでに市場からは消えてしまった三菱電機のラクルリ。これは球体ではありませんでしたが、本体が平たい円柱状になっており、360度自在に動きがかえられ、ソファやテーブルなどが置いてある部屋でも、すいすいそれをすり抜けて移動できるという引き回しのしやすさ」が魅力のクリーナーでした。

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※この「ラクルリ」の素晴らしさについては、「亡き母にもし贈り物をするとしたら」という記事を2009年の母の日に、その後「柴原珈琲店とラクルリと。」という追加記事を書いていますので、ぜひ。


うーん、三菱電機は引き回しの良さという“使い勝手”に徹したクリーナー「ラクルリ」シリーズを出した後、次に出してきたのが、“日本初、本当のサイクロン”である「風神」。つまり、思いっきりダイソン社を意識していたはずですが、一方のダイソン社は独自のサイクロンテクノロジーを進化させつつ、そこにプラスして日本人がのぞんでいる引き回しの良さという“使い勝手”を高めてきています。風神の使い勝手が悪いわけではないけれど、あの「ラクルリ」の精神、忘れてほしくないなあと思うのです。というか、ダイソンの目の付けどころ、すごいです。負けるな、日本のものづくり!

さて、本題に戻ってDC36のこと。

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会場には、こんな絵が描いてありました。「思いどおりにコントロールできるから、テーブルにぶつかったり、無理に引っ張ったりしなくても大丈夫だよ」と。

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プレゼンテーションでは「ボールテクノロジー」のことを中心に話が展開されていましたが、サイクロンテクノロジーの部分も、実は大きく変化していました。ラジアルルートサイクロンと呼ぶそうですが、紫の花びらのような部分の形状が変わり、放射線状に配置されたことによって、均等に空気が流れるようになり、エネルギーロスが低減されて、この部分のノイズの発生も小さくなったとのこと。さらに微細なホコリまで確実に分離されるようになっています。

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それにより、上の「プレモーターフィルター」の水洗いが、従来の「2年に1回」から「4年に1回」に。それくらい、ここに来るまでにしっかりとゴミを分離しているということですね。

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クリアビン(ダストカップ)内のメッシュ部分の素材も改良されています。

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今回、発売されるのは3タイプ。

★ブルー:モーターヘッド ペットケア(グルーミングツールがついています)

★バイオレット:モーターヘッド

★オレンジ:タービンヘッド


超小型のDC26のカーボンブラシタイプ(後発のもの)と価格は同じです。

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ジェームズ・ダイソン氏のプレゼンの中で、いつものように日本のサイクロンクリーナーがいかにゴミをきちんと分離できていないか・・・について独自調査の結果を話していましたが、シャープ(2機種)、東芝、パナソニックのみで、三菱の「風神」が入っていなかったのはなぜかなと思いました。ぜひ、聞いてみたかったところです。

最後に、上野の法隆寺宝物館の展示の様子を1枚。

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見えづらいかもしれませんが、水に浮かぶ、DC36の様子は日が落ちるにつれて幻想的で圧巻でした。

それにしても、どうしてここで?という私の疑問に、某編集部のWさんが「これは日本びいきのダイソン氏への、日本チームからのおもてなしでは?」との回答。なるほど!と思ったのでした。



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2011年08月29日

本体を持って楽々おそうじ!超軽量サイクロン「トルネオミニ」は使いやすさの工夫いろいろ

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと神原サリーです。

秋は家電の新製品の発売ラッシュ。今日は9月1日に発売される東芝のサイクロンクリーナーの取材をしてきました。フラグシップモデルの「トルネオ」(写真右)も魅力的ではありますが、私が心を惹かれたのは、わずか2.5キログラムという軽量・コンパクトな「トルネオミニ」(写真左)。

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軽量なため、本体を引き回しながら進むよりも、こうして手で持ち歩きながら掃除できてしまいます。で、今回、「ここがいいなあ」と思ったのは、持ち手(取っ手)が本体とホース部分の2か所についていることなんです。

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ほらね?わかります? 普通は本体そのものの取っ手しかないのに、ホースのつなぎ目のところにも取っ手がついていて、それがとても持ちやすいんですよね。バランスがいい。

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こうして上から見てみると、ちょっと不思議な形にはなるのですが、よく考えたなあと思います。

昨年、一番軽いモデルで3.9キログラムだったのを、「軽くて吸引力もしっかりとしたサイクロンクリーナーが欲しい」という要望にこたえるべく、モーター部の軽量化、コードリール部の軽量化、樹脂部の軽量化を図りつつ、掃除をする際にベストバランスとなる2.5キログラムにまで軽くすることができたのだとのこと。

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コードリール部の軽量化のために、コードを細くし、かつ平たい形にしています。さらに熱がこもってしまうことを避けるために、巻きあげ部分のところに穴をあけ、温度を下げながら軽量化に。

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こちらは、心臓部ともいえるモーター部分。これまでのものと比べてぐんと小さくなっています。

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そしてもう一つ、私のお気に入りは本体の上部についている「手動クリーニング」用のダイヤル。ここを回すだけでプリーツフィルターの汚れを落とすことができる優れモノ。フラグシップモデルは、静音性をアピールしているのに、掃除が終わるとものすごい音でフィルター掃除を始めるのでどきっとしてしまいます。何でも自動にすることが優れているのではなく、手動にすることの良さもあるのではないかなあと思うのですが・・・。

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そのほか、10月に発売となるロボット式クリーナー「スマーボ」も取材してきましたが、これはまた後ほど!

これから、ダイソンDC36の記者発表会に行ってきます〜


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2011年07月27日

2代目「風神」の“毛がらみクリーン自走式パワーブラシ”のことなど。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

サイクロンボックス内にフィルターのない、“本当のサイクロンクリーナー・風神”。2代目は使い勝手がよくなって、これなら完成版!と昨日お伝えしました。初代モデルではエアエンジンブラシだったため、「床に吸いつくような吸引力」は実感できたものの、自走式に慣れてしまうとヘッド部分に力を入れないとならず、不便さを感じてしまったのも事実。

それが、今回スイスイ進む自走式パワーブラシとなり、「吸引力+軽さ」で名前のとおりパワーアップしました。

もちろん、ブラシに絡んだ糸くずや髪の毛がワンタッチで取れる機構はそのままです。

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裏を見てみるとこのとおり。

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これがブラシ部分を外した状態ですが、毛がらみクリーン機構を備えつつ、自走式にするためには、ブラシを回す軸の部分をヘッド本体と一体化させるようにしたところがポイントなのだか。

では、昨年も記事でご紹介したかと思いますが、糸くずや髪の毛がどのように簡単に除去できるのかを、見てみましょう。

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こんなふうに糸くずや髪の毛が絡まってしまうこと、よくありますよね。ハサミで切って、引っ張り出すのが一苦労。かといってそのままにしておくとブラシが回らなくなってしまうので困りものです。

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ヘッドの端についたレバーを外すと、簡単にブラシが引っ張り出せる仕組みになっています。

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で、ブラシを完全に抜き取ってしまうと、輪になった糸くずだけが、残るという仕組み。これを指でつまんで捨てればOK。これを考えた人、すごいですね。女性の気持ち、よくわかっています(…と、取材時に感心していたら、『最初にこんなふうにならないか…と考えたのは、髪の長い女性なんですよ』とのこと。やっぱりね。日々の暮らしの中で、不便さを解決しようとするところに、発明は生まれるのですよね。“必要は発明の母”とはよく言ったものです)。

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今回の2代目風神のフラグシップモデルTC-ZXA20P(自走式パワーブラシのついたもの)には、このほかに、2WAYキャッチローラーという付属品もついています。

どこが2WAYかというと、ホースの先に付け替えて使うほか、電気を使わないで単体でもきれいに掃除ができるんです。

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たとえばこんなふうなカーペットの汚れも、何回か往復させるうちに、みるみるきれいになります。

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どういう仕組みになっているのかというと、実はエチケットブラシのようになっているんですよね。

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ゴミをかき取る面の部分だけでなく、両端にも細くエチケットブラシ状のものがついているために、きちんと中にゴミが収められていく仕組みになっています。

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くるっとふたを開けると中にゴミがたまっています。

このままゴミ箱に捨てるのもよし、ホースにつないで通電させ、掃除機本体に吸い込んでもよし。「風神」はサイクロンの機構上、掃除をしているときの音はけっこう大きいですが、夜間にどうしても気になるところがあったら、これを使って掃除をしておき、後で吸い込むという手もあります。

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掃除機で吸い込めば、一気にきれいに。

この「2wayキャッチローラー」は通電しなくてもOKなので、持ち運んで気軽に使えるのもうれしいところ。車にペットを乗せている人も多いと思いますが、抜け毛の掃除にとても便利と聞いて「このローラーだけでも買えるようにすればいいのに」と思ってしまいました。

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そのほか、こんな「ふとんブラシ」も付属しています。吸引力の強い「風神」を使って布団の掃除をする際にも、布団に吸いつかずにできるので便利ですね。

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ちなみに、9/1に発売される2代目「風神」は2モデルあって、自走式パワーブラシや2WAYキャッチローラー、ふとんブラシが付属しているフラグシップモデルのほか、エアエンジンブラシ仕様のTC-ZXA15Sもあります。

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フラグシップモデルは、ルビーレッドとプラチナシルバーの2色ですが、こちらのモデルはメタリックブルーとシルバー。このあたりは、ダイソンのDC26のカラー分けと似ていますね。

自走式パワーブラシタイプのTC-ZXA20Pは想定実売価格が7万円程度とのこと。付属品が少なくエアエンジンブラシのタイプは5万円程度です。私としては、せっかく「風神」を買うなら、2万円高くてもフラグシップモデルのほうが使い勝手の点でおすすめかなと思っています。

店頭に並んだなら、使い勝手などをぜひ試してみてくださいね。

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2011年07月26日

完成型で登場!日本初“本当のサイクロン”、三菱「風神」の2代目は9/1発売

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

サイクロンボックス内にフィルターがない、“これぞ本当のサイクロン!”と昨年の夏に颯爽と登場した三菱のサイクロンクリーナー「風神」。吸引力の持続性やサイクロンボックスを分解して水洗いできる点、ヘッドのブラシに巻きついた糸くずや髪の毛がサッと取れるメンテナンス性など、注目すべき点が満載のクリーナーでしたが、「こうだったらいいのにな」という点もいくつかあり、私自身は“2代目に期待!”と思っていました。

「こうだったらいいのにな」はどんなところだったのかというと、

・エアエンジンブラシのため、ヘッドが重く感じられて掃除の際に力が必要
⇒自走式のパワーブラシだったらいいのに。

・サイクロンボックスが分解&水洗いができるのは魅力だけれど、組み立てに手間がかかる
⇒分解&組み立てが簡単だったらいいのに。

・本体が大きく、持ち運び時に負荷がかかる
⇒もう少し軽くするか持ち手の位置をかえてバランスよく持てたらいいのに。

…なんとも、わがままな私ですが、昨日2代目「風神」のお披露目ということで、取材にうかがったところ「こうだったらいいのにな」がすべて実現されていて、「やったー!」という感じ。本当なら、これらすべてを初代「風神」で成し遂げたかったようですが、「初代あってこその進化=完成型」ですものね。「これなら、絶対使いたい!欲しい!」というサイクロンクリーナーが出来上がって、私も本当にうれしいです。

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これが、初代「風神」の本体ですが、持ち手が本体の先についています。そのため持ち上げた時のバランスがいま一つ安定せず、見た目もかなりごついイメージ。まあ「風神」ですもの、勇ましく力強いデザインでもいいと思うのですが、女性が使うには若干ヘビーでした。

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冒頭の画像や、上の画像でおわかりのように、2代目「風神」の持ち手は本体の先端ではなく、上部についていて、見た目もスマートに。本体の重さそのものは4.9キログラムと昨年と変わらないとのことですが、持ち上げた際に感じる重さはずっと軽く感じられましたし、なぜだか小さくなったように見えます。

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サイクロンボックス部分を取り出してみたところが上の写真です。重さが変わらない…というとおり、ほぼ同じデザインですし、2つのサイクロンで構成された「風神サイクロン・テクノロジー」によって、綿ゴミ、髪の毛から花粉などの微細なゴミまでを3段階に分離して集じんボックスに回収する仕組みは昨年と変わりません(本質性能ですからね)。

ですが、2代目「風神」では、分解⇒水洗い⇒組み立てがしやすくなっています。

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ほらね、大きな部品が3つだけ。いちばん右のボックスは、ゴミがたまる部分になります。

ところが、初代のサイクロンボックスを見てみると…

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ね? 部品が5つ。

組み立てやすいように、それぞれの部品に大きく数字が書かれているので、よく考えられてはいますが、やっぱり2011モデルのほうが使いやすそうです。

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ボックスのカラーも昨年のものよりも、透過性をよくしているので、ゴミがどれくらいたまったのかが、見えやすくなっています。

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これが、初代のもの。ほとんどゴミが見えませんね。

汚れたゴミなど見たくない…という方もいらっしゃるかとは思いますが、私は「今日はこれだけ掃除をしたぞ!」という達成感を味わいたいほうなので、ゴミは見えたほうがうれしいし、よほどのことでない限り、サイクロンクリーナーの場合は毎回ゴミを捨てています。

でも、「風神」の場合、きちんとゴミを分離して回収し、フィルターがないので目詰まりすることもなく、吸引力が持続するためにゴミを捨てないでずっとそのまま使ってしまう人もいるとのこと。水洗いはどうしても気になるときだけでいいとは思いますが、ゴミはできるならこまめに捨てるようにしたいですよね。

とはいえ、今回のモデルには、風の力で綿ゴミを圧縮する機能がプラスされているので、昨年よりも2倍の綿ゴミを集じんできるようになっているので、「まとめて捨てます」の人でも安心。圧縮機能により、ゴミ捨て時のホコリの舞い上がりも抑えられるようになっています。

そして、もうひとつ、私が最大に感激したのが「自走式パワーブラシ」になったこと!

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排気のきれいさや変わらぬ吸引力という「風神」ならではの魅力に、スイスイ進むパワーブラシがついて、本当に掃除が楽しくなります。

ブラシの様子や、そのほかの魅力については、次の記事でご紹介しますね。

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2011年07月16日

ケルヒャーの高圧洗浄機「K4.00」の威力を試す!〜VOL.2

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

昨日に続いて、「ケルヒャーの高圧洗浄機4.00」を夫の実家にて使ってみたレポートをお送りします。


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ご覧のようにすっかり汚れてしまっている外壁。義母は「ホースでシューッとやってみたことはあるけれど、きれいにならんもんやねぇ。その機械なら本当にきれいになるんやろか」と半信半疑の様子。

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高いところは、2階のベランダから玄関上の屋根に下りての大奮闘(・・・したのは夫ですが)。次第にきれいになっていきました。

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水圧を弱めて、窓や網戸も外側から洗浄。危うく窓を閉め忘れるところで、直前に気がついてよかったです。

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こちらは、雨が降った際の泥はねが重なり、すっかり真っ黒になってしまったコンクリート部分を洗浄している途中。きれいにする前に「KAMI」と汚れを落としつつ文字を書いてみたのはご愛敬。この後、すぐに端から洗浄していきました。

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こちらが、ひととおり洗浄が終わって、乾いたときの様子です。今回はかなり短時間での作業だったので、もう少し時間を掛けて丁寧にやっていけば、真っ白になったのではと思います。



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そして、こちらが約1時間の作業後の外壁の様子です。

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これが作業をしている途中の様子なので、ずいぶんきれいになったことがわかると思います。

義母もたいそう喜んでいましたが、「ずいぶん水を使うんと違う?ここは用水路があるから、水道の水を使わないで済んだけれど、これだけの外壁をきれいにするには、かなりの水を使ったんやろね」と。

ケルヒャーのいいところは、高圧で水を噴射するために、少しの水でもしっかりと汚れを落とすことができること。勢いがものすごいので、さぞや水をたくさん使っているように思ってしまいますが、普通の水道ホース使用時の約1/3の水の量で済むといいますから、びっくりですよね。それに、洗剤の力に頼らない洗浄方法なので、環境にもやさしいといえます。


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家周りのほか、高圧洗浄機が活躍するのは車やバイクなどの洗車、ガーデニング用品の洗浄など。昨日も書いたように、水冷式モーターを採用しているために、驚くほど音が静かでモーター熱を外に逃がさないために、熱気を感じません。地方の一戸建てにお住まいの方はもちろんのこと、都心周辺の住まいや車にも活躍できますね。

これまでのケルヒャーの製品は、どれも黄色い本体にスリットが入っているのですが、これこそが「空冷式」の証。そのため、熱気も外にもれるし、音もすき間から漏れてうるさかったのです。広い敷地で使用するのが当たり前の海外では、「どうして静音にする必要があるのか」と訝しがられたとのことですが、「近隣に配慮してなるべく静かな作業音にしたいのだ」と日本チームがドイツ本社に企画提案し、なるほどと納得してもらって製品化されたモデルがこのK4.00。その後、日本だけでなく海外でも発売もされることとなったそうです。

昨今は、こうした基本性能にプラスされた日本ならではの細かな目配りが海外でも評価され、「日本先行販売⇒世界各国での販売」となるケースも多く、なんだかうれしいですよね。超小型のダイソンのサイクロンクリーナーDC26も、日本での先行販売を経て、現在はヨーロッパ各国で愛用されていると聞いています。

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岡山発の最終便に間に合うようにと、車を急がせていた途中、夕靄に目を奪われました。思わず車窓から写した風景、今日のおまけです。



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2011年07月15日

ケルヒャーの高圧洗浄機K4.00の威力を試す!〜VOL.1

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

先週7/10の日曜日は、東京支部代表として活動のお手伝いをしている「公益社団法人こども環境フォーラム」が主催するイベント「第3回兵庫県こども環境フォーラム」が兵庫県公館の大会議室で開かれたため、始発で東京を立ち、神戸に向かいました。当初は日帰りの予定だったのですが、せっかく神戸まで出ているのだからと、少し早いお盆のお墓参りにと、翌日の朝イチで夫の実家のある岡山へと移動し、最終便の飛行機で帰宅しました。

実は、先日、ケルヒャーさんから高圧洗浄機をお借りする機会に恵まれ、自宅に届いたもののマンションなのでベランダの洗浄程度しか活躍する場面がありません。ならば…ということで、夫の実家にこの高圧洗浄機を送り、外壁の汚れなどの洗浄をするのに使ってみようと思い立ち、事前に送付。半日ほどの滞在の中で、お墓参りに加え、ケルヒャーの高圧洗浄機の使用感をレポートするというハードスケジュールをこなしてきたのでした。

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夫の実家は岡山県新見市にあり、ご覧の通りの山深いところです。

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岡山駅から車で約1時間半。山のふもとには川も流れています。

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これが夫の実家の側面ですが、かなり外壁の汚れが目立ってきて、近々、専門の業者さんにお掃除を頼もうと思っていたそうなので、ちょうどよいタイミングでした。

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ケルヒャー高圧洗浄機「K4.00」は、モーターを冷やす際に『水冷式』を採用した静音性の高いタイプ。これまでの高圧洗浄機と比べて体感音が約50%と静かになっています。

わが家のマンションのベランダで使用した際も、音を気にすることなく床面などを洗浄することができて、「うたい文句に嘘はない」というのが実感できました。田舎の一軒家で使う際には音のことはあまり気にする必要がないかもしれませんが、少し立てこんだ住宅地で使う際には、やはり音の問題は大切だと思います。そういう意味では、“日本向けに開発されたモデル”だという「K4.00」は、注目に値する製品ですよね。

さて、実際に外壁の洗浄がどのように行われて、どれくらいきれいになったかについてご紹介しましょう。

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岡山の実家のそばには、農業用の用水路が流れているので、その水を使用して洗浄を行いたいと思い、別途「ため水吸い上げ用」の『サクションホースセット』を送ってもらって、それを使用しました。

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このブルーのホースがため水用のもの。逆止弁付きの自吸用ホース(長さは3メートル)で、汚れを防ぐフィルター付きです。

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近づいてみるとこんなに汚れてしまっている外壁。「きれいにしたい!」とあらためて思いました。

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さあ、いよいよ、スイッチをオンにして洗浄開始です!

…でも、ちょっと長くなってきて、写真の点数も多いので、続きは「VOL.2」にて紹介しますね。




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2011年01月24日

床も天井もソファもOKのコードレスクリーナー「ダイソンDC35マルチフロア」

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

先週の金曜日(1/21)にダイソンの新製品発表会に出席してきました。A4サイズに収まるほどのコンパクトな本体のDC26、ペットグルーミングツール、超コンパクトでパワフルなハンディクリーナーDC31、そしてヘッドにカーボンファイバーを使用してフローリング掃除の際の静電気を防ぐなど、ここのところ、日本人の掃除に対する要望をかなり意識して製品開発をしてきた印象のあるダイソン。今度はどんなクリーナーが登場するのかと思ったら、コードレスで床から天井、ソファのようなところまでマルチに対応する「DC35マルチフロア」の発表でした。

日本を意識した(つまり、日本人の掃除スタイルや期待感)コードレスクリーナーではあるけれど、DC26のように“日本先行発売”というわけではなくて、すでにオーストラリアで発売済みの製品とのこと。約2キログラムで、見た目は、従来のハンディタイプのクリーナー本体の先に、キャニスタータイプのパイプとヘッドを付けたという感じ。

軽さと丈夫さを両立させるために、アルミとプラスチックを組み合わせたパイプとヘッドになっています。…とはいうものの、私自身の正直な感想としては、かなり軽くできているとはいえ、手元でスイッチを押し続けていないと掃除ができないので、女性の手にはちょっと辛いかも。床はまだしも、本体の重さを支えつつ、このクリーナーで天井の掃除をするのは、女性には厳しいだろうなと。

スタイリッシュなデザイン、ダイソンというブランド…という意味で、男性向けなのだろうなと思います。※近日中に自宅にこのDC35マルチフロアの実機が到着する予定なので、実際に使ってみてのレビューはまた後日お届けいたします。

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付属されるのは上記の4つのツール。右からカーボンファイバーのモーターヘッド、パイプをはずして使うミニモーターヘッド、すき間ノズル、ブラシがついたコンビネーションノズル。

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すき間ノズルとコンビネーションノズルは、本体を壁に収納するための収納用ブラケットにしまっておけます。「掃除をしたいときに、すぐに取り出して使えるように…」というのが、今回のDC35の基本概念というわけですね。

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パイプを外して、ミニモーターヘッドを直接本体につければ、ハンディクリーナーとして使用OK。テーブルの上にこぼしてしまったパンくず、ソファについたペットの毛、車の中の掃除まで、いろいろ使えそうです。

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ゴミ捨ても片手でボタンを押すだけと簡単。

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22.2Vのリチウムイオン充電池を使用していて、充電もスピーディーとのこと(フル充電にどれくらい時間がかかるのかは、実機が到着してみてから、確認します)。通常モードで最長15分、「強」モードで6分間の掃除が可能。

ダイソン社によれば、15分というのは、日本家屋を隅々掃除するのに、ちょうどぴったりの時間と言っていましたが、ムダな使用をなくすために、指でスイッチを押さえていないと稼動しない仕組みにしたのでしょうね(これが結構大変なんですもの)。

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ここからは余談になりますが、ダイソンの発表会の展示の仕方は、とてもおしゃれ。

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こんなふうに壁一面にDC35マルチフロアを展示しているコーナーもあれば、同時に発売のハンディクリーナーDC34をずらりと並べていたり。発表会のたびに、テレビカメラが入り、独特な感じのおしゃれな人々が集まるのは、コアな“ダイソンファン”がいるからなのだろうなあと。

さて、実際に使ってみての感想は、また後日。どうかお楽しみに!

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2010年12月02日

自動掃除機ルンバの新CMと歴代のルンバたちのこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

上の写真は、わが家で活躍中のルンバ530。仕事柄、たくさんの掃除機(サイクロン、紙パック、コードレス、ハンディタイプなど)があるのですが、放っておいても健気に掃除をしてくれるルンバは家族の一員のようです。

こんな自動掃除機ルンバの新CMが先月末からテレビで放映されるようになりました。

このCMの詳細と、マーケティングの観点から見たルンバについては、昨日「INSIGHT NOW!」に寄稿しましたので、興味のある方はお読みいただければと思います。

◆INSIGHT NOW!
 
「お掃除するのは、ルンバの仕事。〇〇するのはあなたの仕事」
http://www.insightnow.jp/article/6084

上の記事でも少しふれましたが、10月にルンバの開発・製造元である米国のアイロボット社のCEO、コリン・アングル氏が会社創立20周年を記念して来日し、ルンバのことやロボットのこれからについて会見しました。私も外国人記者クラブで行われた会見に出席させていただいたのですが、会場には歴代のルンバや、アイロボット社がアメリカで販売しているルンバ以外のロボットが展示されていたので、それについてご紹介したいと思います。

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これは、雨どい掃除ロボットの「Looj(ルージ)」。高くて危険なところにある雨どいの掃除をおまかせでやってくれるというものです。雨どいの溝に置いてスイッチを押せば、落ち葉やほこり、泥などをかき出してくれるのだそう。ただし、日本で発売の予定はないとのこと。

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こちらも日本での発売予定はないそうなのですが、プール洗浄ロボット「Verro(ベロ)」。自動でプールの壁面や水面を移動しながら水を吸い込んで、水の中の落ち葉などをろ過&除去できるロボットとのこと。ブラシを内蔵しているので、床を磨きながらプールを隅々まで丁寧に掃除してくれる働き者です。「プール掃除」というと、日本だとどうしても学校やホテルやとしまえんのプールのような屋外のプール施設を思い浮べてしまいますが、米国ではプール付きの家というのが多いので、こういうプール洗浄ロボットの需要が高いのでしょうね。

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これは日本で発売された初代のルンバ。まだ「お掃除ロボット・ルンバ」と呼ばれていたころですね。話題にはなりましたが、懐疑的に思う人も多かったようでおもちゃ扱いしていた人も。

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2003年発売の「ルンバ・プロエリート」。初代ルンバのバージョンアップ版でしょうか。

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2004年のルンバディスカバリー、ルンバスケジューラーになると、「ああ、あれね!」と思い出せますね。

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そして、これが一番人気のルンバ537。スタンダードモデルのこのタイプのほか、エントリーモデルの527、ハイグレードモデルの577なども発売されています。

実は、わが家で使っているのは、現在販売されている537の原型ともいえる530。デザインがほとんど同じですが、リモコンがついていなかったり、エッジクリーニングブラシのブラシの本数が現在のは3本なのに、わが家の当初のものは6本・・・など少し違っている点があります。

エッジクリーニングブラシというのは、部屋の中を移動して掃除をする際に回転して部屋の隅や端のホコリをかき集めてくれる部分。6本のやつは、あっという間に2〜3本欠けてしまって、サービスセンターに電話したら無償で新しいのを送ってくれた経緯があります。ブラシが多ければそれだけきれいになるというものでもなく、弾力性に富んだもので丈夫なブラシが3本しっかりついていれば十分ということで、改良されたのではと推測しています。

昨日、懇意にしているデザイナーさんとのやりとりで、「この冬は旅行に行く予定がないので、ルンバと加湿器を買う予定です!」という言葉が飛び出し、ルンバの人気を再確認しました。「出かけているときに掃除をしてもらう」という人もいるようですが、私は「ルンバが掃除をしてくれるのを見ながら他の家事をする」のが好きです。「おー、よく働いているねぇ。ありがとう!」という気持ちになれるから。ルンバは決して完璧な掃除機だとは思わないけれど(音もそれなりにしますしね)、手を煩わせないで、家事をしてくれるという意味で画期的なもの。

そういえば、アイロボット社のCEOのコリン氏は、「これから作るべきは、介護を手助けするロボット」だと言っていました。どんな形の何をしてくれるものになるのでしょう? その登場が待たれますね。






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2010年10月13日

便利機能満載!三洋電機「エアブロックサイクロン」

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。
 
昨日に続いて掃除機のことを書かせてくださいね。昨日のポイントは「軽くて持ち運びしやすく、掃除機がかけやすい。排気もきれい」ということでしたが、今日の視点はこれ。
 
「便利機能がいっぱいで快適に掃除ができる。排気の巻き上げもなく、ふとんの掃除もOK!」
 
それが、冒頭の画像、三洋電機のエアブロックサイクロンSC-XW55M。サイクロンクリーナーというと、今でこそ、フィルター自動除じん機能などがついてずいぶん使い勝手がよくなりましたが、それまではこまめなお手入れが必要なのがネックでした。ゴミを捨てるときにせっかく吸込んだチリやホコリが舞い上がってしまうのも曲者。
 
そんな不便さを解消しようと、ダストボックスに1枚ティッシュを挟み込むことで、フィルターに汚れもつきにくく、ゴミの舞い上がりも防ぐようにと考え出したのが、三洋電機の家電事業部で商品企画を担当するA氏。名付けて「ティッシュでブロック」。今でこそ、他のメーカーのサイクロンクリーナーにもこの方式が採用されていますが、さすが元祖、改良を重ねて本当に使いやすくなっています。
 
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こんなふうにダストボックスにティッシュを1枚セットしてから掃除機をかけると…
 
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ご覧のように、ゴミが1か所に押し固められて集められています。このティッシュ方式が登場した際には、「ティッシュなどで空気の通り道をふさいでしまったら、ゴミを吸わなくなる」と他メーカーさんからの非難の声もあったそうですが、それは誤解。
 
形状に工夫を重ねて、ダストカップ内で空気の通り道を広く確保できるようになっていますし(これを「トリプルギュッギュッとはしからプレス」と言うそう)、ろ過面積を広くとる「チリとり型メッシュフィルター」の採用で、きちんと吸って、ちゃんと集めてお手入れしやすくなっています。
 
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そのほか、手元グリップをひねるだけでブラシの付け替えをせずに隙間の掃除ができる「逆立ちパワーブラシ」や、ヘッドの前方が開いて、壁際のゴミも一度できれいに取り去る「ガバ取り機能」など、三洋電機のクリーナーのヘッドには使いやすさで定評があるのですが、今回はさらに進化。
 
ブラシのサイド部を樹脂とステンレスの一体成形にし、強固なものにすることで、いままで回転ブラシが届かなかった場所にも直接届いてかき出すことで角、隅まで一気に掃除ができるようになっています。
 
実際に試してみると…
 
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て、1回ヘッドを滑らせただけで四隅まで奇麗になっているでしょうか? 

 

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ご覧の通り、たった1回でちゃんときれいになっています。

 
ヘッド部分に花王のクイックルワイパー(ウェット・ドライ)を装着して拭き掃除もしてしまおうと考えたのも三洋さん。発想がユニークで楽しいなあと思います。このエアブロックサイクロンにもその機能が付いているので、フローリングの多いご家庭にはぜひ。
 
クリーナーからの排気でハウスダストを舞い上げないようにと、排気口より下部に設けたシャッターから出る空気のカーテンが、排気風及びコードリール冷却風を覆うことで、床面への吹きつけを防止する「エアブロック」も採用。最上位機種のSC-XW55Mには、ふとんローラーも付属しているのも便利です。
 

パナソニックへの吸収で来年4月以降はどんな体制になるのかわかりませんが、GOPAN、オーブンレンジ「デリスタ」、水を大切に想う洗濯機「アクア」、そしてこんなに便利な掃除機など、個性あふれる家電群への思いを守り続けてほしいなと願っています。
 
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posted by sally at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 掃除機のこと