2013年10月16日

【パナソニック廃家電リサイクル処理台数1000万台に】リサイクル技術を取材してきました

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

関東地方が明け方から風雨がさらに強まり、列車等のダイヤも乱れて大変な一日でしたね。伊豆大島などでは大きな被害が出たと聞きます。まだまだ警戒が必要なようですので、皆さまお気をつけくださいね。

まだ雨が降り出したばかりの昨日、兵庫県加東市にあるパナソニックのリサイクル工場に取材に行ってきました。というのは、2001年4月に家電リサイクル法が施行されたと同時に操業されたパナソニックのエコテクノロジーセンター(PETEC・ピーイーテック)にて、2013年7月に、廃家電リサイクル処理が1000万台に到達したことを受けての記念式典が開かれたから。

加東市にはこのリサイクル工場と、アプライアンス社による炊飯器工場が隣接されていて、5月にも炊飯器工場に取材に訪れているのですが、伊丹空港から中国自動車道で45分程度と電車で行くには難しく、足の便がよくないため、東京からの取材組は記念式典の取材はせず、その後の工場見学からスタートしました。

1000万台の構成比はテレビ400万台、冷蔵庫190万台、エアコン180万台、洗濯機230万台となっているそうですが、中でも洗濯機は近年、使用されている部材が異なり、ドラム洗が増えてきたことから、この春に新ラインを導入して処理能力をアップさせたとのこと。

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洗濯機そのものの出荷台数は年間450万台とそんなに変化はないようですが、廃家電として出されるドラム洗の台数が増えてきているのですね。これは、ドラム式洗濯機の購入者がすでにどんどん買い替え期に入っているということなのだなと、新たな気づきがありました。

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クリックすると大きくなるので、興味のある方はスライドの図式を確認していただきたいのですが、これまでドラム洗が出てくると選り分けて行なっていたのに、新ラインでは、同じライン上で処理を可能にしたとのこと。とはいえ、上から見学してみると、手解体での作業が多く、大変だなあと思いました。全自動洗濯機と比べて3倍強の手間と時間がかかるといいますから、複雑な構造になっているということですね。

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重さによって、全自動ライン、ドラムラインに振り分けていく様子です。

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こちらもたくさんの人たちが手作業で解体・分別しています。

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エアコンのコンプレッサからネオジム磁石を回収している様子も見られました。1年に約1500sも回収しているそうです。

注)
ネオジム磁石とはどんなものなのか知らなかったので調べてみたところ、ネオジム磁石はレアアース(希土類)のネオジム、鉄、ホウ素の3元素を組み合わせた磁石で、それまで最強だったサマリウム・コバルト磁石の2倍近い磁力を持ち、計算上は1グラムのネオジム磁石で約1キロの鉄を持ち上げることができるというもの。1982年に佐川眞人氏が発明した“史上最強の永久磁石”として知られているとのこと。ハイテク製品の実用化や普及に貢献しただけでなく、ハイブリッド車のモーターや風力発電機にも使われているようです。

洗濯機や冷蔵庫など、解体され、破砕された後は、高精度な樹脂選別システムによって、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)という単一プラスチックに選別されます。水を使わないエア吐出システムにより、純度99.0%以上の高精度で回収できるというのですから驚きです。

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シュレッダーダストにかけられて異物除去をした後に、高精度樹脂選別システムにかけられます。

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これがその作業を行なっているところ。どうして単一のプラスチックに選別できるかというと、近赤外線識別技術を採用しているから。分子構造によって光の吸収特性が異なることに着目し、樹脂種を特定。樹脂片の飛翔軌道を予測した高精度なエア吐出しシステムで的確に打ち落としているのだそうです。ベルトコンベアのようなものの上に乗せられた樹脂片が識別装置の下を通って吹き飛ばされるのですが、秒速3メーターのスピードで流れ行く様子にこれまたびっくり。

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この夏は冷蔵庫の処理台数が多く、24時間稼働だったといいますから、とにかく精度の高さとスピードが要求されるのですね。

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こうして高い純度で選別された単一樹脂は、隣接された樹脂循環工場に運ばれ、洗浄や異物除去が行なわれて、調質・着色が行なわれ、高い品質の再生樹脂となります。

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こちらが樹脂循環工場の様子。廃家電を解体⇒破砕⇒選別するのがPETEC社で、それを再利用して再生樹脂を作るのが樹脂循環工場というわけですね。

ちなみに、パナソニックの家電製品だけをリサイクル処理しているのではなくて、ダイキンや東芝など20社におよぶ廃家電が運ばれて処理しています。

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パナソニック アプライアンス社の製造革新本部・加東樹脂循環工場の西田保夫氏。

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高精度樹脂選別システムによって振り分けられた樹脂ですが、まだまだ異物などが入っていたり、洗浄も必要とのこと。

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樹脂の洗浄は水で行なうのではなく、「加圧摩擦方式」によって、表面の汚れや異物除去、金属除去などを行なっています。これは「精米機と同じ原理ですよ」という説明を聞いて、なるほど!と思いました。

こうして再生された樹脂はどんなところに活用されているのでしょう?

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再生PS樹脂は、例えばエアコン室内機のフィルター枠に使われています。100%の再生樹脂というのは珍しいのだそうで、年間170トンも再利用されているとのこと。

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今後、さらに再生樹脂の使用量を高めていきたいとのお話しがありました。

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興味深かったのは、リサイクル処理をしている現場の声を生かして「リサイクルしやすい製品」を作っていくような取り組みが行なわれているということ。

たとえば、従来液晶テレビにはビスが400本も使われていたのに、今では1/4に。エアコン等に社名やロゴをシールで貼り付けていたものも、今ではリサイクルしやすいようにレーザー印字にしているそうです。

また、この工場には、各家電メーカーの設計技師が訪れて、一緒に分解していくことでリサイクルしやすい製品づくりへの理解を深めているという話もとても地味な作業だけれど、大切なことなのだと知らされました。

このようなリサイクル処理にかかるコストは、私たちが払っているリサイクル料金の一部と、リサイクル資源の売却によってまかなわれています。リサイクル料金のない、小物家電などの製品も積極的に回収して再利用していきたいとのことでした。

こうした内容が分かると、リサイクル料金の支払いにも納得がいきますね。そして、再利用だけでなく、「長く使うことの大切さ」にも気づかされるように思いました。今回の取材は日ごろあまり日の当らない内容ですが、遠路訪れて取材させていただく機会を得られたことに感謝しています。







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2012年06月07日

テレビって主電源オフとリモコンでオフ、どちらが節電?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

昨日の朝、TBS「みのもんたの朝ズバッ!」に先週ロケをした「節電と待機電力」についての情報が放送されました。コーナー名を「目のつけドコロ」とお伝えしていましたが、私の勘違いで「8時またぎ」のコーナーだったよう。私はすでに家を出ていて見られず、しかも録画の設定を間違えていて、録れていなかったという・・・

ただ、反響はかなりあったようなので(このブログへの検索ワードも「待機電力」とか「朝ズバッ」などがとても多かったです)、ロケの様子を振り返って、あらためてお伝えしたいと思います。

◆テレビの電源は「コンセントを抜く」「主電源を切る」「リモコンで切る」、どれが正解?

たぶん多くの方が待機電力のためには「主電源を切る」と思っていらっしゃるのではないでしょうか? ブラウン管テレビのころなど、一昔前まではこれが正解だったのですが、地デジとなり、液晶テレビが一般的となった現在では、「リモコンで切るほうが節電」になります。

ロケでも実際に待機電力を計ってみましたが、今のテレビは本当に省エネ性能が進んでいて、リモコンでオフにした場合でも、待機電力はかぎりなく0に近い数字となっています。時折、データ受信のためでしょうか、計測機の数字がわずかに上がりますが、また0に戻るといった具合。

で、大切なのがここから。待機電力だけ考えれば、それでもわずかに電力を使っているのだから「主電源オフ」のほうがよさそうですが、「リモコンオフ」と「主電源オフ」の状態からテレビを起動させた場合にどれだけ電力がかかるのか、起動から一定時間(5分程度)までの消費電力量をはかってみると、主電源オフからの起動のほうが、電力量が大きいのです。

なぜなら、今のテレビは番組情報のデータなどを受信する仕組みになっています。主電源を落としてしまうと、そのデータが受信できなくなり、起動させたときにあらためて受信し始めるために、その分電力がかかってしまうのです。なので、テレビの取扱説明書などを見てみても、長期間使わない場合以外は、リモコンでオンオフすることを勧めているようです。

ここであらためて整理してみると、節電のためのテレビの電源の入れ方は・・・

  • 基本的にはリモコンでオンオフをする
  • 夜寝る前などには主電源オフ
  • 旅行などで長期間留守にする場合はコンセントを抜く、もしくは主電源オフ


というのが上手な使い方。

そして、案外忘れがちなのが、ハードディスクレコーダーの待機電力のことなんですよね。

今回のロケでも、ハードディスクレコーダーをリモコンでオフにした状態で1時間ほど測定してみましたが、20Wh近いう数字が出ました。これは、ハードディスクレコーダーには「高速起動モード」があり、この設定をオンにしていると待機電力量が大きくなってしまうのです。

ロケでもこの設定をオフして、待機電力に差が出るかどうかを試したところ、一気に数値が下がったのを確認しました。利便性を考えるなら、単純に「高速起動モードをオフ設定に」とも言いかねますが、このことを知っておいた上で使うかどうかを判断するだけでも、グッと差が出てくるのではと思います。

そのほか、気をつけたいのが、ガス給湯機のコントローラーの待機電力でしょうか。24時間オンにしないで、お湯を使うときだけオンにするように心がけるだけで、ずいぶん差がでます。






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2012年01月24日

平成23年度「省エネ大賞」に三菱レンジグリル『ZITANG』選ばれる!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

昨日(1月23日)、財団法人省エネルギーセンター主催、経済産業省後援による平成23年度「省エネ大賞」の各賞が発表されました。平成10年から始まり、今回で14回目。省エネ事例部門と製品・ビジネスモデル部門との2つに分かれます。

うれしかったのは、新製品の発表当初から製品のコンセプトや実際に使ってみての便利さ、使いやすさにほれ込んでいた三菱電機のレンジグリル「ZITANG(ジタング)」が、製品・ビジネスモデル部門において、省エネルギーセンター会長賞を受賞したこと。

受賞に際しての同センターからのコメントを抜粋してみます。

本製品は、オーブンレンジのレンジ機能を手軽に使えるようにするため、使用頻度の少ない庫内スペースの小容量化による加熱量の削減、レンジからグリルへのリレー加熱方式による調理時間短縮、マイクロ波のらせん状放射加熱方式を用いて加熱ムラ削減による加熱時間短縮により、消費電力半減、省エネ性能はトップレベルを実現した。また、小型化により金属材料45.5%、樹脂材料24.5%削減するなど大きな省資源効果もあげている。


「大きいことはいいことだ」となりがちな製品づくりにおいて、バッサリとムダを省いて逆転(引き算)の発想でコンパクト化し、使いやすさや熱効率、さらには時短を追求したジタング。時短というのは単に調理時間が短いというだけではなくて、レシピブックをめくって材料の分量を計ったり、時間や温度設定に注力したり・・・という手間がないことも含みます。

しかもオーブンレンジの天板といえば黒が当たり前と思われているなか、あえてホワイトのセラミック製のものを使用して、調理したものをそのまま食卓に運んで「お皿」として使えるようにしています。つまり、その点でも手間がいらない、洗いものも少なくてすむ・・・というわけ。

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そして、もう1つ。これまであまり丁寧に説明してこなかったのですが、ジタングはレンジ機能として「3Dウェーブ加熱」というものを採用しています。

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庫内の底面に『円偏波』という新しいタイプのアンテナを搭載し、マイクロ波をらせん状に放射しているため、食品の加熱ムラをなくしているのです。

これってとても大事なことで、レンジでの温めの際に「あれ?ちょっと冷たいところがある」なんていうことありませんか? で、再び追加で温めて様子を見る。・・・時間もエネルギーもムダになります。

それにレンジグリルの一番の特長である「レンジ〜グリル」のリレー加熱をする際にも、レンジ加熱の際に、ムラなく食品を加熱できているからこそ、グリルでの焼きつけもムラなくできるし、料理全体の質の向上にもつながります。受賞理由にはそうした点にも触れられていて、さすがだと思いました。

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授賞理由のコメントを見て、私が気がつかなかったことがあります。それは、「小型化により金属材料45.5%、樹脂材料24.5%削減するなど大きな省資源効果もあげている」という部分。消費者側からすると、「小型化=省スペース化」というイメージがありますが、『省資源』というとても大切な側面もあったのですね。

ZITANG(ジタング)は、都心部の大規模家電量販店など、置いてある店舗が限られてきましたが、ネット通販などでの人気が高く、店頭での問い合わせも多いことから、販売店舗が増えてきているときいています。


「こんなにたくさんの機能がついて便利ですよ」という「売りやすいもの」を作ることから、「生活者が本当に望んでいるもの」を作れる時代に変わっていこうとしているのかもしれません。


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2011年12月02日

政府からの節電の呼びかけが始まりました

こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

12月1日、この冬の電力不足に備えて、政府からの節電の呼び掛けが始まりました。とはいっても、自主的な節電への取り組みを促すもので、「○%削減」というものではありませんが、夕方から夜にかけて食事の支度や暖房、給湯での電気使用量が増える時間帯には、特に節電を心がけていきたいものですね。

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今日は朝から特に冷え込みが厳しかったので、暖房における電気使用量はずいぶん多かったのではないかと思います。先ほど、18時40分現在での東京電力の電力使用状況をYahoo!の電力メーターでチェックしたところ、供給電力が4,750万kW、使用電力が4,292万kWで、90%となっていました。(19時にチェックしたら、89%でオレンジがグリーンになっていて、ちょっと安心)

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昨日、家電Watchにアップした記事では、サブ暖房を上手に使おうという視点で書きましたが、エアコン暖房を使わないほうがいいというわけではありません。新しいものほど暖房効率も高いですし、省エネ性も高くなっているので、温度設定に気をつけて使いたいなと思います。上の表にもあるように、これまで23度設定だったのなら、20度に。

でも、なんだか足元が寒いし、温度を上げたいな…というときには、夏に活用したサーキュレーターをぜひまた使いましょう。元々、サーキュレーターは、暖房時に暖気が天井付近にたまってしまいがちなのを循環させるために考え出されたもの。冬にこそ使うのが正しいのですよね。

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先日、山善さんの展示会に取材に行ったときにも、「これが人気なんですよ」というサーキュレーター(YAR-VJ191)を紹介していただきました。

左右だけでなく上下にも首を振るので、「空気をかき回している」という感じがしますし、風の力も強いです。しかもリモコン付きなので、風の方向や風力を離れたところからも設定できてとても便利。ただし、サーキュレーターなので、音は大きめです。



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2011年11月09日

“サスティナビリティ”と節電と

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと神原サリーです。

最近、私が気になって仕方ない言葉の1つに「Sastainability(サスティナビリティ)」というのがあります。

サスティナビリティとは、「持続できること」「持続可能性」をあらわす新しい言葉で、元々は林業や水産業などの自然資源の管理という観点から提案された考え方。

あれ?「持続可能な」っていう言葉、これまでにもどこかで聞いたような。そうそう、あの「LOHAS(ロハス)」です。よくロハスとは何?というときに説明されるのが「健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル」というもの。

LOHASとは、Lifestyles of Health and Sastainability の頭文字をとったものですから、そういう説明になりますよね。一般的にかみくだいて言うと、「健康と環境を志向するライフスタイル」ということになります。

私はどうしてもこの「持続可能な」という言葉が日本語としてなじめないこともあり、LOHASという言葉を聞くたびに違和感がありました。「持続可能なって何よ」みたいなね。

ところが、健康と環境なんていうものを超えた、ある意味切羽詰まった“節電”において、「持続可能な節電」という言葉を聞くことになろうとは!

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これは9月1日に三菱電機が新たな群提案として打ち出した「節電アシスト」という考え方の説明会の資料です。

3月の震災後、電力不足から私たちの間に急速に広まった言葉が「節電」です。これまで消費電力を抑えるという意味では「省エネ」や「エコ」という表現もされていました。

・省エネ&エコ・・・地球環境維持のために二酸化炭素の排出量を抑えるものとして、快適性を犠牲にしないで消費電力の低減を図る
・節電・・・限られた電力を超えないために快適性を犠牲にしても、とにかく消費電力量を抑える努力をする

たぶん、皆さんはこんなイメージを持たれているのではないかと思います。

今回、三菱電機が打ち出した「節電アシスト」は、“快適性を犠牲にする節電は続かないし、節電に手間がかかるようではよくない”という考え方から、今後まだまだ続くであろう電力供給不足を乗り切るためには「楽しく続けられる節電」でないといけないとし、そうした節電を助ける機能をさまざまな家電に搭載していこうというものです。

この「楽しく続けられる節電」について、説明する際に「持続可能な節電をアシストする」という言葉を使ったので「おおっ!持続可能な=サスティナビリティが登場した!」と思ったのでした。

つまり、今だけの問題ではなく、将来を見越して続けていけることがサスティナビリティなのですよね。その場しのぎではいけないということ。

というわけで、このサスティナビリティの考え方を節電にあてはめた「節電アシスト」が9月発売以降の主要機種には搭載されています。

冒頭の画像は、エアコンのリモコン。「もっと節電」ボタンを押すと、節電につながるさまざまな設定が一括でできる画面になり、同時に現在の節電レベルが豚のアニメで表示されたりもします。

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こちらは、液晶テレビ「REAL」のリモコン。一番下のほうには「節電」ボタンがついていて、さまざまな節電モードの設定ができます。

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「画像の明るさを落とすにはどうするんだっけ?」という際にもこのボタン1つで設定画面になるし、消灯連動節電や無操作節電など、おまかせで節電してくれる機能がいろいろあることにも気付かされます。せっかくそんな機能があるならちゃんと使ってみようという気持ちにもなるというもの。節電というと義務っぽいですが、電気のムダをなくすと考えれば前向きですよね。

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そのほか、9月1日に発売された2代目「風神」にも「節電ボタン」がついています。

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こちらは、5分割&業界最大のコイルを搭載した新しいIHクッキングヒーター「びっくリングIH」のホワイトナビ液晶。これまでの外向/内向の交互対流だけでなく、内向対流(タテ・ヨコ)との組み合わせによる3方向の交互対流ができるため、かき混ぜ効果や味のしみ込みもよくなり、効率よく調理が可能に。内と外のダブルリングのIHに比べ、40%も消費電力が低減するため、「節電」の表示が出ています。

このほかにも、冷凍冷蔵庫にも「節電アシスト」機能がついていて、コンセントマークが目印になっています。

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最後に。

持続可能な節電という考え方はとても素晴らしいのだけれど、リモコンにも本体にも、「節電」の文字がついているのには、正直言って抵抗があります。あくまでイメージの問題かもしれないけれど「eco」と「節電」では何だか違うんですよね。

万が一の停電を回避するためではなく、毎日の暮らしの中で電気のムダをなくそうという気持ちが大切かなと。

まあ、いずれにしても、やはり「節電」の文字とマークが一番わかりやすいのかもしれませんけれど。

家電製品はだいたい買い替えまでのサイクルが8〜10年。今年買い替えたこれらの家電を10年近く使うことになりますが、さて10年後の未来やいかに? どんな気持ちで「節電」マークを見つめることになるのか気になります。

持続可能な節電が、どうか私たちの未来を救いますように。





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2011年10月31日

「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2011」に行ってきました♪

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

先週金曜日から東京ミッドタウンで開催されている「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2011」。デザインを五感で楽しむ…をコンセプトに2007年から始まったこのイベントは、さまざまな出展があり、回を重ねるごとに注目を浴びて毎年大盛況。この「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2011」にeneloopが出展するとの案内を受け、開催初日の28日に足を運んでみました。

東京ミッドタウンのガレリアB1Fの屋内通路にブースが設けられ、これまでのスペシャルバージョンのエネループたちがずらりと並んで、懐かしい気持ちに。

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会場には、歴代のエネループ商品群のデザインを担当された三洋電機・強化事業推進本部eneloopユニバース事業推進グループデザイン部の水田一久担当部長も大阪から駆けつけ、取材に対応してくださいました(私はこの「Sallyの家電研究室」にお話を伺った方のお名前を載せることはあっても、顔写真などをあまり載せないできたので、かなりイレギュラーかも。水田氏、なかなかクールでおしゃれな男性だったので、思わず撮影させていただきました)。

さてさて、これまでのスペシャルなeneloopを振り返ってみると…

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こちらが2005年に登場したクリスマスパッケージ。中身はおなじみのエネループですが、まだ誕生して間もないエネループをクリスマスの贈り物にするというアイデアはいいですよね。

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そしてこちらが2009年11月に発売された「エネループトーンズ」。まるでクレヨンみたいな色合いとデザインに胸がキュンとなって「かわいい!」と感激したことを思い出します。すでに完売されているので、ここでしか見ることのできない貴重なものです。

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この「エネループトーンズ グリッター」は、昨年11月のモデルなので、記憶に新しいかもしれませんね。濃いめのカラーにキラキラ感が加わって、若い層の人気を集めて話題になりました。

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はい。これがまもなく発売開始になる「エネループトーンズ ショコラ」です。先日紹介したばかりですが、パッケージを開けないで撮影したので、1本1本のカラーがわかりにくかったかもしれません。

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私が密かに狙っているブラックの充電器付きのモデル。こちらは発売が年明けになるので、ちょっと待たないといけません。

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そのほか、今夏に発売されて、カメラマンをはじめとするヘビーユーザーに愛用されている「エネループ プロ」も展示されていました。ショコラとは異なる黒のボディは“大人のかっこよさ”を体現しているように思え、手のひらにのるような小さな電池のデザインにも、機能や製品に対するメッセージが込められていて、奥深いものなのだなと。

水田氏によると、すでに昨年の「グリッター」のデザイン段階で、「ショコラ」も案に挙げられていたのだそうです。どちらを先に出そうか…という際に、「まだあまり広がっていない若い世代の人たちに手にとってもらいたい」という思いがあり、グリッターを優先させたのだといいます。

チョコレートを流し込んだようなシックな「ショコラ」は、車のカラーにも採用されていて、「これだ!」と思ったのだとか。1本1本に付けられてる名前も「オレンジピール」や「キュラソー」などショコラづくりに欠かせないエッセンスが散りばめられていて、本当にオシャレ。身近に置いて使うものだからこそ、「持っていてうれしくなるデザイン」のものであることって、大切だなと思います。

この「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2011』は、11月6日まで開催中です。たくさんの出展やイベントがあるので、ぜひぜひ足を運んでみてはと思います。
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2011年10月25日

グローバル出荷2億個達成記念!シックなカラーの「エネループ トーンズ ショコラ」発売

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

毎年、限定版モデルを出している充電池「eneloop(エネループ)」。今年は、ショコラをイメージしたシックなカラーの「eneloop tones chocolat(エネループ トーンズ ショコラ)」が11月14日から発売されます。この日は、初めてエネループが誕生してから6周年の記念日。しかも12月には、世界も含めた出荷台数が何と2億個に達するといいます。

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この写真では黒っぽく見えますが、濃いめのブラウンのパッケージ。「2億個達成記念モデル」のシールも貼られています。

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これまで、「クレヨンみたいなカラー」とか、「きらきら輝くカラー」など、テーマを決めてデザインされてきたエネループの限定モデル。今回のものは、2011年秋冬のトレンドカラーであるブラウンからショコラをイメージして、「シャンパン」「キュラソー」「オレンジピール」「ショコラ」「カフェモカ」「カフェオレ」「ブラン」「グリーンティー」の8色に決定したのだそう。

私は前にもお話したとおり、単3電池2本を使用するデジタルカメラを愛用しているので、エネループは必需品。すでに、たくさんのエネループたちが私の机の中にいますが、「エネループ トーンズ ショコラ」のシックなデザインにグッと来ています(写真を撮るためにサンプルをお借りしていますが、これから返却です)。たぶん、発売されたら、事務所のそばのビックカメラ有楽町店に行って、買っちゃうだろうなあ。

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これは撮影したものでなく、お借りした画像ですが、2012年1月13日には、8色の中から「シャンパン」と「ショコラ」を2本ずつセットした充電器セットも発売されます。充電中もシックな雰囲気を醸し出していいですねぇ。

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さて、そんなエネループですが、10月28日〜11月6日に東京ミッドタウンにて開催される「TOKYO Midtown DESIGN TOUCH 2011
」に出展するとのこと。場所は、ガレリアの地下1階催事スペースで歴代のエネループ限定モデルのほか、新しい「ショコラ」のお披露目もされるようです。

私も初日に取材に伺う予定でいます。もしもお近くに行かれる予定のある方は、ぜひ立ち寄ってみてはと思います。




タグ:エネループ
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2011年10月07日

5年後でも使える!パワーアップしたエネループのこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。

2005年11月に“くりかえし使える、使い捨てないエコな電池”としてエネループが発売されてから、早6年。この9月には世界への出荷台数が1億8000万本に達したのだそう。年内にも2億本達成の見込みといいますからすごいですね。

そんなエネループ電池ですが、この11月14日に発売される3世代目のモデルでは、さらにパワーアップ。なんと、購入して5年後でも70%の電池残量となり、買い置きしておけばいつでも安心し使えるエネループになっています。さらに、これまでの「1500回くりかえし充電して使える」ものから「1800回くりかえし使える」ものになって、使い始めてからの頼もしさにも磨きがかかりました。

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新しいエネループは、基本的な「eneloop」のロゴのデザインやカラーは変えていませんが、従来のものと区別するために、ちょっとした変化をつけています。

上が「新エネループ」で、下が従来のもの。さて、どこが変わったでしょう?

王冠のマークの下にラインを入れたことと、これまでのグレーっぽいカラーにキラキラ感が加わってシルバーになったこと。


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ちなみに今後、New eneloopを購入した場合、こんなふうに1つの機器に2本以上使うときには、新エネループを混在しないほうがいいのだそうです。電池は何でも「同じもの」が基本なんですって。

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そうそう、パッケージもこれまでの「くりかえし使える」ことを強調したものから、「5年後でも使える」ことを強調したものにリニューアルしています。このあたり、親会社であるパナソニックの『いつもの便利ともしもの備え』の考え方に基づいているのかもしれませんね。エネループというと、『地球にやさしい=エコ』というイメージのほうが強かったので、それにプラスして、『もしも』対応についてもアピールしましょうということになったのかも。

ところで、エネループはニッケル水素電池ですが、水素吸蔵合金というものが重要な成分の1つとして使われています。この水素吸蔵合金の結晶格子サイズを改善することで、不安定な水素が飛び出してしまって自然放電するのを抑える「自然放電抑制技術」の開発が、充電済みで出荷されるエネループが5年経っても電池残量70%という“使える”電池いすることを可能にしたのだそうです。

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これが取材の際に見せていただいた「水素吸蔵合金」の塊。これね、見た目と重さが全然違って、小さいのに重いんです。普通のアルカリ乾電池の重さは、単3で20グラムなのに、ニッケル水素電池のエネループの重さは27グラムもあるのは、この水素吸蔵合金が使われているからなのだなあと納得した次第です。

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もう一つ、エネループを持ち運びする際には、このようなプラスチックのキャリングケースに入れるのが理想的です。バラのままバッグに入れたりすると、もしも鍵などの金物がバッグ内にあった場合、何かの拍子にその金物を介してプラスとマイナスがつながってしまい、それが発熱につながることがあるからとのこと。

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実は、私、先程の画像にもあったように電池式のデジカメ(PowerShot590IS)を長年愛用しているので、エネループのヘビーユーザーなんですよね。それで、今回の取材の際にも「予備のエネループ電池をちゃんと持っています」とバッグから取り出したところを、担当者の方に「それはいけません」と注意されてしまったのでした(反省)。

そんなの常識じゃないか!と思われている方も多いかとは思いますが、私みたいな間違いをしないように老婆心ながらのご紹介です。


あ、前にもご紹介しましたが、12月に発売される「エネループ プラス」は、『過昇温防止機能』付きなので、その点安心ですね。おもちゃなどに使った場合、入れ方の間違いなどによって発熱してしまい、電池が熱くなる…といった心配もなく、お子さんでも安心して使えます。※前の記事ではふれていませんが(というより、三洋電機さんのほうでその情報を公開していませんでしたが)、すでに発表済みでこれから発売のエネループプラスも、くりかえし1800回使え、5年後でも70%の残量というように基本性能がパワーアップしています。
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2011年07月20日

オール電化から“スマート電化”へ。三菱の大船スマートハウスで実証実験始まっています

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

地球温暖化防止策として、家庭での二酸化炭素の排出量削減が大きな課題とされてきたことから、家電メーカー各社によって、省エネ・蓄エネ・創エネによるゼロエミッション制御システムをとりいれたスマートハウスの取り組みが進められてきました。そうした中で3.11の震災が起き、これまでの“省エネ住宅”という観点だけでなく、節電やピークシフトを実現させて『電力の見える化』が強化されてきています。

これからの暮らしはどうあるべきか、エネルギーの安定供給をする次世代送配電網「スマートグリッド」の仕組みを確立させつつ、安心かつ快適に暮らせる住まいとはどんなものなのか、私たちもとても気になるところです。

“少し未来の普通の暮らし”をテーマに、この5月から本格的な実証実験を開始したのが三菱電機の「大船スマートハウス」。すでに三菱電機では、2010年5月からスマートグリッドの実証実験の準備を進めてきたそうですが、「大船スマートハウス」では、日々の暮らしに対応した節電・快適・安全・安心システムの開発や実証を行っていくとのこと。そのお披露目の日に実際に見学してきたので、だいぶ遅くなってしまいましたが、その概要をご紹介したいと思います。

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この「大船スマートハウス」は、太陽光や太陽熱、自然風などの自然エネルギーを季節ごとに上手に活用した心地よさが大きなテーマになっています。単に太陽光発電で得た電力を使用し、余った電力は電気自動車に蓄電する…というだけではないところに、共感をおぼえます。

屋根に取り付けられたソーラーパネルは、太陽熱温水システムも加えた“ハイブリッド仕様”。太陽熱で効率的に温水を作り、給湯のほか、床暖房に使われます。ソーラーパネルは高温になることをきらいますが、この太陽熱温水システムを併用することで、パネルの温度上昇を抑えるために発電効率が上がる仕組みになっているという一石二鳥のシステム。早く一般の実用化が実現すればいいのになと思います。

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1階にはHEMSコントローラーがあり、各センサーや太陽光発電の状態、生活パターンなどを総合的に判断して、家電や設備機器を最適に制御します。電力使用のピークを自動的にずらすなどの制御もこのコントローラーで行い、住む人の快適さを守りつつ、エネルギーのムダをなくしていきます。

ちなみに、HEMSとは、Home Energy Management System(ホームエネルギーマネジメントシステム)のことで、スマートハウスの要となるもの。創エネ・省エネ・畜エネを上手にコントロールしてくれる中枢ということですね。

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これは、2階に設置されたPCの画面で、1階の電力使用量などの様子をチェックしているところです。赤のラインが「制限電力」。契約電力量を超えてはいないけれど、「ここまでで抑えたい」と、あらかじめ決めておきます。青が実際の消費電力なので、この時点ではとても使用量が少ないことがわかりますね。

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「電力量を40%削減」と入力すると、制限電力の位置がぐっと下がりました。、あえて電力消費量の多いものをたくさん使用してみると、青のラインが制限電力量の赤のラインを超えてしまいました。すると、『抑制モード』に入り、優先順位の低いもの、電力量の高いものから順次制御されて「制限電力」以内に収まるようになっていることがわかります。

たとえばエアコンも床暖房も使い始めに電力量がアップするので、それを上手にコントロールするなど、HEMSは、常に快適性を保ちつつ、自動で制御してくれるわけですね。

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こうしたタブレット式の端末を利用して、使用電力などの管理をすることもできます。

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それと、この「大船スマートハウス」のもう一つの試みとして“生活パターンの変化の検出による安全安心システムの開発=見守りサポート”があります。これはどういうことかというと、生活リズムに変化が起きると、状況を判断して指定された家族などに知らせるというもの。

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電気ポットの使用状況で、離れた家族に安否を知らせるものがありますが、あれがずっとずっと進化したバージョンとでもいったらいいでしょうか。

先の「計画的なピークシフト」の実現や、こうした「見守りサポート」をしていくために必要なのが『生活パターンセンサー』です。これは、家電ごとに異なる周波の電流が流れるという仕組みを利用し、家電機器を検出してくいくもので、分電盤に設置します。

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ちょっと見づらいかもしれませんが。掃除機と電子レンジを使用した際にも、計測される周波は全く異なるために、「今、どの家電が使われているのか」がわかるのだといいます。


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これは、通風・日射コントロールのできる2階の窓。環境計測センサーが天候や室温の変化を感知してコントロール。夏は窓の自動開閉で自然の風を取り込み、冬は日射熱で温められた空気を循環ファンで1階の床下に送って、暖房設備のないエリアの環境を改善させる仕組みになっています。

吹き抜けというと冷暖房効率が悪いように思っていましたが、通風や日射を上手にコントロールすることで、冷暖房エネルギーの負荷を抑える役目をするのだと初めて知りました。

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3.11以降、IHクッキングヒーターやエコキュートなどを採用したオール電化住宅への風当たりが強くなったこともあり、単にCO2排出を抑えた“オール電化”ではなく、この「大船スマートハウス」のような創エネも蓄エネにも優れ、自然エネルギーも上手に活用し、かつ節電にもつながる“スマート電化”の時代がやってきたのですね。

太陽光発電、太陽熱温水システム、各j種センサー等をコントロールするHEMS、省エネ性にも使いやすさにも優れた家電、LED照明などに加え、高断熱の外皮、窓の日射遮蔽、通風の制御などすべてにおいて考えられた「スマート電化住宅」。まだ、実証実験は始まったばかりですし、家電製品などの他メーカーの機器と、システムとの連携など課題はまだまだあるかと思いますが、環境やエネルギー問題に配慮し、心安らかに暮らせる住まいとして、1日も早く実現することを祈っています。

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2011年06月24日

この夏、ペットはどう過ごす?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

今日も東京は最高気温が30度を超えたもよう。今でさえこんなに暑いのに、これからの7、8、9月の猛暑&残暑の日々が思いやられますね。

高齢者の方の健康も気を配らないといけませんが、この夏、気になるのが犬や猫など、ペットのこと。そうでなくても暑さに弱い犬なのだから、少しでも暑さを取り除いてあげる方法を考えたいものです。冷蔵庫などで冷やさなくても冷感が得られるジェル入りのマットや水にぬらして首に巻くタイプのものもありますが、嫌がる場合もあるし、なかなか難しいですね。

わが家の愛犬、大和(10歳になったばかり)は、先日富士通ゼネラルから発売になった「オールシーズンカーペット」を占領して、お昼寝していることがよくあります。大型犬なので、ジェルタイプのマットでは小さすぎますが、これは1.3畳あるので、のびのびできるのがいいのかもしれません(ちなみに涼感を得る際には電気は使いません)。

★以前にご紹介した記事はこちらです
http://kaden.k-sally.jp/article/44631084.html


室温が32度以下なら、涼感を得られるというアウトラスト素材を使用しているので、まだ、今の季節ならこのカーペットだけでOK。これから暑さがさらに厳しくなってきたら、エアコンとの併用でかなり涼感が得られそうです。このカーペットはペット用ではないけれど、万が一汚れても拭くことができるし、愛犬と一緒にごろりと横になることもできる大きさで愛犬家におすすめです。

今、購入して涼感効果を堪能。そして、冬になったらコンセントにつないで、電気カーペットとして暖房用にと1年中使える「干し草のベッド」。この夏の節電対策の1つとして、ペットのいるご家庭で使ってみてはと思います。


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2011年06月22日

発売はこの冬!おもちゃにも安心な「eneloop plus」

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こんにちは。家電コンシェルジュのsallyです。

7月に高容量の「eneloop pro」が発売されますが、年末の12月1日には、安全性を高めた「eneloop plus」が発売されます。

これは万が一の誤使用時にも電池の温度上昇を抑えられる過昇温防止機能(PTC)をプラスし、子どもがおもちゃに使う際にも安心して使えるようにしたもの。乾電池の約4.4倍長持ちし、安定した電圧で使えるという点でもおもちゃへの使用にぴったり。しかも電池の外装は抗菌加工になっています。

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また、「eneloop plus」のデザインに合わせたホワイトカラーの充電器セットも合わせて発売されます。こちらは、充電中に小さな子どもが誤って取り出したりすることのないように、スライドカバーがついています。すべてにおいて安全面に配慮されているのですね。

今回、半年も早い発表となったのは、先週ビッグサイトで開催された「おもちゃショー」の出展に合わせたものだとのこと。土日には一般公開もされていたので、ぜひ出かけてみては…とお知らせしたかったのですが、間に合わなくてごめんなさい。

繰り返し使える充電池がこうして進化していくこと、うれしく思います。


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2011年06月21日

デジカメやLEDライトにおすすめの「eneloop pro」は7/21発売!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

2011年5月時点ですでに累計出荷数が1億7000万本に達したエネループ。繰り返して使えるということだけでなく、出荷時の充電にも太陽光発電で生み出されたエネルギーを使うなど、徹底した省エネ・創エネ・畜エネの姿勢をとっています。

そんなエネループに新しいラインアップが加わります。7月に発売される「eneloop pro(エネループ プロ)」は普通のエネループよりも約25%容量が増え、長時間の駆動が可能になりました。電池式のデジカメを使っている私(キヤノンのパワーショット590ISを愛用中)には、とてもうれしいニュースです。取材時には万が一のことを考えて、予備のエネループを2本バッグに入れていましたが、従来よりも約18%枚数が多く撮れるという「eneloop pro」をフル充電して持参すれば、予備を持つ必要はなくなりそうです。

そのほか、プロのカメラマンさんなどが撮影時に使うフラッシュ用としても魅力的。なぜなら、アルカリ乾電池の場合は、電池に容量が減っていくうちに電圧が落ちてしまい、発光までに1分近くも待たなければならない…なんていうことにもなりかねません。エネループの場合、安定した電圧が維持できるので、フラッシュの連続発光が可能ですし、LEDライトに使用している際も、「だんだん暗くなってきた」ということがないんですよね。


それともう一つ、eneloop proは高容量でも、自然放電を抑制する機能に優れているので、1年後でも残存率が75%。もしもの時の備えの電池としても優秀です。

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eneloop proは、これまでの充電器でも充電できますが、黒いボディに合わせた充電器も併せて発売されます。ただし、こちらは9/21発売とのこと。

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上の写真を見ておわかりのように、充電器の両端の部分には「QUICK」の表示がついています。これは、2倍速・3倍速でにお急ぎ充電対応部分で、1本だけセットした場合には3倍速、両端に2本セットした場合は2倍速での充電ができます。もちろん、普通のエネループをこれで充電することも可能です(おいそぎもできます)。

ホワイト仕様の「eneloop plus(エネループ プラス)」については、次の記事でご紹介します。


タグ:エネループ
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2011年06月20日

単3のエネループが単1、単2として使えるスペーサーのこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

ずっと探していたエネループのスペーサーをようやく買うことができました。スペーサーというのは、単3サイズの電池を、単2や単1しか使えないものに使えるようにする便利グッズ。すでにご存じの方も多いことと思いますが、私は、わりと最近知って以来、家電量販店を訪れるたびに探していたのですが、売り切ればかりでなかなか買えず…

ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの3階の電池コーナーにて、ようやくゲットできました。あ、ヨドバシアキバでは、各回に電池コーナーがあって、「どの階のコーナーなら、〇〇がある」ということが、検索できるようになっているのですね。私は1階の電池コーナーでお店の人に聞いてみたら、ササッと検索して「3階の電池コーナーならいくつかありますよ」と教えてくれて、何だか感激してしまったのでした。

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どんなふうに使うのかというと、上の単3のエネループを、スペーサーに挿し込むだけ。

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上下に少し顔を出すようにセットするのがコツです。

これがあれば、家に単3のエネループしかなくても(わが家の場合も単3ばかりかなりの数があります)、単2、単1で使う機器にセットできてとても便利です。

家電量販店では、汎用タイプのものが売られていましたが、お店の人の話によると、エネループというのは、ほかの電池よりもほんの少し太めにできているのだとか。そのため、もしかすると汎用タイプのものの場合、きちんとセットできない可能性もあるので、やはり純正のものを購入したほうが安心ですねとのこと。

懐中電灯での需要が高い、単1へのサイズ変更のスペーサーは、ヨドバシカメラでも売り切れ中でしたが、お取り寄せはできるようです。

エネループは充電して繰り返し使える電池なので、常備しておくと便利ですし、捨てずに何回も使えるという点でも地球にやさしい商品です。さらに、こんなスペーサーも準備しておけば、いろいろな機器に対応できていいですよね。

来月発売になる高容量タイプの「エネループ プロ」と、年末に発売される安全性の高い「エネループ プラス」のことも、先日三洋電機の担当の方かたお話をうかがったところですので、次の記事でご紹介しますね。

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2011年06月07日

エコライフ・フェア2011、大盛況に感謝!

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

先週末6月4日、5日に代々木公園で開催された「エコライフ・フェア2011」に出かけられた方はいらっしゃいますか? 私が活動のお手伝いをしている「公益社団法人こども環境フォーラム」も、今回初めて出展し、大盛況のうちに幕を閉じることができました。本部が兵庫県神戸市にあるため、今回の出展に際しては、東京支部代表である私が陣頭指揮をとっていたので、たくさんの方にお越しくださったこと、本当にうれしく思いますし、ほっとしています。

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3月に震災があったこともあり、昨年に比べて大手企業の参加が減っていたようですが、「みんなで節電アクション!」をテーマに、各企業・団体が趣向を凝らして展示やワークショップを行いました。梅雨入り後の開催にも関わらず、おかげさまでお天気にも恵まれてよかったなあと思います。

こども環境フォーラムでは、「こどもたちと作る、リサイクルクラフト&七夕エコメッセージ」と題し、ペットボトルを利用した花瓶やストラップづくりを子どもたちに楽しんでもらい、小学生以上の子どもには短冊に「エコメッセージ」を書いてもらい、七夕飾りとしてつるしました。

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これは、見本用に私が作ったもの。ペットボトルの上部を切り取り、1穴パンチで2か所に穴をあけて、アルミでできた自在ワイヤー(2.5ミリのもの)を持ち手として通し、ビーズやシール、マニキュアなどでまわりを飾って出来上がり。

2歳〜中学生まで、2日間で250人以上の子どもがひっきりなしに訪れ、リサイクルクラフトを楽しんだ後には真剣にエコメッセージを考えて書いてくれました。

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短冊に書いてくれたメッセージを一部抜粋してみると…

・きゅうしょくをのこさないでたべる。
・使わない電気はすぐにけす。
・水を大切にする。
・すききらいをしない。
・エアコンのせっていおんどを28どにする。
・せつでんをがんばる。
・ママがえこばっぐ(←いつもお母さんが使っているのですね)

などなど、覚えたばかりのひらがなを一生懸命書いてくれた子や、「エコメッセージっていうのはね…」の説明を一生懸命に理解しようと聞いてくれて、考えて書いてくれた子がいて、本当にうれしかったです。

本当にどうもありがとう!!



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当初はブースで東日本の被災地ですでに活動を始めている「移動図書館」のための、書籍の寄付も募る予定でしたが、5月中旬の時点で予定数を上回る書籍や雑誌、漫画などの寄贈をいただいたので、今回のエコライフ・フェアではとりやめにしました。

環境省が主催として行っているこのエコライフ・フェア、出来れば、ぜひ来年も出展したいと思っています。
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2011年05月15日

私がGreenFan2に惚れた理由は“風の質”

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

先日のNHK「サキどり」でも取り上げられていた低消費電力の扇風機「GreenFan2」、いつも利用しているネット通販のお店で取り扱いを始めたのを知って注文。ついにわが家にも届きました。

実は、この「GreenFan2」、4月中旬に東小金井にあるバルミューダの社屋にお邪魔して、テレビにも出演されていた寺尾社長さんに取材してきたのでした。昨年、初代の「GreenFan」が登場してわずか4Wの消費電力ということや、高価格なことで話題になっていましたが、私は取材するタイミングを逃し、「本当のところどうなのだろう?高すぎるのでは?」とちょっと懐疑的な気持ちで取材に臨みました。

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その際に、見せていただいたのが、GreenFan2に使われている羽。普通の扇風機と違って羽が二重構造になっているポイントです。

そもそも、寺尾さんがどうして扇風機に着目したのかというと、省エネが叫ばれているこの時代(昨年の時点では、“節電”よりも“省エネ”でした)、エアコンが苦手な人のためにも、自然な風を送ることのできる「いい扇風機」を作りたかったからだといいます。

「いい扇風機」と聞いて、どんな扇風機のこと?って思いますよね。デザイン性が高いもの?消費電力の少なさ?

いいえ、“風の質の良い扇風機”のことなのです。寺尾さんは「たとえば“いい炊飯器”と言えば、それはおいしいご飯の炊ける炊飯器ですよね?デザイン性などはその後に付随するものです。そうして考えた場合、“いい扇風機”って、実はないんじゃないかなと。それなら作ってしまおうと思ったのです」。


ここで、扇風機は涼しい理由をあらためておさらいしてみましょう。風に当たると涼しく感じるのは、肌の表面にある微細な湿気が気化熱によってうばわれるから。つまり、、室温が体温よりも低い場合は、風に当たり続けることで、十分涼しく感じられるはず。

ところが、これまでの扇風機は渦状の風を起こすために、人間にはどうしても不快感があって「当たり続けることができない=涼しくない」という結果になってしまっていたのだといいます。つまり、自然の風と同じような質の風を送り出すことのできる扇風機を作れれば、不快感を感じることなく使えるというのですね。

でも「自然の風」っていったいどんな風のことなのでしょう? 寺尾さんの説明によれば、プロペラで起こす“渦状の風”ではなく、“面の風”。これを実現させるきっかけは、「扇風機の風を一度壁にぶつけて反射させると、不快感のないやさしい風になる」ことの気づきにあったのだとか。

そこで、先ほどの羽が開発されることになります。羽の枚数や形状のことなる2種類の風が、GreenFan2の前方40センチのところで一度ぶつかり、そこから面の風となって拡散されて私たちのところに届くのです。

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(上の写真は、バルミューダの倉庫も兼ねたオフィスで、GreenFan2を動かしてもらったときのもの)

こうした独自設計の羽のため、GreenFan2を使用する際にはなるべく遠くに置いて使うのがポイントになります。スイッチを入れると、普通の扇風機のようにすぐに風が来なくて、しばらくすると「風が到達する」のを体感できます。風は拡散するので、あえて首振り設定にしなくても、心地よい風が広い範囲に行き渡るんですよね。

4月中旬に取材をしたこの日は、晴天に恵まれ、汗ばむほどの陽気だったので、「面で吹いてくる自然の心地よさ」が実感できました(で、絶対に購入しようと心に決めたのでした)。

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バルミューダのオフィスでは、こんなふうに高いところに置いてあって、部屋全体の空気を循環させる「サーキュレータ」の使い方もしていました。背を低くさせるには、本体の支柱(ジョイント)を外せばOK。これは、ボタンを押すだけで簡単に取り外しができる構造になっています。

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初代モデルにはリモコンがついていませんでしたが、GreenFan2にはリモコンが付属されています。先ほどのように高いところに置いてサーキュレータとして使う場合に、やはりリモコンがあったほうが便利だと、ご自身が使っていて実感できたからだと言っていました。

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使用中には、こんなふうにLEDライトが点灯します。今年度モデルからは、就寝時などにこのLEDライトが明るすぎて気になる…という声を受けて、リモコンで消灯できるようになっています。

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右のお日様のようなマークがLEDの消灯・点灯ボタンになっています。

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さて、“風の質”に着目し、当たり続けることのできる扇風機として登場したのがGreenFanですが、2代目になって完成度が高まっている点として、先ほど述べた「リモコン付属」「LEDライトのオンオフ」以外にも次のような点があります。

・最小の消費電力が4W⇒3Wに。
・28dB⇒13dBと、静音性が格段に高まったこと。

現在、「わずか3Wの消費電力の扇風機」という点が独り歩きしているような感じがしますが、2代目の改良ポイントは、静音性です。初代モデルでデジタルモーター特有の“ジリジリ音”が気になるという声が多かったため、メインのデジタルモーターをチェンジし、ほとんど音がしないレベルにまで静音性を高めたところ、結果的に消費電力がさらに下がった…というのが本当のところなのだとのこと。

わが家でも音について確かめてみましたが、とにかく静かなので、これなら蒸し暑い夜にエアコンを消しても、このGreenFan2だけで乗り切れるのではないかと期待しています。

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最後にもう1つ。最小消費電力3Wの扇風機ですが、4月22日に東芝が同様のものをリリースしました。

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それがこちらのF-DLN100。日本で扇風機を初めて開発したメーカーとして、後発のバルミューダに負けたくなかった…という意地を見せての商品開発だそうで、DCインバータモーターを採用しており、静音性も高いようです。デザインもかなりGreenFan2を意識していますね。

私としては、こうした消費電力量のことよりも(静音性は重要ポイントですが)、バルミューダが提唱する「自然の風、面の風」という点に惚れたので、34800円という高価格ではあったけれど、応援の意味もあって、迷わず購入してしまいました。

東芝のF-DLN100は、大手メーカーということもあって、バルミューダよりは1万円ほど安い25000円程度で販売している様子。この1万円の差はどう出るのでしょうね。私は1万円で「風の質」を選んだ…ということにしたいかなと思っています。
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2011年05月02日

オールシーズン使える電気カーペット「干し草のベッド」って?

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

今年の夏は大停電を防ぐために、ピーク時の電力量を抑えることが大切。節電を心がけることが必要ですね。でも、熱中症の心配もあるのでガマンしすぎは禁物。エアコンの温度設定を上げるなどして体調に配慮しながら、賢く使っていきたいなと思います。

そんな“節電”の夏にぴったりの電気カーペットが富士通ゼネラルから発売されます。「夏に電気カーペット?」と不思議に思うかもしれませんが、実は夏の間は電気を使用しないで使います。このカーペットには過酷な環境下で作業する、NASAの宇宙飛行士のグローブに使われている「アウトラスト」という先進の素材が使われていて、体からの余分な熱を吸収してくれる働きを持つのだそう。

肌に触れた部分に心地よい涼感を与えてくれるので、エアコンの温度設定を高めにしても、快適に過ごせるというわけです。

フローリングの床もヒンヤリ感があるけれど、そのまま座ったり横になったりするには、ゴツゴツしていて抵抗がありますよね。このカーペットはこのアウトラストのほかに、高断熱フェルト層など生地を重ねた構造になっているので、クッション性があるのもいいところ。記者説明会に参加した際に実際に座ってみましたが、ふんわりとしていて心地よい座り心地でした。

最初は、「通電することでカーペットが冷える新しいタイプのカーペットなの?」と思いましたが、夏も冬も1年中使えてしまう必要がなく、夏場は涼感も得られる新素材採用だと聞いて「節電にぴったりのカーペットだな」と納得したのでした。

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このように、コードは着脱式になっているので、夏の間は外してしまっておけば、邪魔にならずに使えます。表面にはオレフィン系フィルムを採用しているので、飲み物をこぼしたりしても、サッと拭くだけでOK。小さいお子さんがいたり、ペットがいる家でもお手入れのことを気にせず使えるのはうれしいなと思います。

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冬にはコードをセットして、足元から温める電気カーペットとして使えます。先ほどクッション性の良さについて説明しましたが、これは断熱効果が高いということでもあるので、床に逃げやすい熱を無駄なくキャッチ。富士通ゼネラルならではの「電磁波99.9%カット」仕様なので、安心して寝ころぶことができますね。

ところで、このカーペットの愛称ですが、「干し草のベッド」というのだそうです。コンラッド東京のエグゼクティブラウンジ、全日空ホテル那覇などにタピストリー作品が採用されている著名な染織家の佐伯和子さんがデザイン。“夏は涼しく冬は暖かい干し草”をイメージした柄を採用したと聞いて、とても素敵だなと思いました。

電気カーペットは冬の間だけ活躍させて、春になったらしまうもの…そんな概念を覆す新しい提案のカーペット。ちなみに、今回の「干し草のベッド」FHC-13A-Tは、約1.3畳タイプのみ。2畳タイプもあったらいいのになとも思いましたが、まずはソファの前などに気軽に敷いたり、パーソナルスペースにも使える大きさのものにしぼったのだそうです。

この夏は扇風機やサーキュレーターとエアコンの併用などがこれまで以上に注目されていますが、エアコン+干し草のベッドという選択肢も増えて、“節電の夏”が苦行ではなく、賢い涼の取り方、過ごし方へと意識が変わりそうですね。

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2011年04月05日

移動式海水淡水化システムによる被災地の復興支援〜こども環境フォーラムの活動

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

私は本業のほかに、神戸に本部のある「公益社団法人こども環境フォーラム」の東京支部代表として、環境活動のお手伝いをさせていただいています。

こども環境フォーラムでは、エコ発電による「移動式海水淡水化システム」が日本各地だけでなく世界の水で困っている人々のために普及させるべく日頃からサポート事業を行っています。今回の東日本大震災の復興支援として、このシステムを活用させるべく、3月25日に支援物資と給水システムを積んで神戸を出発、26日に気仙沼市に到着して、小泉小学校のプールの水を浄化して、給水に努めています。

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浄化の際の電力には、太陽光発電と風力発電システムも使えるところがポイントです。バングラデシュなどへの普及が進むといいなと企業の方からの支援をあおいだり、国に働きかけて来たりしましたが、日本での大災害で思わぬ活躍をすることとなりました。

現在、こども環境フォーラムでは、緊急災害募金活動を実施しています。

4月4日現在、街頭募金141,932円、振り込みによる募金7,839,094円をお寄せいただいています。詳細は、フォーラムのホームページにありますので、御賛同いただける方はどうぞよろしくお願いいたします。

◆公益社団法人こども環境フォーラム http://www.yef.jp/

なお、皆さまからお寄せ頂いた募金は当団体がとりまとめ「気仙沼市災害対策本部」に責任を持ってお届けいたします。
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2011年03月22日

東京電力エリア内の電力使用状況がグラフでアップされています。

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こんにちは。家電コンシェルジュのsallyです。

大規模停電および計画停電の回避には、節電することが大切ですが、今の電力量はどのくらいなのだろうかと気になりますよね。東京電力から、ほぼリアルタイム(1時間ごと・15分〜30分のタイムラグあり)の電力量が示されるようになっています。

★電力使用状況グラフ(東京電力サービスエリア内)
http://www.tepco.co.jp.cache.yimg.jp/forecast/index-j.html

これをチェックすることで、少しでも節電の励みになるといいなと思います。

今日は、これから久しぶりに取材に行ってきます!

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2011年03月14日

テレビの節電設定の仕方。―情報源として大切なテレビだからこその節電―

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こんばんは。家電コンシェルジュのSallyです。

心配されていた計画停電、思ったよりも実施範囲や世帯数が少なかったようですね。でも、明日は朝から実施される予定との情報も流れました。今日、見込み以上に電力がきちんと供給できたのは、鉄道会社さんの協力はもちろんのこと、各家庭の一人ひとりが節電を心がけた結果であると、枝野官房長官が会見していました。

エアコンや冷蔵庫、照明などに比べると消費電力は少ないけれど、現在、情報を得るためにつけっぱなしにしている家庭も多い「テレビ」の節電(省エネ)設定の仕方のことをお伝えしたいと思います。

わが家のテレビは、東芝レグザなので、それに則しての情報となりますが、どのメーカーのテレビにも類似した設定ができるはずですので、現在のテレビの設定がどうなっているのか見直すきっかけになればと思います。

1)まずは、リモコン「設定メニュー」を押してください。

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2)そうすると、画面の左下に「お知らせ」のほか、「映像設定」「音声設定」「機能設定」「初期設定」などの表示が出てきますので、その中から「機能設定」を選んで、リモコンの「決定ボタン」を押します。

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3)機能設定の中から「省エネ設定」を選んで、「決定ボタン」を押してください。

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4)すると、画面の左端に先ほどよりもさらに小さな「消費電力」画面が出てきます。通常は「標準」に設定されていると思いますが、最も省エネにするためには「減2」を選んで「決定ボタン」を押します。

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5)省エネ設定が「減2」となりました。

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6)再び設定メニューを押すと、上のような設定メニューが出てきますので、今度は「映像設定」を押しましょう。

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7)映像メニューには、画面がかなり明るい「あざやか」のほか、「標準」「映画」「メモリー」「テレビプロ」「映画プロ」などがありました。「あざやか」「標準」以外は、比較的画面が暗くなります。手元に取扱説明書がなかったので、見た目がギラギラしないものを選びました。

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8)また、映像設定の中には、上のような「明るさセンサー」のオンオフ設定ができるようになっており、センサーをオンにしておくことで、部屋の明るさに応じて、画面の明るさを自動で調整してくれる機能もついています。

機能名や設定方法などは、お手持ちのテレビによって異なると思いますが、設定状況をチェックしてみることがわずかながらでも、節電につながると思いますので、ぜひ。
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計画停電対策と節電のこと。

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こんにちは。家電コンシェルジュのSallyです。

このたびの地震、これを読んでくださっている皆様はご無事でいらっしゃいましたでしょうか。被災地の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。1日も早く、普通の生活が送れる日が来ることを願うばかりです。

さて、電力不足への配慮から、いよいよ計画停電(輪番停電)が開始されるとの発表があり、心配されている方も多いと思います。1回の停電時間は3時間半程度ということ。何より不安なのは冷蔵庫の中のものの管理のことかと思いますが、以下の点に注意すればかなり乗り切れると思いますので、参考になさってください。

★停電の前にしておきたい冷蔵庫対策

野菜は外に出して冷気の通りをよくする…まだ気温も低いですし、野菜は冷蔵庫に入れなくても大丈夫。停電に備えて野菜は冷蔵庫から出しておきましょう。

保冷材の活用を…お手持ちのものがある場合は、事前に冷凍室で凍らせておくことで、庫内の温度を低めに保つのに役立ちます。もしも、保冷材がない場合は、ペットボトルに水を入れて凍らせたものを、保冷材代わりに使うことで、3時間程度の停電なら冷凍食品が溶け出すことなく保存できます。

氷を多めに作っておく…保冷材と同様の役割をするので、少し多めに作っておくのも役立ちます(ただし、ムダに負荷を掛けることは、消費電力量をアップさせてしまいますので、その点には注意しましょう)

★水の準備も忘れずに!

●マンションなどポンプ式で給水する場合など、停電時に断水する可能性もあります。水を汲み置くなどの準備も忘れずに。トイレに流す水としても役立つので、お風呂の残り湯は流さないでおきましょう。

★停電時に気を付けたいこと

●ろうそくの使用は火事につながることもあるので十分に注意したいもの。大きめの懐中電灯などを上手に利用しましょう。

冷蔵庫のドアの開閉は極力少なく…庫内の温度を上げないためには、ドアの開け閉めをしないことが一番。特に停電中には新たに食品を入れることは避けましょう。




★節電のあれこれ

冷蔵庫の温度は「弱」設定に。今の季節はこれで十分です。常日頃から、ドアの開閉回数を少なくすることもムダな電力を使わないことにつながります。

掃除機を掛ける前には、部屋の中のものをきちんと片づけてから効率的に。フローリングや畳、毛足の短いカーペット部分は「弱」モードで。塵やホコリの取れ方は、フローリングなどの場合、弱でも強でもほとんど変わりません。

ドライヤーは短時間ですませましょう。消費電力量が高いので、しっかりタオルでふきとって使用するのは短時間で済ませたいですね。

炊飯器の保温はやめましょう。電子レンジで再加熱したほうが省エネになります。

温水洗浄便座の温度設定を下げるかオフに。フタを閉めておくこともとても大切です。

●家庭での消費電力量は、エアコン1位⇒冷蔵庫と並んで「照明」が2位です。使っていない部屋の電気を消す…当たり前のようですが、まずはここから始めたいですね。


★節電も大事だけれど、健康にも配慮を

体調の悪い方や赤ちゃんのいるご家庭など、暖房器具の使用を控えすぎたり、濡れたままの頭でいたりすると風邪をひいたりしかねません。自分や家族の体の様子に十分気を付けて、無理のない範囲での節電を心がけることも大切ですね。


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posted by sally at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 省エネとエコロジー