2015年09月14日
自分の体を見つめ直してケアする「リズム美人の365日セルフケアダイアリー」
2012年05月01日
洗濯王子の中村祐一さんから新刊が届きました!

洗濯王子として知られている、洗濯アドバイザーの中村祐一さんから、新著「幸せを呼ぶスマート洗濯」を贈っていただきました。長野県伊那市のクリーニング店の3代目でもある中村さんは、洗濯やアイロンがけなど洗濯まわりについての知識や思い入れはさすがで、すでに何冊もの著作をもっています。
本の帯にもあるように爽やかなルックスと、丁寧でわかりやすい説明にはファンもいっぱい。私と中村さんとの出会いは初めはtwitterだったようにも思うし、ティファールの発表会で登壇されているところにお声をかけたら「サリーさん!」と私のことをご存じでいらっしゃって、仲良くなったようにも思うし、あんまり定かではないのですが、その後も、電話でお話したりと懇意にさせていただいていて、ありがたいことです。
今回の新刊でも、話しかけるようにわかりやすく洗濯についての心がけや豆知識を披露されていて、読みやすくためになる内容ばかり。
最後のまとめで「洗濯はまさに平和の象徴」というメッセージがあり、確かにそうだなあと納得しました。一見、面倒そうに思える洗濯も、洗濯できることはありがたいことなのだ・・・と思うと、「もっと楽しもう!」「もっと上手に洗おう!」という気持ちになりますね。
このあたり、家電全般についても同じかなと思っています。家電製品が使える暮らしを当たり前と思わずに、便利でありがたいなと思うと、「選び方はどうすればいいの?」「私にぴったりなのはどれ?」「もっと上手に使いこなしたい!」・・・そんな気持ちになりますものね。そんなときには、家電コンシェルジュのわたくしが、喜んでお手伝いさせていただきますので、お声掛けください!
最後に・・・洗濯王子の中村さんと度々、話題になっているのが、「洗濯王子×家電コンシェルジュ」のコラボ企画をやりましょう!ということ。洗濯機やアイロン、洗剤などについての私の取材経験や知識と、それを使いこなす洗濯王子とのコラボで、もっともっと幅広い「洗濯」企画ができたらいいなと思っているのです。なので、雑誌やWEB、テレビなどのメディアの皆さま、ぜひどうぞよろしくお願いいたします!
洗濯王子のサイン&メッセージ入りで届きました。中村さんどうもありがとう!

2012年01月30日
【おすすめの本】帚木蓬生「風花病棟」〜10人の良医のストーリー
2012年01月08日
【おすすめエッセイ】芥川賞候補・石田千さんの第一作品集「月と菓子パン」
こんにちは。家電コンシェルジュのSallyこと、神原サリーです。
2011年10月01日
【おすすめの本】角田光代「彼女のこんだて帖」〜中華ちまきを作る!
彼女のこんだて帖 (講談社文庫)


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2011年08月09日
【おすすめの本】高田郁「八朔の雪〜みをつくし料理帖」

2009年12月24日
「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨ててくださって宜しい。」遠藤周作
こんにちは。sallyです。
遠藤周作さんの著作、「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)
タイトルだけでは、いったい何の本なのか、小説?随筆?評論?・・・と疑問に思われるかもしれませんが、これは「心に届く手紙を書く秘訣」が書かれた、遠藤周作さんからの温かなメッセージです。
この本の執筆は昭和35年。著者が肺結核を患って、病院に入院しているときに書かれたものなのだそうです。50年も昔に書かれた本なんて、古臭くて読みづらいのではという予想を覆し、何とも読みやすくて、ほっとさせられる内容です。たぶんメールにもつながるでしょうし、昨今、ますます遠ざかりがちになってしまった「手紙を書くということ」「手書きで思いを伝えること」の大切さが身にしみます。でもね、決してお説教っぽくないんですよ。
手紙というだけでなく、文章を上達させる秘訣ともいえる「ようなゲーム」など、さっそく試してみたくなりました(いえね、実際にやってみると難しくて、文章を書く身だいうのにどうしましょうと反省)。
解説も含めて、200ページ弱の文庫本です。年末年始の休暇中や、電車の中のお供におすすめです。
2009年10月13日
読み進むのがもったいない…浅田次郎さんの「つばさよつばさ」

こんにちは。sallyです。
浅田次郎さんのエッセイ集つばさよつばさ〔文庫〕 (小学館文庫 あ 18-1)
1年間のうちの1/3を国内外の旅路にいるという、浅田氏の“旅”にまつわるエッセイなのですが、ホロリとさせられたり、クスリと笑ったり、美しい日本語に心を打たれたり…。本当に上手いなあと思いました。
小説家になりなくとも投稿した小説はボツばかりで、ライターとして活躍されていたこともあるという浅田氏。「書評もインタビューも風俗ルポも裁判傍聴記も何でも書き分けられたから重宝された」とのこと。重松清さんもそうですが、ライターから小説家になり、感動作を続々発表できるというのは、文章修業ができているということもあるでしょうけれど、それまでにたくさんの取材経験をふんで、たくさんの“物”や“事”や“人”に出会ってきているからなのだろうなあと。私は今、小説家を目指してはいないけれど、編集者&ライターとしての経験が今につながっていると思っています。うーん、もっと私もがんばらなくてはいけませんね。
さて、このつばさよつばさ〔文庫〕 (小学館文庫 あ 18-1)
5月の北京に雨が降る様子、緑が目に鮮やかな様子が、くっきりと浮かび上がってくるし、何より『北京の朝を蕭々と包む雨』とか、『むしろ風景を瞭かにする』などという日本語が素敵です。北京の朝を蕭々(しょうしょう)と包む雨は美しい偶然にちがいない。
思い立って散歩に出た。この季節の雨は黄砂を拭い落として、むしろ風景を瞭か(あきらか)にする。えんじゅや柳の若葉にも雨がよく似合う。
そのほかにも、まずいものほど心に残るという話やピラミッドは雇用促進の公共事業だったという話など、どこから読んでもおもしろいエッセイ集です。ちょっと一息つきたいときに、開いたページのエッセイを読んでみる…なんでいうのもよさそうです。
2009年10月07日
齋藤茂太さんの本「『あなたに会うと元気になる』といわれる人の共通点」
こんにちは。sallyです。
久しぶりに本のレビューです。電車の待ち時間に駅構内の書店でふと手に取ったのが、齋藤茂太さんの著作「あなたと会うと元気になる」といわれる人の共通点 (ぶんか社文庫 さ 1-6) 。
精神科医であり、医学博士だったモタさんの著作は、これまでにも何冊か読んでいて、そのたびに生きる力のようなものをもらっていますが、この本の特徴は、「元気な人」になるのではなくて、「人を元気にさせる人」というところです。私は、結構悩んだりもするほうですが、人前ではたぶん「元気な人」の部類に入ると思うし、この間なんて、「sallyさんは、見かけはふわりとしているけれど、肉食系か草食系かって言ったら、絶対肉食系っていう人だよね。エネルギッシュだし、前に進んで行く人だし」と言われたくらい。
だけど、必死に前に進もうとしていると、何か忘れていやしないかと思うときもあるわけで。自分が元気になるだけではなくて、「あなたと会うと元気になる」と言われる人を目指したいものだと思って、読んでみたのですが…。
「そう、そのとおり!」「すぐに心がけてみよう」と思う言葉の数々になんと励まされたことか。電車の中で読んでいて思わずにこにこしてしまった私でした。
たとえば、こんな具合。「心に誰かがよぎったとき、とりあえず連絡してみよう」の項の最後の2行。
ふと気になるとき、忙しいからと素通りしない人であってほしい。ひと言「元気にやってる?」と声をかけてほしい。「あなたをふと思い出したから」と。
で、さっそく実行しってみています。会いたいなあと思ったときに連絡しないと「いつか」がずっと先になってしまうから(私から急に連絡が入ったら、「この本のせいね」と思ってください)。
そのほかにも「忙しい人ほど、心にゆとりが生まれるわけ」とか「『いいなあ』と思ったところに居場所がある」とか。本に書き込みをしないようにしているのに、今回ばかりは心に残ったところを赤で囲んで、何度も読み返しています。
そうそう。この本「ぶんか社文庫」から出ているんですが、字が大きめで読みやすいのもうれしいです。
2009年08月23日
NHK「トップランナー」の言葉
NHK「トップランナー」の言葉―仕事が面白くなる! (知的生きかた文庫―BUSINESS (え13-1))
こんにちは。sallyです。
昨日、LEDブックライトのことをお話したので、久しぶりに読んだ本のことをご紹介しましょう。昨年の秋に購入して以来、繰り返し手にとっているのが、NHK『トップランナー』制作班によるNHK「トップランナー」の言葉という本。
1997年の番組開始以来、400組以上のゲストを迎えているそうですが、その中から28人のメッセージを選んで載せています。
作家、フォトグラファー、イラストレーター、構成作家など多彩な活動をしているアーティストのリリー・フランキー氏は、
「どんな仕事でも『得意です!』と答えて、受けてから勉強するようにしていました。〜中略〜その道のプロの人たちはボクのことをプロだと思っていないし、ボクもそうなりたいとは思っていない。でも、ボクみたいに“ニセ者”じゃないとできないこともあると思うんですよ。それはプロの人たちがつくったシステムを変えていくこと。だから、自分がやったことで、そういうシステムを変えられればいいかなとか思いますけどね」と言っていますが、私自身もフリーランス・ライター時代には、決して得意分野とは言えない取材の仕事でも「やってみせますとも!」という気概を見せて、それを引き受け、それがきっかけで得意分野となったことが多々あります。それに、プロの人たちがつくったシステムを変えていく…という部分もとても共感できるんですよね。現在の仕事も、家電を中心とはしているものの、“顧客視点”という見方で物事を見ていくと、どんな分野であっても「このよさをこういうふうに伝えたらいいのに」と思うことや、「それではそれを必要としている人に伝わらない、それではもったいない」と思うことが多々あって、いつのまにか家電以外の仕事が、あれやこれやと舞い込んで、だけど、それもすべて世の中の人たちのお役にたてることのはず…と思ってがんばっています。
直木賞作家の石田衣良氏の
「自分で限界を決めてしまわないことです。限界を超えたところで頑張っていると、それが普通になってさらに遠い限界に行ける。無理をすることです。自分なんてそんなにたいしたものではないのだから、大事にしなくていいんです。輝くためには自分の火を燃やさなければならない。そのためには、自分の中にあるものを削らなければなりません。それを恐れてはならない」という言葉も深く心に残っています。というより、何度も読み返しては、まだまだ甘いぞ!と自分自身を鼓舞しているわけなんですが。シンガーソングライターのスガシカオ氏の
「休もうかと思うときもありますが、人間は、生き急げるときは生き急いだほうが絶対いいと思うんです」という言葉も好きです。ただし、この後「だって、そのうち歳をとり、生き急げなくなる時が必ずやってくるのですから」と続くんですけどね。すでに私自身は生き急げなくなっている感もありますが、それでも石田氏のいうように自分を削りながら自分の火を燃やす…という生き方、仕事の仕方には共感できます。
以上の3人は、たまたま私が特に心に残ったメッセージ(わりと過激かも)ですが、さまざまな職業の人たちからのメッセージの中には、きっと心に響くものがあるのではと思います。
2009年07月15日
三浦しをん「風が強く吹いている」

こんにちは。sallyです。
昨日の夜、家人と黒ラブ・大和の散歩についていき、公園で思いっきり走ってきました。家に向かう帰り道でもけっこう急な坂を見上げて「箱根駅伝の5区、山越えのつもりで走りたい!」とばかり、駆け上がってしまったりして。
感化されやすいんです、私。たった10人、しかも長距離未経験者のいる10人の大学生が、箱根駅伝を目指し、疾走する物語、三浦しをん著「風が強く吹いている」を読了したばかりで、とにかく走りたくなってしまいました。
読み始める前は、この年齢で“青春小説”に感情移入できるのだろうかと思ったのに、ぼろアパートの「竹青荘」に住む10人の個性豊かな若者たちの様子に一気に引き込まれ、「そんな夢物語みたいなこと言って」という気持ちがどんどん薄れて「がんばれ!行け!」と応援してしまっている私がいました。
小説なのに、自分も一緒に走っているような気持ちになり、耳元で風を切る音がする…しかも、単に大手町のゴールを目指しているだけではなくて、一人ひとりの心模様や、絆のようなものがしっかりと描かれていて、掛け値なしでさわやか、しかも読み応えあり!
私は彼らの倍以上も生きていて、体力の衰えをひしひしと感じている(しかも、体力が落ちてくると気力だって萎えてきます)のだけれど、読んでいるうちにどんどん力が湧いてきて、もっとがんばればいろいろなことが成し遂げられるのだという気持ちに満ち溢れてさせてくれたこの1冊に感謝です。
元々、私には「ランナー」への願望があって、ちっとも走ったりしていないくせに「いつかフルマラソン」なんてことを思ったりしているので、余計に心を打たれたのかもしれませんが、走りに興味のない人でも、きっと元気と勇気をもらえる本だと思います。
箱根駅伝は、ここ数年、新年2日・3日の午前中の大きな楽しみの1つだったけれど、来年のお正月はさらに各大学の選手への応援に力が入ってしまいそうです。
そうそう、文庫の解説をノンフィクションライターの最相葉月さんが書いていますが、この解説がまたいいです。「風が強く吹いている」はフィクションだけれど、多くの方へ取材を続け、6年の歳月をかけて仕上げたそうなので、そういう意味ではノンフィクションに近いところがあるのでしょうね。
そういえば、昨日、たった9人の野球部員が、26年ぶりに夏の大会の初戦を突破したという、大阪の市岡商のニュースを読みました。10人で箱根駅伝に挑戦した「竹青荘」のメンバーのことを重ね合わせ、なんだか胸が熱くなりました。
2009年06月08日
「思考の整理学」―昨年、東大・京大生に一番読まれた本
こんにちは。sallyです。
生活家電の話題を中心にお届けしている「Sallyの家電研究室」ではあるのですが、本好きの私、どうしても読んだ本についてもぜひ、多くの人にお伝えしたいと思い、新たに「読んだ本のこと」というカテゴリーを加えました。家電に興味があるけれど、本を読むのも好き…という方や、本が好きなのでここを訪れてみたら、家電のことも書いてあったのでついでに読んで見たら参考になった…という方のお役に立てればと思います。
第1弾は、読了したばかりの思考の整理学 (ちくま文庫)
書店で「2008年に東大・京大で一番読まれた本。もっと若い時に読んでいれば…」というPOPがついていたのに惹かれて手に取ったのですが、難しい題名とは裏腹に、とにかく読みやすく、「なるほど!」と腑に落ちることばかりが書いてあって、出会えたことに感謝したくなる本でした。
「学校とは飛行機でなく、グライダーを育てるところ。飛行機とグライダーは似ているが、悲しいことに自力では飛ぶことができない」…先生からみた優等生とは優秀なグライダー。受動的で自分で考える能力に欠けているという話には、もっともだと思いました。
そのほか、最近、着目されている「朝時間」についても書かれているのですが、外山先生いわく「朝ごはんを食べるまでの時間はすべて“朝飯前”といえる。早起きができなくとも、朝ごはんを食べずにすっきりした頭のままに思考を働かせ、仕事を片付けるなどすれば、どんどん捗る。それで、朝・昼兼用の食事をとればいいのだ」と。つまり、ブランチのことですね。
これは、朝の苦手な私には愁眉を開かせる、グッドアイデアだと思いました。朝ごはんをしっかり食べてこそ、1日がんばれる、脳の働きもよくなる…という考え方もあるかと思いますが、まあ、人それぞれなので。
外山先生の持論はさらにおもしろくて、「可能ならば、そこで(ブランチ後)ひと眠りして、すっきりした頭で起きて再び、仕事に励めば、「朝が2度来たのと同じこと。脳にそう思わせればいいのだ」。
なんて、柔軟な考え方なのでしょう! たとえそれが実行できなくとも、なんだか楽しい気分になるではありませんか。
ほかにも、ノートや手帳の使い方や、「気心が知れていて、なるべく縁の薄いことをしている人が集まって現実離れした話をすると触媒作用による発見が期待できる。セレンディピティの着想も可能になる」という話など、何度も繰り返し読みたくなる内容が満載です。
1983年に発行され、文庫化されたのが1986年。すでに20年以上経っているというのに、これっぽっちの古さを感じさせず、心にすっと入ってくるなんて。堅苦しい本はごめんだと言わずに、学生さんはもちろん、どんな年齢の人にも手にとってもらいたいなあという1冊です。